赤外線カメラに探知されない熱迷彩材料が開発される 30
ストーリー by hylom
ありそうでなかった 部門より
ありそうでなかった 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
トルコおよび米国、英国の研究チームが、赤外線カメラに探知されないサーマル・カモフラージュ(熱迷彩)を可能にする材料を開発したそうだ。映画の夜間の戦闘シーンなどで赤外線ゴーグルを使用して敵を発見する場面などがあるが、熱迷彩は赤外線ゴーグルなどによる探知を防ぐ技術だという。
研究チームはグラフェンと金の超薄層とそれらの間に不揮発性のイオン性液体を含むフィルムを積層したものを利用した。小さな電流が印加されると、イオンはグラフェン層に移動、表面から通常放出する赤外線をカットするのだという。薄く軽い上に柔軟性があるため、衣服を含むあらゆる面にフィルムを貼り付けることができるとしている(COSMOS、Slashdot)。
体熱と耐熱 (スコア:2)
その場合肉体から生じた熱はどこに逃げるんだろう。
ひたすら内部にこもるのを耐える?
表面からの赤外線をカットするって、熱だけは放出(発散)させられるんだろうか。
Re:体熱と耐熱 (スコア:1)
体温だと高すぎて怪しいので、小動物とかに似せるのかな?
ネズミとか.....浦安の方から人が来るとやだな~
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惑星ケイロンまであと何マイル?
Re:体熱と耐熱 (スコア:1)
暗闇の中を巨大なネズミ(に見えるもの)がやって来る、ホラーだな。
これからの季節には合っているかも。
Re: (スコア:0)
巨大なネズミではなくてネズミの大群にカモフラージュすればいい(嫌
Re: (スコア:0)
???「ハハッ」
Re: (スコア:0)
普通に縞模様とかじゃね?
ジャングルならともかく、砂漠や雪原とかで迷彩パターンも変えるのかな。
雪原は一番厳しそう。
Re: (スコア:0)
素人考えだけど、電流を印加する部分(バッテリーとか)で熱が発生するのかなぁ?
すると、その部分を内側に入れたら熱がこもりまくりですね
あるいは片面に赤外線は出ないけど、反対側にはその分倍以上出るとか?
Re: (スコア:0)
熱の放散には赤外線の放射の他にも
伝導、対流があってだな……ってそっちも対策しないと
外観は直視されないまでも存在はバレそうな予感しかしないな、よく考えたら
Re:体熱と耐熱 (スコア:1)
別に熱があれば探知できるというわけではなく、赤外線だと離れた場所からでも熱源の存在を知ることができるし、そのため一つのセンサー(カメラ)である程度広い範囲を監視できる。
伝導熱は温度センサーを置いた「点」でしか感知できないし、対流熱は周囲の流体が温まるまでのタイムラグがある上に天候などの外乱を受けやすい。
というわけで使える状況もないわけではないだろうけど、赤外線以外は監視用途ではあまり実用的ではない。
うじゃうじゃ
Re: (スコア:0)
いや、どのような形であれ外部に熱が漏れたら、
それで暖められた何かと周囲の温度差がカメラに写るでしょ
Re:体熱と耐熱 (スコア:1)
それって「熱源をシートで被えば熱源から出ている赤外線を直接見ることはできなくなるけど、熱くなったシートは赤外線で見える」というのと同じじゃないですか。
なので現実的には「赤外線だけを出さない」なんて温度差が目立たない程度に熱を拡散させる大量の冷媒でもないと無理な話で、熱を極力外に漏らさないことで赤外線の放出を抑えているんだと思うんですが。
うじゃうじゃ
Re: (スコア:0)
機能的には別に熱を吸収するナニカではなく断熱シートのすごい版ってことでいいんじゃないですかね。
だからカメラ方向が分かればそっちだけ覆えば背後は放熱に使えるし、全面覆ったら内部温度は上がっちゃう、みたいな。
Re: (スコア:0)
って、それで「表面パターンを電子的に制御できる」のがキモなのかな。
ただの板だと「黒い四角」がそこに出現しちゃうけど、迷彩パターンとか小動物パターンとかに制御できればより有利だよ、と。
(こういうのってまったく熱源がない場所のみで使うとも限らないしね)
ファントム無頼 (スコア:1)
確か電波吸収塗料をレインコートに塗って女風呂を覗くみたいな話があったような。
そこで「ここの主人は赤外線式防犯装置を設置してるから・・・」みたいな事を
言ってたからてっきりそのテのもので騙せると思ってた。
# なぜファントム無頼が今回のまとめ買いの安売りに入ってないんだ>尼
Re: (スコア:0)
よくあるのだと、
発信装置と受信装置があって、受信装置にちゃんと赤外線ビームが入ってこないと「侵入者発見!」ってなっちゃうので、吸収素材だとアウトなんですよね・・・。
(赤外線感知タイプの自動ドアが開けられなくなっちゃう!)
それを回避するのは「ヨガみたいな姿勢ですりぬける」か「鏡を組み合わせて迂回させて通路を確保する」って感じ。
ちゃんと赤外線受像して画像解析で「大型動物発見!」ってやるシステムなら吸収素材で騙せるんでしょうけど。
熱迷彩 (スコア:0)
光学的にはすごい派手とか。
Re:熱迷彩 (スコア:2)
カメラをBHOTにすると蠢く人型が真っ白に……
Re: (スコア:0)
外を黒く塗ると効果が無くなるので、みたいなやつ、スパイコント映画でありそう
Re: (スコア:0)
両方足せば熱光学迷彩の爆誕。
カモフラ率はおいくら? (スコア:0)
これで作った迷彩スーツを着てモンキーマスクをかぶり、トーチを振って儀式をすればいいんだな!
素朴な疑問 (スコア:0)
赤外線カメラで見て、真っ黒な移動物体を検知したら検知されてしまうのかな?
それを回避するために赤外線遮蔽フィルムの上に赤外線に映る迷彩パターンをつけて・・いたちごっこですね
Re:素朴な疑問 (スコア:2)
サーマルカメラは温度差を可視化する装置です
例えば,地面の温度が20度,人の体温が35度なら,その15度の差を可視化すると人のシルエットが浮かび上がってきます
> 赤外線カメラで見て、真っ黒な移動物体を検知したら検知されてしまうのかな?
それは熱迷彩になっていません
地面や壁などの背景が20度なら,体の部分も20度に見えるようにして
人のシルエットを見えなくする.それが熱迷彩です
もう少し細かい話をすると,実際には温度だけじゃなくて温度のゆらぎなども考慮します
例えば芝生などは,葉っぱの部分と地面の部分で赤外線の強度が異なります
熱迷彩を実現するには,芝生っぽい温度+芝生っぽい赤外線のゆらぎを加える技術が必要になります
Re:素朴な疑問 (スコア:1)
元論文までさかのぼると、どうやらピクセル化して各ピクセルの熱伝導をフィードバック制御できるというのが肝みたいな話なので、ゆくゆくそういうことも考えてるのかも。
もっと簡単なところではダズル迷彩の熱版とか。
個人的には戦闘妖精雪風に出てくるジャムの攻撃色みたいなのが、赤外線カメラ越しに見えたらビビるな、と。
Re:素朴な疑問 (スコア:2)
見えかたをすこしオフセットするだけでも有用かも?
ずれて見えるだけでも、狙撃を回避しやすくなりそう。
Re: (スコア:0)
最終的にはそうなのかもしれませんが、第一歩としては明瞭な高温部(と思われる部分)がなくなるだけで
かなり違うんじゃないんですかねぇ?
Re: (スコア:0)
まああらゆる技術がいたちごっこですからね。。。
同じ20℃であってもエミッシビティが違うと黒い人型はバレる、という理屈になりますし
最後の3行に書いてあるクラッターも模擬的に模様を付けろ、なんて議論になるのかも
しかし、水で12㎛前後の赤外線をカットする、というのが元文の要旨でしょうが、それだけでも結構効果ある筈
人型が白く野原や森に見えるのとは、全然違いますよ
広FOVで双眼鏡タイプの暗視装置で見てる限り、ちょっとやそっとじゃ判らない筈
Re: (スコア:0)
適当な断熱材になる服の上にアルミホイルを巻いたらどうだろうか?
周りの環境から出ている赤外線を乱反射して赤外線カメラで見つかりにくくならないかな?
# レーダーを使われると簡単に見つかりそうだが
Re: (スコア:0)
芝生っぽさの再現とかは可視光線での迷彩模様的なものを赤外線の波長でやるってことなんでしょうね。ムラを出すためにクリアラッカー的なものを塗るとか。
それにしても熱迷彩ってステルス戦闘機みたいですね。戦闘機のフレアやデコイのように、踏ん張ってアレを落下させたり窓を開いてアレを射出したりした後(匂いもあるからリアルだな)、熱迷彩の電源(電流を少し流すんだね)を入れて素早く位置を移動すれば生存率上がりそうですね。
Re:素朴な疑問 (スコア:1)
赤外線遮蔽フィルムの上に「バカには見えない布地で作られています」とでかでかと書いておけばOK
赤外線カメラには2種類ある (スコア:0)
ひとつは、赤外線を放射して、反射をフィルタのないCCDで見る。これは安価なので、よく使われる。たぶん。記事の迷彩は、こっちに対応しているんじゃないか? 赤外線を反射させないだけで済む。
もうひとつは、サーモグラフィーを映像化したもの。体温が背景と違うことから人体を映像化できる。はたして、この迷彩が熱を遮蔽することができるかは不明。
シュワちゃんみたいに身体に泥を塗ってごまかすほうが実用的かもしれない。