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文化審議会答申「アニメやCGは新時代の芸術の中核」 102

ストーリー by wakatono
官の認識と大御所の認識にギャップあり 部門より

nyaonyao曰く、"アニメやCGについて「宮崎氏が監督した映画『千と千尋の神隠し』が今年2月にベルリン国際映画祭の最高賞・金熊賞を獲得したことなどを踏まえ」て、「世界に誇れる文化で、今後の芸術文化全体の活性化を促すけん引力」と文化審議会というところのお偉方がおっしゃってるそうです。
とりあえず、Yahoo! JAPAN NEWSの記事を。
当の宮崎氏が「ジャパニメーション」についてどうのように発言しているかご存知なんでしょうか?
この記事なんか読んでもらいたいと思うのは小生だけ?"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • アニメージュ2002-4月号 P12~15の『宮崎氏全発言』を改めて 読み直してみると、氏が一番強烈に批判したのは、日本のアニメーションというより、 その 土壌となっている、現代日本人の生活、特に子供を囲む環境(自然や現実・他人 との関わりが軽薄・希薄になりつつあること)であるように読めます。
      行数で言うと、
    • 『どん詰まり…』の下りが 42行、
    • 『そんなことをやっていて、 まともな子供が育ったことはない…ビデオを売っているけど…ジレンマを感じる』の 下りが 100行、ですね。
    まぁ、そういう世相に迎合するように作られた現代日本のアニメーションを無 批判に持ち上げたり、世界に垂れ流しても、恥をかくだけですよと氏は 釘を刺したかった(イヤミを言った、苦悩を吐露した)、 そういう風に私は受け取りました。

    それを、氏のアニメーション批判の所だけ切り出して、 自分の意見の権威付けに使ったりするのは、ちょっと酷というか、 程ほどにした方が良い気はしますが、どうでしょう? (私も同様の意見をポスト しようとしたものの、発言記録を読み直して改心しました)

      • # 検索しても、発言全文を記したものは見当たらなかったので、敢えて
        # ここに転記します。公の場での会見ゆえ、著作権的には問題ないはず…
        # それが宮崎氏の望みでもあるはず。
        # まずかったらご免なさい…(bold は私の独断です)

      ---…これまでにも世界中で日本のアニメは人気があったと思うんですが、 今回の受賞によって日本のアニメが世界で認められたことについて、 どのように思いますか?

      [宮崎氏] え~と、あの、予算を組んで、日本のアニメーションを産業に しようという動きが東京都であったり、杉並区が補助金を出そうと言ったり、 いろんな動きが出ていますが、僕の本心は、日本のアニメはどん詰まりまで きていると思います。僕よりも20歳も若い庵野(秀明)という監督が、

      • 「自分達はコピー世代の最初だ。その後の世代は全部コピーのコピーだ。 そしていまや、コピーのコピーのコピーになっている。それがどれほど 歪んで薄くなるか分かるでしょう。自分で観てきたものをそのまま描いて いるんじゃない」

      という言い方をしていますけど、それは、 自分の周りの若い人たちと付き合って、僕自身も痛切に感じていることです。 それをどうしていくのかは、僕らではなくて、その人達に課せられた課題だと 思うんですよ。

      ただ、多分日本のアニメーションということに限らず、今の日本の、日本で一番 流行っている生活のしかたに、なにか根本的に問題があるんじゃないか…。 結局は、そういうところにぶつかるしかない。 『ジャパニメーション』とかいって、多くの作品が海外に出ているようだけど、 どれだけ売れるかということはつまらないことで、たいして売れません。 幾ばくかは売れるかもしれないけど。そうして出ている作品というのも、 暴力行為やいやらしい描写、 要らんことをくっちゃべっているようなビデオばかりで、 東京都の人たちがアニメを支援すると言っているけど、 そういうのを観て言っているのかと、僕は本当に疑問を感じているんですがね。 そういう、『ジャパニメーション』って一言では括れない、くだらなさを充分に 持っているんで、日本のアニメーションが世界いっぱい広がっていったら、 恥をかくだけの道具でもあることを忘れないで欲しいと思います。以上です。

      ---今日本で一番流行っている生活について、少し問題があるんじゃないかと おっしゃいましたけど、どういうことか、もう少し具体的に聞きたいのですが。

      [宮崎氏] 僕が高校生の頃は、マンガを読んでいる奴は、『あいつらバカだ』と。 で、だいたい中学になる頃にはマンガを卒業していましたよ。 卒業しない人が『漫画少年』か何かに投稿していたりしたらしいんですけど。 だいたいそうやって卒業していくものでしょう? 『子供たちをマンガから出る悪影響からどうやって守るか』という 小論文がよく出ていた。僕はずっと読んでいました。 その頃は、まだ大人が抵抗していたんですよ。 その直後、これは(鈴木)プロデューサーの世代なんですが、 「少年サンデー」を持って大学に行くようになるという時代に なるんですけど(笑)。それは最初はポーズだったんですけどね。 そうした人たちが本当にサラリーマンになり、大人になり、 電車の中でマンガを読むというふうになる。 もちろんテレビではマンガの悪影響はさんざん論じられてました。 でもそのあと、だんだん皆弱気になっていきましてね。 もうゲームが出ちゃったときには、 「ゲームに理解を示さない奴は時代遅れじゃないか」と、 だらしない会話をするようになる。 今、大新聞でゲーム気が何台売れたと嬉しそうに書くでしょう。 その結果、自分の子供たちがどういう目にあっているか、 なぜ誰も報じないんだろうと。

      僕は確かにビデオを売らざるを得ないと言うか、 情けないんですけれども、ビデオを売っています。 事あるごとに、「あまり観せないで下さい」と言っているつもりなんですが、 「うちの子は1日に3度は必ず『トトロ』を観ます」という母親の方などに 会うわけです。『トトロ』を一日に3回観るということは、 4時間から5時間くらいはテレビの前に座っているということです。 で、その5時間の間に、この子は本当ならどれだけの体験ができたのかってね。 トトロに抱きついて、ブラウン管にキスしたって、 なにも生れることはないんですよ。 『トトロ』のパッケージに「誕生日にだけ観せて下さい」と書けば 良いのかもしれませんけども(笑)。 そんなことをやってて、まともな子供が育ったことはないんでね。 それは人も殺すし、バットで人を殴りもしますよ! そんな当たり前のことを、なんで大新聞は指摘しないんだろうと思うんです。

      ただこれが表現の制限になってしまうと、また別な問題に発展してしまうし、 だ

      親コメント
  • 経済産業省は、放送局や代理店、スポンサーにほとんどの経済的メリットが行ってしまうのをなんとか是正しようという考えのようです。

    コンテンツ産業政策-政策-経済産業省 [meti.go.jp]
    に、テレビ局になんでもかんでも権利を与えないように対等な契約をしましょう。という契約書テンプレートを公開しています。

    もちろん、車や機械を売るよりも、ソフトを売っていくほうにも力を入れましょう。という方針もあるみたいですが。
    --
    Masafumi Otsune [otsune.com]
    • by Zade (7722) on 2002年04月28日 18時00分 (#87472)
      本当にそういう視点があるのなら、歓迎すべき流れですね
      もう少し、実際にモノを作ってる人間に金が入るようなシステムにすべきですよね。
      アニメにしろ、ソフトウエアにしろ…
      ってこれは少々自身の愚痴も入ってるか…失礼(笑)
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2002年04月28日 16時49分 (#87460)
    履歴書の趣味欄に、堂々と『アニメーション鑑賞』と書いてもOKでしょうか?
  • 四月なので私は地上波で放映開始されたアニメを八割以上チェックしてみました。私の感覚では、どれもあまり質のいいものとは思えませんでした。特に、小さい子向けと、おたく向け、この二つにはっきり分かれてしまい、中学生以上の子供から若者から中高年まで見れるものは無かったように思います。

    もちろん、ドラえもんやおじゃる丸などの作品はありますけど、新たにこのような作品が出る土壌があるとは思えません。そういう土壌を作ろうというのでしたら、官が出てくるのも悪くはないと思います。アニメ界だけでは、自分たちが好きなものを作るというおたくの内向きな力と、小さい子向けのものを作るのには最適だという守りの力しか働きません。

    この現実を見ると、監督の言う表現手段としてのアニメーションは、死んでいるも同然だと思います。監督自身の言動が無責任なのもそれを表しています。

    それより私はなぜマンガが置いてきぼりにされるのか分かりません。マンガのほうは、映画やテレビドラマの原作になったりします。小説がマンガに、マンガが小説になったりもします。表現手段として非常に高いレベルにあるからだと思います。アニメはそれと比べるとレベルが低いです。
    • > 特に、小さい子向けと、おたく向け、この二つにはっきり分かれてしまい、
      > 中学生以上の子供から若者から中高年まで見れるものは無かったように思います。

      これに関しては、スポンサーの問題が大きいのではないでしょうか。
      テレビで放映されるアニメは、おもちゃ、ビデオ(DVD)、
      主題歌のCD、原作マンガ等を売るための広告でしかないのです。
      普通の人向けに作っても、こういう商品にお金を使ってくれません。

      > アニメ界だけでは、自分たちが好きなものを作るというおたくの内向きな力と、
      > 小さい子向けのものを作るのには最適だという守りの力しか働きません。

      アニメが好きで、アニメばかり見てきたような人が大きくなって
      アニメを作っているわけですから、そうなってしまいますよね。
      (そうじゃない人も、もちろんいると思いますが)
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    • 個人的にはマンガに一票。
      でも、マンガってのはネームから描き文字、
      果てはコマ割に至るまでどーしたって日本語ローカルなものが多すぎるのもまた事実。

      となると、
      ・山のようなコンテンツがあるにも関わらず、それがそのまま海外で評価されにくい。
      (それも横書き文化圏ではかなりきびしい)
      ・というわけで「輸出」には向かない。
      ・「世界に誇れる文化」てゆーのはちょっとなあ。
      とおえらいさんたちが考えることになるのでは。

      レベルの高い低いはともかく、
      ある程度グローバルな映像文法ができあがった上での「動画文化」に
      力を入れたくなるのはわからんでもない、て気はします。

      #いずれにせよ、マンガだろうがアニメだろうが
      お墨付きのみが外にのしのし出回るのだけは、かなりイヤ。
      親コメント
    • 質の高いマンガと平均的なアニメを比較すればそんなもんだと思うけど、平均的なマンガと平均的なアニメの比較とか質の高いマンガと質の高いアニメを比較してもそんなもんなんでしょうか??? 地上波の現役アニメの総数に対してドラえもんとおじゃる丸の比率と、現在連載してるマンガの総数に対する質の高い作品の比率ってそんなに極端に違います? 特定の雑誌に連載中の作品とアニメ全体を比較とかならなんとなく言いたい事もわかるんだけど...

      # 個々の作品を議論するわけでもなく「アニメは」という
      # くくりで話をする時点で終わってるような気も...

      親コメント
  • by happy (8310) on 2002年04月29日 12時48分 (#87676)
    あまり言及されてないようなので一言。

    役人、官僚、っていうとわけわかんない別世界のようだけど、中はとりあえず普通の集団であって。

    他の業界と同じく、アニメを普通に観てきた世代が若手から中堅どころになってきて、発言力or影響力を増した。 そんな側面もあるんじゃないかと。
  • 本来、サブカルチャーであるはずのアニメ・漫画を日本文化の
    牽引役にするのって、意味が違うんじゃない?って思うのだが。
    #子供文化を日本の代表にするとは・・・
    もう一方の御方も自己否定の上に日本アニメの総批判?そんなん
    言うんだったらやめればいいのに。

    正直、日本文化を腐らせているのは、こう言ったまともな評価も
    出来ないジジイ連中だってこと、わかってるのかな?

    文化って、妙に持ち上げるものでも、蔑むものでもないと思うのだが。
    • by rohi (5663) on 2002年04月28日 13時18分 (#87423)
      > 本来、サブカルチャーであるはずのアニメ・漫画

      そもそも「~であるはず」って決め付ける姿勢がいかんと思うぞな。

      あるカルチャーがサブカルチャーでありつづけるためには、メインストリームなカルチャーが存在してないとね。相対的なもんでしょ両者は。

      すでに、対抗すべきメインカルチャー亡き日本の現状で、ラベル付け可能な文化的活動であり、また「日本発である」といっても諸外国から反対を受けにくいものとなれば、アニメ・漫画となるのが妥当じゃないかな。

      ま、漫画を芸術として扱っている国 [konishi.co.jp]もあるわけだし、日本もそれをみならってみましょうか、ってところじゃないのかな。

      いいことだと思うよん。
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      • by nyaonyao (7735) on 2002年04月28日 20時13分 (#87492)
        どんなメディアだって良いものは良い。エロはエロ。
        賞をもらったのは「千~」が良い作品だったってだけだと思う。
        メインとかサブとか分類することないじゃん。

        某アメリカ映画で「日本のコミックでマスをかくなよ?」というセリフがあった。
        識者の方々が日本のアニメやコミックを自分の目で見た上で「世界に誇る文化」と発言されているとは思えないんだよな。

        エロだって、良いものはいっぱいあるじゃん。とーぜん、駄目駄目なのもいっぱいあるけどさ。
        それはそれで「用途」も「需要」もあるんだから。
        春画だって今じゃ芸術品なんだし、そーゆーことも含めて「世界に誇る文化」だってんなら、賛成なんだけどね。
        親コメント
    • そうか? (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2002年04月28日 12時48分 (#87415)
      アニメオタクももう十分にオッサンオバサンだね。だいたい彼らの「サブカル」って一歩引いたつもりになってひねくれたところが胡散臭い。いつまでも既存文化に反抗しているつもりで実は自分達が権威ふりかざしていたりして、昔から同じことの繰り返しなんだね。いずれにしても、アニメが日本文化の中枢でもおかしくはないと思う。僕はアニメなんか好きじゃないだけど。
      親コメント
  • by Nowake (5100) on 2002年04月28日 12時46分 (#87413)
    ある意味しかたないんですけどねぇ.
    後続がその分野をより狭い範囲で深く掘り下げていくのは
    #専門バカというやつですか……

    全然違う分野から発想をちょろまかせるような広い見聞が
    ほしいですよね……柔軟な思考も必要か……
    • Re:オタクの再生産 (スコア:2, すばらしい洞察)

      by takunama (6522) on 2002年04月28日 19時31分 (#87482)
      すべての映画はもう撮られてしまったと考えていて、たんに「オタクの再生産」をしたつもりだったらしいゴダールの「勝手にしやがれ」が、あのような作品になったことを考えるに、コピー世代(ゴダールも基本的にそうです)を一概にバカにすることもできないと思います(庵野の「エヴァンゲリオン」にしても、たんなるコピーではないと思う)。
      問題は、そういう、コピーしながらたんなるコピーを越えたものを作ってしまう野蛮なパワーをもっているわけでもなく、「全然違う分野から発想をちょろまかせるような広い見聞」もないクリエイターばかりだということかな。
      アニメーションももはや成熟した文化。難しいんでしょうけど。
      親コメント
  • 社会的、文化的な認知を受けるのは悪いことじゃないと思う(ある種の分野に関わっている人々がその仕事と才能に対して正当な社会的評価を受けるのは大事なことだ。アニメに限らず)けど、これまで日本のアニメを牽引してきたのは、どちらかと言えばこういう“お上のお墨付き”的なものより、「世界に誇るのはちょっと憚られる」くらいアナーキーな雰囲気だったんじゃないでしょうか。
     いまや「国民的クリエイター」宮崎さんやあの手塚御大の作品の根底にあるものも、そういうものだと思うし。
    • 逆でしょう (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2002年04月28日 13時05分 (#87418)
      今までは、歌舞伎など伝統的な物に「お墨付き」を与えてきたわけだけど、
      これからは、そういった趣を持たない物にも目を向けよう、ってことだと思います。
      アナーキーなものに「お上のお墨付き」が付いてもいいと思うし、実際ヨーロッパなどではそうしてます。
      個人的には日本映画にもっと援助していただきたい。カンヌで賞をとった作品が単館上映なんて寂しすぎ。
      親コメント
      • Re:逆でしょう (スコア:2, 参考になる)

        by Dobon (7495) on 2002年04月28日 16時21分 (#87450) 日記
        そういえば浮世絵なんかも…

        #浮世絵の大半がエロだって事を知らない人が結構いる…なんでだろう?
        --
        notice : I ignore an anonymous contribution.
        親コメント
        • 女歌舞伎が禁止される前は、ほとんどストリップだって事を知らない人が。。。

          -----
          --
          gen+nob+ash
          親コメント
          • Re:逆でしょう (スコア:3, 参考になる)

            by Dobon (7495) on 2002年04月28日 17時49分 (#87467) 日記
            女歌舞伎禁止'後'も度々禁令が出されたような…

            風俗営業並の扱いですね[笑]
            ・資料によっては風俗営業そのものを行っていたって記述もあります....
            ・江戸時代は男色自由だったし(爆

            # 人形浄瑠璃でさえ禁令を出されているってのがなんとも....
            # (もっとも、幕府の禁令って武士以外には『努力目標』程度の強制力だったらしいですが。)
            サブカルチャー系の『高尚でない芸術』って、八百万の屑の山に数個の宝石があるというのが実体でしょう。
             便所の落書きと春画の山の片隅に、あまり売れない『重文級作品』があったように。

            重要なのは『屑の山』なしに宝石はありえないって事です。
            ・屑の山を消費する市場が存在する→
              ・制作者の数がある→
                ・毛色の変わった制作者のいる余地がある
            この、毛色の変わった制作者ってのが写楽だったりするワケです。

            屑の山を減らそうとする規制,政策には反対します。
            # 規制されても減らない屑の山がサブカルチャーの源泉だったりしますが...
            --
            notice : I ignore an anonymous contribution.
            親コメント
        • by dama4slash (785) on 2002年04月29日 10時44分 (#87635)
          >#浮世絵の大半がエロだって事を知らない人が結構いる…なんでだろう?
          春画の浮世絵として質の高さは、一度見ていただきたいです。
          「浮世絵の極み 春画」林美一/新潮社/とんぼの本
          がお手ごろです。

          今のいわゆるエロゲーは『シナリオ(&動き&声)の付いた春画
          という見方もある』とずっと表明しつつプレイしてます。
          数百年後には評価されるかもね~という歴史を想像しながら。
          エロゲーを(も)やる人ってそう考えませんか?
          またもマイナーな考えでしょうか?

          お金がほしくて、生存中に評価されたかったら、
          □キャッチーに走るか、
          □キャッチーでありつつ、独自色のあるできのよいものを作るか、
          □エポックと受け取られ、模倣作品を多数作らせてしまうものをつくりだす
          とかですよね。

          作り手として自己の表現が一般うけする商業ルートで
          なんとか可能な人(宮崎駿とか)も居れば、
          どうしても一般うけの商業ルートに自己の表現あ合わないので
          エロゲーの形にしたり、同人の形にする人も居るのだろうと
          思います。
          カルチャーとサブカルチャーの違いとはそんなものでしょうか。
          別の言い方では、自分の表現が世間体にのるかのらないかの違い?(笑
          実はよくわからないので知りたかったりします。

          上の考え方で、
          ゲーム&アニメがカルチャーの本流に含まれるとしたら、
          エロゲーなどはまだかろうじてサブカルかなと。
          最近は、コンシューマ移植が多くて境界がわからないですが。

          私は絵として浮世絵と春画を見ているからか、
          文化としてみるとどうなのかがわかりません。
          江戸時代において浮世絵も春画もサブカルチャーだったのでは
          ないか?と想像するのですが、
          (江戸時代の)文化に詳しい方の投稿がほしいところです。
          親コメント
          • Re:逆でしょう (スコア:2, すばらしい洞察)

            by awajiya (2498) on 2002年04月29日 16時49分 (#87763) ホームページ
            今のいわゆるエロゲーは『シナリオ(&動き&声)の付いた春画
            という見方もある』とずっと表明しつつプレイしてます。
            数百年後には評価されるかもね~という歴史を想像しながら。
            ほとんどの人がエロゲー見て勃たなくなって,それでも残ってたら芸術でしょう.
            春画や歌舞伎がそうなったように.
            親コメント
            • by albireo (7374) on 2002年04月29日 17時52分 (#87781) 日記
              > ほとんどの人がエロゲー見て勃たなくなって,それでも残ってたら芸術でしょう.

              芸術としては残らなくても、別の芸術を生む下地になる可能性もあるし、ならない可能性もある。
              どっちにしろ芸術性の有無が価値判断の基準になるのはちょっとどうかなとは思いますね。
              --
              うじゃうじゃ
              親コメント
        • by task_o (5050) on 2002年04月29日 14時09分 (#87704)
          落語にしたって実際に高座で一番受けてたのは
          高座から他のメディア(TV/ラジオ/レコード等)に
          持ち出せないバレ話や艶笑話。
          親コメント
  • by Lcs (3592) on 2002年04月28日 16時46分 (#87459) ホームページ 日記
    アニメに限らずタレコミ元のヤフーの記事の行間を読みとると、とりあえず
    巷で売れている物や若者文化にテコイレして「外貨を稼ごう」という意図が
    なにげに見えるんだけど裏読みしすぎかな?
    --
    --- Lcs(http://lcs.myminicity.com/ [myminicity.com])
    • >英仏両国のように、製作や上映を政府が積極的に支援する体制を作ることを提言している。

      >現代の若者文化などを含め、多角的に国外に紹介することを提案している。

      お金のことに触れそうで触れないこの言い方、いやらしいとしか
      言いようがない。

      今のアニメ映画は、マンガの原作をアニメ化した物が多いですが、
      朝の通勤電車でマンガ雑誌をよみふけっている"若者文化"なんて
      外国に紹介しても恥ずかしいだけでしょう。

      # yahoo JAPAN newsのリンク先、消えてますね.
      # 元はYOMIURI ONLNEのこちら。 [yomiuri.co.jp]
      親コメント
    • by task_o (5050) on 2002年04月29日 14時25分 (#87720)
      貴方の意見は私にとっては確かに穿った見方ですが、ご自分でそう
      おっしゃるのは "手前味噌" かと思います。

      "穿った見方" の本来の意味は
      "天邪鬼な見方だが正鵠を射ている"
      です。よほど自分の意見に自身があれば別ですが
      一般的には "邪推" を使うべきかと思います。
      親コメント
  • by yuzo (2738) on 2002年04月28日 19時50分 (#87489)
    アニメやCGといったある意味健全な市場よりも
    実写映画に力入れた方がいいのではないかと思うんだけど。
    ヨーロッパで高い評価を得た若手監督の作品が日本市場で売れてないとか。
    DVDもほしいんだけど発売されんし。
    やっぱ考えものだと。
    --
    ---------- yuzo ----------
  • 現状で副次文化”サブカルチャー”というのは
    いったいどういったものになるのでしょうか。
    すでにアニメも漫画も文化ですよね。
    今現在のサブカルと呼べるものは2ちゃんねるではないでしょうか。
    そのほかにも色々ありそうですが
    --
    一切これすなわち空(くう)かもしんなくてイエスキリストもきっと正しい。
  • ウン十億ぐらい富野監督に提供されたし。
  • 文科省のウェブサイトに掲載されてる、 「文化を大切にする社会の構築について~一人一人が心豊かに生きる社会を目指して」(答申) [mext.go.jp] を読んでみたんだけど、宮崎駿がどうだとか金熊賞がどうだとか一言も書いてないですけど・・・・・・ホントに「金熊賞を獲得したことなどを踏まえ」てるの? 議事録とか追っかけたわけじゃないんでハッキリしたことはわからないけど、宮崎駿云々はどこから出てきたんでしょ?

    ちなみに、平成13年度の文部科学白書には、『千と千尋の神隠し』が 画像付きで紹介されていたりします [mext.go.jp] が。 (同省が提唱する)『生きる力』の意味を見事に表現している [zakzak.co.jp] とか紹介されてたやつですが、これも何か・・・

    • 文化審議会の議事要旨を流し読みしてみると、 第11回 [mext.go.jp] (01/09/25)で

      ○ ハイ・カルチャーだけでなく、マンガ、アニメなど大衆文化という視点も必要である。

      なる発言が出てきます。ハイ・カルチャーってナニ?あとは、 第18回 [mext.go.jp] (01/12/17)で

      ○ 映画やアニメーションは日本の得意分野として世界にアピールできるものであり、この分野を戦略的に伸ばしていくことは大切である。
      ○ 我が国が世界に誇るものとしては、映画やアニメーションも大事だが、歌舞伎をはじめとする伝統芸能もある。
      ○ 映画やアニメーションの支援についての提言は注目を集めるのではないか。

      とか言われてるくらいなんですが、この間に何か具体的な議論があったのかどうかが謎。読売記事の書き方はなんか疑問ですが、公開されていないソースをふまえてのモノなんでしょうか?

      -----

      あと、オフトピですが、 第4回 [mext.go.jp] にTRONの坂村先生が出ておられるけど、そこで委員が

      ○ いわゆる「おたく」になっていく人が増えるなど、情報化の負の側面も念頭に置かなければならない。

      とか心配してますねぇ。 審議会の 委員の皆様 [mext.go.jp]。

      親コメント
typodupeerror

UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

読み込み中...