韓国で多数の死傷者が出ていた「謎の肺疾患」の原因となった加湿器殺菌剤 63
ストーリー by hylom
負の連鎖 部門より
負の連鎖 部門より
韓国で加湿器殺菌剤による肺疾患問題が話題になっている。経緯についてはハフィントンポストの記事が詳しいが、原因となったのはPHMG(ポリヘキサメチレングアニジン)やPGH(塩化エトキシエチルグアニジン)という物質だ。この物質は殺菌剤や洗剤などとして使われており、人体の皮膚への毒性は比較的少ないとされていた。問題となった殺菌剤は加湿器内に入れて殺菌を行うものだが、これによって殺菌剤が室内に散布され、これを吸入することで肺疾患が発生するという。
2000年代初頭よりこの殺菌剤は広く使われるようになったようだが、その後2011年の大規模調査で肺疾患を引き起こす危険性が明らかになり、その後製品は販売中止となった。被害者団体によると、これによる死傷者は1500人を超えるという(産経新聞)。
2011年に危険性が判明したものの、これに対する公的な調査は進んでおらず、昨年秋にやっと検察による捜査が本格化したという(NHK)。また、殺菌剤メーカーの1つであるレキットベンキーザーの依頼でソウル大学の研究チームが一般マウスと妊娠したマウスを使ってPHMGの影響を調査したところ、「妊娠したマウスの胎児は、15匹中13匹が死亡した」などの結果が得られたそうだが、レキットベンキーザーはこの報告を受け取らず、一般のマウスを使った「加湿器殺菌剤と肺疾患の因果関係は明確ではない」との研究結果のみを受け取り、これを検察に提出していたという。同社はソウル大学や湖西大学に数百~数千万円の資金提供を行っていたほか、教授ら個人へも数百万円の資金を提供していたそうだ(ハフィントンポストの別記事)。
オンドルの国だから (スコア:4, 参考になる)
部屋の中が乾燥しやすいのでしょう、加湿器の普及はかなりなのだそうです。
Re: (スコア:0)
オンドルで一酸化中毒というのは聞いたことがある
Re: (スコア:0)
マンションなんかもオンドルなのか?って思ったら床暖房全般をことをオンドルっていっているのか。
電気やガスよる温水床暖房の類だろうから、本来加湿器不要なのではないだろうか。
昔(?)ながらの薪や練炭を燃やすやつならばその熱で湯を沸かすだろうし、加湿器(電気だよね?)なんてつかわないようなきがす。
Re:オンドルの国だから (スコア:2)
暖房して飽和水蒸気の値が上がっても、新しく水分を補給しないと湿度が下がります。
昔ながらとおっしゃいますが、戦後すぐにもオンドルが普通だったと、満州から引き上げてきた人に聞きました。
ちゃんとしたオンドルだと、換気をしなくても良いので、かなり低温の外気を取り入れる必要がないので、暖房効果が高いです。
Re: (スコア:0)
加湿器が必要なのは太平洋側だけじゃなかったのか
Re: (スコア:0)
だからね
こういうのもあった (スコア:1)
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/special/flu/topics/201210/527268.html [nikkeibp.co.jp]
日本は大丈夫か? (スコア:1)
同じ会社が発売している芳香剤だが発売中止になっていた
http://www.airwick.jp/ [airwick.jp]
韓国から輸入していたものもあるようだし
http://www.airwick.jp/company/index.html [airwick.jp]
楽天とかではまだ買えるようだし今回のネタで突然発売中止にしたのか?
http://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%BC%E3... [rakuten.co.jp]
濃度が知りたい (スコア:1)
吸入毒性試験での濃度は、どの程度だったのでしょう?
この製品の通常の使用濃度の何倍で実験したのか、ちょっと興味があります。
妊娠状態のマウスに吸わせた濃度が高かった可能性があるんじゃないかと。
同じ濃度なら、文句をつけられても仕方ないでしょうけど、高濃度で吸わせたなら、別の報告として扱うのは正当でしょう。
notice : I ignore an anonymous contribution.
考え方としては (スコア:0)
クレベリンも同じような方向性ですよね。
良くも悪くもそこまでの効果はなかったみたいですが。
Re:考え方としては (スコア:5, 興味深い)
私自身潔癖症でダニアレルギー持ちだったりするので、ハフィントンポストの記事にある
という煽り文句とともに日本に紹介されたら、試してた可能性高いです
「オンドルの普及した韓国では、政府も認めています」
とか言われたら件の殺菌剤が入手できなくても、似たような薬品を加湿器に投入する人がいるんじゃないかなあ
じん肺(珪肺)のような症状になるとのことで被害者の苦しみは想像を絶します
iPS細胞でもなんでもいいから、早く助かって欲しいな
Re: (スコア:0)
>加湿器の水蒸気は直接人体に吸い込まれるので、この製品を使わないと、あなたは細菌を吸っているのと同じです
を信じるならスチーム式(手入れが面倒だけど)を撰択しない理由がない。
さすが狂牛病蝋燭デモ [wikipedia.org]が発生する国だ。
#ちなみに、そのデモの後にアメリカ牛肉の販売が再開されると、その安さに釣られて群がっていたぜ。
年々スチーム式の選択肢が無くなっているのは寂しい限りだ
Re: (スコア:0)
スチーム式、析出した塩を取り除くのがめんどくさいんですよね。
タンクがフッ素樹脂コートされてるので給水するときに指でこすり取ってましたが
指の皮が薄くなって痛くなったので最近はスポンジでこするようにしてます。
それでもカビや細菌を吸い込むよりはいいかなと。
Re: (スコア:0)
だが日本でも既に、ディスカウントストアやコリアンショップ辺りで、販売済みの様な気がしないでもない。
Re: (スコア:0)
こんなときこそ、メディアはもっと大騒ぎして注意喚起しないと。
安全とは言えない可能性が無いとは断定しきれない、ぐらいのしょーもないネタでも大騒ぎする癖に。
Re: (スコア:0)
同じく、発想としてあったのでヤバかった。
手入れがめんどくさいから、なにかアレに消毒液を入れて誤魔化せないかなぁ、と考えてググって、
いろいろ試して残念な結果に終わった失敗事例とかにぶち当たって諦めた。
それ用として売ってたら買ってたなぁ。
Re: (スコア:0)
既にいっぱい死んでるっての。
Re: (スコア:0)
なんでもぐぐればOkと思っていると大間違い。よほど信頼できる情報源でないと
混乱の元 特にネガティブなことは
Re: (スコア:0)
最近はググると同じ様なまとめブログばかりが引っかかる。
どれも同じような作り、きれいにまとまっているようだが全く深みが無い。
どっかの意見を簡単にまとめただけ。無難にまとめているだけ。
Re: (スコア:0)
まとめブログは論外としても、ぐぐって見つかる情報って
せいぜいWikipediaレベルまでのことが多いような。
それ以上のことを調べられる人というのは
そもそもその分野について素養がある人じゃないのかな。
昨今はWebの発達によってなんでもWebがあれば調べられますが
調べた情報の信頼性についてはぶっちゃけいまいちなのに、
なんか色々と理解したような気分になりがちなのが危なっかしいです。
# 自戒を込めて。
Re: (スコア:0)
何が一次情報なのか判別が付くようになればいい。まずはそこから。ググるのもWikipediaも入り口としてはとても有用だけど、やっぱり入り口でしかない。
「その情報はウソ!これが真実だ!」なんてのは真っ先に疑ってかかるべき情報。もっともらしいことを言って、なんらかの意図で偽情報を流してる可能性を考えないとならない。単に思い込みでそれっぽいこと言ってるだけなのは多いけど。
信じられるとしたら、どういう理屈で正しいと主張してるのかっていう根拠にちゃんと正確性があるかどうかにかかっている。
結局のところ、人間の思考は自分が信じたいことを言ってる主張に引きずられてしまう。そこで一歩立ち止まって、自問自答して楽な方楽な方へ流れていってないか考えてみることが重要。
考えた末に間違ってたり間違った話に乗っかってしまったのなら、何が原因で失敗したのか検証して次は間違えないようにしていく。絶対に間違えないなんて不可能なんだから、それでも最善の答えにたどり着けるように考え続けるしかない。
Re: (スコア:0)
その思考法で
「加湿器は、ちょっと掃除しないだけで、湿度が高いので細菌が簡単に繁殖します。加湿器の水蒸気は直接人体に吸い込まれるので、この製品を使わないと、あなたは細菌を吸っているのと同じです」
「人体に安全な成分を使用して、子供にも安心」
の問題点に辿り着けますかね。
この文句に結果的に嘘は含まれていましたが、発せられた時点では嘘ではありませんでした。
#3008166 の懸念に対して、(ネットの)情報を深く読み解けば悲劇は避けうる、という回答は何とも的を外したものに聞こえます。
そもそもの一次情報が判断ミスの産物では元も子もありません。
本件に関しては情報の万能性に望みを託すのは無理筋で、社会的な防止機構に思いをはせるのが妥当な事案と思われます。
Re: (スコア:0)
おそらく加湿器の説明書には水以外のモノを入れて使用しないように書かれているので、そこから読み取っていく。
Re: (スコア:0)
「ググればいろいろわかる」というコメントにとても心配になる。
ググって自分で判断して間違った答えを出してしまうバカは、その助言は役に立たない。
Re:考え方としては (スコア:4, 興味深い)
呼吸器疾患が流行る
→予防には加湿器が有効だという説で加湿器が流行る
→加湿器に水を入れっぱなしだと有害菌類が繁殖し肺炎患者が発生
→加湿器の水に殺菌剤を入れるのが流行る
であって、「空気を殺菌」ではないはずなんですけどね…。
24時間風呂でレジオネラが繁殖することから、(24時間)風呂用殺菌剤が販売された、というのと同型。
温泉や銭湯、温水プールなどでは「水の殺菌」「常に循環」「頻繁に清掃」ってやらなければこの手のものの集団感染が起きちゃうんですよね。結構たいへん。
Re:考え方としては (スコア:2)
今回のPHMG [srad.jp]は「細胞膜を壊す」薬剤の成分を、気化させて肺の奥まで取り込んじゃった訳なんで・・・肺胞とか壊れて呼吸できなくなったのかね。ぞっとしない話だ・・・
Re: (スコア:0)
私にはぞっとしない話というより、ぞっとする話です……
Re: (スコア:0)
空間に既に存在する細菌を殺すのと
加湿器内の水を殺菌して空間への細菌の放出を抑えるのは
考え方として別物であると思う。
Re:考え方としては (スコア:1)
企業が適切な科学的検証を行わずに、除菌とか清潔とかを謳い文句に売りまくったという意味では同型の話題だろう。
たまたまクレベリンには人が死ぬほどのパワーはないだけ。
ノーマット・ポット交換式電熱蚊取り機と比べて (スコア:0)
液が多過ぎる。
まあ電力は食うが単純に加熱式加湿器にしておけば良かったのだが、超音波式等を水を毎日交換せず、薬剤で誤魔化そうとするからそうなる。
Re: (スコア:0)
俺は気化式を使っているけど、一番安全なのは沸騰させるやつだよな。
超音波式は問題外だ。
帰化式やハイブリッド式でもフィルターの掃除をさぼるとカビぽくなる。
水も毎日足して塩素分が常にあるようにする必要あるしね。
でも電気代も安いし、毎日水足すのなんか簡単だから帰化式が良いけどね。
Re: (スコア:0)
5年ぐらい前?超音波式は殺菌作用がないため、雑菌をばらまく可能性があると騒がれた時とあったみたいだけど、
最近は、聞かなくなった気がする。改善されたのかな。
Re: (スコア:0)
超音波式の加湿器って置き場所近くがカルキで白くなるので拭き掃除が大変になったのでポイしちゃいました。
韓国の水だとそうでもないのかな?
Re:ノーマット・ポット交換式電熱蚊取り機と比べて (スコア:2)
カルキじゃ無くてカルシウム・マグネシウムの炭酸塩だよ
Re:ノーマット・ポット交換式電熱蚊取り機と比べて (スコア:2)
水道水は、どうしても水以外の含有物があるからねえ。てか、それが「美味しい水」になってるわけで。
超純水をラミネートパッケージに入れたものを自動的に絞り出しつつ超音波で噴霧するような加湿器を販売すれば良いのではないか? むっちゃ値段多高くなろうけど、細菌の心配やミネラルなどに悩まされないで済む。
Re: (スコア:0)
部屋の中の電子機器の故障原因になるらしいね
Re:ノーマット・ポット交換式電熱蚊取り機と比べて (スコア:4, 参考になる)
かつての職場での事例でしたが毎年春先にはHDD故障のPCが数台発生していました。
ノートPCなんですがうっすらと白い粉が付着していて、聞いてみると例外なく超音波式の
加湿器を使っていました。恐らく冬に使用を開始して、shesee氏の言う炭酸塩が溜まって
故障したのではないかと。HDD故障なんでもちろんデータは救えず…。
ついでに盛大に吐き出される水蒸気がエアコンの風に流されて、プリンタに掛かっていて
給紙不良やら印字汚れ発生とか…。
最悪なのは上記のような現象の原因になるので、超音波式の加湿器の利用は控えた方が
いいですよ、と善意からの忠告を無視した挙句、毎年故障するのを何とかしろ、と騒ぐ
輩が多かったこと。何度も言ったじゃん…と。
Re:ノーマット・ポット交換式電熱蚊取り機と比べて (スコア:1)
ネズミっ子死にまくりなのに。。 (スコア:0)
「因果関係は明確ではない」ってどゆこと?と思ったけど、
肺疾患の発症そのものを確認出来なかったからか。
毒性はドウデモイイのか。すごいな。。。
Re: (スコア:0)
妊娠したマウスでは胎児の死亡が確認できたが、
一般マウスについては異常が確認されなかったということかと。
記事によると、メーカーがその2つを別々の報告書にするように指示し、後者のみ受け取ったという。
当たり前に散布 (スコア:0)
鉄腕ダッシュだったと思いますが、撮影中に散布してる現場に遭遇していて記憶が。
バイクに散布機載せて、4輪車が通れないような、香港映画のチェイスシーンに出てくるような、狭い路地走ってました。
煙幕出しながら走っていてかなり近づきたくない感じでしたが、ナレーションかテロップで安全と言っていました。
やはり自称安全だったということでしょうか。
Re: (スコア:0)
「韓国 口蹄疫 散布」でググると韓国の新聞を翻訳したやつが見つかるけど、
ホルムアルデヒドなどが混じった消毒薬を大量に散布して死亡者も出た模様だね。
森永ヒ素ミルク事件 (スコア:0)
加湿器とは違うけど日本でも昔、似たような事故があったのを
知ってる人って今どのぐらいいるのだろう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E6%B0%B8%E3%83%92%E7%B4%A0%E3%... [wikipedia.org]
すらどは年齢層高そうだからいっぱいいそうだけど
平成生まれとかは99%知らないだろうね。
こういう事件は決して対岸の火事じゃないよ。
今後もまた日本で、世界で絶対起こりうることだと肝に銘じておこう。
# こういう痛ましい話を防げる手立てってないものかな
Re:森永ヒ素ミルク事件 (スコア:1)
Re:森永ヒ素ミルク事件 (スコア:1)
ちなみに,現在の森永では新入社員は全員研修でいやと言うほどこの事件のビデオを見せられて、徹底的に教育されるそうです。
Re: (スコア:0)
これのどこが似た事件なんだ?
Re: (スコア:0)
生活に必要なものに毒入ってて、それを隠蔽してたのが、あっちこっちに被害出て深刻化してからバレて大騒ぎって点では。
パロマの一酸化炭素中毒も。
Re: (スコア:0)
日本でも起こりうるって点では、次亜塩素酸空気殺菌ブームのほうが適当。
結局人体に害がない濃度では効果もないというシロモノだったのに売りまくったんだから。
幸いにして「効果のある製品」はなかったわけだけど。
次亜塩素酸水ミスト (スコア:1)
なんてものもあるらしいので油断はならないと思うよ。
http://bonds-inc.jp/ [bonds-inc.jp]
「※2 厚生労働省が認定する食品添加物(次亜塩素酸調整水・希塩酸)を原料に使用した生成水なので、安心安全で、残留性もありません。」
とかあるけど、それ霧状にして散布したなんて実験じゃないだろ?まったく今回の事件と同じ構造が透けて見えるぜ(げんなり
Re: (スコア:0)
コロナ放電器による、オゾンとかも。