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スポーツ

駅伝競技者に対する不適切な鉄剤注射、中学校でも行われていた可能性 97

ストーリー by hylom
これはひどい 部門より

高校駅伝の一部強豪校で、選手に対し不適切な貧血治療用の鉄剤注射が行われていたことが報じられている(ヨミドクター産経新聞)。

鉄剤注射は、陸上の女子長距離選手を中心に2000年頃から全国に広まったそうで、持久力が向上するとも言われているようだ。鉄剤はドーピングの禁止薬物にはなっていないが、鉄分過剰によって肝臓や心臓、甲状腺などに機能障害などが引き起こされる可能性もあるほか(読売新聞)、体本来の能力を低下させる可能性もあるという。

さらに、中学から鉄剤注射を打ち始めたとの証言もあるそうで(読売新聞の別記事)、日本陸上競技連盟は各競技団体と協議して対策を進めていくという。

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  • 公表できないの? (スコア:4, すばらしい洞察)

    by marute (13883) on 2018年12月11日 22時30分 (#3531584) 日記

    高校駅伝の一部強豪校で

    「一部強豪校」なんて隠さないで端的に「○○高校が」って公表すればいいと思った。
    だって事実なんでしょ?
    あと「鉄欠乏性貧血」でもないのに鉄剤注射した医療機関名も

  • 体重増加は、筋肉量に対して負荷が大きくなる。だから食いすぎるなと? 確かに競技によっては「太ったら」問題かもしれないが、特に女性の場合、脂肪は健康のためにもある程度必要。実際、生理が止まることもある。どこが許容値なのか?

    競技に専念すると妙に健康によくない事が起こる一例。
    自転車は体に悪い [nikkeibp.co.jp]

    ベテランの選手ほど骨密度が異常に低く、若年性骨粗しょう症にかかっている選手も多い

    • 同根なのはフィギュアスケートの紀平体脂肪率6% [hochi.co.jp]とフランスの痩せ過ぎのモデルを禁止する修正法案 [afpbb.com]がある。
      健康的な生殖に適した体格と、容姿を評価されるのに適した体格、筋力内で機敏に動ける体格は異なる。女性差別とポリコレ棒が飛んでくるが、最初の婚姻相手として好まれつつ内科的整形外科的な異常をきたさず生殖に支障を来さない体格では、マラソンもフィギュアスケートも、個人の娯楽ならともかく、競技者としてスポンサーを募り成果を挙げるのは困難になる。
      報道する自由ではあるが、皆が読んでくれる紙面を作りたい。競技に秀でた選手を書く。報道されたことでまず指導者や選手が成果を得る。支援者の評価システムからすれば報道されない競技者は支援に値しないからだ。勝利至上主義というのと「精進して体脂肪を減らしている選手は偉い!」という報道実績の積み重ねとがある。
      その類型を指導者が選手に強要すれば成果が上がるという道筋が産まれる。
      例えば体形管理について。千恵子氏からは「食べなければいいじゃないの」と、極力食事量を少なくするよう求められた [nikkansports.com]という体操の話も同根である。
      経口摂取では体重が管理できない。長距離走では貧血は成績に不利。なら鉄剤点滴というのは、学校や企業に指導者として雇用されるには短絡的ではあるが合目的性のある行動である。
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      • https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data0/publish/pdf/guide7o.pdf [japan-sports.or.jp] pdf [japan-sports.or.jp]には高地トレーニングの利点と欠点が挙げられている。
        エリスロポイエチン増加など赤血球の酸素運搬能力の利点が書かれている。
        造血ホルモンEPO [nhk.or.jp]はフランスの自転車競技でも話題になった(NHK)。 [nhk.or.jp]
        食い物を喰えればホルモンだけで済むが、体重制限の厳しい長距離走では良いものを食わせられないので、貧血は鉄剤という短絡的な発想が、食事を栄養学的に理解し提供できない指導者には浮かぶのだろう。
        寮生活など家庭から切り離される社会から切り離されるのは競技者にとって一見勝つ手段だが、短絡的な指導者にどっぷり漬かり間違いで取り返しが付かなくなる。
        体重制限の無い競技では貧血は少ないが、「野球で勝つには米3合」(記事 [baseball.gr.jp])といった別の美化する報道がある。寮生活で多種多様な副食を提供するのは費用が掛かる。米を増やせば料理は楽である。しかし、コメが独り歩きすると、副食抜きの脚気になるし、競技から脱落しても成長期に覚えた食習慣が偏っていると中高年になってから修正が効かないので生活習慣病になり、正しくない生活習慣が次世代(実子や指導する競技者)に伝播してしまう。
        報道する側は「埋め草に反響が大きかった」ら、それをテンプレに取材するようになるし、全農からすれば米の宣伝になる。
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        • で、長距離ではカルシウムもビタミンDも足らないと、骨折もおこる。四つん這い駅伝襷事件(毎日新聞社 [mainichi.jp]やJ-Cast [j-cast.com])。第4回全日本実業団対抗女子駅伝予選会(日本実業団陸上競技連合主催、毎日新聞社など共催)の岩谷産業の件だが、じゃぁ骨粗鬆薬のドーピングが必要か?となる。這って繋ぐ襷を美談としようとしたが、商材として適さず、紙面を汚す結果となった。紙面を汚さないためには骨を鍛えよう。では?ビスホスホネートとか副甲状腺ホルモン [radionikkei.jp]とか。でも前者は高カルシウム血症治療薬 [radionikkei.jp]でもあり、後者は骨からカルシウムを動員して高カルシウム血症にする薬で、電解質異常の事故も、ドーピング目的なら頻発しそう。
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    • ランニングだと月間 120km 程度が健康かどうかの境目だったはず。
      オリンピック級は骨がスカスカ・・・。何の本で読んだか忘れましたが。

      月間120 というのはマラソンでいうと3時間半が狙えるかどうかのラインで、
      とりあえず2km も走れない人が
      「体に悪いからランニングやらない」という言い訳はできないくらいには頑張ってOK.

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  • by enku (15464) on 2018年12月12日 8時57分 (#3531788)
    なぜ安全性の高い経口剤じゃなくて、注射にしたというところが気になる・・・と思ったが、あほな医者が鉄欠乏性貧血(しかもちゃんと診断できてない)に普通に注射しているのを見たことあるから、まあ、そんなものかな・・・

    # 一生勉強しない医者はすぐダメになるんだよね
  • by pongchang (31613) on 2018年12月12日 13時11分 (#3531957) 日記
    足裏で赤血球が踏みつぶされる溶血性貧血がある。
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/99/6/99_1180/_pdf/-char/ja
    貯蔵鉄から血清鉄への動員を妨げるタンパク質、ヘプシジンが肝臓から分泌され、鉄の骨髄での利用が妨げられるのも、長距離走の貧血の一つである。
    貧血なら鉄だろうが単純すぎる。
    https://media.mizuno.com/~/media/Files/zaidan/pdf/ikagakujosei_2010/2016_ishibashi.pdf
  • by Anonymous Coward on 2018年12月11日 17時48分 (#3531369)

    監督やコーチなんかの指導者は「そんなに体に悪いなんて知らなかった」
    注射した医者は「監督(コーチ)に頼まれて注射した」
    注射された生徒は「監督(コーチ)に言われて注射した」

    誰も自分の責任だとか、ドーピングまがいの方法は取らないとか
    言ってないところに、闇を深く感じました。
    部外者が強制的に辞めさせないと、何時までも同じような事が続くんじゃないかな。

  • by Anonymous Coward on 2018年12月11日 16時38分 (#3531293)

    予備軍?

  • by Anonymous Coward on 2018年12月11日 16時49分 (#3531302)

    肉だと太るというならカツオとか、赤い色の魚
    魚食うならだれからも文句あるまいて
    鉄卵に鉄フライパン鉄瓶
    鉄くぎ入れた糠漬け
    料理で鉄尽くしさせればよい

  • by Anonymous Coward on 2018年12月11日 16時58分 (#3531314)

    体に負担しかないよね。

    • by Anonymous Coward on 2018年12月11日 17時21分 (#3531339)

      そもそも体に負担をかけずに出来る事って何があるんだろ?

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  • by Anonymous Coward on 2018年12月11日 17時00分 (#3531317)

    警告とかお願いでお茶を濁すからやったもの勝ちなことになる。

    • by Anonymous Coward on 2018年12月11日 21時17分 (#3531529)
      お茶に含まれるカテキンは鉄と結びつきやすく、せっかく鉄分の多い食事をとっても、お茶飲みすぎたらダメ。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2018年12月11日 17時02分 (#3531321)

    こういう記事を見るたびに、部活動の位置づけを見直すべきなんじゃないかと。

    競技という性質上、勝つことを目的にするだろうし、
    そのために選手の人生において、著しいマイナスとなることを強いる指導者も出る。
    この手の問題が、種目や地域と関連無く発生するということは、
    指導者個人の資質でなく、構造的な問題だと考えられないだろうか。

    ハインリッヒの法則じゃないけど、こういうのは氷山の一角で、
    過度な練習で体を痛めたり、女子なら生理が止まったり、健康を害するレベルのことが
    表面化していないだけで、全国的に散見されると思われる。

    少子化なんだし、中高の文連・体連・野連主催の大会参加要件から、
    学校単位の縛りを完全に無くすとか、
    部活動の成績を以て、入試にゲタをはかせる「スポーツ推薦」という制度を無くすとか、
    そういうレベルで手を入れないと、同じことの繰り返しになりそうに思う。

    • by Anonymous Coward

      文科系でも吹部とかひどいところはひどい。(吹部は体育会系という話もあるが)
      近所の山の上に全国的な吹奏楽強豪校があるけど、平日の晩8時過ぎとか休日朝早くとか、学生服の生徒がゾロゾロ登下校している。
      「目標、全国大会金賞」とか、尊いのは確かなんだけど。

      • by Anonymous Coward

        その子らは吹奏楽部の子じゃないってオチだったりして

        テカテカしてる四角いバックを持っていたら野球部

        • by Anonymous Coward

          >学生服の生徒がゾロゾロ
          ずいぶん格式高い野球部ですね!

    • by Anonymous Coward

      商業スポーツ自体にメスを入れないと、学校外で無理するだけだと思うけど。
      でもあまりいい解決策は思い浮かばない…

  • by Anonymous Coward on 2018年12月11日 17時52分 (#3531370)

    治療目的以外で注射でセーフの例はあるのか?

  • by Anonymous Coward on 2018年12月11日 18時03分 (#3531379)
    ひどいと言うかこわい
    ロボットかモルモット扱いかって感じがして
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