yasuokaの日記: Wikipediaにおける「新の本字」 1
日記 by
yasuoka
『人名用漢字の新字旧字』第200回「新」と「𣂺」の読者から、Wikipediaの「新の本字」を読んでみてほしい、との御連絡をいただいた。読んでみたのだが、ノッケからわけのわからないことが書いてある。
『人名用漢字の新字旧字』では「常用漢字(1981年版)字体が新字、それ以外は旧字」という「原則」を、私(安岡孝一)なりに立てていたりする。まあ「原則」なので、あちこち「例外」が出たりもするのだが、それでも「旧字」が複数ありうるというのは、連載のかなり早いタイミングで示したはずだ(第8回「闘」と「鬪」と「鬭」参照)。だとすると、ここでいう「旧字体ではなく」って、一体どういう意味なんだろ?
常用漢字ではなく、人名用漢字に含まれることもなかったため、1948年(昭和23年)以降は子供の名付けには使用できない[2]。しかし2004年(平成16年)に法務省が戸籍電算化のために定めた戸籍統一文字の55,255字には収録され[2]、それによりUnicodeにも「𣂺」として収録された。
CJK Unified Ideographs Extension Bの「𣂺」(U+230BA)がUnicode 3.1に収録されたのは、私の記憶では2001年3月だ。戸籍統一文字の152260は2004年4月運用開始なので、Unicodeの方が先だったりする。仕方ないので直そうかとも思うのだが、やっぱり私が直すと「独自研究」になるのかしら?
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