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15273 story

ETBE配合のバイオガソリン出荷開始 35

ストーリー by mhatta
本当に違和感ないのかな 部門より

maia 曰く

東京新聞の記事などによれば、バイオエタノールと(石油系ガス)イソブデンから合成したバイオETBEを7%配合した「バイオガソリン」が26日朝、製油所から初出荷された。関東地方50カ所の給油所で27日から試験販売される。
ETBE(エチル・ターシャル・ブチル・エーテル)は国内の石油元売り10社が共同輸入している。今後2008年度には給油所100カ所、2009年度には1000カ所、2010年度には全国展開する予定で、その時点では84万KL(バイオエタノール36万KL相当)に達する見通し(石油連盟>バイオガソリンについて)。「バイオガソリン」は品質・規格上、通常のガソリンと同等で、違和感なく使用できるという。一方、環境省はバイオエタノール直接混合を推進しており、3%混合のE3を2012年までに50%普及、2030年にはE10の100%普及を目指しているらしい。市場化では石油連盟が先行した形だ。

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  • 三元触媒 (スコア:3, 興味深い)

    by pongchang (31613) on 2007年04月26日 22時03分 (#1148860) 日記
    フレキシブルフュエルビークルでない、ということは、一つには排気ガスの処理の触媒。バイオエタノールではないが、以前のガイアックスを巡る議事録 [meti.go.jp]でも「三元触媒の効果最適範囲、いわゆるウインドーですが、このウインドーから外れるような影響も示されているということで、ウインドーから外れるとCO、HCは減るがNOが増える」と書いてあります。また、ETBEでもアセトアルデヒドが生じます[pdf [ntsel.go.jp]]。アルデヒドはバイクでより多く生じるようです。
    ゴムやパッキング、アルミや亜鉛の腐食[pdf [meti.go.jp]]の問題もありますが。エタノールに入った水分が後で分離する、それからエタノールが変性して酢酸などになる問題は、さっさと売って、さっさと使うことで解決しますが、エンドユーザーがそれを誠実に履行できるかと言う点が問題になります。
    消費者が信用置けないというと語弊がありますが、品質確保と元売りがいいETBEを押します。
  • by cloudy (1160) on 2007年04月27日 3時53分 (#1148992)
    焼却場のダイオキシン(ほとんど問題はなかった)ではあれだけ騒いだくせに、安全性のはっきりしていないETBEに「バイオ燃料=地球にやさしい」とラベルを貼って宣伝するとは…日本のマスコミは馬鹿すぎ。

    http://mntrav.cocolog-nifty.com/kankyo/2007/04/post_281d.html [cocolog-nifty.com]

     環境省は、「人体への安全性が確認されたわけではない」、と石油各社が導入するETBEに疑問。政府は、少しでもバイオ燃料を増やそうと、エタノールをガソリンに直接混合する別の方式を進める。
    [...]
    C先生:この話、業界の我が侭である。
     ETBEの毒性は、以前、わが国でも似た化合物であるMTBEを使っていた。しかし、漏れて地下水に混じり、地下水が飲料不可になるといった環境問題が米国で起きて、日本でもMTBEの使用を止めた。ETBEの毒性は、場合によっては、MTBEよりも高いという。


    MTBEの話は以下を参照。
    http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/MTBE.htm [www.ne.jp]
    • by Anonymous Coward on 2007年04月30日 3時46分 (#1150469)
      ぜんぜん参考になりません。

      MTBEとETBEが同じというのは、酒と間違ってメタノール飲んでも大丈夫といってるに等しいくらい間違い。
      #もちろんメタノールは飲んだらだめです。「目散る」アルコールだから失明するよなんて冗談はおいておいて。

      ただ単に、ETBEの発がん性についての調査が十分でないというレベルで、毒性が明らかなわけではない。
      毒性の明らかになっていない物質なんて世の中いくらでもあるので、その程度でさわいでいたらきりがありません。
      というか。一部の無知な人間にのせられているだけです。

      とはいえ、植物から作っていれば環境にいいのか?といわれるとはなはだ疑問なのは、現在の技術では食物を原料にしていることと、生成にかかる電気は何で発電してるの?ということ、フランスからETBEをもってきたタンカーを動かしてる燃料は何?ということ。
      まぁ、今後の技術開発でどうになかってくれると信じて、とりあえずは試験販売にこぎつけた、というのが現状です。

      #関係者なのでAC。
      親コメント
  • エタノールの発熱量はガソリンの60%程度、3%のエタノールが入った分(ETBE7%配合)、バイオガソリンは計算上1.2%燃費が落ちるらしい(朝日新聞 [asahi.com])。どうやら2008年度までは補助金のおかげでレギュラーガソリンと同じ値段で売られるらしいが、対応給油所ではレギュラーガソリンを入れると、自動的にバイオガソリンになるという話がある(要確認)。だとしたら、1.2%だけ価格を下げて欲しい気も。
    #停車中のアイドリング停止なんて、対応車ならともかく、普通はねえ...
    • よく分かってないんだけど、ETBT7%=エタノール3%なの?
      • バイオガソリンには、ETBT方式とE3方式という2方式がありまして、ETBTの場合、

        エタノール3%+イソブデン4%=ETBT7%をガソリンに添加

        です。
        イソブデンは石油(化石燃料)系の添加剤で、こいつを添加することによって、
        従来型のガソリンインフラ(従来型ガソリンスタンド・従来型ガソリンエンジン)でエタノールを利用出来るようになります。
        イソブデンは石油から作ってるから、イソブデン部分に関してはCO2排出量削減には貢献しません。

        ちなみに、ブラジルとかの高濃度エタノール燃料使ってる国は、スタンドやエンジンなど、
        インフラ側をエタノール対応にして、イソブデン無しのエタノール+ガソリンという方式(E3)になってます。

        E3方式のほうが高濃度のエタノールに対応できるのですが、まあ、日本ではそもそもそこまでの量、
        アルコール燃料用意出来ないし・・・・・ということで、ETBT方式で広く遍く3%だけガソリンにエタノールを混ぜて
        既存インフラをそのまま生かす方式になってます。
        ただ3%だけと言っても、日本はガソリンの総消費量多いので、総量で言うと結構な量のエタノールを混ぜることになる筈です。
        親コメント
  • 水抜き剤って、エタノールじゃないけどアルコールですよね

    --

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    惑星ケイロンまであと何マイル?
    • by Anonymous Coward on 2007年04月27日 0時01分 (#1148931)
      エタノールを直接ガソリンに混合すると水と混ざり「すぎる」ためETBEに変えて入れるのだそうです。
      まぁ、ブラジルとかではE3規格とかで、直接混合しているわけですけど。
      ちなみに、石油連盟が推すETBE混合方式はフランスとかと同じ方式ですね。
      なので、水抜き剤不要になるか?といわれると、そういうわけではないです。あくまでガソリンの代替です。
      #水抜き剤不要論・必要論については触れないでおきます。

      ちなみに、ENEOSで扱うバイオガソリンは、ETBE7%(バイオエタノール3%+イソブテン4%)をレギュラーに混合。燃費1%ダウンの代わりにCO2が3%減だそうです。
      製造コストの問題で、現段階では1Lあたり20円ほど新日石は赤字になるそうです。

      バイオガソリンはすでにタンクローリーで出荷され、該当するスタンドではタンクに入ってるはずです。
      よって、今日レギュラーを給油した人はすでにバイオガソリンです(ただしもとからタンクに入ってるレギュラーと混ざってるので、ETBEは上記の比率よりさらに低い割合)。
      で、すでに給油してみました。違和感がないか?といわれると、MT車に乗ってるせいか、いつもと同じように変速すると加速がイマイチ。
      まぁ、低いギヤで少し高めの回転数までまわせば問題ありません。
      AT車ならそんな違和感も感じないと思います。

      #バイオガソリンを販売する店の店員なのでAC。
      親コメント
    • 水抜き剤は、ほぼ純度の高いIPA(イソプロピルアルコール)です。イソプロパノールとも。
      成分表示見ると、防錆剤等は添加されてるみたいですけど。
      逆に言うと、最も手軽で安価にIPAを入手する手段が水抜き剤です。
      模型の塗装剥がしとか、油の付いた部品の洗浄に便利です。
      電子工作する人は、フラックス洗浄にも使えます。フロン系よりは安全。
      多少は毒性あるので消毒用途や間違っても飲用しないように。
      --
      凛々しく、あほらしく。
      親コメント
    • そもそも水抜き剤なんているのか?
      これまで使ったことが無い。
  • 違和感 (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2007年04月26日 21時46分 (#1148853)
    ま、7%程度なら、「本当に分かる人だけが分かる」くらいでしょ。
    なんせレギュラーとハイオクを間違えて販売してたスタンドがあったけど、10年ほどクレームなかったそうですから。
    (新聞系は掲載期限切れっぽくて見つからなかったので適当なブログをソース代わり [exblog.jp]に)
    • by toku1106 (33130) on 2007年04月27日 9時56分 (#1149054)
      ETBEが混じれば、燃料の発熱量が減りますので、僅かながら燃費に効いてくるかと思われます
      経済産業省にETBE8%の分析結果が掲載されていました
      http://www.meti.go.jp/committee/materials/downloadfiles/g51228h04j.pdf [meti.go.jp]
      また、レギュラーとハイオクを間違えて入れても、車の方にノックセンサーが付いていますので
      ノッキングにより車が壊れるような事態にはならないはずです
      こちらも、多少なりとも燃費には効いてくるはずですが・・・・

      どちらにしても、乗車人員(積載重量)の影響の方が遙かに大きいと思う
      親コメント
  • バイオガソリンを給油してそれが原因で車両が故障した場合、
    メーカーの保証はどうなるのでしょう?

    石油連盟が主導を取っているのは分かりますが、メーカーとの
    ネゴがどうなっているのか疑問です。

    メーカー保証が無い場合、100%ユーザー責任という事態に陥ったら
    目も当てられませんね・・・。
    • by hgsdrk (13085) on 2007年04月27日 7時14分 (#1149008)
      > バイオガソリンを給油してそれが原因で車両が故障した場合、
      > メーカーの保証はどうなるのでしょう?

      個人的には、私もそれが気がかりだったり。
      というのも、バイオガソリン(アルコール燃料)の欠点として、利用すると
      自動車の燃料系配管が腐食するんですよ。(おい・・・・・・。)
      でまあ、添加3%までなら腐食は大したことないよ!ということで、採用されたんでしょうが、
      どこまで大丈夫なん?すでに腐食しかけてる旧車とかに乗ってたらヤバイんとちゃう?
      という不安が・・・・・・。

      #いやまあ、別にそんなボロいクルマ乗ってる訳でもないんですが。

      ちなみに、ブラジルとかの高濃度アルコール燃料を利用している国の自動車は
      燃料系配管の腐食対策が行われているので大丈夫です。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年04月27日 8時43分 (#1149028)
        そもそもバイオエタノール直接混合ではなくETBEにしてから混合する方式にしている理由が腐食しにくくするため(エタノールは水と混ざりすぎる=入れすぎは当然腐食の原因となる)だったはずなので、ETBE方式のバイオガソリンを入れる場合そこはあまり気にしなくてかまわないと思います。
        E3の場合は直接混合なので不安があります。さらにエタノールの直接混合率が高い(10%)E10とかは、配管とかを腐食しないものに変えないとトラブルになります。
        それより、アルコールがオクタン価はもっているけど熱量がガソリンより低いことの方が気にするべき事項です。
        出力が通常よりあがらないため、同じようなペースで走れば当然燃費は下がります(1.2%なんて誤差れべるですがね、特にフルサービスのスタンドだと、満タンが店員によって違いますし満タン法で割り出した燃費は信用に値しません)。
        オクタン価は高いので、ノッキングしてエンジンが壊れるといった心配はする必要ありません。
        JISの定めているレギュラーガソリンの規格にもしっかり適合しています。

        ただ、熱量が低いことが車によっては体感できるかもしれません。スポーツタイプの車にはおすすめしません。
        #入れても人によっては感じるかなって程度の違和感があるだけで普通に走ります。そもそも、本格的なスポーツカーはハイオク仕様がほとんどだから関係ないかw

        ちなみに、うちの行ってるディーラーの担当に先日点検だったので聞いてみたところ、ガイアックスみたいにならなきゃいいが・・・と不安がってはいましたが、石油連盟が主導でやってることだし海外でも実績はあるので大丈夫だろうとのこと。
        JIS規格のレギュラーガソリンの定義に入ってればバイオガソリンであってもレギュラーガソリンには違いないので、保証の対象にはなると思います。
        ってか、保証しないとしたら2010年以降は全国展開予定なので、現行車は走れなくなってしまいますので保証せざるをえないといった感じかも。
        親コメント
        • 誤差の範囲といっても同じ量なら常に低下するのだから
          「満タン」のぶれ方が変わらないなら全体としては確実に1.2%悪くなりますよね
  • by Anonymous Coward on 2007年04月27日 20時13分 (#1149492)
    わざわざ手間暇かけてアルコールに変換するより、そのまま燃やして火力発電に使った方が効率的だと思うんですが、何か間違ってます?

    エネルギー収支から言っても、そのまま燃やすのが最も効率高いと思いますが。

    CO2排出の考え方は系全体で見る必要があります。
    日本全体で見た場合、自動車で燃やしても、バイオマス発電所で燃やしても、どっちでもいいはずです。

    それなら、わざわざ穀物や砂糖をアルコールにして燃やすなんて非効率なコトせず、発電所の炉で燃やせばいいじゃないですか。自動車用燃料が枯渇したわけじゃないんですから。

    なにより、食料となるものを燃料にするという犯罪的非効率は、責められるべきコトです。
    ※中米では主食のとうもろこし粉が倍の値段に値上がりしたそうですから。洒落になってません。
  • by Anonymous Coward on 2007年04月26日 22時03分 (#1148861)
    結局潰されましたが、今だったら生き残った?

    関係者の恨み節でも聞きたい所。

    • by Raquel (27652) on 2007年04月26日 22時29分 (#1148872)
      不正ガソリンでぐぐる [google.co.jp]と色々出てきますが、その中 [nta.go.jp]に「不正ガソリンとはガソリンに灯油・アルコール系燃料などを混ぜたものです。 不正ガソリンは、車に悪影響があるばかりでなく、揮発油税の脱税行為 になるおそれがあります。 」などとあります。

      他にも環境によくないというのも以前見かけたような気がします。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年04月27日 8時34分 (#1149025)
        今回のバイオエタノールもアルコールの一種ですが、不正ガソリンですか?
        って話になるんだと思います。

        混合比率の問題ならば、ガイアックスも調整したうえで販売継続できた可能性が
        ありますが、当時はあからさまに石油元売り会社からの国土交通省を使っての
        圧力で潰されたんだと思います。

        石油会社にとってはガソリン価格の下落につながって不利であるし、
        国土交通省にとってはガソリン税が少ししか取れなくなるので嫌だと。

        ガイアックスは、これが原因で故障した場合の補償も謳ってましたが、
        今回は国が後押しをしているから補償はされるのかは微妙です。
        もしかしたら「文句言いません」くらいの書面にサインが必要だったり
        したら最悪ですね。

        そんな財界と国が一丸となって、国民生活を省みないのが、この
        「美しい国」なんですよね。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          最近揮発油法が改正されて、3%までのエタノール混合は合法になったはず。ガイアックスは少なくともあの時点では脱税とみなされても仕方が無い。

          無論、その法改正も含めて石油元売業界の圧力ってのは否定はしないがね。

    • by Cappuccino (20281) on 2007年04月27日 0時04分 (#1148933)
      あれはアルコールの比率が多すぎたから不具合でちゃったんですよ。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      潰されたってより自滅でしょ。
      それも金の奪い合いみたいな一番お粗末な形で。
    • by Anonymous Coward
      ガイアックスは石油改質アルコール燃料であって、植物由来じゃないわけで、同一に扱うコト自体無理があるでしょう。

      それに、濃度が全然違いますからね…。ガイアックス系って、50%以上がアルコール系でしたから。

      まぁなによりも、納税逃れの利鞘だけで稼いでいた燃料なわけで、正当に燃料税(ガソリンよりも安価な経由取引税)を課税されたら、原価割れして自滅したという話。
      税の公平課税の観点からして、ガイアックスへの課税は当然であって、まぁ残念でしたご苦労さん、って感じです。
  • by Anonymous Coward on 2007年04月26日 22時41分 (#1148878)
    揮発油税=いわゆるガソリン税です。

    エチルアルコールが揮発油の定義に入るのかどうか知りませんが、
    入らないのなら混合率が高まるにつれて揮発油税が少なくなっていくはず。
    それとも揮発油の定義に入る?

    # E10になったら揮発油税が0

    詳しい人解説プリーズ!

    • by Anonymous Coward on 2007年04月26日 22時54分 (#1148889)
      > # E10になったら揮発油税が0

      揮発油税 = 道路財源ですから、車が道路を必要とする以上
      どのような手段を使ってでも、今と同等ぐらいには課金するでしょうね

      燃料に課税するのか、道路使用料という形になるのか
      それ以外の方法になるのかは解りませんが・・
      親コメント
      • Re:揮発油税は? (スコア:2, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2007年04月27日 12時57分 (#1149189)
        ×車が道路を必要とする以上どのような手段を使ってでも、今と同等ぐらいには課金する
        ○余ってる分の一般財源化を進めている以上どのような手段を使ってでも、今と同等ぐらいには課金する
        親コメント
    • Re:揮発油税は? (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2007年04月26日 23時40分 (#1148921)
      そういえばインディカーのエタノール燃料の件 http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_07041202.cfm [yomiuri.co.jp] は結局酒税かからなかったんですね。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年04月27日 9時39分 (#1149042)
    「バイオ粒子反応あり!」と言われてシルバに破壊される車が出てくるんですね。
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