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書籍

100年前に欠けたアイルランドの図書館の本、戻る 17

ストーリー by hylom
歴史 部門より
pongchang曰く、

1707年に開館したアイルランド・ダブリンのMarsh's Libraryで今から100年前に紛失していた書籍が、古物商の店先で発見されていたそうだ(Irish Times)。

発見されたのは、全5巻で構成される「Galeni Librorum」のうちの1巻。古物商の店先から2012年に見いだされて戻されたという。この顛末はTHE LOST LIBRARY BOOKとして出版された。

一方で今年2月ロンドンのヒースロー空港近くの倉庫から200万英ポンドの価値のある稀覯書が盗まれ、違法薬物取引の金銭洗浄に用いられたという。なお、19世紀には図書館の本1冊を失うと1年の強制労働だったそうだ。

文化財の観光利用や積極的な開放について、保護などの観点から学芸員が慎重になりがちだ」とした発言もあるが、そういう政治家や資格のない議員の圧力・行政家が、文書や標本を廃棄する国とは違う世界がある。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • タイトルに関係するのは2行目までで、あとの内容は関係性が薄いように思います
    政治家批判したいだけちゃうんかと
  • by Anonymous Coward on 2017年04月22日 14時10分 (#3198395)

    古代医学を集大成したガレノス [wikipedia.org]の写本か。

    ラテン語の印刷物ならGoogle ブックスでも読める。
    Galeni Librorum - Claudius Galenus [google.co.jp]

    京都大学学術出版会の西洋古典叢書で何冊か翻訳されたので、
    ラテン語が分からないけど内容だけでも知りたい人は、ありがたく読みましょう。
    自然の機能について [kyoto-up.or.jp] ヒッポクラテスとプラトンの学説1 [kyoto-up.or.jp]
    解剖学論集 [kyoto-up.or.jp] 身体諸部分の用途について1 [kyoto-up.or.jp]

    翻訳者からのメッセージ。
    坂井建雄:ガレノス『身体諸部分の用途について1』 [clsoc.jp]

     16世紀のヴェサリウスは、自ら人体を解剖してガレノスの解剖学の誤りを指摘し、権威の書物ではなく人体こそ探求すべき対象であることを示し、近代医学の創始者としばしばみなされる。しかしこの古典的な評価が実は大きな誤りであることが、ガレノスの解剖学書の解読から明らかになった。たとえばガレノスの「神経の解剖について」では7対の脳神経を扱っており、その第3対と第4対は現在の三叉神経(第IV脳神経)に相当するが、その走行は充分に確認されておらず記述に大きな誤りがある。ヴェサリウスの『ファブリカ』では、そのガレノスの脳神経の記述がほぼそっくりそのまま画像化され解剖図となっている。ガレノスの解剖学の記述は驚くほどに詳細かつ正確であり、ヴェサリウスの解剖学の内容は99%がガレノスの記述そのままと言っていいほどである。

  • by Anonymous Coward on 2017年04月22日 7時56分 (#3198262)

    いつもながら、読み難い文章ですね。

    • by Anonymous Coward

      文章が読み難いのではない
      読みやすさが欠けているだけなのだ

  • by Anonymous Coward on 2017年04月22日 10時33分 (#3198308)

    中国、朝鮮から大挙して留学生が日本に来そうだが、その目的の一つが本国では戦乱で失われた文書が日本には残っていたから、それを写しに来ていたそうな。価値のあるものは残っているんだね。
    ちなみに、烏帽子は今現在でも 200年ぐらい前のどうでも良い古文書をほぐした和紙で作られているそうな。

  • by Anonymous Coward on 2017年04月22日 10時52分 (#3198316)

    >そういう政治家や資格のない議員の圧力・行政家が、文書や標本を廃棄する国

    ああ,日本の周辺にもそんな国がありますね。日本はそうしたことは悪いこと,とされているので,思わぬ本が図書館に保存されていたり,遺族が故人の蔵書を寄贈することが日常的に行なわれています。領主への恨み言が書かれた日記とか。原則焚書のない国って幸せですね。

    • by Anonymous Coward on 2017年04月22日 13時28分 (#3198377)

      なんだろ、日本自体への揶揄だと思ってた。

      ツタヤ図書館が郷土資料大量廃棄してラーメン本購入してるし。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2017年04月23日 9時19分 (#3198725)

      焚書は原則ないのは、まあそうかな。。信長と明治政府がやらかした廃仏毀釈の流れで、お経が大量に焼かれたくらい。
      東京でも、浅草寺の観音教が焼かれそうになったのを富岡八幡宮配下の深川不動尊に移したのが、新門辰五郎というわけだ。
      新門辰五郎が動くと、明治政府程度ではどうにもならないからな。

      まあ、明治政府といった、最果ての文化しかない連中が、自分たちの文化を日本の中心に据えるためには、
      焚書という形でしかできないんだろうという、いい例だよね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      >そういう政治家や資格のない議員の圧力・行政家が、文書や標本を廃棄する国

      フレームの元になりそうな発言はコメントでは時々見かけるが、コメントならモデレーションシステムが効く。タレこみ本文に入れるのはいかがなものか。

      • by Anonymous Coward

        編集時に消すならこういう部分だよね
        #「文化財の~なりがちだ」だけなら「まあ確かにそういう面もあるかもね」って感じで別に問題発言ではないと思う
        #学芸員の何たるかを無視した(若しくは理解していない)がん扱いとそれに対する言い訳っぽいのが問題なんだよな

    • by Anonymous Coward

      今日焚書って、主として共産主義者とムスリムとリベラルがやるものだろ。

    • http://www.afpbb.com/articles/-/3004469 [afpbb.com]
      > 英国の植民地支配が終焉を迎えていた時期、同国政府が国の植民地政策に関連する機密文書を破棄するよう地元の当局者に指示していたことが、英国国立公文書館が11月29日に公開した公文書で明らかになった。

      • by Anonymous Coward

        公開されたことがある、あるいは公開を前提としていた書類や書籍と、元々の機密文書は取り扱いが違っても仕方が無いと思います。

  • by Anonymous Coward on 2017年04月23日 0時05分 (#3198639)

    古代ギリシアでは本を巡って戦争になることも多かったが
    キリスト教徒が勢力を持つと
    ヒュパティアの虐殺以降の攻撃により
    アレキサンドリア大図書館が破壊されそのほとんどが失われた
    首謀者のキュリロスは異教徒排除の功績で聖人に列せられてる
    僅かに残った本はイスラム圏で保存され
    ルネッサンス期に欧州人に”再発見”された
    近世フス戦争の例でも教団の権力が大きくなると
    人や本を焼き始める
    近代欧米人の本に対する態度の背景にはこうした歴史がある

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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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