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医療

症状が現れる数年前にアルツハイマーの発症を検出する技術が開発される 40

ストーリー by headless
検出 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

コンピューターを使用した視覚認知テストにより、症状が現れる数年前にアルツハイマーの発症を検出できる技術を米スタートアップ企業「Neurotrack」が開発したそうだ(Councel & Healの記事Gigaomの記事Medical Xpressの記事本家/.)。

テストでは見たことのある映像を画面に表示した場合と、見たことのない映像を画面に表示した場合の被験者の眼球の動きを比較する。これによりアルツハイマーで最初に病変が現れる海馬の状態を検出することが可能になるという。テストでスコアが50%以下となった被験者の100%が6年以内にアルツハイマーと診断された一方、スコアが67%以上だった被験者でアルツハイマーを発症した者はいなかったとのこと。

アルツハイマーの早期発見が可能となることで、早期の治療が可能となるほか、治療薬の開発につながることも期待される。この技術は3月8日から12日まで米テキサス州オースティンで開催されたSXSW(South By South West) InteractiveフェスティバルのSXSW AcceleratorでHealth Technologies部門のファイナリストに選ばれたとのことだ(SXSW Accelerator 2013 Finalists)。

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  • by firewheel (31280) on 2013年03月16日 19時38分 (#2344777)

    しばらくは治療が不可能のままでも、
    財産を誰に任せるとか、終末医療はどうするとか、遺書とかを、
    おかしくなる前に自分の意志で決められることが大きいと思う。

    • by Anonymous Coward on 2013年03月16日 21時58分 (#2344846)

      現場は既にその先を行っていて
      健常の頃たとえ延命治療拒否の正式な文書などであっても
      認知症が進んだ当人にそのまま適用してしまっていいのかが問題になってる。
      そのまま「認知症患者の人権」に繋がることであり、結構厄介。

      兆候を素早く察知して、大事なことはあらかじめ周囲に伝えておく、というのは大事なことではあるが
      結局この手の問題は認知症治療が可能になるまでは消えない。

      親コメント
      • by firewheel (31280) on 2013年03月17日 5時52分 (#2344968)

        >健常の頃たとえ延命治療拒否の正式な文書などであっても
        >認知症が進んだ当人にそのまま適用してしまっていいのかが問題になってる。
        それは「認知症を想定してない延命治療拒否の文書」だからでは?

        今回のこれで自分がアルツハイマーになることが予測できたら、
        「今後アルツハイマーが進んだ場合の延命治療拒否の文書」を作成することになるので、
        状況は変わるのではないだろうか。

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2013年03月17日 18時09分 (#2345218)

          >それは「認知症を想定してない延命治療拒否の文書」だからでは?

          残念ながら違う。
          延命治療を受ける段階になって、気が変わっている可能性が問題視されている。
          認知症になるとそれを表現する方法がないってことがまず問題だし、
          認知症患者にそういう自意識をどれだけ認めるべきかの問題でもある。

          親コメント
          • by firewheel (31280) on 2013年03月18日 11時17分 (#2345515)

            それを言い始めたら切りが無い。

            たとえ昨日作ったばかりの遺書でも、今日死ぬ直前になったら気が変わってるかもしれないよ。

            親コメント
            • by Anonymous Coward

              切りがないのは分かった上で、いつどこでラインを引くべきかの問題なんでしょ。

          • by Anonymous Coward

            気が変わっている可能性が問題視されている。

            自己主張ができなくなった段階で、気が変わっている可能性があると。
            死ぬ寸前になって気が変わっている可能性があるので、遺書は無効だと。
            臓器移植も無効だと。

    • by Anonymous Coward on 2013年03月16日 21時14分 (#2344828)

      保険に入るときに検査必須になって、保険料金が大きく変わるとかありそう。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      でも、アルツハイマーの告知ってのも怖いだろうな。
      余命云々とはずいぶん違うし、後始末つけて自殺する人が多いかも。

      • by Anonymous Coward on 2013年03月16日 20時28分 (#2344807)

        異論はいくらでもあるんだろうけど、
        俺は自殺する人間が増えるのは悪いことではないと思う。
        知性を喪失した人間を殺せとまでは言わないけど、
        そうなって誰かに多大な迷惑をかけてまで生きながらえるのは勘弁だな。

        まあ、結婚してないやつの面倒なんか、そもそも誰も見てくれないけど。

        親コメント
        • by firewheel (31280) on 2013年03月16日 21時49分 (#2344843)

          それはありますね。

          「このくらいまでアルツハイマーの症状が進行したら、自分を安楽死させてください」
          という書類を、本人の意志で残しておけるのは良いことなのかもしれない。

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            もうちょっと早く発明してくれればよかったのに

          • by Anonymous Coward

            「このくらいまでアルツハイマーの症状が進行したら、自分を安楽死させてください」

            日本だと安楽死制度の合法化もしなければなりませんね。
            人権がどうのこうのとか言う前にもっと現実的な問題があるはずなのに、どうして世間は論理よりも倫理を優先するかなぁ

            • by simon (1336) on 2013年03月18日 1時01分 (#2345428)

              日本だと安楽死制度の合法化もしなければなりませんね。
              人権がどうのこうのとか言う前にもっと現実的な問題があるはずなのに、どうして世間は論理よりも倫理を優先するかなぁ

              安楽死という選択肢がふえるのはとてもいい事です。
              人はみな、自分の生命についての自己決定権をもっていますからね。

              そして人権も大切です。あなたや私が個人として尊重され、その自由を守られているのは人権のおかげなのですから。

              さて、安楽死(最近はメディアは尊厳死と呼ぶ事が多い)については本人の意志以外にもいろいろと問題があるんですよ。
              それは「安楽死が可能なのになぜお前は生きてるんだ?」という圧力が生まれるということです。
              近年言われている尊厳死は医療費削減の一つの手段として導入が図られているのでなおさら。

              あなたが「安楽死したい」という自由を行使すると他のまだ生きていたい患者(それは私や私の家族かも知れません)が「ああ、これは重症だ。もちろん安楽死しますよね?」と医師に言われかねない現実を危惧して様々な方面から議論がなされているわけです。
              軽々に決めていいことじゃないんですから。

              これは別に杞憂ではないですよ。
              http://synodos.livedoor.biz/archives/1981328.html?_f=jp [livedoor.biz]

              「米国オレゴン州では、がん患者に対して「抗がん剤治療の公的保険給付は認められないが自殺幇助なら給付を認める」という趣旨の通知が届く」

              「オランダには25歳以上の重症脳損傷患者を治療するための専門医療機関が存在しないという。そのため、今年2月にオーストリアで休暇中に事故で脳損傷を負った同国の王子は自国ではなく英国に運ばれ、現在も意識不明のままロンドンの病院で治療を受けている。安楽死が合法化された国に一定年齢以上の脳損傷を治療する医療機関が存在しない、というのは一体どういうことを意味するのだろう。」

              そんなわけで、尊厳死を認めている国では医者が面倒な重症患者を延命させるよりも死なせるインセンティブのほうが高くなってしまうんですよ。
              んだもんで、「安楽死したい」という自由を認めるには他の生きたい人の自由をどのように守るか、という政策を同時に行わないと悪夢のような結末になっちゃうのですな。

              親コメント
            • by Anonymous Coward

              アメリカだと銃があるから便利ですよね

              • by Anonymous Coward

                >アメリカだと銃があるから便利ですよね
                風呂に入りながら手首か足首の太い血管を縦方向に、とても良く切れるナイフで切れば楽だと思うな

                #見た目「痛!」なんだけどあれ、ダラダラ血がでるのに痛みがねぇっていつも思う
                #でも大出血でびびるのでAC

              • by Anonymous Coward

                そうやってだらだら失血するより、脳幹を一発で吹き飛ばした方早いでしょ?

              • by Anonymous Coward on 2013年03月18日 9時09分 (#2345476)

                やっぱ掃除をする人のことくらい考えた方がいいと思うよ。

                親コメント
        • by Anonymous Coward

          そういう考えに共感する人は結構いると思うよ。俺もそうだし。

          ただ、親や妻子はどう思うんだろうな。
          望まれるのであれば、体だけでも生かしておくのは悪くないとも思える。

          • by Anonymous Coward

            当人に自殺されて、自分の過去の振る舞いに後悔する人は多そうだが、
            「生きてさえいれば」と延命して、物心両面の負担の大きさに後悔する人もかなり居そうだな。

            結局本人の意思を尊重するのが、一番問題が少ない気がする。

        • by Anonymous Coward

          > そうなって誰かに多大な迷惑をかけてまで生きながらえるのは勘弁だな。

          こんな高齢化社会になったのに、依然として家族がその負担を背負うしかないというのがまずいんじゃないかと思う。

      • by Anonymous Coward

        アカギさん…。

  • by jtss (23444) on 2013年03月16日 19時53分 (#2344787)
    告知されたら怖いですね。「今を大切に生きよう」と前向きになるか、「ぼけた後の施設の入所先を探すか」。たぶん生命保険の掛け金がものすごく上がるか、入れなくなるかは確実でしょうから、「生命保険会社への加入はお早めに」といったところでしょうか。 えっ、「お前はもうボケている」って、そんなことは言わないでね。
    --
    JTSS
    • by Anonymous Coward

      問題は50パーセントから67パーセントの間の人ですよね。
      何て言われるんだろう、○○割の確率でアルツハイマーの症状が出ます、とかだろうか。
      出ない可能性を言われちゃうと、そこに縋り付いちゃう人もいるだろうなあ。
      それで結果的に症状が出たりすると、また騒いだりするのかな。
      自分だったらと考えると、冷静ではいられない気がします。

  • by Anonymous Coward on 2013年03月16日 21時28分 (#2344833)

    一応アルツハイマー病には進行を遅らせるとされる薬剤ってのが幾つかあり、
    この手の対症療法は早めに始めるほうが効果は高いとされてるんで無意味ではないでしょう。

    うーんまあその薬の効果がめざましいものならもっと良かったんだけど・・

    • by Anonymous Coward on 2013年03月17日 11時37分 (#2345035)

      一応アルツハイマー病には進行を遅らせるとされる薬剤ってのが幾つかあり、
      この手の対症療法は早めに始めるほうが効果は高いとされてるんで無意味ではないでしょう。

      うーんまあその薬の効果がめざましいものならもっと良かったんだけど・・

      アリセプト(一般名:ドネペジル、ドネペジル塩酸塩)などがアルツハイマー型
      認知症の病状(症状)の進行を遅らせるというのは誤解があります。
      投薬をしている間も病状は確実に進行します。脳の正常な部分を活性させて、
      病状が部分的に改善したような状態(外からはそのようにみえる)になっている
      だけです。早期に投与を始めたほうが効果が高いと言われるのはそのためです。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2013年03月17日 20時38分 (#2345310)

        塩酸ドネペジルやその他のコリンエステラーゼ阻害薬には神経保護作用があり、海馬の体積の萎縮の程度を減じるという報告があります。
        基本的にはAβやタウ蛋白の蓄積が直接的な細胞毒性を有していると考えられていますが、おそらくそれだけではない(単純にAβを除去してもADの進行が止まらない)こともわかってきています。
        というわけで、全く進行抑制効果がないというのは誤りだと思います。
        とはいっても、現時点では期待される効果には程遠いのは事実で、いまのところブレイクスルーも見当たらないのですが。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        うむ。時計を止めることはできないしね。原因要素を取り除いているわけではないので、良くなった と 治ったの違いが周りにわかりにくい。

        治癒と寛解という言葉を患者と支える人達に知ってもらうのが先だろう。

    • Re:対処法は有り (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2013年03月17日 3時07分 (#2344946)

      ですね。
      身近な例で、グズグズしてるうちに半年経ってしまって症状が格段に進行してしまって、あとの祭りというのがありました。
      アリセプトを飲んだ後は進行が遅れましたが、進んでしまった分は取り戻せるわけではないので。

      物忘れ外来みたいなところは3ヶ月待ちとかなので、思い立ったらすぐ予約。
      他の自治体でも空いてそうなら検査のために10万、20万と旅費を払ったって安いものです。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2013年03月17日 20時41分 (#2345314)

        ですね。
        身近な例で、グズグズしてるうちに半年経ってしまって症状が格段に進行してしまって、あとの祭りというのがありました。
        アリセプトを飲んだ後は進行が遅れましたが、進んでしまった分は取り戻せるわけではないので。

        物忘れ外来みたいなところは3ヶ月待ちとかなので、思い立ったらすぐ予約。
        他の自治体でも空いてそうなら検査のために10万、20万と旅費を払ったって安いものです。

        かかりつけ医(内科系)がいるのであれば、まずそちらに相談をされるのがよいと思います。
        そちらから認知症診断と CT、MRI の検査ができる病院(脳神経科、心療内科など)に紹介状を
        出してもらえば、長期に待たされずにすむと思います。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      完全な予防はできなくても発症後に悪化を遅らせることができるだけでも良いんじゃないかとも思うが、その分アルツハイマーの初期症状の患者が増えて高齢者の医療費を押し上げるような気がしないでもない。

    • by Anonymous Coward

      薬剤以外でも、アルツハイマーの予防法は結構あるらしい。

      なんかメタボ対策とかぶる点が多くて笑っちゃうけど。

  • http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130318/k10013286011000.html [nhk.or.jp]

    認知症の6割以上を占めるアルツハイマー病は脳に異常なたんぱく質が蓄積して発症するとされていますが、このたんぱく質を分解する酵素の遺伝子を特殊なウイルスを使って体内に入れ、症状を大幅に改善することに理化学研究所などのグループがマウスの実験で成功しました。
    新たな治療法につながる可能性があるとしています。
    --
    19時のニュースで5.6年で実用化できるのではと開発者がインタビューに答えてた。

  • by Anonymous Coward on 2013年03月17日 10時57分 (#2345024)

    厳密には「症状が現れる前」にどうこうじゃなくて、ごく初期の非常にわかりにくい症状を捉えられる・・・ってことなんかな

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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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