パスワードを忘れた? アカウント作成
13681293 story
映画

ロングテールとは逆方向に進んでいる映画業界 77

ストーリー by hylom
日本は健全なのだろうか 部門より

2018年前半に公開された映画の総売上の40%近くは、たった4本の映画のみから生み出されており、それら4作はすべてスーパーヒーローものの続編だったそうだ。こういった状況から、エンターテインメントが中央集権化されているのではないかという議論が出ている(TechCrunch)。

昨今では「ロングテール」という戦略で成功するAmazonやYouTubeのような企業やサービスがある一方、少なくとも映画業界においての需要はロングテールではなく、「おなじみのものに集中する」になっていると記事では指摘。最近では過去作の情報をネットなどで簡単に手に入れることができ、また視聴も容易であるため、続編ものを新規に視聴するハードルが下がっているのではないかと分析している。

一方で、こうした続編ものが増えると新規の作品が生まれにくくなってしまうことなども危惧されている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • もはや各国の市場の細分化、映画以外の娯楽市場への細分化が
    進みきっているから何の意味もない分析だよな
    ロングテール化しきった後の上位数位でできた市場だけを切り取って
    映画業界は寡占化してるロングテールと逆だって、間違ってる点を
    指摘するのもバカバカしくなるよな

    • by Anonymous Coward

      米国だけのたった4本だけで売上24億ドルあったのに意味がないって切り捨てる人の年収って何億ドル?

      • by Anonymous Coward

        大した読解力だな。
        「意味のない分析」とは書いてあるが、売上に意味がないなんてどこにも書いてないぞ。

        • by Anonymous Coward

          そもそも意味のない分析というのが間違ってると思う
          ミクロ的視点もマクロ的視点もどちらも有意義
          #ただ個人的には「売上の四割近くが四本の映画から」というより「売上の大半がねずみ帝国の作品から」と解釈したほうが盛り上がるとは思う。FOXもねずみ帝国入りすることだからこの傾向は更に強化されるだろう。
          #Foxからスターウォーズをとってもいろいろある。X-メンやファンタスティック・フォーもマーベルのもとに戻るし

      • by Anonymous Coward

        他のツリーでも言及されてるけど、ロングテールってのは多数の売上の低い部分をかき集める方法だから、売上上位を切り取って議論しても意味ないって話よ。
        意味ないってかヘッド部分が40%を占めてても当たり前だとしか。

  • by NOBAX (21937) on 2018年08月16日 9時54分 (#3462519)
    続編モノが多いという事は、ハリウッドでの興行も含めた企画力が落ちたという事では。
    ストリーミングの方が企画力で優位に立ったという事でしょう。
    • by nemui4 (20313) on 2018年08月16日 10時38分 (#3462543) 日記

      もしかしたら「大ヒット」した続編物じゃない脚本では出資者を集めにくいんすかね

      邦画はコナン君つえー
      http://news.livedoor.com/article/detail/15144981/ [livedoor.com]

      親コメント
      • by HiroSuzu (22662) on 2018年08月17日 2時23分 (#3463034)

        それが正解だと思う。
        日本でもハリウッドでも、映画があまり好きじゃない人がお金を握っている感じ。
        出資を受けるには「実績」が必要で、それはつまりマンガ原作や話題作の続編、有名監督や俳優の名前、受けるとわかっているパターン(サメ・ゾンビなど)が要ると。

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2018年08月19日 20時12分 (#3464308)
          > 映画があまり好きじゃない人がお金を握っている
          どんな分野だってそうだよ
          お金持ってる人はお金が好きなだけでお金以外の何かが好きなわけじゃないから
          親コメント
    • by Anonymous Coward

      最近、ハリウッドは日本のアニメ等からの映画が増えてるしね

  • by Earny (18051) on 2018年08月16日 7時31分 (#3462464)
    これ作っとけば50年は安泰じゃね?
  • Netflix (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2018年08月16日 8時54分 (#3462489)

    料金が高めなので敬遠していたのだが、Amazon, Huluに飽きてきたので
    Netflixに入ってみた。

    そうしたら、これはHuluもAmazonも勝てないどころか米娯楽映像界に
    君臨するディズニーも危うしだと思った。

    B級には近いものの、映画館でやっていてもいいくらいのクオリティの
    作品をオリジナルで製作してラインナップに載せ、いつでも見れる。

    定額で見放題のサービスを始めた映画館が好評すぎて倒産しそうと
    いう話が昨日あったけど、Netflixは映画館とは違って観客数に上限
    がないため、売り上げが莫大になって制作費にまわせる、ラインナップ
    が充実化するほど会員も増えて売り上げも伸びる、というビジネス
    モデル?

    • by Anonymous Coward

      Amazon PrimeやNetflixも、視聴数に応じた映画会社やアニメ制作委員会への支払は発生するんですよ。
      だからあまりに大量に視聴されるコンテンツは損益が怪しくなってくる。
      自社制作コンテンツのヒット作は、囲い込み以外にも常時ラインナップに置いておけるから利点がある。
      Netflixは強いですよね。

  • by Takahiro_Chou (21972) on 2018年08月16日 14時38分 (#3462667) 日記

    2018年前半に公開された映画の総売上の40%近くは、たった4本の映画のみから生み出されており

    その内2本にクリス・プラットが出演してて、しかも内1本は主演だなんて、5年ばっかし前に予想出来た奴は居ただろうか??
    当のクリス・プラット本人含めて。

    あと、主要登場人物がほぼアフリカ系って映画が、ヒーロー映画史上に残る興収を叩き出すなんて、公開前に予想したヤツも居ただろうか??

  • by Anonymous Coward on 2018年08月16日 7時07分 (#3462456)

    wikipediaより [wikipedia.org]
    > 販売機会の少ない商品でもアイテム数を幅広く取り揃えること、または対象となる顧客の総数を増やすことで、総体としての売上げを大きくするものである。

    言い方を変えると、1つの巨大なヒットを生み出すことを考えずに、少額売り上げを目指す手法がロングテール。
    つまり映画総売り上げのトップランキングに入る作品を作ることが目的じゃないから、そこがすべて続編であってもそれはロングテールを否定する結果ではないような。

    • Re:ロングテールとは (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2018年08月16日 7時37分 (#3462467)

      ロングテールはどちらかというと販売者側今回の話なら劇場やネット配信業者向けの戦略
      映画会社向きとは言い難い

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2018年08月16日 9時20分 (#3462497)

        たとえば仮面ライダー アマゾンズとか、百獣王ゴライオン ヴォルトロンみたいな奴かな?

        #仮面ライダーアマゾンで検索すると、Amazon.comへ誘導される。..うん、それでいいのか.

        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2018年08月16日 10時12分 (#3462533)

        狙ってできるものでもないけれど
        頻繁に制作出来ない中小の映画会社にとっては
        作品のロングテール化は一つの戦略に成りうると思いますよ。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          矛盾していますよ。ロングテール戦略は個別の売上は小さくとも商品点数が増えれば大きな売上につながるという戦略です。頻繁に制作できない会社は商品点数を拡大できない。だから長い尻尾を確保できない。
          むしろ巨大な映画会社のほうがロングテールを狙いやすい。制作費を回収しおわった作品が無数にありますからね。
          もちろん制作費を抑えて数を撃つてもあるがそれは別に会社の規模とは関係がない。

    • by Anonymous Coward

      言い方を変えるどころか全然違ってるじゃん。

      • by Anonymous Coward

        確かに。
        ロングテールは別にヒット商品を志向しない戦略じゃない。ヒット商品以外を切り捨てないという言い方の方が近い。

        Amazonは十分大きな倉庫を持っているからロングテール商品を置いておくことができるが、そもそも映画の場合映画館の数が限られているから、ロングテールをしたくてもできない。

    • by Anonymous Coward

      尾を引くように長く売れる商品のことを指してるのかと思いきや、単に売れ行きが悪い商品が大部分ということだけでしたか。

      >しかし、アマゾン社などのオンライン小売店は、無店舗による人件費と店舗コストの削減に加えてITの利用による在庫の一元化や
      >ドロップシップの導入などによる物流コストの極小化を進めた結果、従来型の小売店の制約に縛られず、普通に考えれば年に1個、
      >またはそれ以下しか売れないような商品まで顧客へ提供することで、店舗を構えていたのでは実現不可能な大きな販売機会の取り込みを可能にした。
      映画なんかではギャラの関係で実現困難なビジネスモデルにしか思えないですね。
      YouTubeで成立してるように見えるのは、ギャラが無いのも同然なのと、目立ちたがりが動画をupしてるからでしょう。

      • by nim (10479) on 2018年08月16日 11時23分 (#3462560)

        > 映画なんかではギャラの関係で実現困難なビジネスモデルにしか思えないですね。

        これまでの映画は、限られたスクリーンを取れるかどうか、
        パッケージソフト販売して元がとれるかどうかでしか勝負できなかったけど、
        NetflixやAmazon Prime Videoなんかの配信ビジネスが巨大化したおかげで、
        超低予算映画でも長期的に元が取れる可能性がでてきたんじゃない?

        アイディア勝負の超低予算映画を配信前提で製作する、ロングテール戦略が
        ようやく成立する環境が出てきたと思う。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          超低予算映画は昔から劇場無視でやってる
          だからあんまり関係ない

        • by Anonymous Coward

          そうかなあ?
          元々この業界は例えばVシネマとかロングテール的マーケティングもやって居ると思うんだけど。

          てか、「売れ筋が利益の殆どを出して居る」ってのはどの業界でもそんなに不思議な事では無いだろう。
          それしかないってのならロングテールの否定とも取れるだろうけど、そこそこ狙いから製作者の自己満足まで幅広くあるのだし。

    • by Anonymous Coward

      ドクターストレンジとかブラックパンサーとか十分ロングテールだよな

  • by Anonymous Coward on 2018年08月16日 9時37分 (#3462506)

    TOP4の映画で40%の売上を稼いでいるというのは、尾が長いか短いかとは別の評価軸だと思いますが。

    • by Anonymous Coward

      尾っていうか、裾野な

    • by Anonymous Coward

      裾野の積分値が大きい、という期待はつまり上位の占める割合が小さいという事。
      別に間違った分析じゃないよ。

      # 売上 1/100 ぐらいのものが 1000作 あって、合計値はそちらの方が大きい世界が期待されていたという話

  • by Anonymous Coward on 2018年08月16日 11時30分 (#3462567)

    小売りのビジネススタイルについて言う話で、業界、あるいは市場全体を評して言う話じゃないのよ。
    リアル店舗をもつ小売りは、店舗スペースの制約上、どうしても売れ筋の商品しか置いておけない。
    ところがAmazonなどの巨大通販業者は巨大な倉庫を持って、そこから直接消費者へ届けたり、卸業者にマーケットプレースを
    提供したりなどで、膨大な種類の商品を一気に顧客に提示することが可能になり、結果そういう細々とした部分の売り上げの総和が
    大きな割合を占めるようになった。その現象を指してロングテールと呼んだ。

    で、今の映画業界のこれは、単に「スーパーヒーローブーム」ってやつが来てるだけってことじゃないの?
    昔、「西部劇ブーム」があって何でもかんでも西部劇だったように。映画会社が、客の好みの金鉱を掘り当てた
    というだけで、掘りつくされたらまたばらけるよ。

    「中央集権化」って、スーパーヒーローコンテンツが売り上げの上位を占めると、何の権利がどこの中央に集まるんだよw

    • > スーパーヒーローコンテンツが売り上げの上位を占めると、何の権利がどこの中央に集まるんだよw

      マーベル映画を製作する権利が、(歴史的な経緯でスパイダーマンの映画化権を持っていたソニーから)マーベル映画の中央(であるところのディズニー)に集まる。

      親コメント
  • ツインテール?

  • 残りの60%(のうちの大半)はロングテールとしてマイナージャンルが占めてる、っていうことじゃないの?

    あと、記事の著者は「自由に選べるようになれば多様性が広がる」みたいな幻想を抱いているように見えるけど、
    実際には自由になると多様性が減少する(ことが多い)んだよね。
    このあたりはロバート・フランク『ウィナー・テイク・オール』に詳しい。

    --
    # mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
  • by Anonymous Coward on 2018年08月16日 9時24分 (#3462499)

    確実なリターンを得るためには大ヒットした作品の続編若しくはその亜流が一番
    ただ、異世界の学園で剣と魔法で戦う主人公が赤髪ツンデレヒロインとくっついて無双するストーリーも何時かは飽きられる

    • by Anonymous Coward

      最近は学園あんまりないぞ

      • by Anonymous Coward

        むしろ異世界学園モノはもとから少なかった
        学園モノの衰退同様異世界モノも衰退するだろう

        • by shibuya (17159) on 2018年08月16日 11時01分 (#3462552) 日記

          >学園モノの衰退同様異世界モノも衰退するだろう

          もしそうなったら、跡には草一本残らない荒地が残るだけなのかなあ?
          それとも同様にまたそれ以上に易く便乗しやすい別の何かが繁栄するのか。

          親コメント
        • by nim (10479) on 2018年08月16日 11時29分 (#3462566)

          多分「異世界」に「転生」のニュアンスを含めているか、
          あるいは、今の世界とは違う世界を舞台にしたファンタジーは
          すべて「異世界」ものにいれるかで分かれると思う。

          まあ、「異世界の学園で剣と魔法で戦う主人公が赤髪ツンデレヒロインとくっついて無双するストーリー」は、
          学戦都市アスタリスクと落第騎士の英雄譚がアニメ化された期がピークだったとは思う。
          相互に取り替えてもストーリー構成にほとんど影響のない1話には驚いた。

          親コメント
  • by Anonymous Coward on 2018年08月16日 10時05分 (#3462528)

    続編にリメイクばかりが話題になり目についてしまう
    もっと新しい驚きを体験したいと思っていても開発費の問題からそんなゲームは作れないんだろうなあ

    # PS1の頃や、XBOX360のインディーズは変なものがあって好きだった

    • by Anonymous Coward

      失敗したくないからどうしてもそうなる
      もっと低予算にシフトすべき
      Switchすげえ

    • by Anonymous Coward

      それは単にあなたの観測範囲が狭すぎるだけでは?
      どうせ洋ゲーやらない派なんでしょ

  • by Anonymous Coward on 2018年08月16日 10時17分 (#3462534)

    売上上位はシリーズ物が独占
    古いヒット作の今更なシリーズ化&シリーズの再始動が増えた
    売上上位作品の興行収入は増え続けている
    その割に世界歴代興行収入ランキング(物価変動調整前)の一位と二位は固定されたまま
    まあ十年くらい前と比べれば一位が入れ替わっただけマシか
    制作費は意外と増えてない少なくとも大半の作品は2億ドルで足踏み(ただ2億ドルの映画は増えたので制作費が増えているという事実はある)
    新シリーズ立ち上げに関してはギャラの高額な人気者ではなく新人ないし無名またはギャラの安い中堅の起用が多い
    他方で既存シリーズは主演俳優が制作葬式やプロデューサを兼任する主演の個人プロジェクト化が進んでいたり

    売上ウォッチャーが心待ちにしてそうなイベントとしては銃夢の公開かね
    キャメロンが三冠王になるのか否か

typodupeerror

UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

読み込み中...