インターネットラジオの深刻な危機 86
ストーリー by Oliver
もう遅いのかも 部門より
もう遅いのかも 部門より
tty77 曰く、 "ADSL による常時接続を導入してから、128Kbps でストリーミング音楽 (インターネットラジオ) を楽しんでいたのだけれども、数日前から繋がらない局が。エラーメッセージをよく見ると、401 Service Unavailable なる表示。仕方ないので、ウェブページ (SomaFM) を見てみると、「Killed by the RIAA. June 20, 2002. With CARP royalties of $500 a DAY, SomaFM cannot continue broadcasting.」なる記述。
そもそも、5月のはじめに米国のインターネットラジオ局が大規模な抗議運動を展開していた (saveinternetradio.org) のだけれども、その甲斐もなく、米著作権庁は、インターネットラジオの著作権使用料率を決定してしまったらしい。私としては、いま放送をしている局が消えてしまわないことを祈るのみです。"
曲ごとにリスナー数x0.07セントでも、あっという間にほとんどのネットラジオ局の収入を上回ってしまう。しかも、98年10月まで遡って徴収って極悪以外のなにものでもないな。
有料が悪なのではなく (スコア:3, すばらしい洞察)
(RIAAとの比較になるかの疑問は承知で)JASRACを例にとると、前年度の放送事業収入に使用料率を乗じた額(年間の包括的利用許諾契約を結んだ場合。率は事業者や区分により異なる。下限額設定あり)もしくは1曲1回いくらと決まっています。利用料が、前者なら当然収入を超えることはないですし後者でも事業者のさじ加減で決められます。「実際に放送するまで利用料が計算できない」っていうのは、ちょっと困りますね。
そもそも インターネットラジオが死滅する!? ~著作権使用料率で米業界が猛反発 [impress.co.jp][www.watch.impress.co.jp]によると、
とあるんで、明らかに作為的な何かを感じます。今回の決定はインターネットラジオコミュニティの息の根を止めるためだって思われても仕方ないでしょう。しかも過去に遡って徴収なんて(正当なことなんだろうけど)人情的に「このオニー!」って感じ、します。
Re:有料が悪なのではなく~広告収入の限界 (スコア:2, 興味深い)
どうにか垂れ流しを止めないと、職業として成り立たない人が出てくる危険性も無視は出来ないと思いますよ。
日本のマスコミだって、パソコンが普及したせいでこの情況です。雑誌や書籍を読む時間とお金がパソコンに割かれていくわけですから、当たり前ですけどね。
まあパソコンが出来る以前からマスコミ人口自体がかなり過密状態にあったんですけど。(銀行も同じ)
収益を確保するという観点から言っても、こうした有料化によって潰されていくというのは仕方ない部分が大きいと思います。
私なんかは垂れ流し賛成ということ自体がおかしいと思うし、同時にコピー防止にも「?」って感じてるタイプだからだと思いますけど。
だけどこういうことも、一つのビジネスチャンスと見てくれる人はいないのかなと思います。
ふと思ったんですけれど、こうしたものもプロバイダの一つのサービスにならんのかなとか。
ラジオ局の世界連盟を作ってもらって、例えばso-netなら1000局の中から選べるけれど OCNなら800局だとか。
そうしたら反対に音楽関係のサービスが充実したプロバとか出てきて、差別化されていく可能性もあるだろうし。
どこで課金出来るかとか考えると、具体的にはプロバか再生ソフトメーカーということになるように思ったからですが。
ソフトは一度手にしたらそれまでですが、プロバは毎月支払わなければいけないですしね。
それに配付元に網を掛けようとしてもムダ、というのが根本にあります。
それに著作権保護は確かに大事ですが、それを単なる権利問題として突き詰めて行っても後退していくしかないような気もします。
Re:有料が悪なのではなく (スコア:1)
> 今回の決定はインターネットラジオコミュニティの息の根を止めるためだって思われても仕方ないでしょう。
じゃないかと思ってマス。
放送に必要に設備投資の驚異的に低いクセに、視聴できる範囲が異様に広いおかげで、既存の媒体には脅威だったんじゃないでしょうか。
小規模なのが災いして「政治力が無い」「ロビー活動ってなんじゃやらほい?」なんて感じで、潰されて当然なのかも。悲しいけど。。
Re:有料が悪なのではなく (スコア:1)
Re:有料が悪なのではなく (スコア:1)
2000年12月に音楽著作権使用料を徴収する方針を発表して、1998年10月まで遡って支払うとするのは正当なことなんでしょうか?
法律(特にアメリカのなんか)詳しくないんでわかりませんが、例えば消費税を10%にするから2000年から支払っていた消費税の同額を追徴しますって言われたら・・・泣きたくなりますが・・・
taka4
Re:有料が悪なのではなく (スコア:1)
一応法的には罪を犯していたことになるわけですから。で、その額が「現在の料金設定を適用して得られる額に相当する」額だったってことで。(これもおかしな話だけど)
消費税率が上がったから過去に遡って追徴…なんてことになったらそりゃ悲しい。つーか国政の暴走ですよ。
Re:有料が悪なのではなく (スコア:2, 参考になる)
アメリカの著作権関係の法律がどうなっているのかは知りませんが、ビジネスとして音楽を配信していたのならDMCAとは無関係に使用料を支払う義務はあると思うのですが。
インターネットラジオ局の側も使用料が高すぎるということには文句は言っていても、さかのぼって徴収することに直接文句を言っているようでは無いようです。
今までは「払う意志はあるけどいくら払えばいいのかわからない」から保留していただけで、罪を犯していたわけではなく、一方的に「過去の分も払え」と要求しているわけでもないようです。
うじゃうじゃ
著作権法の精神に反してないか? (スコア:3, すばらしい洞察)
それなのに、インターネットラジオをつぶすような使用料設定をしたら、
そこで流される音楽の普及の阻害になるだろうし、
媒体の数が少なくなることにも繋がり、著作者の利益に反するのではないか?
木を見て森を見ず、という感じの決定に思えり。
#金の亡者には目の前の金しか見えないのか?
精神はそうかもしれないけど (スコア:2, すばらしい洞察)
現実は、ほとんどの場合、創造した人ではなくそれを使って儲ける組織を守るために使われてるよな。どこの業界でも。悲しいことだ。
精神どころか建前でしかない(?) (スコア:1)
著作権法ってもともと、「出版社の」組合が
出版独占権を保証してもらう手段として、
おかみに作らせたのが最初だった、と聞いております。
美名は美名でしかないというか、ですらないというか…
やれやれ…
オフトピ:
ましてや今みたいに「デジタルの野生」が歴然と存在する時代では、
既存勢力の既得権のためにしか機能しないと思うんだよなあ…
Re:著作権法の精神に反してないか? (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:著作権法の精神に反してないか? (スコア:1)
とりあえず目先の金を取る、ということですか。
--------------------
/* SHADOWFIRE */
レコード会社の役割を考えよう (スコア:2, 参考になる)
著作権者がプロモーションをレコード会社に頼っている以上、レコード会社にも音楽の売上の一部を受け取る権利はあるわけです。(その配分についてはともかく)
#現状でフリーの音楽がそれほど広まらないのもプロモーション能力の圧倒的な差が原因でしょう。
ところがインターネットラジオなどによってプロモーションに費用をかけずに草の根で「ヒット音楽」が生まれると、相対的にレコード会社のプロモーション能力による取り分と影響力は低下します。
そうなれば本当に単なるメディア製造&流通業者に落ちぶれてしまうわけです。
今の時点でもレコード会社の仕事がメディア製造&流通業者にすぎないと勘違いして非難する人も多いですが。
レコード会社が本当に恐れているのは、自分達のコントロールできないところで「ヒット音楽」が生み出され、アーティストが自分達を頼ろうとしなくなることで、そうなると「著作権者の権利」うんぬんをレコード会社が主張できる立場ではなくなります。
だからいつまでもアーティストを支配できる立場を維持するために、自分達の影響力が十分にあるうちにネット音楽にもなんとか影響力を行使できる仕組みを作ろうとし、それができないなら潰そうとしているわけです。
裏を返せばRIAAなどに振り回されるのが嫌なら、純粋に草の根で大ヒット音楽を生み出し、レコード会社に頼らずにアーティストが正当な対価を受け取ることができることを証明すれば「勝ち」となるわけです。そうなれば多くのアーティストがレコード会社に依存しなくなって、それらの音楽にレコード会社は関われないので何も要求できませんから。
「対価」というのはアーティストによっては必ずしも金銭である必要はありませんよね。もちろんアーティストが望めば金銭による対価を要求することは正当な権利だと思いますが。
うじゃうじゃ
Re:レコード会社の役割を考えよう (スコア:1)
「レコード会社」はCDなどの音楽メディアを販売する会社で、 「音楽出版社」は曲の著作権を委託する会社、
そして「音楽事務所」は音楽家のマネージメントをする会社です。
最近はこれらのいくつかを兼ねる会社も多いです。
で。これらのいくつか(または全て)を俺のところでまかなうぜ、というインターネットラジオ局は現れないでしょうか?
今までもインディペンダントな組織は存在したし(いわゆるインディーズ)、インターネットラジオ局がもう一歩
踏み込んでくれたら、音楽シーンがもっと楽しくなりそうな気がします。
Re:レコード会社の役割を考えよう (スコア:1)
>というインターネットラジオ局は現れないでしょうか?
元コメントの
>インターネットラジオなどによってプロモーションに費用をかけずに
>草の根で「ヒット音楽」が生まれると
というのがそんな感じの意味ですね。
>今までもインディペンダントな組織は存在したし(いわゆるインディーズ)、
>インターネットラジオ局がもう一歩踏み込んでくれたら、音楽シーンが
>もっと楽しくなりそうな気がします。
やっぱりまずは実績(と資金)を作らないと、現状のインディペンディント系と大差ないと思います。
でも将来的にその実績を作ってしまう可能性もあるからこそ、今のうちに潰そうとする人たちがいると考えることもできます。
安定した実績を作れたら投資してくれるところも増えるので資金面もクリアできるし。
うじゃうじゃ
Re:レコード会社の役割を考えよう (スコア:1)
>> インターネットラジオなどによってプロモーションに費用をかけずに
>> 草の根で「ヒット音楽」が生まれると
> というのがそんな感じの意味ですね。
ボクが思うのは『レコード会社(のプロモーション)に期待しない→レコード会社と契約しない』
という音楽家に対して、インターネットラジオ局が(現行ではレコード会社がおこなっている)
音楽配信という機能を実現してくれたらいいな、ということなんです。
> でも将来的にその実績を作ってしまう可能性もあるからこそ、今のうちに潰そうとする人たちがいると考えることもできます。
そうですね。今はまだ(ネットからヒットを出した)実績はありませんんが、
だからこそ今のうちにメジャーとは独立した、メジャーに頼る必要のない
独自の機能を確立してほしいと思います。
Re:レコード会社の役割を考えよう (スコア:1)
> 料金計算が面倒になるだけなのではないのだろう か(違う?)
権利があることと、そのための仕組みをどうするかということは別問題です。特にいい考えがあるわけでもないのであえて触れなかったのですが。
> それで、何かルールみたいなものができたりして、
> 裁判沙汰になって、アーティストの活動を阻害したりして。
いままではそのためのルールとしてレコード会社やJASRACのような著作権管理団体が機能していたわけで、それらが新しい動きに対応しきれていないことが今の混乱になっているわけです。
だから今のルールに不満があるならそれに代わる新しいルールを作る必要があるでしょう。
当然もめるでしょうね。
> それで、何かルールみたいなものができたりして
なんだかルールができることが悪いことみたいにも受け取れますが「全ての音楽はフリーであるべきだ」というのなら、それはそれでひとつのルールですよね。
現実には今の商用音楽ではプロモーション以外にもアレンジやプロモート、レコーディング技術などに対して支払われているコストもあったりしますから、作詞作曲者や演奏者の意向だけでは商用音楽と同レベルのものをフリーで供給できるようになるとは考えにくいですが。(無理だとは言わないよ)
うじゃうじゃ
現時点での『価格表』 (スコア:2, 参考になる)
『比較的有名だがYahooのような大手企業ではない』SomaFM [www.soma.fm]などの規模ですら、年間18万ドルにも及ぶ請求が発生する(よって存続は出来ない)とも書かれており、中小の局側からすれば継続は難しいというのも納得できます。
すでに、サイトを閉じたり停止のお知らせを出しているところもいくつもあるようです。
・Soma FM [www.soma.fm] (既出ですが、「Killed by the RIAA」を掲げ、事情説明を行っています)
・XTCRADIO.COM [xtcradio.com] (すでにサイトが見つからなくなっています 参考:Web Archiveのキャッシュ [archive.org])
・Tag's Trance Trip [tagstrance.com] (ロゴに「検閲済」を張り付け、休止のお知らせを掲載)
・SHOUTcast [shoutcast.com] (配信ソフトの大手、かつストリーミングサーバ供給大手でもあるSHOUTcastでは、CARPのコメントに対する情報を掲載、SHOUTcastサーバの停止などの強硬措置は今のところ見られません)
また今のところ(Webでは)反応をせずに放送を続けているところも多く存在します。
サティの (スコア:1)
ヴェクサシオンを延々と流す放送局ならそれほど払わなくて済みそう... :-)
# ワーグナーの指環全曲を 1 曲とカウントするならそれでもいいかも ^^)
4分33秒ほど (スコア:3, おもしろおかしい)
「ジョン・ケージの曲を無断で使いやがって」
って言われたりして。
Re:ワーグナーって (スコア:1)
MIDIデータetcで独自に打ち込んだ曲を流すならそうだけど、
オーケストラが演奏したきょくならそうじゃないよ。
(オーケストラ&指揮者に使用料を払わなきゃいけないはず。)
#すっごい昔の録音ならその限りではないかも。
Re:ワーグナーって (スコア:1)
自分で演奏すれば自由かも... ^^;
作曲家に対して支払う必要はないから他の諸々の権利をちゃんと自分でにぎれるのであれば問題ないですね。
Re:ワーグナーって (スコア:1)
複製権(正確な名前忘れた)は出版社にあるのかな? それはそれとして、演奏する事に対して出版社に楽譜代以外に支払わなければならないものってありましたっけ???
# 死後 50 年を越えた作曲家の楽譜にさりげなく
# 「この楽譜は個人観賞用です。演奏する場合には別途
# 費用がかかります」なんて書いてあったらヤだな...
著作隣接権でしたっけ? (スコア:1, 参考になる)
えっ? (スコア:1, すばらしい洞察)
著作権のある曲を無断で使っておいて、今更請求されたら請求者が悪なんですか?
普通のFMラジオ局とかは使用料払ってますけど?
Re:えっ? (スコア:3, 参考になる)
これまでも暫定的とはいえルールはあったし、
それを特に誰かが破ったわけでもない。
違法コピーの問題とは根本的に違うのだよ。
単に正式なルールを決めるときに、
誰も払えなくなるような無茶な基準を採用してしまい、
結果としてその料金では成立しなくなったってだけのことだ。
違法だから成立しなくなったわけでは全くない。
じゃあなぜわざわざその無茶な基準と料金体系を採用したのか?
そこに問題があるんだよ。
Re:えっ? (スコア:1)
っていうのが「極悪」なんじゃないでしょうか。
普通は、法ができる前の時点に遡って適用ということはしないのでは…
って、今回のは法律とは関係ないのでしたっけ…
日本のネットラジオ (スコア:1)
自分のところで使える曲を独自に集めてたりしますね。
こういうのも面白いかなと。
法律設定前までさかのぼるのも極悪 (スコア:1)
……やっぱこの利率設定の極道さの背景には、先のプロテクトCDと同じように“曲のコピー”問題が横たわっているんでしょうね、きっと。労せずして中間業者のみが儲かるシステム作りに喜々として取り組むのは、いずこも同じか…通信だろうが放送だろうが流れた音はみんな共有財産とみなして……甘いか。
>>after all, it is most fortunate...
>>to read a book in a bed one person...hirofmix
Re:法律設定前までさかのぼるのも極悪 (スコア:1)
同感です。
とは言え、中古レコード屋へ行くと「プロモーション用」と書かれたCDが山積み状態です。
#放送局や雑誌社、評論家に「貸与」しているので、資産的にはレコード会社の物なのだが...
放送も一種のプロモーションと考えて、短縮版とかモノラル版とか作って、
「インターネット放送用」ファイルを提供してくれない物だろうか。->レコード会社
Re:法律設定前までさかのぼるのも極悪 (スコア:1)
お前なんてMac userじゃないやい
[×iTune ○iTunes]
ちなみに自分はWindowsユーザ
何で死滅するの? (スコア:1, 興味深い)
いけないものなんでしょうかね? ひょっとして音楽を配信
するのが目的なの?
RIAAのやってることを弁護する気はないが、音楽をたれなが
して「放送局でござい」なんてやってるのってなんか人の褌
で相撲しているだけのような気がしてならない...
何にせよ、闘いはこれからだろ? (きゃつらが合法といえる
のなら)"非合法"に抵抗するもよし、"合法"的にも抵抗できる
だろ(音楽を一切流さなきゃ、徴収できまいて)。
「放送局」とやらがどうやるかしらんし、リスナーがどう共
闘するかも分からんけど、ただ、この程度の既存の勢力から
のイヤガラセで潰れるような事しかやってないなら、潰れて
しまってもいいんじゃないの?
こんなヲタクサイトで「RIAAけしからん」としたり顔でいっ
て何かやった気になってるようなリスナーなんて、相手にす
る必要もないだろうし。
Re:何で死滅するの? (スコア:2, すばらしい洞察)
だいたい、丸一日バットホール・サーファーズのレア音源しか流さない局なんて普通のラジオにはないでしょ。まあここは自分たちがやってるとこだからまだ続くだろうけど。
ネットラジオで聞きたいもの (スコア:1)
ニュースや HowTo ならば、Web で見れるわけだし。
ドラマも大変そうだし。
聞いてもらえる人がいなけりゃ、CM料も取れないし。
で、RIAA にしても今回の決定には不服のようで、これを元にいろいろな動きがありそうですね。
Re:何で死滅するの? (スコア:1)
つ~か、音楽番組でなくても、BGMで音楽流せば使用料払わなきゃいけない。
BGMも何も無い番組(ただアナウンサーがしゃべくってるだけ)というのも味気ないというか...
Re:何で死滅するの? (スコア:1)
リズム系なら「音楽」ではないとでも思っているのですか?
うじゃうじゃ
ふと、思ったこと (スコア:1)
インターネットラジオって、これと同じじゃないのかな。
Re:ふと、思ったこと (スコア:2, すばらしい洞察)
無線、(既存の)有線放送を問わず、どんな大規模な局であっても全世界をカバーすることはないですよね。
そういった意味で、インターネットラジオはかつてないほどの大規模(広サービスエリア)な放送局であり、同時に、かつてないほど(既存の放送局と比して)小資本な局でもあります。
ここんところのアンバランスが、今回の問題の根底なのでしょうね。
既存の放送局がインターネットラジオに喧嘩を売るならまだしも、さらにその向こうにいる団体が圧力をかけてきている(ように見える。)のも、変といえば変。
権利を主張するのは正しいけど、その権利が今回の数字に値するものか否かは、誰が判定するのかな?
Re:アングラ化? (スコア:1)
1ユーザ(リスナ)ごとに課金,の事を指してらっしゃるんだとしたら,これは既存のラジオが『放送』であるのに対してネットは『通信』だから,ではないでしょうか? 結局,ネットラジオに対する著作権法の対応が未整備なのが原因の根本にあるような気がします(この辺,ちょっと自信が無いので,間違ってたら修正下さると嬉しいです<詳しい方)。
IPマルチキャストが実用化されたらどうなるんでしょうね。
Re:アングラ化? (スコア:1)
いまでもリフレクターの存在は、cast側が把握できないだろうから
現時点でも難しい問題が山積では?
Re:うわ (スコア:2, 参考になる)
金額をどうやって決めているかはわかりませんが、年などの一定期間についていくらかの利用料をJASRACに払えばJASRAC管理下の楽曲を放送に利用できる、という契約だったと読んだ覚えがあります。
ニュースソースはImpress Watchシリーズのどこか、多分。
#でもJASRAC管理外の楽曲も結構使われていて、その利用料が個別に払われているかどうかは不明
アメリカでの情報はどなたかお願い。
Re:うわ (スコア:3, 参考になる)
あってます。
一定期間に流した曲数をカウントしてて、それに応じて年単位で丼契約です。
最近は提供データにすかしをいれて、実数見合いの契約をするための仕組みを作ろうと実験してたりしてます。
管理外の楽曲はほとんど払ってなかったような気が~>各局
Re:オープンソースの出番だ! (スコア:2, すばらしい洞察)
フリーで「良い音楽」を作る事は出来るけど。
フリーで「売れる音楽」を作るのは難しいかと。
Re:オープンソースの出番だ! (スコア:1)
音楽を流すんだから、良い音楽でいいんでは?
なに? 売れる音楽を流したい?
じゃあ、がんばって作るか、他人が作ったのをお金払って使わせてもらいなさい。 (^^)
Re:オープンソースの出番だ! (スコア:1)
> フリーで「売れる音楽」を作るのは難しいかと。
うんうん、難しいだろうねぇ。
だってフリー(無料)なんだから売れない・・・
# え?違う?
Re:オープンソースの出番だ! (スコア:1, すばらしい洞察)
フリーソフトとは事情が違うよ。たとえばGCCなんかは、
けど、フリーミュージックだと
わけだから、フリーのミュージシャンは無くても良いモノを継続的に生産しなくちゃならない。モチベーションが続かないって。
Re:オープンソースの出番だ! (スコア:1, すばらしい洞察)
ただ、作曲家のBさんが町中で一日中ヴァイオリンを弾いていても明日喰っていけるのかどうか妖しいですね。聞きに来るみんなハッピーであることは間違いないですけど。
#曲は非常に上手だと仮定して。
Re:オープンソースの出番だ! (スコア:1)
ESRのいうようにノウスファイアの開墾とやらが生じる(?)ならば、
フリーにおいては「みとめられ、ほめられる」ことが原動力なのでは?
モノ自体が無くても良いものかどうか、はあまり問題では無いような気がします。
プログラムのハッカーも作曲ハッカーも、「自分(たち)が認め得る」価値を
具現化することに燃えているわけですから。
ソフトのほうが多少は一般性(人への非依存性)が有るでしょうけど、
価値が「わからない」人には結局無意味であるのは同じなわけで。
てゆーか、そのモデルだと、所謂実用ツール以外は、みんなコケることになりますが、
娯楽ソフト(たとえばゲームとか)をフリー(どっちの意味でも良い)で作る人は皆、ぽっと出ですぐに滅びているんでしょうか?
あんまりそうは感じませんけど。
ゲームならハマる(何度もやる)だろう?という説が有りそうですが、
それ言ったら音楽聴くのもハマる人は大勢います。
もちろんどちらも、名作ならば、という前提(も同じ)。
それに、フリーなら、ユーザーが本当に継続的に使っているかどうか?という情報は、
作り手にはフィードバックされるとは限らないのでは?
もちろんフィードバックされるモデルも有りだが、それはソフトも音楽も同じ。
むしろ、使うたびに「使ったぞ」という情報がフィードバックされる「フリー」ソフト(たとえばGCC…)なんてものを想像するほうが、怖いです。
ユーザーが自由意思でフィードバックするというならば、それもまたソフトと音楽で差は無い。
Re:オープンソースの出番だ! (スコア:2, 参考になる)
カタカナ表記はよくわからんけど。
>てゆーか、そのモデルだと、所謂実用ツール以外は、みんなコケることになりますが、
>娯楽ソフト(たとえばゲームとか)をフリー(どっちの意味でも良い)で作る人は皆、ぽっと出ですぐに滅びているんでしょうか?
>あんまりそうは感じませんけど。
実用ソフトに比べるとずっと少ないし、継続性も低いように思えますけど、どうなんだろう。
実用ソフトなら第一のモチベーションは自分が使いやすいものを作るってのがあるだろうからフリーでもやっていけるだろうけど、音楽とかの娯楽ではどうだろう?
自分のためだけのメールソフトってのを作る人はいそうだけど自分のためだけの音楽とかを書く人ってはあまりいないような気がする。
ですんでなにがなんでもフリーって言うのじゃなくてネットラジオとかの規模でも利用可能な料金体系を考える方向が良いと思う。
Re:オープンソースの出番だ! (スコア:2, 参考になる)
単純に、時間芸術だから、じゃないかなあ?
つまり、1つを聞いている間には他の曲は聞けなくて、排他的であるわけです。
そして人間にとって一日は24時間しかない。聞ける数には限りが有ります。
聞かれる延べ時間をもって収益に直結させるモデルとか、
聞かれる人の頭数で収益にするモデル(CD売りとかはコレ)ならば、
その排他律を多少は意識するかも。
ある人が一日いっぱい流してるBGMが、たまたまプロプラなものからフリーなものに移ったら、
それまで使われてたプロプラ側は、その分の収益を失なうわけで。
>悪貨が良貨を駆逐する事態なんて言うのは前時代的
その問題については良くわからないけど、
フリーなほうが「前回の惰性で聞いてもらえる」チャンスが
かえって少ないかもな、とは思っています。
プロプラのようにユーザーの拘りを「演出」することも少ないだろうから。
#まあそれ以前に聞いてもらったかどうかを計測する「必要」が無いかも知れませんが。