アトピー性皮膚炎の発生メカニズムが解明される 42
ストーリー by hylom
とりあえず細菌が悪いということか 部門より
とりあえず細菌が悪いということか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
慶應義塾大学の研究者らが、アトピー性皮膚炎の発生メカニズムをマウスによる実験で解明したという(日刊工業新聞、時事通信、マイナビニュース)。
研究では皮膚の細胞の分化や機能を調節する酵素「ADAM17」を皮膚から欠損させることでアトピー性皮膚炎を発症するマウスを作製。このマウスの皮膚の細菌を調べた結果、黄色ブドウ球菌といった細菌に極端に偏ることが分かったという。また、これら細菌群に効く抗生物質を投与したところ、皮膚炎が改善することも確認されたという。
皮膚の細菌バランスが崩れることで炎症が発生することは明らかになったが、何がきっかけでこの状態になるのかについてはまだ明確には分かっていないようだ。また、抗生物質による治療は弊害もあるため、安易には適用できない。そのため、抗生物質を使わない対処方法が求められる。
新発見のポイントは再現性? (スコア:3)
手荒れとかキズ跡とかに黄色ブドウ球菌がたくさん繁殖して食中毒を引き起こすことは、飲食店で働いてる人なら誰でも知ってる(or知らなくてはいけない)くらい既知の話だし、アトピーの人間はADAM17が欠損してるという話でもなさそうだし、ADAM17の欠損マウスによってアトピーを再現できて、実験がしやすくなったってとこがキモなのかな?
発生メカニズムを解明した、は言い過ぎのような
Re:新発見のポイントは再現性? (スコア:1)
>何がきっかけでこの状態になるのかについてはまだ明確には分かっていないようだ
全然、発生メカニズムを解明してないやん。
the.ACount
Re: (スコア:0)
常在菌のバランスが崩れるとアトピーになる(かも)
という点が新しい発見なのでは?
Re:新発見のポイントは再現性? (スコア:2)
なるほど
「皮膚の細胞の分化や機能を調節する酵素」ってことだから、常在菌のバランスが崩れる→アトピー、と単純には言えないとは思うけど、まあだいたい原因の方向性くらいは目星がついたってことなのかな
Re: (スコア:0)
何を言っているんだ
Re: (スコア:0)
「遺伝子をいじって、生まれつき肌が荒れやすくて
アトピーを発症しやすい体質のマウスを作った」というだけのことだと思いますよ。
この研究は、そうしたアトピーになる体質のマウスが
具体的にどういった経過を通ってアトピーの症状に至るか、を観察したものでしょう。
つまり、潜在的に持っている体質と最終的な発症の間をつなぐ
途中のプロセスが何なのかを調べたということです。
その結果、「何段階かあるであろう、アトピーの発症メカニズムの1つの過程に
皮膚上の細菌バランスの変化がある」ということを発見した、ということでしょうね。
さらに、その段階(細菌の偏った増殖)を抗生物質で邪魔してやると
肌が荒れやすい体質のマウスでも一時的にアトピーにならなくなりました。
その邪魔を人体に害を与えずにできるようになれば
治療法として使えますよね、ということですね。
Re:新発見のポイントは再現性? (スコア:2)
>「遺伝子をいじって、生まれつき肌が荒れやすくて
>アトピーを発症しやすい体質のマウスを作った」というだけのことだと思いますよ。
それがわりとすごいことなのかなと思ったけど違うのかな?
アトピーって肌荒れじゃないですよね、発生原因不明の免疫過剰系の疾患であって、洗い物して手が荒れたというのとは全く違う症状ですよね(別に詳しいわけではないので自信はありませんが)
それが、この酵素の欠損によって再現性をもって導けるようになったということは、発生原因の範囲がある程度限られたということで、結構な進歩なのかなと理解したのだけど
Re: (スコア:0)
今までアトピー性皮膚炎→黄色ブドウ球菌などの繁殖だと思われていたのが逆だと分かったということでは?
言い過ぎということには同意。
Re: (スコア:0)
「マウスにおいて、ADAM17欠損によるアトピー症状の場合、
皮膚炎の結果として黄色ブドウ球菌が増殖しているのではなく、
黄色ブドウ球菌が増殖することで皮膚炎が起きていることが判明した」
ですね。
他の原因が存在するとしても黄色ブドウ球菌の増殖が皮膚炎に先行するタイプであればこの見地は応用が効きます。
Re:新発見のポイントは再現性? (スコア:2)
ちゃんと読んでませんでしたが、黄色ブドウ球菌の増殖がアトピーに先行してるのが確認されたというところがポイントなんですね
すごい発見ですね
スッキリしました
腸と同じで、皮膚にも善玉や悪玉が居るという話? (スコア:1)
この後の展開として
皮膚用の善玉菌を発見する->善玉菌クリームとか
取りあえずヨーグルトを塗るといいかもしれない
#ヨーグルトのホエーを洗浄に使うといいという話も(何の洗浄だw)
Re:腸と同じで、皮膚にも善玉や悪玉が居るという話? (スコア:1)
> 取りあえずヨーグルトを塗るといいかもしれない
むしろ納豆じゃね?「ファントム無頼」で(ry
>#ヨーグルトのホエーを洗浄に使うといいという話も(何の洗浄だw
ほら「銀の匙」でもチーズ作りに納豆菌は御法度だと言ってたじゃないですか。
繁殖力が強すぎるとかどうとか。
素朴な疑問: 仮に皮膚で納豆菌が繁殖したら、やはりネバネバするの?
Re:腸と同じで、皮膚にも善玉や悪玉が居るという話? (スコア:3, 興味深い)
植物のメリクロン(茎頂培養とか生長点培養)では納豆菌が非常に厄介だそうで
そっち系の人は納豆食を極力避けるそうです
Re:腸と同じで、皮膚にも善玉や悪玉が居るという話? (スコア:4, 興味深い)
麹屋さんも納豆禁止です。見学者も、当日納豆を食べたかどうか聞かれます。食べた人は室の見学ができません。
Re:腸と同じで、皮膚にも善玉や悪玉が居るという話? (スコア:2)
一般に納豆菌を含む枯草菌の芽胞の耐熱性が高いため, 簡易な加熱殺菌では滅菌できないというのが, 主な理由みたいですね. そのため, 中途半端に殺菌すると, 生き残った納豆菌が選択的に繁殖するということみたいです.
Re:腸と同じで、皮膚にも善玉や悪玉が居るという話? (スコア:1)
EM菌推進論者がアップを始めたようです
一人以外は全員敗者
それでもあきらめるより熱くなれ
Re:腸と同じで、皮膚にも善玉や悪玉が居るという話? (スコア:1)
菌を足してもその菌に向いた生育状況じゃないと増えない(割合を増やせない)ので、菌を直接塗るよりもその菌の生育に向いた環境に皮膚を置く方がいいかと。
腸も、乳酸菌を生きたまま届けるのもいいけど、乳酸菌に向いたエサを足し、その他の菌のエサを減らす方が本来正しいはず。
菌を足す発想って、常に食料を奪うための戦争やってる地域に一ヶ月分だけの兵糧持った援軍を送り込む、みたいな話だと思うんだ。
そりゃ一ヶ月は”味方”は元気に戦えると思うけど、その後がつらい。兵隊も送った分はそれなりに役立つだろうけど、兵糧や燃料も送ってあげないとね。
Re: (スコア:0)
>その菌の生育に向いた環境に皮膚を置く方がいいかと。
つまり顔にパックするように、ヨーグルトや納豆を皮膚に塗りたくればいいってこと?
#うわ、ぐぐったら「ヨーグルトパック」とかやってる人はいるみたい。
# http://m3q.jp/t/1806 [m3q.jp] https://nanapi.jp/19842 [nanapi.jp]
#さすがに「納豆パック」はないかな?
そんな技術が発展すると「生きている納豆を練り込んだ包帯」みたいなのが実用化されるのかも。
Re: (スコア:0)
善玉,悪玉という区別をすること自体が古い考えで
善玉・悪玉の両方が一定のバランスを保つことが重要という主張が最近多い気がします.
Re:腸と同じで、皮膚にも善玉や悪玉が居るという話? (スコア:1)
ロウもカオスもエビルもグッドも偏ってはいけない。
全てニュートラルの道を行くんだ。
らじゃったのだ
Re: (スコア:0)
すべてニュートラルじゃ、ロードやニンジャになれないじゃないですかー
Re:腸と同じで、皮膚にも善玉や悪玉が居るという話? (スコア:1)
力のコイン使えばいいじゃないか。
(ニンジャだとシーブズダガーでも)
らじゃったのだ
Re: (スコア:0)
バイキンマンあってこそのアンパンマンってやつですね。
Re: (スコア:0)
名前からしてもゼンダマン・アクダマンだろう。
#これまたアクダマン♪
Re: (スコア:0)
ヨーグルトパックは顔ダニ退治で聞きますね
Re: (スコア:0)
炎症を起こしているところに長期間タンパク質が触れていると、それを害がある物質として覚えてアレルギーを引き起こす可能性がありますよ。
ピーナッツアレルギーの多くが赤ちゃんの頃スキンケアにピーナッツオイルを塗っていたというような話をNHKの番組でやってました。
http://blog.livedoor.jp/miyakuma/archives/52115095.html [livedoor.jp]
今日の重箱の隅 (スコア:1)
リンク先の「細菌巣」って「細菌叢」の聞き間違いかと思ってみたり。大学の発表だから合ってるんだろうけど。
#このまえ、「巣窟」を「すくつ」って読む人に出くわして、どんどん日本語って変わっていくものだと実感しました。
Re: (スコア:0)
巣窟をすくつって読むのはネットスラングで広まった感があるけど、素でそう読んだのか、スラングとしてそう読んだのか、どっちだろう。
とりあえず細菌が悪いということか 部門 (スコア:0)
それだけが理由なら、薬用石鹸とかアルコール消毒でなんとかなりそうなもんですが、
なんともならないのなら、それだけではないのでしょう。
Re: (スコア:0)
黄色ブドウ球菌の偏りが見られるってのは、だいぶ前から知られていますし、それに対応するためにイソジン療法などが提唱されてもいます(普遍性がある訳ではありません)。
正直、今回の報告がどれだけ新規性があるのか疑問です。
Re: (スコア:0)
悪化させている人は洗顔もせずに、ドラッグストアの薬を塗りまくってたりしますし、
まずは菌を抑えるために清浄にするということ大切、ということがわかっただけでも吉報ではないかと思うんです。
Re:とりあえず細菌が悪いということか 部門 (スコア:1)
悪化させている人は洗顔もせずに、ドラッグストアの薬を塗りまくってたりしますし、
そういう人も居る、程度の話だよね?
まずは菌を抑えるために清浄にするということ大切
それは本当なのか?
皮膚の細菌のバランスが崩れることが原因なんだよね?
その対処法は、バランスを正常にする、が正しいのでは?
Re: (スコア:0)
>まずは菌を抑えるために清浄にするということ大切、ということがわかっただけでも吉報ではないかと思うんです。
逆かもよ?
清浄にし過ぎた結果が、常在菌のバランス崩壊に繋がって居る可能性も。
MRSAなんかでもその菌自体は強くも無いが、抗生物質の投与で他の菌が減る事に依って問題になっている訳で。
Re: (スコア:0)
清潔にするというのは、善玉菌も減らすって事ですからねぇ。
さらに、アトピー性皮膚炎で皮膚が弱くなったところに、強いアルカリ性の石鹸やシャンプー等を塗ったくれば皮膚はさらにダメージを受けますし…。
どうしても汚れやすい部分(足の裏や股間等)はしょうがないにしても、他は水洗いというのを1週間試してみるのも一つの手です。
水洗いだけでも汚れの8割は落ちますし(アトピー性皮膚炎の人は、清潔を意識しすぎて汚れと善玉菌を落とし過ぎる人が多いですから)、良くならなければ、辞めればよいだけですから。
ついでに、抗菌素材を使った製品をすべて捨ててしまうって手もありますね。
悪玉菌だけ殺す抗菌素材はないわけですから。
Re: (スコア:0)
>(アトピー性皮膚炎の人は、清潔を意識しすぎて汚れと善玉菌を落とし過ぎる人が多いですから)
アトピー持ちですが、アトピーが厄介なのは、
「自分の汗ですらアレルゲンとしてかぶれて悪化する」所にあるんですよ。
水洗いで汚れは落ちるんでしょうけど、自分の個人の体験感覚では汗やそれに含まれる塩分、脂分は、
悪化しなくなるレベルまでは落ちません。
結果、水洗いでも石鹸でも同じになるという。
一番いいのは「なるべく無添加の石鹸で洗う」のが一番いい様です。
(無添加ではないですが医者で進められた石鹸を使用しています。それでもかゆいですが)
シャンプー、リンス等の仕様はもってのほかです。添加されている物質はアトピー進行させます。
頭も石鹸で洗ってます。
常在菌の分布が偏っているというなら (スコア:0)
>抗生物質による治療は弊害もあるため、安易には適用できない。
多すぎる菌種を減らすんじゃなくて、減っている種類の菌を塗りたくるというのはどうか?
Re:常在菌の分布が偏っているというなら (スコア:1)
実際、表皮ブドウ球菌入の培養液を塗り続けることで何ヶ月も体を洗わずに済んだという実験結果もある。
ソースはどこだったかな…
Re:常在菌の分布が偏っているというなら (スコア:2, 参考になる)
これのことかな?
シャワーの代わりにバクテリア入りボディミストを4週間使い続けたら
http://science.srad.jp/story/14/05/24/0546219/ [srad.jp]
ソース(多分) (スコア:0)
論文これかな?
Dysbiosis and Staphyloccus aureus Colonization Drives Inflammation in Atopic Dermatitis [cell.com]
なるほどわからん。
Re:メカニズムがわかりました(キリッ) (スコア:1)
無駄な長文、意味のないたとえ、見当違いなツッコミ、勝手な妄想、的外れな批判……。
すばらしい。
Re: (スコア:0)
おちついてください。
少なくとも「酵素の欠損のせいでアトピーになる」と言っているわけではありません。
(1) 酵素欠損マウスを作ることで、アトピー性皮膚炎を発症しやすいマウスを作った。
(2) アトピー性皮膚炎のマウスを調べたところ、細菌バランスが極端に崩れていることが確認できた。←既報もあるが一応今回の成果その1
(3) アトピー性皮膚炎のマウスに抗菌剤を投与したら症状が改善した。←既報もあるが一応今回の成果その2
です。
「解明されたメカニズム」はせいぜい「細菌バランスが崩れることにより炎症がおこる」であって、「なぜ細菌バランスが崩れるの?」については不明だとタレコミにすら書いてあります。