yourCatの日記: 地球温暖化対策は待ったなしか? (タレコミ) 156
気候変動に関する政府間パネル (IPCC: Intergovermental Panel of Climate Change) 第1作業部会は2007年2月1日付けで第4次評価報告書を承認した (プレス・リリース、CNN.co.jp掲載のAP電)。地球温暖化と人類活動の因果関係をほぼ認めた上で、化石燃料の消費で現状を維持すると、2100年に世界の平均気温が4度前後上昇、海面水位は7m前後上昇するという。これを受けて、環境省は科学者からの国民への緊急メッセージを発表している。
また、イギリス財務省の諮問を受け、ニコラス・スターン卿が地球温暖化をこのまま放置した場合に予想される影響を「Stern Review on the Economics of Climate Change (スターン報告書 - 気候変動の経済影響) 」にまとめ、2006年10月30日付けで提出している (MSN毎日インタラクティブの記事)。スターン報告書は地球温暖化による経済および自然環境への影響を多数指摘、経済的損失額を3.68兆ドルと見積もり、即時の対応を提唱している (Timesの記事)。
地球温暖化およびその対策といえば、映画『不都合な真実』の公開と、ビョルン・ロンボルグ氏による映画評「Inconvenient Truths for Al Gore (アル・ゴアにとって不都合な真実)」を巡って、議論がblog上で活発になっている (池田信夫氏のblogを起点に読み進めると分かりやすい)。ざっと眺めても、温暖化の真偽、対策の費用対効果、果ては現在より経済発展をしているだろう子孫に対する責任の有無まで、様々な視点から語られていて興味深い。
各国の対応 (スコア:5, おもしろおかしい)
日本:温暖化対策利権を求めて役所の対立と天下り機関設立
韓国:温暖化の責任を日本に押し付ける国家的戦略
さいたま:海の家の準備
Re:各国の対応 (スコア:1)
不安から確信に変わっている (スコア:5, おもしろおかしい)
親類縁者で家の中の赤土を排出すること二日間、ようやく畳が見えかけてきたところでもう住む事をあきらめたようです。
その時の状況の衝撃の記憶が消えない今では、地球温暖化は来るかもしれない人災ではなく、既にもう進行していて、
後戻りができないところまでき来いる、と確信しています。
特に日本では、地震、海水面上昇による水没、非論理的財政による国家倒産という最悪の事態が、発生するでしょう。
そのような事態に直面して、恐ろしい決断をしなければならないのは、私の孫の世代でしょう。
住む場所を探そうにも、安心して住める所はない。
政治や行政のシステムは信用できない。
食べ物を自分自身で作ることもできない。
今のイラクの状況と良く似ている。
このあたりでも、100年後は不動産業は意味のないものになっているでしょう。
その証拠に、大雨による山崩れの直撃を受ける所や海抜0m以下の所に、雪崩のように新築ラッシュがおきている。
数年前までは、最高にいい場所だと皆が思っていたのに。
日本で標高が10m以上の岩盤の上に築かれた町はあるのでしょか。
教えて、不動産王。
Re:不安から確信に変わっている (スコア:1)
原子炉の炉心は6mの厚さの鉄筋コンクリートの基礎 [kajima.co.jp]上に設置されています。
歴史を学べば安全な所は絞り込めます。難波宮 [osaka-cpa.or.jp]とか、江戸城とか。
100年単位の経験では不足の事も多いようです。
>大雨による山崩れの直撃を受ける所や海抜0m以下の所
これが、何を意味するのかを調べる手間を惜しむのは個人の資質でしょう。
夢のまた夢 (スコア:2, すばらしい洞察)
それとも、スクラッチからのビルドのほうが楽なのかね、やっぱり。
海面が7m上昇したら(東京編) (スコア:2, 参考になる)
東京が埋め立てでできた町だとは聞いてましたが、中央区と江戸川区、千葉の海岸は全滅ですね。
しかし海面が何m上昇するまで、現在のような社会秩序を維持できるのかしら。世界的な破局なので、文明を維持することができなくなりますねぇ。
Re:海面が7m上昇したら (スコア:4, おもしろおかしい)
もちろん (スコア:1)
Re:海面が7m上昇したら(東京編) (スコア:2, 興味深い)
沖ノ鳥島はもともとグレー(ほとんど黒?)ですが、
排他的経済水域に大きな影響を与える島は他にもありそうですね。
Re:海面が7m上昇したら(東京編) (スコア:1)
どうして7m? (スコア:1)
先進国の都市や穀倉地帯の大部分が海抜7m以下なのかしら・・・。
Re:海面が7m上昇したら(東京編) (スコア:1)
Re:海面が7m上昇したら(東京編) (スコア:1, すばらしい洞察)
これなら水位が幾ら上がっても大丈夫。
Re:海面が7m上昇したら(東京編) (スコア:1)
----- 傷の治療は傷より痛い -----
確か (スコア:1)
ただ、こういうシミュレーションって、いろいろな未知の条件が絡んでくるので、機械的にやらざるを得ないとは思いますね。
エラ付新人類の誕生を推進しよう (スコア:2, すばらしい洞察)
もうアメリカ海軍がやってるか?
7m? (スコア:1, 参考になる)
Re:7m? (スコア:1, 参考になる)
今世紀末は約18-58センチ(CNNの記事から)
だそうです。
Re:7m? (スコア:3, 興味深い)
>今世紀末は約18-58センチ(CNNの記事から)
タレコミを修正して頂かないと。
しかし実際には前回予測の1.5倍の速度で海面が上昇している [mainichi-msn.co.jp]そうですので、海面上昇量の予測はまだ甘いのかも知れません。
Re:7m? (スコア:1)
本文を修正しました。ご指摘ありがとうございます。
Re:7m? (スコア:1, 参考になる)
南極大陸の氷の部分は考慮されてませんからないとは言い切れませんね
CO2の排出問題で今油田に戻すってのが新しい貯蔵方法らしいです。
パイプラインで油田まで敷いて水と混ぜて油田の中に注入すると固定化されて
更に油田の出がよくなるとか…
環境対策になるよりは油田の延命策としか見えませんけど
恐らくそういうのがあたり前になって10年くらい先送りされるんじゃないかと思います
#所詮この程度
二酸化炭素固定化 (スコア:1)
こういう技術を動かすためのエネルギー源を確保できれば、環境の維持もできるかもしれませんが、熱処理が追いつかないかもしれませんね。地球上で発生する熱を、宇宙空間に放射していかないと、温暖化効果ガスによる温暖化ではなく、地球上に熱がこもって温暖化してしまうように思います。
文章が足りなかった (スコア:1)
私が言いたかったのは、太陽からの地球に降り注ぐエネルギーと、地球が宇宙空間に放射するエネルギーが均衡していることで現在の環境が維持されているが、文明活動による太陽以外のエネルギーが大きくなってくると、大気圏の作用により、このエネルギーがこもってしまうのではないかと言うことです。つまり純粋に地球上のエネルギーが多くなることによる温暖化です。
Re:文章が足りなかった (スコア:4, 参考になる)
とのことです。
(Wikipediaの自然科学の項目はいまいち信用ならんので原典をあたりたいとこですが、とりあえず信用しておきます)
現状で、人類の活動により発生するエネルギーは、全エネルギーの1万分の1弱。軌道の揺らぎなどによる太陽エネルギーの変化などに埋もれてしまう範囲でしょう。
将来何らかの事実上無尽蔵のエネルギー源を得る様な時代までは、「文明活動による太陽以外のエネルギー」は無視してかまわないと思います。
#事実上無尽蔵のエネルギーがあったらあったで、大気の二酸化炭素と水からプラスチックを合成したりとかやり放題なので、そこまで持ちこたえれば、それはそれで問題なしかも。
欲望のままに? (スコア:1, 参考になる)
しかし、人が際限なく欲望のままに富と拡大を求めて突っ走れば誰もこれ止められないのではないかと思われます。
仏教には中道(だっけ?)という言葉があって、両極端はいずれ滅びるといわれていますが、かつて社会主義が崩壊しましたが、資本主義(というよりアメリカ式市場原理主義?)の方は環境の面から維持できなくなって崩壊してしまう、あるいは崩壊しなければ地球が崩壊するのかもしれません。
あるいは、人が際限なく欲望のままに富と拡大を求めて突っ走ることが本能であり止められないのであれば、SFチックな話ですが、冗談抜きに本当に地球がダメになる前に意地でも恒星間航行技術を確立して宇宙移民でもやるしかないのではないかもしれません。
環境面? (スコア:1, すばらしい洞察)
あるある効果 (スコア:1)
ビフォー:数十年前の真冬に撮影
アフター:現在の真夏に撮影
と思ってしまう私はだめでしょうか・・・
せめて、他のソースからの資料も出すべきかと・・。
Re:欲望のままに? (スコア:1)
天体規模の焼畑だな
それ以前に (スコア:1)
Re:それ以前に (スコア:2, おもしろおかしい)
ていうか、ニュース見てて、
人間の産業活動を縮小するしか道はないんじゃないかと。
小手先の省エネやってても、状況を緩和こそすれ、
根本的解決にはなりえないでしょう。
人口、産業の規模をいつか適正なレベルに戻さなくてはならない。
とすれば「子孫を残さない」という選択によって、
将来の人類の数を減らすことは、人類にとって正しいのです。
いまこそ地球と人類のために、
皆で独身、非婚、非出産を貫くのです!!
#なんてことを環境団体が言い出したりしないんだろうか。
Re:それ以前に (スコア:5, 興味深い)
>将来の人類の数を減らすことは、人類にとって正しいのです。
ジャレド・ダイアモンドが「文明崩壊」 [amazon.co.jp]で、主に環境破壊が原因で滅んだ文明と、
(他の文明圏との交流が無いか少ない条件下で)維持できた文明の比較をしているのですが、
ティコピア島 [wikipedia.org]で環境破壊(小さな孤立した島では森林を失うことが生活基盤の喪失につながり、
文明崩壊になりがち:イースター島など)せずに持続可能だった方法として、人口のコントロールを上げています。
具体的には、避妊・堕胎などから、次男・三男は結婚しない、自殺する、他の部族を皆殺しにするなど。
もちろん現在ではこのような手は使えないので、他の島への移住などが行われているそうです。
これは特殊な例ではなく、仏教圏では次男・三男は出家して子孫を作らない
(代りにお布施によって食い扶持を得る)ことで事実上の人口制限をしていたとも言えます。
Re:それ以前に (スコア:5, 興味深い)
一見壮大に無駄な消費をしている社会は実は自らの持続性を保障しているのだという視点は読んだ当時衝撃的でとても受け入れられませんでした.
現代に引き写すなら,エネルギー消費を伴う財の消費(自動車など)の代わりに美術品を買うような行動でしょうか.
文学的な文脈ばかりで語られがちなバタイユですが,ウェーバー的に富の蓄積が資本主義の発展をもたらしていることと対照的に考えると,経済・社会に対しても炯眼を持っていたのだと思わされます.
kaho
根本的解決 (スコア:2, 興味深い)
温暖化によって温室効果ガスが溶け出すというスパイラルも発生しているそうですし。
大規模に海水に溶かして植物プランクトンを養殖して死骸となって海底に堆積してもらうか、
植林して木材を地中深くに埋めるか、
原発なり太陽光なりで発電して、力任せ(?)に空気中から黒鉛生産して貯蓄するか・・・
いずれにしても技術や経済が発展する必要があるので、もう引き返せないところにいるのではないでしょうか。
Re:それ以前に (スコア:3, おもしろおかしい)
>ならざるを得ない私の環境(甲斐性ともいう)なのだっ!
人間を含むすべての生物は地球に適応できるように進化しています。
そして、現在の地球には人類がこれ以上増加しないことが望まれています。
そのため、人類もそれに従うように進化しています。
そう、あなたは進化した人類の一人なのです。
他の人より速く進化したのです。
これは誇りに思うべき事なのです。
#そう言った進化した人類をどう次世代に引き継いでいくの?
#っていう問題はとりあえず無視。
昔は氷河期って習ったような..... (スコア:1)
まあ、人が住めなくなるような気候変動があるんじゃ、どちらでも同じって事ですかね^^;
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惑星ケイロンまであと何マイル?
いくら不安を煽っても (スコア:1)
いくら不安を煽ったり質素・倹約を訴えても、大半の人は今の生活レベルを
落としたくないでしょうし、他国特有の災害など興味ないでしょう。
それと引用するなら山根一眞氏 [yamane-office.co.jp]の「温暖化クライシス」を加えても良いかと思います。
こちらは日本の災害がテーマで、現場に関わっている人との対談を収録しています。
警鐘を鳴らし対策を提唱するだけの本や資料と違い、「現場の生の声」を読めます。
「忘れる間もなくやってくる」災害で、むしろ鈍感になってる日本人もいないか?
という山根氏の指摘にギクッとする人は私だけ・・・ではないはず。
ここからは私個人の意見ですが、100年後に起こり得る問題よりも今日・明日にも
起こり得る災害の備えの方が大事でしょう。
自分たちが今ここでムダ死にしたら、100年後の子孫にどんな教訓を残せるのかと。
地球規模とまでいかなくとも災害に興味・関心を持つのは必要なことだと思います。
匠気だけでは商機なく、正気なだけでは勝機なし。
Re:いくら不安を煽っても (スコア:2, すばらしい洞察)
温暖化対策を推進する議員に投票する事ができますね。
//Sinraptor
Re:いくら不安を煽っても (スコア:1, 興味深い)
とは言えそれが一番重要だと言うのが専門家の一致した意見(ソース失念)らしいですし・・
> いくら不安を煽ったり質素・倹約を訴えても、大半の人は今の生活レベルを
> 落としたくないでしょうし、他国特有の災害など興味ないでしょう。
マラリア蚊の蔓延等小さな事柄でも自分の周りの環境が変わると笑っていられる人は
少なくなってくるでしょう。
被害が顕著になれば生活レベルを落とすことも有り得るんじゃないでしょうか。
> ここからは私個人の意見ですが、100年後に起こり得る問題よりも今日・明日にも
> 起こり得る災害の備えの方が大事でしょう。
今日明日の災害と100年後に起こり得る問題は別個に考えるべきだと思います。
両方考えるのが大事でしょうね。
Re:いくら不安を煽っても (スコア:1, 興味深い)
「100年後に起こり得る問題」への対策と「今日明日に起こり得る災害」への備えとが両立し得ない場合は、どちらが大事かを検討しなくちゃいけないのは自明ですが、本当に両立し得ないとお考えでしょうか。両方の対策が両立できる場合に、「こっちが大事」と優先順位をつけるのは意味がないことのように思います。
ちきゅうにやさしく、ひとにきびしく(フレームの元:-1000) (スコア:1, 興味深い)
もともと人間が産業を発達させてきたのは、すべての人類を幸福にするためという至上命題があったからではなかったのか。文化や宗教が異なっても、それは大きくちがっていないように思われる。それともごく一部の「富める人たち」を養うためなのだろうか?
「元大統領候補のゴアです」氏が指摘するように、産業活動の影響により地球温暖化が促進されていたとしたら、その対策は温暖化ガス、とくに二酸化炭素放出を削減することと大気中から二酸化炭素を取り除くことで、環境問題は、技術的な課題に帰結する。
でも、それでいいのだろうか。いまのまま、人類の少なくない割合が飢餓と貧困にさらされ、先進国の中でも貧困層が広がっている状態を維持したまま、「ちきゅうにやさしく」生きることが重要なことなのだろうか?
日本に限って言えば、数千万人が賃労働に従事して自分の人生を「お客様にささげ続ける」状態を維持するために「ちきゅうにやさしく」することを求められている。
ひとにきびしい環境論なんかくそくらえだ!
環境の激変には追いつけない (スコア:2, すばらしい洞察)
温暖化して耕作に適した気候になることと、ある作物が耕作できるようになることはイコールではありません。今まで荒れ地だったところを開墾して、用水路を造って、耕地化ということをするには数年から数十年の時間がかかります。一方、今までの耕地が荒れ地化するするのは一瞬です。
つまり、環境の激変に社会が適応する暇がないまま、食料の大減産になってしまいます。
温暖化すれば、作物を転換すればいいとか、北海道を穀倉地帯にすればいいとかいうのは、ちょっと安易ではないでしょうか。
・・・田んぼとか畑とかをつぶして宅地化したり、道路にしたりとかするのは、長い目で見てマイナスでしかないと思いますね。
とりあえず、通勤にマイカーを使うことをみんなで控えたら効果があるように思うけど、どうかしら?
ストップ・ザ・温暖化体操 (スコア:1)
http://www.team-6.jp/tis/index.html
# 体操するとはぁはぁなって二酸化炭素を増やすんじゃなかろうか。
# 人間の吐く二酸化炭素はどれくらい影響を与えるんだろう。人口も指数関数的に増えているし。
Re:ストップ・ザ・温暖化体操 (スコア:2, 興味深い)
バイオ燃料などと同じで循環する炭素であり、温暖化には関係ありません。
実際には、食物を生産・流通させるには化石燃料を使うので、話は単純ではありませんが…。
Re:ストップ・ザ・温暖化体操 (スコア:2, 参考になる)
何故このような考えが生まれたかというと、先日、不都合な真実を観たときに、二酸化炭素濃度を毎年計測したデータで、一年の中で濃度が上がるときと下がるときとあり、全体としては右肩上がりのぎざぎざになっているグラフがあったんですね。一年での濃度の変化は、季節によるもので、大陸が多い、すなわち植物がおおい北半球が春〜夏の季節においては、植物の光合成により二酸化炭素濃度が下がる傾向にあるが、大陸の少ない、すなわち植物のすくない南半球が春〜夏の季節においては、二酸化炭素濃度が上昇するため、とありました。その濃度変化がびっくりするほど明確でかつ大きかったので、じゃあ我々人類の排出する二酸化炭素も多少なり濃度変化に影響を与えているんじゃなかろうかと。
Re:ストップ・ザ・温暖化体操 (スコア:2, 興味深い)
このあたりは事実誤認ですね。少なくとも現時点で人類の文明がつくる熱は大した量ではないのだから。
(熱の発生が問題なのではなく、熱が逃げなくなるのが問題)
# この誤認は何度も出るのですが、どこかに温暖化問題のFAQとかないですかね。
後半は、産業革命前後での気候の平衡と、もっと巨視的な気候変動を混同しているかと思います。
一理あると思う部分もなくはないですが、もう一ひねりお願いします。
参考:過去のストーリーでの同じ観点の議論 [slashdot.jp]
Re:ストップ・ザ・温暖化体操 (スコア:2, 参考になる)
Harvardの伊勢武史さんのHPは参考としてよく出てきますね。
温暖化と気候変動 : 基礎知識 FAQ [harvard.edu]
私が映画中で見たグラフも、ここ [harvard.edu]にありました。
おふとぴだけど (スコア:1, おもしろおかしい)
# 鉄道と核融合発電所大好き。
Re:平均気温と海面水位の予測値 (スコア:2, 興味深い)
これだけのコメントだと科学的な基準だけでそう決定されたかのように読めるので追記。
IPCCの報告書は「政府間パネル」なので参加している政府の合意が必要です。
なぜなら、IPCCの報告書は政府の政策を結構決定的に縛りますから(財務系官僚への説明がしやすくなる)。
第三次報告書が出た2001年と2007年で環境に関する国際政治で大きく変わったのはアメリカの政権交代
(ブッシュ政権は2001年発足だけどIPCC3次報告書に深く関わったのはクリントン政権)
クリントン政権は副大統領が環境問題に敏感なゴアでしたし、京都議定書にも署名する環境問題重視派でした。
さて、ブッシュ政権はというと、「テロとの戦い」を優先し、京都議定書から抜け、
地球環境監視の人工衛星よりも月と火星に人を送ろうという方に金を向ける政権です。
そんな政府が「温暖化の影響は大変だ」という報告書に「OK!!」を出すでしょうか。
出来るだけ小さく評価してほしい、というのは想像に難くありません。
しかも、アメリカの発言力というのはでかいです。
IPCCの報告書って、科学的に記述されているというだけではなく、政治的に決着されているということを指摘しておきたく。
で、元米に戻りますが。
>ちなみに、2001年にでた第三次評価報告書では2100年までに1.4-5.8℃上昇という
>予測になっていたので、実は今回のほうが上昇率は小さい。
小さくなった原因ってなんでしょうかねーーー(ry
#こんなことIDで言えるかっ
Re:なるほど (スコア:1, すばらしい洞察)
でも人類はヤワですよ
Re:ほんとにそうなるの? (スコア:2, 参考になる)
>・砂漠の保水率上昇&植物が育ってCo2吸収
それが本当で、植物の総量は変わらないとしましょう。
それでも、
・永久凍土が溶解してCO2の約20倍も温室効果のあるメタンガスが放出される。
・極地の氷が溶け、地表の反射率が下がって温暖化が進む。
・海水温が上昇し、サンゴが白化死して二酸化炭素の固定化が止まる。
・海水が酸性化してサンゴが溶け、二酸化炭素が放出される。
・海水面が数十センチ上昇し、世界の主要都市が海面下に沈む。
・大気に蓄えられるエネルギーが増大して、天候が不安定になり、巨大な台風、竜巻、水害などが増える。(海面上昇による影響に追い討ち。)
・急激な環境変化で、多くの生物が絶滅し、生態系の不安定さが増す。
などの影響があります。(とりあえず思いついただけ。ホントはもっとある)
実際には植物相が変化して、植物が育つまでには100年単位の時間がかかるので、
とても人類社会がもちません。500年後には元通り、とか言われても困ります。
一番打撃を受けるのは農業でしょう。
環境が変化してしまえば、今作っている農作物はもう作れません。
転作がいかに難しいかは、日本の減反政策を見れば明らかです。
おまけに天候が不安定になれば収穫は安定しません。
深刻な食料不足が起きるでしょう。その時食料自給率の低い日本は……。
//Sinraptor