仏ユーロコプター、時速400km以上の速度を目指す高速ヘリを開発 43
ストーリー by hylom
VTOLじゃないのか 部門より
VTOLじゃないのか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
仏ユーロコプターが、2つの推進用プロペラを設けた高速ヘリコプターを開発しているとのこと。開発中の「X3(エクス・キューブド)」は垂直離着陸できるヘリの強みを生かしつつ、ターボプロップ機並みの速度を出せるという(日刊工業新聞)。
既存の双発ヘリのローター下部に固定翼を取り付け、前進用のプロペラを二つ配置する。これにより航続距離が伸び、従来のヘリでは難しかった任務も可能になるとのこと。試験機で180ノット(時速約330km)を実現。早期に220ノット(同約407キロメートル)以上を達成して実用化を目指すとしている。
ターボプロップ機並? (スコア:3)
ターボプロップ機って時速400km台なんでしたっけ?
軍用ターボプロップ輸送機と言われてすぐに浮かんだ奴ら、軒並み最高速度500km/h以上なんですが。
C-130 [wikipedia.org]:620km/h
An-32 [wikipedia.org]:540km/h
太平洋戦争当時のレシプロ輸送機でさえ、最大速度は
一式貨物輸送機 [wikipedia.org]:398km/h
二式飛行艇一二型 [wikipedia.org]:460km/h
でした。二式飛行艇に至っては、飛行艇。海に浮かぶためのデッドウェイト付きでこの速度です(ただし4発ですが)。
#すまぬ、いずれもソースはwikipedia
Re:ターボプロップ機並? (スコア:1)
ターボプロップ機の最高速度はロシアの爆撃機Tu-95 [wikipedia.org]が持つ950km/h で、ターボファンエンジンを搭載した民間旅客機と遜色ない速度で飛べます。
たまにこいつが日本の領空を侵犯するので、自衛隊機がスクランブル発進して対応してます。
Re: (スコア:0)
べつにターボプロップ機が400km/hとは言ってなくないですか
ヘリコプターのギネス記録が400.87 km/h (249.09 mph)
なので、「ヘリコプターの限界を超える」という意味での400km/h
ヘリコプターの次のクラスという意味でのターボプロップ機
だと思います。
Re: (スコア:0)
言ってるよ。
タレこみ文をちゃんとよもう。
Re: (スコア:0)
いやこれわかりにくいけど言ってないっぽい。
ミスリードしやすい文章だね。
X3がターボプロップ並の速度が出せる、というのはおそらく理屈上の話。
将来的にはこの機構でターボプロップぐらい出せる(ハズ)という話だね。
現状としては試験機で180ノット、次の目標として220ノットと言うことだけど、
この速度がターボプロップ並みとは書いてないし、今後も向上していくだろう。
この数値をベースに400km/hじゃあターボプロップでは無い、と言っても
そもそも400km/hもまだ達成してないわけで。
Re: (スコア:0)
> X3がターボプロップ並の速度が出せる、というのはおそらく理屈上の話。
タレこみ文には「おそらく」なんて書いてないが?
すげー^-^ (スコア:0)
オスプレイのいいとこどりみたいな感じですなぁ
音速にちかずいてるやん(エアーウルフるずを思い出した。)
Re:すげー^-^ (スコア:1)
むしろオスプレイの可変機構を省略した劣化版に見えるのですが。
オスプレイに対してのメリットは低コストと小型化でしょうか。
Re: (スコア:0)
固定翼で飛行中に邪魔になるローターをどうするか,もうひとつの
解決方法と見ました.
揚力を翼で得てしまえばローターはフェザー状態にできるし,極端
なことを言えば止めてしまえば良い.
オスプレイは可変機構を実用化するために相当苦労しているし,
いまでもそれが機構上の弱点なので,この方式もありだと思います.
Re:すげー^-^ (スコア:3, 参考になる)
下のコメントで挙げられてる シコルスキーX2 [wikipedia.org] もそうだけどジャイロダインの類ってヘリコプタ黎明期に幾つも作られて死屍累々なのになんで今さら…。
て言うかX3って2010年に初飛行しててニュースでもなんでもないですよね。ご覧の通りWikipediaに記事まであるし。
Re: (スコア:0)
ティルトローターだって同じ頃から死屍累々だったのがようやくものになった訳なので、
ジャイロダインを今飛ばしてまずい理由はないね。
Re:すげー^-^ (スコア:1)
Re: (スコア:0)
普通のヘリからすると、テールロータを90度横に持ってきて、推進用にも
使えばお得じゃねえの?って感じだとおもう。
Re: (スコア:0)
イメージはエアーウルフですね。
しかし歴史を見る限り、推進用と浮上用にエンジンを搭載して成功した例は知らないのですが(重量がかさんでメリットを打ち消すから)大丈夫かな?
オスプレイは1つのエンジンで推進用と浮上用にするためにあんなに苦労したわけですから。
Re:すげー^-^ (スコア:1)
Re: (スコア:0)
失敗作じゃん。
Re:すげー^-^ (スコア:1)
Re: (スコア:0)
実戦配備さえされれば成功だなんてバカな話はないでしょうに。
Re: (スコア:0)
wikiみました。
エンジンは推進用ロータの2基だけで、メインロータはこのエンジンで回すと。
えーと、効率に問題がないのはわかります。
しかし要は、オスプレイのエンジン回転機構のかわりに、内部でパワー伝達切り替えをしてるわけで、
これ転換飛行とかのデメリットは一緒なんじゃね?
Re: (スコア:0)
昔みたいに航空機の安定性を静的安定性に頼って居たらな有り得ない話ですよね。
でも、現在みたいに旅客機すら動的安定を使うようになって来ているのであればアリかな。
構造をシンプルに出来る分、オスプレイよりトラブルは減る可能性も高いしコストも低い。
たぶん、一時期良く考えられていたX翼 [wikipedia.org]に発展していくのじゃないかな。
Re:すげー^-^ (スコア:1)
昔みたいに航空機の安定性を静的安定性に頼って居たらな有り得ない話ですよね。たぶん、一時期良く考えられていたX翼 [wikipedia.org]に発展していくのじゃないかな。
元々ヘリコプターに静的安定性は無い、とまず指摘しておきたい。
> ヘリコプターはローターの回転数が上がるほど周囲の気流が乱れ、姿勢制御に影響するため高速化が難しい。
日刊工業新聞のこの一文は、執筆者がヘリコプターの高速限界の原理が分かっていないと思われる。
根本的には、風上側に進むローターと風下側に進むローターの揚力差・抵抗差を誤魔化すための、メインローターのヒンジ・撓み機構が対応しきれなくなることにある。
これは、推進器を別途設けようと解消のし様の無い、回転翼機の根本的限界である。
それを突破する一案のX翼がペーパープランにとどまっているのは、メインローターのヒンジ・撓み機構の為に、本来低剛性のメインローターに前進翼レベルの剛性を与えることと、回転翼に適した翼形のメインローターを、レンズ翼等の前後の空力特性の変わらない翼形にし、垂直離着陸・メインローター固定巡航時の双方で中途半端な効率に止まること、メインローター固定~回転遷移飛行の困難さにある。
Re:すげー^-^ (スコア:1)
> なんでオートローテーションが可能なのかからやり直し。
普通ヘリコプターは、安定化装置が無い、或いはカットして手を放して飛ばすと、引っ繰り返ります。
これを静的安定性が無いといいます。
ヘリコプター・オートジャイロのメインローターは水平若干下からの風を受けている場合、メインローターに動力を投入すること無く空力的に自律回転し、揚力が発生する場合があります。
これをオートローテーションと呼び、操縦者・安定化装置は別途姿勢制御する必要があります。
> ヘリの高速限界って、ローター末端の対気速度が音速に達してしまうからじゃなかったでしたっけ…?
風上側に進むローターと風下側に進むローターの揚力差・抵抗差を吸収するための、メインローターのヒンジ・撓みが対応しきれなくなる限界と、メインローター先端の音速限界は各々独立して存在しますが、一般にヘリコプターの場合、揚力差・抵抗差の方が低速で現れてきます。
高速プロペラ機の場合、プロペラ先端の音速限界が問題になります。
それを突破するためのスキュード・プロペラは、最近一部に実用化が始まっています。(C-130J等)
Re: (スコア:0)
>普通ヘリコプターは、安定化装置が無い、或いはカットして手を放して飛ばすと、引っ繰り返ります。
単純に疑問なのですが、メインロータが一番上にあって、すべてのものがそこからぶら下がる構造なのに何故?
竹トンボがひっくり返るなんてことは聞かないし…。
Re: (スコア:0)
>元々ヘリコプターに静的安定性は無い、とまず指摘しておきたい。
一行目で既にNG。
なんでオートローテーションが可能なのかからやり直し。
あとローターの話はヒンジでのピッチ制御しか考えないから限界と思うのであって
可変キャンバー翼制御みたいな手段ですら改善が見込める。
単に強度材や構造の研究待ちみたいなものだから今でも普通に研究している所は有る。
というか、今できないものを研究しないで何を研究するのだ?
それも沢山の人が「あれが出来れば」「これが出来れば」と言って一時棚上げした物を
一部とはいえクリア出来る様なら、そりゃ研究はするだろ。
Re: (スコア:0)
ヘリの高速限界って、ローター末端の対気速度が音速に達してしまうからじゃなかったでしたっけ…?
Re: (スコア:0)
ちかずく(なぜか変換できない)
Re: (スコア:0)
オスプレイが、バンバン墜落を繰り返さなかったら、この実験機は日の目を見なかったんだろうね。きっと。
AirWOLF (スコア:0)
AirWOLFは現在でも夢物語なの?
それともとっくにあるんですかね?
Re: (スコア:0)
形状的な問題はともかくとしても、音速域となると
もうメインローターそのものが邪魔だと思う。
エアウルフはジェットエンジンで加速してたけど
音速近づいたらローター折れそう。
Re:AirWOLF (スコア:2)
Re: (スコア:0)
>もうメインローターそのものが邪魔だと思う。
そういう考えで20年以上前に試作されたのが、
シコルスキーのXウイングだと思う。
残念ながら速度はたいしたことないけど。。。
速度が上がると、幅広のロータを固定して、主翼にする。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%8... [wikipedia.org]
Re: (スコア:0)
音速にまで速度を上げたら、ローター折れるので、今の科学だと実現は無理っぽ?
Re: (スコア:0)
ロケットエンジン積んで、ローター折りたためるようにしたらどう?>それじゃミサイルだよ
シコルスキーの実験機の方が (スコア:0)
カッコよくね? [youtube.com]プッシャー式で震電っぽいし。
反トルク (スコア:0)
基本はシングルローター機で、
テールローター(メインローターのトルクキャンセル用)を、2つに分けて左右に配置した感じ?
ホバリング時/低速時は、片方は後進推力を出すんかいな?
ティルトローターでいいじゃん (スコア:0)
と思ったがあれはアメリカ並みの技術力無いと作れないか
まーそういう所はヘリの延長しか作れないわね
Re:ティルトローターでいいじゃん (スコア:1)
でもこれ、完成したら、
ティルトローターとほぼ同じ能力で、
しかも転換時の不安定さが無いわけで、
いい方法だと思うけど。
性能が追いついてれば。
Re:ティルトローターでいいじゃん (スコア:1)
>と思ったがあれはアメリカ並みの技術力無いと作れないか
アグスタウェストランドがアップをはじめたようです [wikipedia.org]
#まあたしかにV-22基礎技術からの派生ではあるが…
「既存の双発ヘリ」 (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ウは発は発動機の発シャイアンとかロートダインとか (スコア:0)
ロッキード: そこは我々が40年以上前に通った道だ。
http://videos.howstuffworks.com/discovery/29159-strange-planes-lockhee... [howstuffworks.com]
試作機を10機作っておしまい。値段が高くなりすぎた。
フェアリー: そこは我々が50年以上前に通った道だ。
http://www.youtube.com/watch?v=y9633v6U0wo [youtube.com]
商業化するには騒音の問題がクリアできなかったはず。
なんでジェットに勝てるわけないのに高速化するのん? (スコア:0)
低騒音化とか省エネ化とか技術的課題はいくらでもあるのになんでみんなスピードにこだわるの?
民生用ならニーズがあると思うし、軍用でも隠密作戦には必要じゃないか?
いくら高速でもうるさいと即感づかれるし、排熱が多いとミサイルで狙いやすいだろ?
長いもの持ってる奴は無差別に撃ち殺せばいいなんて考えてると、特定のヘリを探知すると自動発射する据え置きタイプの安価な小型対空ミサイルを開発されて、世界市場で大売出しされると、一瞬にして戦術的価値がなくなってしまうぞ。
超電導ヘリが実用化すれば結構需要を掘り起こしそうな気がするんだが。