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3911 story

小型カメラロボットによるピラミッド探索をTV中継 23

ストーリー by Oliver
真っ暗 部門より

skimsr 曰く、 "/.本家記事その続編より。National Geographic Societyが,世界貿易センタービル(WTC)のテロ災害救助で用いられたのと同型の小型カメラロボットを用いて,ギザのピラミッドにある縦穴を探索する計画を立てています。縦穴の向こうには,未発見の玄室や文書などが存在する可能性もあるそうです。また,この探索風景は米Fox-TVで生中継されるとの事です(放送は米国時間の9/16 8p.m.)。
海底遺跡発掘で水中ロボットが使われる例はあるようですが,遺跡発掘でロボットが使われて,更にその様子がTV中継される例は聞いた事がありません。米国在住の方でもし観れた方がいらっしゃったら,ぜひレポートして下さい。"

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  • 他人の墓 (スコア:2, 興味深い)

    by gama (10037) on 2002年09月17日 1時00分 (#167207) 日記
    考古学って、要するに古代人の墓暴きみたいなところもあるし、
    学術的な見地だろうが単なるお宝目当てだろうが、墓に入っている人や
    その墓を作った人にしてみれば、ある意味冒涜というか、
    やんごとなき出来事かもしれない・・・。

    何年経ったら他人の墓を掘り返してもいいです、なんて
    決まりがあるのかどうかもわからないけど、
    あったとしたら、ちょっと恐ろしい感じ。

    ギザのピラミッドは実は墓ではないとか散々言われているけど、
    あんなデカイ建造物をおっ建てた経緯を考えると、
    墓だろうがなんだろうが何かを象徴するもので、
    それは当時の人にとっては不可侵な部分もあっただろうと思うと、
    複雑な心境です。

    考古学者というのは、太古の時代への興味と
    他人の墓を暴く呵責との葛藤が絶えないものなのでしょうか。
    他人の墓を暴くことをどうとも思わない人がいないように、
    ほんの少し期待したい。500ユーロくらい。
    • Re:他人の墓 (スコア:3, 参考になる)

      by Kunta-Kinte (11456) on 2002年09月17日 5時22分 (#167276)
      ツタンカーメンの墓を発掘したカーターという人が、呪い(?)で次々に仲間を失った際、こう言ったそうです。

      「われわれ考古学者は、相手への敬意を常に持っている。その情熱が発掘へと駆りたてる。呪いがあるにしろないにしろ、墓の主の返辞がこうだというのであればしかたあるまい(うろおぼえなので超訳)」

      小学校のころ図書館で読んだ話なので、「」でくくっちゃいけないような引用ですが、おれはこの言葉に感動して歴史屋の門を叩いたようなもんです。
      今思えばこの言葉、自分の「覗き趣味」への自嘲もあったのでしょうが、相手(この場合墓の主)と一種のコミュニケーションを築こうとする学者の志向と、相手のことなど知ったこっちゃない(と思われる)盗掘とでは、やはりちがうんだと思いたいんです。

      なんつうか、こう、分かっていただけませんか。
      しかしテレビ中継はやりすぎだろうに。
      親コメント
      • 呪いの真相 (スコア:2, 興味深い)

        by yukio_mat (10683) on 2002年09月17日 7時50分 (#167294) 日記
        ツタンカーメンの墓を発掘したカーターという人が、呪い(?)で次々に仲間を失った際、こう言ったそう です。
        このツタンカーメンの呪いと言うのは、独占記事の契約から漏れたマスコミが、面白おかしく書くためにデッチあげた代物のようなのですが…
        --
        Yukio@神戸在住
        親コメント
      • ツタンカーメンの王墓発掘のスポンサーであるカーナヴォン卿が
        ロンドンのタイムズ社と独占契約を結んでおり、タイムズ社以外に
        いっさいニュースを流さなかったため、世界中のマスコミから非難が
        集中しました。そのため、カーナヴォン卿が急死した際、彼を恨む
        記者によって「ツタンカーメンの呪い」なる物語がでっち上げ
        られ、新聞をにぎわしました。

        調査隊のメンバーの生年と没年は以下の通り。(発掘調査は1922念)

        カーナヴォン卿     1866~1923
        ハワード・カーター    1874~1939
        アーサー・C・メイス   1874~1928
        アルフレッド・ルーカス  1857~1945
        ヘンリー・バートン    1879~1940
        A・R・キャレンダー    不明 ~1937?
        P・E・ニューベリー   1869~1949
        A・H・ガーディナー   1879~1963
        J・H・プレステッド   1865~1935
        ウォルター・ハウザー   1893~1959
        リンズレイ・F・ホール  1883~1969
        リチャード・アダムスン   不明   不明

        見ての通り、調査隊の大半は発掘後20年以上生存しており、
        志望者の年齢も多くは65歳を越えています。

        また、封印のとかれた墓室に最初に足を踏み入れた
        3人のうち一人、カーナヴォン卿の娘のイヴリンが
        死亡したのは発掘後58年も後の1980年、享年78歳
        でした。

        調査隊のメンバーのうち、カーナヴォン卿とメイス以外は
        比較的長生きし問いますね。

        ちなみにカーナヴォン卿は1901年にドイツで交通事故に
        あってから長らく健康を害しており、エジプトを訪れるように
        なったのも、イギリスの冬の寒さに耐えられなくなったから
        だそうです。直接の死因は髭を剃っている際に蚊に刺された
        跡を誤って傷つけ、そこから熱病に感染したためで、体の
        弱っていた卿は肺炎を併発して亡くなったとのこと。
        親コメント
    • Re:他人の墓 (スコア:1, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2002年09月17日 2時08分 (#167237)

      こと日本に関して言えば、“天皇陵”と呼ばれる古墳をまるで発掘させてもらえないことの方が、よほど問題なのではないでしょうか。

      「他人の墓を暴くことをどうとも思わない人」がいたらそれは嫌ですが、その一方で、冒涜だからとまったく発掘させないというのも考えものです。なにごとも行き過ぎはいけませんね。

      親コメント
    • by heno (10869) on 2002年09月17日 3時40分 (#167257) 日記
      考古学という言葉から連想されるキーワードを個人の
      善悪の感覚でミックスされた結果を Yes/No で問われ
      ますか?

      質問自体が疑問ですが、Noです。
      考古学・文化人類学関係の書籍を購入し、「墓荒らし」と
      呼ばれる人々に寄付をして下さい。6万円くらい。

      地面を数メーター掘り返せば墓場だったり、一瞬で体が
      バラバラになりうる環境に住んでいても、死を身近に感じない
      事は誰にでもできる事だと思います。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        >質問自体が疑問ですが、Noです。

        この「質問自体が疑問」というのは、その上でご自分がしている質問のことを指していますか?
    • by KENN (3839) on 2002年09月19日 8時35分 (#168513) 日記

      棺を開けなければ判らないことは確かにあります。被葬者なんてのはその最たるもので、どこまで信用してよいか判らない古代の文献と副葬品の内容が一致したことで、やっと「○○の墓である可能性が高い」と言えるくらい。

      実際、いわゆる古墳の類で被葬者がはっきりしている例はほとんどありません。だからどれも地名で呼ばれるんです。例外はあります [srad.jp]が、これは明治期の天皇神格化の過程であまり明確な根拠のないまま断定されてしまっています。ちなみにこれらの古墳は、現在では宮内庁の管理下に置かれているため、発掘したくてもまず許可が降りません。周辺に立ち入ることすらできない。

      個人的には、古墳(正確には、明らかに墓と判っている遺跡すべてに言えることですが)の発掘は医学における解剖と同じだと思っています。医学ほどには直接的に我々の役には立ちませんが、過去の歴史を知ることに意味がないとは思えません。

      古墳の発掘なんていうと、とかく太古のロマンとかいう言葉が付きまといますが、実際の発掘ってのは、ほとんど土木作業なので、そんなモノの出てくる余地はありません。そういうのは調査の結果だけを見てマスコミがつけるあおり文句です。作業する各個人がモチベーションを維持するための材料として、そうしたロマンを内心抱いていることまでは否定しませんけど、それでも棺を開ける瞬間ってのはやはり厳粛な気持になるもんです。周辺を掘っている時はそれほどでもないんですが。

      お墓と知っていて、心の底から喜々として発掘するのは、墓泥棒だけでしょう。

      親コメント
  • by hix (3507) on 2002年09月16日 22時41分 (#167118) 日記
    ファラオの呪いにも安心ですね。
  • by yukio_mat (10683) on 2002年09月16日 22時59分 (#167132) 日記
    また,この探索風景は米Fox-TVで生中継されるとの事です
    この映像は捏造だと主張する番組も放送したりして…

    --
    Yukio@神戸在住
  • by skimsr (9280) on 2002年09月16日 23時23分 (#167152) ホームページ 日記
    うろ覚えですが,ギザのピラミッド群ははるか昔から盗掘されまくっている,と聞いた事があります。もしギザのピラミッド群から未発見の玄室や文書が見つかったら,それは考古学的にも大きなニュースだと思うんですが,実際のところどうなんでしょうか>識者の方々。

    参考:こちら [justnet.ne.jp]とか。
    • by heno (10869) on 2002年09月17日 3時14分 (#167253) 日記
      吉村作治氏がピラミッド内部の未知の空間や第2の「太陽の船」を
      見つけたというのは記憶に新しいのではないかと思うのですが・・・

      ○酸化/崩壊しないように非破壊で調べられるならその方が
       良いので、元々ロボットが使えるケースは限られる

       ロボットの構造的にビルGやピラミッドの様な平らな壁のある場所
       限定だとしたら、洞窟の空間探索もできないかもしれない

      ○新発見があったならば、新発見があってから新発見になる

      ○このニュース自体は考古学的な意義とは無関係
       (新発見はどこに・・・)

       かなりスポット的な利用になる予感がします。 
       
       
      See also:
      「電磁波レーダー探査機や微小重力計など、最新のハイテク技術を駆使し」
      http://www.egypt.co.jp/pyramidclub/Wasedatai/ayumi/ayumi1.htm
      http://www.netlaputa.ne.jp/~nebata/giza1.htm(写真たくさん)
      (日立 世界ふしぎ発見!)
        「テレビ初公開の未完成のピラミッドというのは、軍事基地の敷地の中にあるんです。」
      http://www.tbs.co.jp/f-hakken/mystery761_1.html
      親コメント
      • >吉村作治氏がピラミッド内部の未知の空間や第2の「太陽の船」を
        >見つけたというのは記憶に新しいのではないかと思うのですが・・・

        すいません,知りませんでした。
        定期的に発掘プロジェクトが行われ,成果を出しているのですね。
        リンク先が参考になりました。
        親コメント
  • TV中継 (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2002年09月17日 11時20分 (#167383)
    見ました。
    ”小型ロボットによるシャフト探索の生中継”が主題とするならば、ほとんどが周辺情報の話で、メインテーマは時間的には5%程度でした。これなら別に生中継でなくてもいいのに。
    おまけに、成果に関しては、シャフトをふさぐ厚さ3インチのドア?(取っ手様のものがあるといっていたような)をドリルで抜いて、ファイバースコープを入れてみたら、別の壁があった...。ますます謎が深まりました。では、さようなら~という進行で、かなり消化不良です(苦笑)。
    #ほんとはテレビ見てる場合じゃないのでAC
    • by skimsr (9280) on 2002年09月17日 22時43分 (#167711) ホームページ 日記
      レポートありがとうございます。
      /.本家でも,後日談(?)が記事になってますね。
      Egyptian Pyramid Rover Finds... Another Door [slashdot.org]

      この記事中でリンクされてるMSNBCの記事 [msnbc.com]で,ビデオが見れるみたいです。

      >別の壁があった...。ますます謎が深まりました。では、さようなら~という進行で、かなり消化不良です(苦笑)。

      放映側にとっても意図せざる展開だったのでしょうけど…。
      徳川埋蔵金を連想したのは私だけでしょうか(-.-;
      親コメント
  • by GPH (8223) on 2002年09月17日 12時34分 (#167425) 日記
    かつてディスカバリーチャンネルだったと思う、マンモスの冷凍化石を発掘するのを中継、と言う企画で、氷の外に突き出た二本の牙が演出だったらしいというのを思い出した。
    (実際出たものはバラバラ状態だったという)

    何となく似たものを感じるんだけど・・・。
  • by mizna (8774) on 2002年09月17日 12時59分 (#167447) 日記
    現在、サンディエゴFOX6 [fox6.com]で見てます。

    確かにロボットが「人が通れない穴」を進んでいきますね。
    さっきは古代人の指紋を(CM中に)みつけたらしいですよ。
    4,500年前の建造時にしか触れない場所ですし、指紋でも感慨深いのかも。
    やっぱりピラミッドも人間が作ったんですねぇ…
    我々は4,500年後に何を残せるでしょうか。

    ただ…実はこれ [nationalgeographic.com]ほとんど録画ですね。
    LIVEの部分が少ないです。仕方ないんでしょうけど…
    --
    "Stupid risks are what make life worth living!" -- Homer Simpson
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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー

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