あるAnonymous Coward 曰く、米国の老舗銃器メーカーコルトが連邦破産法11条の適用を申請した(産経新聞、時事通信、朝日新聞)。ライフル銃や拳銃の需要低迷による経営悪化で、債務は3億5500万ドルに上るという。コルトは1836年に創業の老舗だが、2013年に米軍との大口契約が打ち切られており、銃需要の低迷もあって経営が悪化していたという。
残念ながら当然 (スコア:3, 興味深い)
ここ数年来は品質の低下が著しく(銃身の工作精度云々)、
自分とこで作ってた製品のコピー品にすら劣るという情けない状態だったらしい
歴史的役割はコルトが死んだあたりで果たし終えたのかなと思う
Re: (スコア:0)
>自分とこで作ってた製品のコピー品
こういうのもジェネリックってあるんですかね?
んで、負傷したらジェネリック医薬品を使うとか
Re:残念ながら当然 (スコア:5, 参考になる)
銃器は意匠権の意識が非常に低い分野でして、特許メカはともかく一般的な作動方式で外見的な特徴だけのものはOSSをフォークする如くにバンバンコピーされます。ゴルゴ13なんかも使ってるいわゆるAR-15/M16に関してはDOS/V互換機に近い状態で、どこでも作ってます。
PC業界で言うと、IBMのブランド力がなくなりPC部門を切り離したのとちょっと似た状況かと思います。なくなると寂しいけど、今更あそこの製品と言ってもねえ、別に競合他社でも小規模メーカーでもいいよね、という。
Re:残念ながら当然 (スコア:1)
M1911(ガバメントは民間モデルのペットネームなのでこれが正式名称)なんてコピーされまくりですよ。
開いた口がふさがらないモノとしてはSW1911 [smith-wesson.com]なんてSmith&WessonがコピーしたM1911モデルが存在します。ライバルの商品丸パクリはないだろうと向こうでも一時期話題になりました。
S&WはこのほかにもGLOCK 17をコピーしたSIGMAと言うモデル(こっちはGLOCKに訴えられて敗訴)を出すなどえげつない商売してます。この商魂のかけらでもコルトにあればまだ違ったのかも知れませんが。
Re: (スコア:0)
世界の戦争紛争地域で頼られるRPG-7系やカラシニコフAK系(47or74系)って、実際には殆どノリンコ(中国北方工業公司)他のバチモンである事は有名。
モデルガンのライセンス費(?)ってあるのかな (スコア:2)
あるとしたら結構な収入源なような気もするが。
そういうのも債権として買われていくのか?
---------------------------- うちの猫は、ながぬこ
Re:モデルガンのライセンス費(?)ってあるのかな (スコア:3)
誤差でしょう。ある2012年の統計 [shootingindustry.com]では、1年間に316万8206挺のライフル、415万5240挺の拳銃、94万6010挺のショットガンが米国のメーカーにより製造されています。トヨタの自動車生産台数の1/3程度ですね。ライセンス契約を結んでいないトイガンも多いですし。
# 誤発注で「.380のGlock」ではなく「380挺のGlock」が届いてしまったの図 [imgur.com]
Re:モデルガンのライセンス費(?)ってあるのかな (スコア:2)
そこまでのオーダでモデルガン/トイガンが売れてるとは思わないですね・・・。
ありがとうございます。
---------------------------- うちの猫は、ながぬこ
Coltに限った話じゃない (スコア:2, 興味深い)
似たような例はすでにあって、P38で有名なドイツのWalther社はP38を越える製品の開発ができずに軍用/警察用制式拳銃の採用が減少して経営不振に陥って1993年に玩具銃や競技用銃のメーカーであるUmarexの傘下になっています。
さらに、ブローニングハイパワーやFN FALで有名なベルギーのFN社もハイパワーやFALの後継機種の開発に失敗したうえに冷戦構造の終焉などから軍需が低迷してこちらも経営不振に陥り1991年にフランス軍需産業グループGIAT(現ネクスター)傘下に入りFNハースタルと社名を変えています。
結局のところ、あまりに優秀な製品を開発してしまうとそれを越えることができずにずるずるとそれを引きずって状況がまずくなっていくと言う構図はこの業界では同じなのかな、と言う気が。
製品自体は可もなく不可もなく、さらに大きな特色もなく他社と比較してコストがそこそこ安いS&Wやベレッタのようなメーカーのほうが長生きするのかも知れませんね。
Re: (スコア:0)
拳銃くらいの個人用武器としては、
火薬で玉を撃つ仕様の終焉が近いのでは。
ぶっちゃけ危ないし。
といってスタンガンとかレーザー兵器といったもの(これらは電気が供給されなければただのオブジェなので安全装置の実装は容易)は、ハイテクの分野で銃メーカーの専業ではない。
また今後はそういった手持ち兵器より、ドローンのようなもののほうが流行るかも。
自分は死ぬ危険がなく相手を迎撃できますから(禁止されるかもしれないが)
Re:Coltに限った話じゃない (スコア:2)
いやいや、米国の銃器産業自体は安泰でしょう。成長がどれだけあるかはともかく、一気に萎む要素はないです。セグウェイが発明されてもロードバイク業界の影響が軽微なのと似たようなもんです。
今は新しい加工技術の導入…というか、過去10年くらいで削り出し厨や焼結厨がぶわーっと増えています。その辺も鉄を捨ててアルミとカーボンに悩むロードバイクと同じで、カラフルで軽くて頑丈な部品が安定して出てきていますよ。
Re: (スコア:0)
警察なんかはいずれテーザーがメインになるんだろうけど、
電気式の物は水があると動かなかったり効果が安定しなかったりっていう問題が。
さて、どだろ (スコア:1)
なんか楽しみですよね、これ。
Re:さて、どだろ (スコア:1)
トカレフなんて本家より高性能化して54式拳銃として人民解放軍正式採用ですよ
Re:さて、どだろ (スコア:2)
銃器に関しては中国はもうコピーする必要がない段階にあるので、必要なら自前で設計しますよ。AR15に関しては純正が一番の安物に近いし、ブランド以外の価値はないでしょう。
Re:さて、どだろ (スコア:5, 参考になる)
「完全に贅沢品や装飾品のジャンル」を扱う民間用銃器のコルツ・マニュファクチュアリング・カンパニーはまだ生きてる。
今回倒産したのは軍用銃器を生産するコルト・ディフェンス。
倒産の引き金となったといわれている、米軍から打ち切られた大口契約とはM4カービンに関するもので、拳銃ではない。
Re:さて、どだろ (スコア:1)
細々とSAAとガバメントを作ってるだけの会社で、
一番価値があるのはたぶん、銃器の老舗『コルト』という名前。
で、まあ、そういう名前とかブランドを結構重視する中国が欲しがる可能性も十分にあるとは思う。
だが、アメリカ人の銃に対する思い入れの深さはただごとじゃないので、
自国のフロンティア時代を支えた『コルト』を海外に出すようなことはしないような気がする。
Re: (スコア:0)
次の米陸軍ライフルの大量発注があるとすれば、5.56x45mm NATO弾銃の弾丸エネルギー不足の解決策次第だからなぁ。
一例としてOICW(個人主体戦闘武器:Objective Individual Combat Weapon)がどう行き着くかだ。
何れにせよコルト・ディフェンスの破綻には間に合わなかった。
この点日本は保守的だよね。第二次世界大戦以前と違って。
米軍もベレッタM92(M9)を経て、自国ブランドに拘らなくなってきているし。
Re: (スコア:0)
> 倒産の引き金となったといわれている、米軍から打...
キャッシュ・フローはともかく、引き金の在庫には不自由しなかったであろう。
Re: (スコア:0)
軍との契約が切れたことで軍都の契約を受け持つセキュションが倒産した、と。
本体が窮地に立たされてないならブランドとしてはそこまで深刻ではないのかも?
というか、次の見込みが亡くなった時点で本社に吸収合併しても良かったような……吸収したくない負債でも抱えてたんだろうか?
全体的に言うならブランドイメージにはちとケチがついちゃったね。
Re: (スコア:0)
宮崎駿はただのオタクだからな。。。
もっと信用のおけるソース希望。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
×公算が高い
代表作 (スコア:0)
コルト・ガバメント。
政府と切れたら消えちゃう会社だったか・・
Re: (スコア:0)
個人的にはパイソンが先に浮かびます。
6インチバレルは本当に美しかった。
Re: (スコア:0)
いやいやSAAでしょう。
Re: (スコア:0)
AR-15系列。M-16とか。
あれって現用じゃないの?と思ったら、製造メーカーわんさかあるわ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/AR-15%E3%82%92%E8%A3%BD%E9%80%A0%E3%81%9... [wikipedia.org]
Re: (スコア:0)
そりゃ元々はアーマーライトだったのをコルトが作っている位だから。
シティーハンターや次元は (スコア:0)
一体どうすればいいのか。
ベレッタに代えるのはやめてほしい。
Re:シティーハンターや次元は (スコア:3, おもしろおかしい)
そこは銭形警部だろ。
ほんでもってコピー品をつかまされて、
地下の工場を見つけ出して、
不二子ちゃんが放送して、
あなたの心を盗んでいきました。
Re: (スコア:0)
とっつあんって銃持ってたんだ。
てっきり十手と手錠だけだと思ってた。
Re:シティーハンターや次元は (スコア:2)
後方の木の上から狙撃しようとする次元の手を、
振り向きもせずに打ち抜くシーンがあります。
Re: (スコア:0)
手を打ち抜かれたの?それはかわいそう。ガンマンの次元が二度と銃を撃てなくされてしまったの?
Re:シティーハンターや次元は (スコア:2)
そこまで深刻な怪我ではなかったのだろうと思います。
、、、なにより、しょせん漫画ですし。
ちなみに、次元は、次元で、撃たれる瞬間に、
銭形が運転するモーターボードの舵を撃ち破壊しています。
Re:シティーハンターや次元は (スコア:1)
ルパン作品の中で一番射撃能力が高んやでとっつあん
Re:シティーハンターや次元は (スコア:1)
次元の愛銃はコルトじゃないだろ。
#セガールは……素手のほうが強いよね。
Re: (スコア:0)
次元の愛銃はS&Wです
Re: (スコア:0)
ところでS&Wの方は経営大丈夫なんでしょうか?
リボルバーのイメージしか無いですがどうなんだろ。
Re: (スコア:0)
銃以外にも手を出してますから大丈夫なんじゃ?
自動拳銃も扱ってますし
品質には定評ありますからね
#コルトは品質が落ちたので顧客が離れたらしいし
Re:シティーハンターや次元は (スコア:1)
どうせ今のコルトの新品はたいしたことないし、ガバはいくらでも古いものが流通&コピーメーカーが製造しているので
A. 昔制作された「精度の高い奇跡の1丁」を使っている。
B. 秘密のベールに包まれたコピーメーカーの製造品を使っている。
のどちらかになるだけかと。
ていうか、冴羽獠のパイソンは A. じゃなかったっけ。
Re: (スコア:0)
>ていうか、冴羽獠のパイソンは A. じゃなかったっけ。
普段使いのパイソンはガンスミスが調整したもので、
「一般製造ラインで大量生産された中に希に発生する奇跡的に精度の高い一丁」は S&W M657 の 6inch だったとおもう。
「ワンオブサウザンド」というタイトルの話。
# これで .41口径 というのが存在するのを知った。それまで .22 .357 .38 .44 しか知らなかった
ベレッタさん家は16世紀初頭からの老舗らしい (スコア:0)
ヒストリーチャンネルかなにかにで特集やっていて
谷合の地形に一族郎党+職人一家全員が住んでいて、
WW2の時はナチが来るからみんなで山奥に逃げていた
とか、血筋の人達の容貌とかもモロにバルバロイ的
なローニャ路線で笑えました(走召糸色木亥火暴)
"castigat ridendo mores" "Saxum volutum non obducitur musco"
平和な日本の風景 (スコア:0)
#オフトピでごめん
ベレッタをどういうわけか、「バレッタ」と訳した映画のアフレコを聞いてるうちに、O次郎を思い浮かべて苦笑したことがあります(こっちは正確には「バケラッタ」)。
それ以外にも、銃関係の描写がおかしなドラマやアニメに出くわすことがありますね。日本が銃のない平和な社会だということなんでしょうけれど。
・薬莢ごと飛んでいく弾丸
・オートマチックとリボルバーの銃弾があべこべ
・遊底が動かないのに排莢される空薬莢
・トリガに指をかけたまま犯人を追いかける刑事
etc.
Re: (スコア:0)
それぞれどの漫画に対応するのかkwsk教えてくれ
Re: (スコア:0)
・オートマチックとリボルバーの銃弾があべこべ
オートマチックのデザートイーグルには.44Magや.357Magといったリボルバー用のリムド弾を使用するモデルがあります。
逆にM1917リボルバーはハーフムーンクリップを使うことでオートマチック用のリムレス弾である.45ACPを使用するように設計されました。
したがって「あべこべ」と明言できるかどうかは微妙です。
拳銃の進化、買い替えを促す革新はどこにあっただろうか? (スコア:0)
コルトといえば、リボルバーの印象が強い人も多いと思いますが
M1911やその1991年版であるM1991などの、.45ACPの自動拳銃が有名ですね。
M1911,1991は基本的に同じ機構で、シングルアクションで
シングルカラムマガジンのセミオート拳銃でした。
それより新しい世代だと、9mmとか10mmという口径のトレンド
ダブルアクションによる初弾発射が速くなったこと。
M712のフルオートやM93Rの三点バースト、それを活用する脱着式ストック
GLOCKが先鞭をつけた樹脂フレームによる軽量化
主に競技用のダットサイト、軍事警察でも使われるレーザーサイト
みたいなものが、20世紀のうちに出てきましたよね?
はて、21世紀になってから、拳銃の世界に何が起きたんでしょう?
銃器雑誌を読まなくなった私は、3Dプリンターで作られたという話以外、心当たりがありません。