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1836 story

プラスチック磁石が誕生 35

ストーリー by wakatono
ゴム磁石みたいのはあった気がするが… 部門より

dai 曰く、 "Hot Wired Japanのこの記事によると、世界初の有機ポリマー磁石が誕生したとのこと。色々と応用価値があるだろうことは予想されるのだが、 記事の中で

「偏頭痛を治療するために、首の付け根や肩に貼ることもできるだろう。服の上からでもわかるような金属磁石の塊なら、そうはいかない」とニッケル博士。
とされているが、誰かニッケル博士にピップエレキバンを紹介してやってくれ。"

てっきりもうあるものと思っていたが…なかったというのと、最近できたというので二重の驚き。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 今あるのは (スコア:3, 興味深い)

    by zeissmania (3689) on 2001年12月16日 19時38分 (#47029)
    プラスチックやゴムに金属性磁性体を混ぜたのです。
    100%混じりっけなしの有機化合物の磁性体はありませんでした。
    • by Anonymous Coward
      商業的な製品でないという意味なら、フラーレン化合物など有機化合物での強磁性などは今では珍しくはないですよね。
      • by Anonymous Coward
        フラーレンは有機化合物なんですか?
        少なくとも、 ポリマーにはならないですよね。
        成型できたり繊維にが作れるところがウリなんでしょうね。
        • by marupeke (6599) on 2001年12月17日 21時50分 (#47337) 日記
          んーと、元記事のライカ教授が言ってんのは、ポリマーだと
          ポリマー全体にスピンの分布した状態ができるから、従来の
          純有機化合物の磁性体よりもっとスピン間の結び付きが強く
          なるんじゃない、ってことかな。
          というわけで、フラーレンも(科学的な観点からは)ポリマー
          磁性体に近いね。

          ちなみに#47105の言う通り、有機化合物の強磁性それ自体は
          もはや、それほど珍しくはなくなってきている。
          親コメント
  • ニッケル博士 (スコア:2, おもしろおかしい)

    の名前のスペルが気になって英文記事 [wired.com]の方を見てみたら,ホントに Nichel と書くのですな.

    まさか,自分の名前がきっかけで,この分野の研究を始めたとか…

    • by Anonymous Coward
      > ホントに Nichel と書くのですな

      Nickelですね。
      (タイプミスなんでしょうが、一応訂正)
  • そういえば,マック鈴木(だったかな)がピップエレキバンを使っているのを,向うの野球ニュースで「東洋の神秘」みたいな感じで紹介されていた,というニュースを見た記憶があります. 米国でピップエレキバンはあまり知られていないようですね.

    • 以前から疑問なんですが、「磁気が肩こりに効く」というのは
      どういう作用原理なんでしょうね?

      磁場によって血行がよくなると言う事ですが、何故効果がある
      のか、的確な説明を聞いた事がありません。

      エレキバンを製造しているメーカーに知り合いがいるという
      人(ややこしいな)の話を以前に聞いた事があるんですが、
      「動物実験で効果がある事は確認されたが、作用原理は不明」
      と言う、いまいちはっきりしない物でした。

      # ひょっとして一種のトンデモ製品なんだろうか・・・
      親コメント
      • ># ひょっとして一種のトンデモ製品なんだろうか・・・

        いや、血液は導体としての性質をもっているわけで、これが磁界を 通過するときには「ファラデーの右手」の法則で血液に電流が発生 することになります。もちろん微小電流ですけど、生体的には充分 な刺激となっている可能性大です。また、鍼やお灸の実例を見れば 身体の特定の部署が、こうした刺激に対して敏感に反応することも 確かですね。

        …ということで、肩こりとうっ血の関係には浅からぬものがあるよう ですから、こうした刺激がうっ血を解消して肩こりの症状を緩和して くれる可能性もあるのでしょう。

        # 肩こりには縁が無い体質なので、真相を実感できるチャンスなし

        --
        --- Toshiboumi bugbird Ohta
        親コメント
        • >いや、血液は導体としての性質をもっているわけで、これが磁界を
          >通過するときには「ファラデーの右手」の法則で血液に電流が発生
          >することになります。

          質問。それはつまり、血液(この場合は赤血球?)が
          電荷を持っていて、磁力線のまわりにまきつく運動をする、
          というように解釈していいんでしょうか?
          親コメント
          • 質問。それはつまり、血液(この場合は赤血球?)が電荷を持って いて、磁力線のまわりにまきつく運動をする、 というように解釈 していいんでしょうか?

            赤血球そのものが電荷を持つのではなく、血液は塩類の水溶液でも ありますから、溶液中などで電離している塩類のイオンが電荷を 持っていることになりますね。

            このレベルで見ると赤血球は陰陽イオンの集合体となりますから、 磁力線が赤血球の質量に対して有為な効果を示すだけの電荷は観察 できないと思います。

            従って赤血球が磁力線のまわりに巻きつく運動というのは無いので はないか… と、思うんですが、以上はあくまで机上での考察です。

            --
            --- Toshiboumi bugbird Ohta
            親コメント
            • こちらも机上の考察です。


              コメント47108番
              [srad.jp]の引用:

              いや、血液は導体としての性質をもっているわけで、これが磁界を 通過するときには「ファラデーの右手」の法則で血液に電流が発生 することになります。

              うーん、「ファラデーの右手の法則」は「フレミングの右手の法則」の
              間違いのような気がしますが...

              「フレミングの右手の法則」で考えてみると、導体である血液は
              生きてる限り常に流れているから、その流れとエレキバンの磁力で
              起電力が発生するとも考えられますね。
              親コメント
            • ん、ちょっと嫌らしい質問の仕方でしたか。反省。

              「電流が発生」とおっしゃられてますが、電流ってことは
              これ、電荷の流れのことですよね。
              で、その電荷が磁力線にまきつくような運動をすることが
              「右手の法則」「左手の法則」その他いろいろ、の起源と
              でもいうもんなわけで。
              だから電気的に中性な血流が磁場と相互作用する、という
              のはちょっと受け入れにくいですね。

              それに電解質に電流流れたら電気分解されちゃいますよね。
              親コメント
              • >「電流が発生」とおっしゃられてますが、電流ってことは
                >これ、電荷の流れのことですよね。

                荷電粒子(イオンでも可)の流れも電流に相当します。
                正確には電流ではないけど、それに相当する「荷電粒子の流れ」ですが。
                #電荷が移動しますからねぇ・・・。
                #対イオンがあるので、全体的にみると中性の電荷でも、局所的には
                #そうとは限りません。
                #そもそもイオン自体が荷電してるので、電子同様、磁力の影響を受けます。
                #電流というのは電子の移動する流れ、というのが古典電磁気学での定義ですし。

                で、移動する荷電粒子にはローレンツ力(フレミングの左手の法則のの項)が働きますよ。
                これ [ipa.go.jp]とかこれ [magnet4u.com]とかみると説明の一部があるのでよくわかると思います。

                #海水を使った超電磁推進とかもローレンツ力を利用してます。
                #海水は血液同様、電解質溶液で電気的に中性ですが、磁力をかけると
                #ローレンツ力で特定方向に移動します。その移動の際の反作用力で推進するのが
                #超電磁推進船です、よね?

                >それに電解質に電流流れたら電気分解されちゃいますよね。

                これはダウト。
                あなたはイオンクロマトグラフィーとか知りませんか?
                電解質溶液の電気分解は、よっぽど極の成分、溶液の成分の組み合わせを厳選しないと
                起こりません。
                #通常、電解質溶液に電流を流すと、イオンがそれぞれの荷電の逆の極に集まるだけです。

                で、上記の事柄から推測してみると、血液中の電解質イオンが磁力によるローレンツ力を受け、
                通常の血液中より拡散しやすい状態にあると思われます。
                #磁石の磁界は放射状なので、特定方向への収束した力となるとは考えにくい。

                で、筋肉の疲労物質として生成される乳酸もイオンであるがゆえに、筋肉だけでなく血管中の血液、
                リンパ管中のリンパ液へ拡散しやすくなるのではないでしょうか?
                #磁界を電解質溶液にかけた状態で反応させて、イオンの反応速度に違いが出ることはいくつか
                #実験例があるようです。

                また、栄養分として消化系から血液中に放出されるのもイオンであるため(ブドウ糖もアミノ酸も
                血液中ではイオン状態です)、筋肉中へ拡散しやすくなると思われます。
                #疲労物質である乳酸イオンが拡散すれば、浸透圧により筋肉中の細胞に栄養分としてのイオンが
                #より拡散しやすくなるのではないか、と推測しています。

                このため、疲労物質の蓄積を防いで、栄養物質の拡散を間接的に助ける、という効果で、
                筋肉疲労から起こるコリをほぐしてくれるのではないでしょうか?


                あくまでわたしの推論ですが、こんな説明ではどうでしょう(苦笑)?
                --
                ---- redbrick
                親コメント

              • それに電解質に電流流れたら電気分解されちゃいますよね。

                電気分解...なるほど。そういう視点が欠けてました。
                この論は取り下げます。
                親コメント
              • >荷電粒子(イオンでも可)の流れも電流に相当します。
                御意。で、イオンの流れと言うのは血流方向なわけですね。

                そんでそういうイオンにローレンツ力が働くと、イオンは
                磁場に垂直な面(磁場はどの方向でもいいです)において円運動
                (ないしは円運動の一部)を行なうんですよね。

                もし、そういう運動があったとして、それってなんか自由な
                血液の流れと相反する効果だなぁ、というのが#47185のとき
                の感想です。
                と、ここまで書いてふと思いましたが、この場合、正負の
                イオンで運動する方向は逆だから、そういう意味でadditional
                に電流が流れた、と考えてもいいのかな。

                >>それに電解質に電流流れたら電気分解されちゃいますよね。
                >これはダウト。
                >あなたはイオンクロマトグラフィーとか知りませんか?

                う、もろ蛇足でしたか?
                「電流が流れる」=「定常的な電荷移動」ってゆー思い込みが
                あったみたいです。訂正します。

                #よく知らないんですが、イオンクロマトって電場をかけて
                #電解質を分極させるみたいなイメージでいいですか?

                「拡散コレコレ」については、どうなんですかねぇ。
                たしかに磁力線は放射線状に広がりますが、そのスケールって
                血管やら細胞やらのスケールよりずっと大きいような気がします。
                それに本当にローレンツ力が働いてるなら、それは拡散じゃ
                なくて磁力線に束縛されてるわけですからねぇ。

                #もっともタンパク質くらいの質量の物質が磁場でどれくらい
                #動くか計算してみたら答えははっきりしてるのかも。
                親コメント
              • >#よく知らないんですが、イオンクロマトって電場をかけて
                >#電解質を分極させるみたいなイメージでいいですか?

                えーと、それぞれのイオンの移動と考えた方がいいと思います。
                #そういう場を離れて数年以上だから、かなり怪しい(汗)ですんで、ご注意を。
                #間違ってる部分も多いと思います、きっと。

                陽イオンは水酸化物イオンに、陰イオンは水素イオンによって安定化された状態で、
                水中では独自に安定に存在できますので、自由に移動できるです。
                イオン性の媒質であるならこの種の安定化が起きると思います。
                #水は非常に特殊な条件ですけど。

                #高分子になればなるほど自己の構造での安定化とかあるけど、
                #ここではちょっと割愛します。

                この状態で電解質溶液中で電圧をかけて電場を作ると、その時に
                電場から受ける力と媒質から受ける移動抵抗の釣り合いによって、
                それぞれ荷電と反対の極に移動します。
                イオンクロマトだと、媒質をゲルなどで粘性を上げて、移動距離の差を
                大きくゆっくり見えるようにして、分子量や荷電量を見積もることが出来る、
                というモノだったはずです。
                #荷電が大きければ電場から受ける力も大きい。
                #分子量が大きければ、分子も大きいので媒質から受ける抵抗が大きい。

                電解質溶液に電圧・電流をかける時は、電気量がある物質orイオンの特定の
                反応エネルギーに近ければ、電子の受け渡しで反応することも
                あると思います。
                #反応と行っても、加水分解、高分子の分解や変化、金属の析出or溶出、
                #気体発生など様々で、一口に電気分解と言っていいのやら
                #わかりません(汗)。
                極の素材によっては、単に極自体が溶出することもあるので、
                電気分解が組み合わせによる、と言うのはそう言ったことも
                いいたかったのです。

                そうでなければ、電流は電解質の移動によって流れるだけと思います。
                極が溶出せず、移動するイオンがなくなれば、電気抵抗が大きくなって電流が
                流れなくなるでしょう。
                #あ、これが一般に分極というのかな(汗)?

                あと、わたしは分極というと、分子内分極くらいしか思いつかない
                かなり偏ったヤツです(苦笑)。

                >「拡散コレコレ」については、どうなんですかねぇ。

                うーん、いっぱい推測要素の入ったものですから(汗)。

                >たしかに磁力線は放射線状に広がりますが、そのスケールって
                >血管やら細胞やらのスケールよりずっと大きいような気がします。

                はい、大きいと思います。
                #この部分はかなりあてずっぽうで考えてましたです(汗)。

                >それに本当にローレンツ力が働いてるなら、それは拡散じゃ
                >なくて磁力線に束縛されてるわけですからねぇ。

                うーん、溶液中の荷電粒子では、磁力線に束縛されることはムズカシイと
                思いますけど・・・。
                #磁束密度によるかな?
                通常の磁石程度では、荷電粒子に対して血流の抵抗がばかにならないと思いますし。

                ねじ曲げられる流れが、拡散による移動度をより拡大するかは
                はっきりいって推測の部分が多すぎて、間違いかもしれないです(汗)。
                #それでも、水中の分子のブラウン運動+血流だけ、よりは
                #荷電粒子にエネルギーをあたえていると思いますが・・・。
                #まぁ、荷電粒子のレベルでの攪拌作用みたいなものを考えていましたが、
                #それがどのレベルまで影響するかは、実験してみないと・・・。

                >#もっともタンパク質くらいの質量の物質が磁場でどれくらい
                >#動くか計算してみたら答えははっきりしてるのかも。

                興味深いですよねぇ。機会と能力があれば試したいところです。
                --
                ---- redbrick
                親コメント
              • 丁寧な解説どうもです。> redbrick氏

                >興味深いですよねぇ。機会と能力があれば試したいところ
                >です。

                原理が分かって、効果的な磁石の配置とか考案できたら
                お金持ちになれるかな!わはは。
                親コメント
        • ほとんど人体に影響のないような微弱な磁場だと思ってましたが (効くとしたら、プラシーボ効果?)、もし人体に影響があるのなら、それはもしかしたら悪影響かもしれないですね。
          親コメント
        • 成る程、よく考えたら血液自体が循環して移動しているん
          だった・・・

          何らかの電磁的効果があるにせよ、静止した磁界中では
          意味がないよなー、などと思っていたんですが、血液の
          循環まで考えが及びませんでした。

          # そういえば最近肩こりが酷いんだよな・・・
          # 試してみるか。(ぉ
          親コメント
      • > 以前から疑問なんですが、「磁気が肩こりに効く」というのは
        > どういう作用原理なんでしょうね?

        ピップエレキバンが肩こりに効くのは,テープの弾力性で磁石が肩に押し付けられることによる「指圧効果」のせいだ,という話を聞いたことがあります.

        だとすると,磁気は関係ないのかも.

        # かつて仕事で,鉄屑を吊り上げるための電磁石の傍にいたことがあります.
        # 「引き込まれるから,バックルが鉄のベルトは外せ」と言われるほどの強磁界の中にいましたが,
        # 肩こりがちっとも治らず,残念でした.
        --
        ------
        Yoshige
        親コメント
      • 生来肩こり持ちで、ときどきお世話になってます。

        出典は忘れましたが、特許だか実用新案を出願する
        際、「原理はわからないんだけど臨床実験では良好な
        効果が得られた」との資料を提出した、とか。

        わたしも完全な原理はわかりませんが、磁界と電界に
        よる作用により、何らかの新陳代謝を高める系のモノ
        なのではないかと?

        っていうかこんな職場でピップエレキバン愛用してる
        人ってなかなかいませんよね? さすがにFDはもう
        日常使用してませんけど。
        親コメント
  • しかし、現状のプラスチック磁石は驚くべき弱点を持っている。摂氏零下262度でしか機能しないのだ。
    液体ヘリウムどぶ漬けでしか機能しないというのは実用的なのかなぁ…。
    実用温度を400Kくらいまで引き延ばさないと無意味(冷却槽に金属がいるようなら、金属磁石使うって。)。
  • プラスチック製の磁石ができたのであれば、それを繊維の中に混ぜ込んで
    それで服を作ってしまえば、「万年健康磁石パンツ」とか「万年健康ブラ」
    とかができるんじゃないかとか思ってみたり。:-)
typodupeerror

アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家

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