あるAnonymous Coward 曰く、 国立感染症研究所は1月6日、札幌市のインフルエンザ患者より、抗インフルエンザ薬タミフルおよびラピアクタに対して耐性を持つウイルスが検出されたと発表した(日経メディカル)。該当患者は抗インフルエンザ薬の投与を受けておらず、国立感染症研究所は「同一の耐性ウイルスが札幌市内で伝播されている可能性が高い」と報告している。
北海道、札幌市のリリース (スコア:5, 参考になる)
オセルタミビル及びペラミビル耐性のインフルエンザウイルスについて
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kth/kak/yakuzaitaisei-influenzavirus.htm [hokkaido.lg.jp]
オセルタミビル及びペラミビル耐性のインフルエンザウイルスが検出されました。
http://www.city.sapporo.jp/hokenjo/f1kansen/f17influenza-ah1pdm09taisei.html [sapporo.jp]
ょぅι゛のいるご家庭は大変 (スコア:2, 参考になる)
内服薬・・・タミフル、シンメトレル(問題外)
吸入薬・・・リレンザ、イナビル
点滴・・・ラピアクタ
このうち、吸入薬は5(お利口さんでも4)歳からじゃないと無理なんですが、この耐性株には吸入薬しか効果がないわけで。
これまで0~4歳児はタミフル内服またはラピアクタ点滴だったところに、この耐性コンボですから、幼児のいるご家庭はもう少し反応すべきなニュースなんですけどね。
富士フイルム [toyama-chemical.co.jp]ーはやくきてくれー!
Re:ょぅι゛のいるご家庭は大変 (スコア:1)
もう一度予防接種を学校で受けさせるようにするのがいいのでは?
予防接種を義務としてやってたころのほうが、インフルエンザの高齢者死亡率が有意に少なかったって結果があるんだから
もっかい義務化すりゃいいいんじゃないの?
感染してからすばやく直すより感染させないっていうのが大事
Re: (スコア:0)
そもそもワクチンは感染させないものではなく、感染しても重症化させないものです。
ついでに、モンスターには、見知らぬ1億人の命より、身近な1人の命の方が重いようで。
Re:ょぅι゛のいるご家庭は大変 (スコア:3, 興味深い)
受けた人が感染しないものでなく、重症化しないというのはそうなのですが、児童にワクチンを接種させているほうが、接種させてない高齢者への感染者が実際に減っていたということで感染させない手法と使いました。
ワクチン接種で重症化しなくなるんで、同じ家族内の高齢者だとか幼児に感染させることが減るんですよ。
Re: (スコア:0)
義務化しても、アレルギーがある人は受けられないんだよね
有精卵使わないワクチンは、何時出回るのかな?
Re: (スコア:0)
上記の「重症化させない」は、マスコミが流している誇張。
免疫ができるため、侵入後のウィルスの増殖が抑えられ、感染に至らないのが主な効果。
増殖率が境界値付近だと、「重症に至らない効果が期待できるかも知れない」というのが事実。
Re:ょぅι゛のいるご家庭は大変 (スコア:1)
#姪っ子の子供がまだ幼児なので一寸気になった。
Re:ょぅι゛のいるご家庭は大変 (スコア:1)
別に解除になってないし添付文書には注意が書かれていますよ。
ただ、いろいろデータを取ってきた結果、タミフルを与えてなくてもインフルエンザに感染すれば異常行動するんじゃないかというデータが取れてきて、
インフルエンザ発症後48時間は観察が必要っていうことになってんじゃないかな。
Re: (スコア:0)
あれ?インフルエンザ脳症の兆候でっ元々異常行動してるんじゃ・・・・
抗生物質にしろ同じことで (スコア:0)
バンバン使ったら、それに対抗できる菌ができちゃうのはむしろ当然のことでは?
※JINでペニシリンがバッチリ効いちゃうのは耐性菌ないからなぁ………
Re:抗生物質にしろ同じことで (スコア:4, 参考になる)
リンク先によるとこの十年耐性ウィルスの観測自体は珍しくないようで。
#なんでわざわざきじになったのやら。成人の重症例があったからかもしれない。
#レポートを出したのは昨シーズンに比べ変化が見られたからかな。
耐性ウィルスの発生については、この辺がまとまっていると思う
http://radio848.rsjp.net/abbott/html/20090306.html [rsjp.net]
耐性ウィルスの出現率が成人でも%オーダー、乳幼児だと10%超えることもということで、
「バンバン」使わなくても出てくるのは当然といえる模様。
#多用すると蔓延しやすいってのは確かでしょうが。
リンク先の国立感染症研究所のレポートにありますが、
・耐性ウィルスの出現自体は04-05シーズンくらいから観測されている
・蔓延した例はAソ連型の耐性ウィルスが北欧中心に07-08シーズンから、08-09シーズンには日本でも流行
・未投与での観測例(つまりうつった?)は年々増えてる
で、レポートの目的は、今シーズンの発生状況と対応策の布告
・耐性ウィルスは道内のほかでも観測されているが、札幌市内のぶんについては型が違う
・札幌市内の分は散発的に見えるけど、遺伝子がほぼ同型なので、実は感染集団がいるかもしれない。
・リレンザについては耐性はないので状況によってはそっちを使うこと。
ただ感染後48時間以内に投与開始って条件が双方にあるので、効かないから切り替えというわけには行かないかも。
#72時間以内といっていたと記憶していたんだが、記憶違いなのか、短くなったのかは不明。
Re:抗生物質にしろ同じことで (スコア:2)
# 当然、これか、対症治療(既に耐性∗が広く居る薬はおk。)で自然治癒か、を自己又は親権者責任で選択ー。
Re: (スコア:0)
確かに耐性あるなしに関わらず確実に封じ込めを行えば淘汰圧は同じになるので耐性ウィルスの優位はなくなりますね。
でもインフルエンザごとき(失礼)にそんなコストをかけていたら他の疾患に無視出来ない皺寄せがくるだろうね。
Re:抗生物質にしろ同じことで (スコア:2)
JINではドラマの最終回では緑膿菌にペニシリンが効かないってんで未来に取りに行くって話が有りましたね
これは実際効かなかったらしい
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%91%E8%86%BF%E8%8F%8C [wikipedia.org]
JINの時空ではどんな耐性菌が出来たんだろう
Re: (スコア:0)
2005年ごろからそう言われているようでして…
Re:抗生物質にしろ同じことで (スコア:1)
日本らしいよね。おとなしく寝てようってのが全くない。
Re:抗生物質にしろ同じことで (スコア:1)
いやまあ発症したら使いたくなるのは仕方ないですよ。
実際かなり辛いし。寝てろって言われたってうまく寝ていられなかったりするし(眠れない、じゃなくて横になっていても辛くて落ち着かない)。
ただ予防にも効果あるから健康な人にも投与しちゃえとか、ツテを頼って感染前から錠剤を家に常備しちゃおうとか、そういう方向での濫用・過剰購入とかもあるのが悩みではある。
原因菌・ウイルスを特定せずに抗生物質出しちゃうのと同様、過剰な供給はせめて抑えて欲しいんだけど・・・(誰が何をできるのかという意味で)難しいよなぁ。
Re:抗生物質にしろ同じことで (スコア:1)
その線を否定するつもりはないんですけど。
「治ってない」はずなのに症状が軽くなったからって仕事に来るとか来ようとするとか、飲まないで寝てろよって言いたくなりますよね。
そんな濫用があるとは存じませんでした。ひどいなおい...
Re: (スコア:0)
去年の今頃、某大手SIerのアンダーで働いていたのですが、
イナビル吸って大人しく寝ていたところをたたき起こされて連れて行かれました。
あのとき、電車で席を譲ってくれたお婆さんにうつしたのではないかと思うと、心が痛みます。
そういう体質のあるIT業界も無縁ではないと思います。。。