yasuokaの日記: デジタル庁が作成する自治体用縮退マップは複数文字への「縮退」を許すのか 4
日記 by
yasuoka
私(安岡孝一)が昨日の日記に書いた「JIS X 0213に縮退するなんて無理です」に対し、現実の社会では既に縮退がおこなわれているのだから大丈夫なのではないか、という趣旨の御意見をいただいた。地方公共団体情報システムデータ要件・連携要件標準仕様書【第1.0版】の
氏名等について、文字情報基盤として整備された文字からJIS X 0213:2012の文字への縮退は、デジタル庁がMJ縮退マップを改良して作成した自治体用縮退マップを用いて行う。ただし、縮退した文字について、本人が希望する場合には、自治体用縮退マップにより縮退した文字とは異なるJIS X 0213:2012の文字とすることができる。
を横目に、登記統一文字01009670を含む神社(金「⿱刀比」羅神社)について、少し見てみよう。私の見る限り、これらの神社では「金刀比羅神社」への縮退や「こんぴら神社」への縮退が、現実におこわれている。端的に言うと、文字数が増える。一方、MJ縮退マップでは、文字数が増減するような縮退をおこなわない方針なので
- 縮退先の候補が示されていない文字については、状況に応じ、複数の漢字からなる熟語等や、読み仮名へ置き換えるといった対応が必要となります。
と明記してあるわけだ。したがって、デジタル庁がMJ縮退マップを改良して自治体用縮退マップを作成する際には、「状況」に応じて、このような「対応」が必要となる。正直なところ、法人名は非常にヤバい「状況」を多数はらんでいるので、ぜひデジタル庁は頑張ってほしい。
氏名等のダブルスタンダードに伴う影響など。 (スコア:2)
Re:氏名等のダブルスタンダードに伴う影響など。 (スコア:2)
CC BY-SA 2.1 JP (スコア:2)
MJ縮退マップは、発表時点からCC BY-SA 2.1 JP [creativecommons.org]なので、別段、勝手に拡張してもかまわないんですよ。ただし、もちろん再配布時にもCC BY-SA 2.1 JPを「継承」してほしいなぁ、とは思うのですけどね。
Re:CC BY-SA 2.1 JP (スコア:1)