気球を使った通信システムでアフリカにブロードバンド接続を 32
基地局は気球です 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
気象観測に使われる気球を使い、ブロードバンド・アクセスを提供する試みがアフリカで行われているそうだ(internet evolution、本家/.より)
気球を使うことで衛星通信ネットワークと同じ仕組みを低価格で実現する「SkySite」を開発したのは米国Space Data社。ナイジェリア生まれで現在は米国に拠点を置く二人の企業家が、SkySiteシステムの独占契約をSpace Data社と結んだそうだ。
SkySiteでは気球を使って80,000~100,000フィートの高さまで打ち上げられた通信装置が地上の接続ステーションと通信し、そこからネットワーク・オペレーション・センターを介してインターネットへ接続する仕組みとなっている。ユーザはモデムと10ドル程度の衛星アンテナを購入すれば、あとはサービスに申し込むだけでインターネットに接続することが可能になる。
企業用にはそれなりの値段で10Mbit/s、家庭用にはより手頃な金額で300kbit/sなど、価格に応じた接続速度が提供されるという。個人向けのパッケージは格段に速い接続ではないが、それでもこの地域の人々に手の届く価格でインターネット接続が提供されるのは初めてだそうだ。気球を使った装置は衛星を打ち上げたり通信タワーを建てたりするよりも遥かに安く、低価格を実現できるとのこと。バッテリーの関係や気球が流されてしまうのを防ぐため装置は24時間に一度地上に戻されるが、装置にはGPSも搭載されており容易に回収できるという。
当面はアフリカ西部のシエラレオネとリベリア、ガーナとナイジェリアの4カ国でサービスを開始するが、政府からの助成金を得ながらより広い地域へのサービス展開を目指しているとのことだ。
成層圏プラットフォーム (スコア:4, 参考になる)
本邦でもサブジェクト名のような名前のよく似たプロジェクトがあり、
米の国でも早期警戒飛行船とかMD向けとか高高度飛行船の話が出来ては萎んでいるのですが。
確かに、
「必要とされる高度に飛行船を飛ばすこと」
「必要とされるペイロードを積んだ飛行船を飛ばすこと」
「必要とされる期間飛行船を滞空させること」
上の3つは単体で何とか実現させることが出来ましたが、
「必要とされる高度に、必要とされるペイロードを積んだ飛行船を、必要とされる期間滞空させること」
は今もって実現していません。ぶっちゃけて言えば「気球/飛行船を使った成層圏プラットフォームは、成立しない」。
同じ高高度に一定のペイロードを滞空させるにしても固定翼機の方が遥かに実現が容易ですし、
タレコみに上げられているようなギニア湾岸の国ならまだ人口がそこそこ稠密に居るでしょうから、
それこそ地上設備を使った携帯電話なり衛星インターネットなりの方が堅実で見込みがあると思います。
Re:成層圏プラットフォーム (スコア:1, おもしろおかしい)
> 出来ては萎んでいる
気球だけに?
プラットフォームでなくても好い (スコア:1, すばらしい洞察)
通信需要に対応するためだけなら、成層圏に長期間停留する必要は無いということではないでしょうか。
Re: (スコア:0)
そんな都合のいい話無いんだろうか
Re:成層圏プラットフォーム (スコア:5, 参考になる)
一番の問題は地球に昼と夜が有るってことですね.
昼間に太陽でガスが温められるとガスが膨張して, そのままでは気球が破裂してしまうのでガスを抜く必要があります. 夜は周囲の気温と同じところまで温度が下がるのでガスが収縮し, 昼間に抜いたガスの分だけ浮力が減ります. この減った分の浮力だけバラストを落として調整するわけですが, また昼になると…というわけで, バラストの切れ目が滞空時間の切れ目になるわけです.
これを解決するために, 昼間のガスの膨張に耐えられるようにしたスーパープレッシャー気球ってのが研究されているんですけど, 形になってきたのがようやくこの2~3年 [isas.jaxa.jp]ってとこですね.
Re:成層圏プラットフォーム (スコア:1)
衛星にはなくて成層圏プラットフォームにあるメリットは回収してメンテナンス出来るのことです。本質的な問題は定期的なメンテナンスが必要な事じゃないのですよ。二台用意してローテーションさせればよいのですから。
問題はプラットフォームを同じ場所に留める技術と、それに伴って増大するコストを補いうる使い道だと思います。
Re: (スコア:0)
>は今もって実現していません。
衛星電話(イリジウム等、低軌道衛星多配置)方式の様な運用を取れば実現可能です。
何も上げる気球を一つに限定する必要はありません。要はコストだけの話です。
Re:成層圏プラットフォーム (スコア:1)
Re: (スコア:0)
日本では10年前には結構盛り上がっていた記憶がありますが、その後
どうなったんでしょうね。「始まったばかり」な状態がその頃から
継続中?
Re: (スコア:0)
Re:成層圏プラットフォーム (スコア:4, 興味深い)
その手の研究をしてる人の話では、災害時に通信が途絶した地域で利用するために飛ばす計画らしいです。
平時の日本国内なら既存のインフラの方が便利ですが、逆に災害時に限定であれば他の回線が復旧するまでの期間だけ最低限の帯域を維持できればよいし、災害対応で最大の障害になる交通手段の問題がクリアできるので、それなりに役に立ちそうだということです。
その場合の主な課題は、発災後どのくらい早く飛ばして運用できるかにあるようです。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
アフリカだけに (スコア:4, おもしろおかしい)
And now for something completely different...
まってくれー (スコア:2, おもしろおかしい)
俺の裸の画像を積んだサーバーが飛ばされていくー
Re:まってくれー (スコア:1)
それ、自分で撮影したのか?
嫁じゃなくて自分なのか?
# 個人の趣味をとやかく言うつもりはない。
# ないんだが、気になるものは気になる。
## どうでもいいが、質問が二つになってる点について小一時間問い詰めていいか?
だけで? (スコア:2)
> ユーザはモデムと10ドル程度の衛星アンテナを購入すれば、あとはサービスに申し込むだけでインターネットに接続することが可能になる。
・モデム
・アンテナ
・サービス申し込み
だいたい一通りそろっちゃってると思うんだが。
Re: (スコア:0)
……購入すれば……(設置しなくても)申し込むだけで……
#んなわけない
衛星アンテナは (スコア:1, 興味深い)
アフリカじゃ10ドルも決して安くないとは思うので
各家庭に設置するアンテナは通信の規格次第では中華鍋パラボラですかね。
Re:衛星アンテナは (スコア:3, 興味深い)
最悪、村に一本のアンテナで、それを各家庭が無線LANでシェアする、というのもありえるのではないかと。
実際のところ、そんなデータ通信の需要がある国ってのは、
一日の稼ぎが10ドル、なんてレベルの国ではないので、
ネットワークに繋がることが将来の豊かな生活に繋がる、
という認識が国民各層に広まれば、普通にアンテナくらい買うと思いますよ。
#日本製のアンテナは高くて売れないと思うけど。
Re:衛星アンテナは (スコア:1, 興味深い)
中華鍋は性能が悪いので,アルミ缶を叩いて伸ばして繋げあわせてパラボラ・アンテナを作るのが途上国の常識
Re:衛星アンテナは (スコア:1)
なるほど、そこでスティールドラム [wikipedia.org]を作る技術が大活躍ですね!
…ちょっと待て、Wikipediaの画像を見ると、冗談抜きで本当に受信できそうだ。
# 爆言のち漏電中… :D
Re: (スコア:0)
Re:衛星アンテナは (スコア:1, 参考になる)
パラボラアンテナの曲面はその名の通り、パラボラ(Parabola:放物線)でなくてはならないんですよ、
半球ではなくて。
でもまぁ、作れるんですけどね。中華なべでアンテナ [edu.jaxa.jp]。
Re:衛星アンテナは (スコア:1)
なんか「かーちゃん、中華鍋をちょっと貸してくれ」「まっとくれ、今昼飯の準備中だから」とホノボノな状景を妄想した。
木製架台にセットすれば、すぐさま接続…だったらいいな。
まあ現実には、ああでもない・こうでもないと角度を調整してると、「ちょっと、いつまでやってんだい!もう晩飯の支度するから持ってくよ!」って鍋を掻っ攫われるのがオチなんだろうけど。
# 爆言のち漏電中… :D
バカにするな! (スコア:0)
中華なべは高いんだぞ!
SMSサービス (スコア:1)
気球にメッセージを書いた垂れ幕を付けて揚げれば電気も要らない!
// それなんてアドバルーン?
// そしてパフォーマンスは受け手の視力に依存
Re:SMSサービス (スコア:1)
自己レス。RAS症候群ですね…恥ずかしい。
Re: (スコア:0)
>揚げれば
中華鍋 [srad.jp]に洗脳されましたか?
浮かしとくとたいへんなんで (スコア:0)
........のろし台は光通信?
いくら安いとはいえ (スコア:0)
衛星のほうが将来的に見ても結局コストが安い…ってことになったりせんのかなあ?
#短波なら遅いけど地上波でもいけたりしてw