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2014年12月23日の記事一覧(全9件)
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ハードウェア

産総研、多結晶ゲルマニウムトランジスタの大幅な性能向上に成功 21

ストーリー by hylom
ゲルマニウムの時代が来るか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

産業技術総合研究所(産総研)が12月16日、N型多結晶ゲルマニウムトランジスタの性能を大幅に改善するという技術を開発したと発表した(プレスリリース)。

電子回路の素人であるタレコミ者としては、ゲルマニウムトランジスターラジオキットの半田付けでリード線に吸熱アルミクリップが必須だった程熱に弱いゲルマニウムトランジスタで、電熱ヒーター並みと称される集積回路ができるものなら凄い話だと、素直に感動する。

多結晶ゲルマニウムは多結晶シリコンと比べて低い温度で形成できるのが特徴で、より高速、より低電圧での動作も期待できるとされている。しかし、多結晶ゲルマニウムによるN型トランジスタは電流駆動力が低いという問題があった。

今回開発された技術は、フラッシュランプ・アニール(FLA)法による熱処理後、N型不純物としてリンを注入、その後再度FLA法による熱処理を行うことで、N型多結晶Ge膜を生成するというもの。この方式で作成した多結晶Ge膜は単結晶シリコンを上回るホール効果移動度を持っており、またこの技術を使って作成したトランジスタはほぼ同サイズの多結晶シリコンを使ったN型MOSFETと同等の性能を持つことが確認されたという。

今後は、多結晶ゲルマニウムを使ったP型トランジスタとN型トランジスタを組み合わせた集積回路の作成や、LSIの作成を目指すという。

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地震

2014年版地震動予測地図が公表される 17

ストーリー by hylom
太平洋側は全体的に高め 部門より
masakun 曰く、

地震調査委員会は19日、30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を地図上で示す「全国地震動予測地図」2014年版を公表した(毎日新聞FNN News)。

この全国地震動予測地図は、地震の発生確率と地盤の揺れやすさの両方を考慮して作成されたもので、2005年より毎年公開されてきたもの。しかし2010年公開のものでは、東日本大震災のような低頻度で大規模な地震が考慮されていなかったため、「今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」が3%未満と相対的に高くない一部地域で震度6弱以上が観測される事態になってしまった。そのため今回の公表では「長期評価されていない、発生位置、規模、発生間隔などが明らかでない地震について、従来よりも大きな規模の地震まで考慮するなど、地震活動モデルの不確実性の考慮」といった工夫などが盛り込まれている(表紙 ・ 「全国地震動予測地図」の公表にあたって#これまでの経緯)。

そのため、2013年に公表した従来版の地図と比べると、海溝型の震源断層によって地震の最大マグニチュードが大きくなったことによる「北海道南部・青森県太平洋側における確率の上昇」や、元禄型関東地震しか考慮していなかった相模トラフ沿いのM8クラスの地震について多様な地震を考慮するようにしたこと、想定地震の最大マグニチュードを大きくしたこと、フィリピン海プレートのモデルの深さが浅くなったことなどにより「関東地方における確率の上昇」がみられるという(全国地震動予測地図2014年版について)。

ところで関東から東海・四国にかけて発生確率が高まっているが、これは海溝型地震の発生間隔が数十年から百年程度と短いため、沖合に海溝がある太平洋岸地域が高いというだけ。一方兵庫県南部地震のような陸域の浅いところで起こる地震は一般に1000年間隔とされているため、太平洋岸と比べれば確率は小さくなるが、活断層自体は各地にあるため日本のどこでも地震に見舞われる可能性がある。そのため地震動予測地図で発生確率が低いところでも、地震に対する防災意識を失わないようにすることが大切である(手引き編)。

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マイクロソフト

Microsoftのオープンソース受け入れは何を生み出すのか 40

ストーリー by hylom
金 部門より
headless 曰く、

本家Slashdot「What Will Microsoft's "Embrace" of Open Source Actually Achieve?」より。

かつてはオープンソースやLinuxを敵視していたMicrosoftだが、オープンソースを受け入れる企業へと変化してきている。すでにオープンソース化されているASP.NET MVCやWeb API、Web Pages(Razor)に続き、先月は.NET Coreのオープンソース化も発表された。

Diceの記事では、「少なくともいくつかの点では、Microsoftがよりオープンで相互運用性を支持するようになったところを見せようとしているのは間違いない。また、同社は増加する.NETのオープンソース技術で開発者を支援する.NET Foundationにも関わっている。しかし現在のところ、Microsoftがオープンソースの世界―かつてムーブメントを破壊しようとし、現在はフリーソフトウェアにより同社の収益モデルが脅かされている―に足を踏み入れようとしているというだけのことだ。」としている。

しかし、Microsoftのオープンソースにおける最終的な目的は何だろうか。このような動きは恐怖か皮肉、もしくはその両方の産物との見方が広がる中で、同社はいったい何をやり遂げられると考えているのだろうか。

11839222 story
Linux

x86_64版Linuxカーネルに権限昇格ができる脆弱性 49

ストーリー by headless
昇格 部門より
hylom 曰く、

x86_64向けのすべてのバージョンのLinuxカーネルで権限昇格が可能になる脆弱性「CVE-2014-9322」が発見された(SecLists.Orgの記事)。

先日、Linuxカーネルをクラッシュさせることができる脆弱性「CVE-2014-9090」(JVNDB-2014-005708)が発見されたが、この脆弱性がシステムをクラッシュさせるだけでなく、権限昇格を引き起こすこともできるということが明らかになったもの。具体的にはIRET命令によって引き起こされる#SS faultのハンドリングが不適切で、それによって権限昇格が発生する。SMAPやUDEREFが有効になったシステムを除き、この脆弱性を悪用した権限昇格は簡単に実行できるという。

すでに各ベンダーがリリースしているCVE-2014-9090への対応パッチで問題は修正できるとのことで、未適用の場合は迅速に対応したい。

11839240 story
著作権

知的財産法の研究者らが連名で「ハイスコアガール」の著作権侵害をめぐる刑事手続きに反対する声明 116

ストーリー by headless
反対 部門より
漫画「ハイスコアガール」での著作権侵害をめぐって刑事手続きが進められていることについて22日、知的財産法の研究者など27名が連名で反対する声明を出した(声明文: PDFねとらぼの記事INTERNET Watchの記事ハフィントンポストの記事)。

声明では問題となっているキャラクターの類似性が認められない可能性や、適法な引用に該当する可能性があるなどと指摘。明らかな著作権侵害行為が行われている場合、刑事罰・刑事手続きは実効性の点で重要な意義を有するとしつつ、本件のように著作権侵害の成否が明らかでないにもかかわらず強制捜査や公訴の提起等の刑事手続きが進められることは、「今後の漫画・アニメ・ゲーム・小説・映画等あらゆる表現活動に対して重大な委縮効果をもたらし、憲法の保障する表現の自由に抵触し、著作権法の目的である文化の発展を阻害することとなりかねない」としている。
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書籍

遠い未来でも文化的には現在と変わらないSFの世界 179

ストーリー by headless
普通 部門より
本家/.「Overly Familiar Sci-Fi」より

やや旧聞となるが、SF作家のチャールズ・ストロス氏がSFというジャンルにおける困った一面「遠い未来が現在からみてあまりに普通であることが多い」ことについて思慮深い投稿をしている。我々の文化は急速に進化しており、100年前の状態に戻ることすら難しい。しかし、我々が没入する500年後の文化では、宇宙船があること以外はすべてが現在と変わらない。ストロス氏によれば、「このような様式でSFを書くことは、不精な読者が文化的な適応を気にすることなく冒険物語に飛び込んでいけるようにするためで、SF的な装飾は単なる鮮やかな包み紙に過ぎないと主張することもできる。それでも遠い未来を舞台にしつつ大きな文化的な疎外感を与えないSF作品を読んでいると、私はとても変な感じを受ける。我々の歴史という文脈からみると、我々はよそ者であるからだ」という。中には他の作家より努力している作家もいるが、多くは単に物語を語るための背景として使用しているに過ぎないとストロス氏は指摘する。「舞台装置やテクノロジーだけでなく文化の面でも作りこんでいなければ、それは間違ったやりかただ」とストロス氏は結論付けている。

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テレビ

「もっとTV」が来年3月にサービスを終了 28

ストーリー by headless
終了 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

民放キー局5局とNHKの番組を配信しているVODサービス「もっとTV」が2015年3月15日で終了する(「もっとTV」サービス終了のお知らせAV Watchの記事)。

もっとTVは民放キー局5局と電通により2012年4月に開始。対応TVから利用できるVODサービスで、ストリーミング/レンタルでのコンテンツ配信を行っている。また、2014年には月額945円の「見放題パック」や、Androidで視聴できるアプリも提供されている。

2015年1月31日20時59分にすべてのコンテンツの新規販売を停止し、2月28日23時59分に月額の見放題サービスの視聴停止。3月15日23時59分をもってすべてのコンテンツの視聴が停止となるとのことだ。なお、新規登録は12月22日に終了している。

11839269 story
書籍

Amazon.com、ハイフンが多すぎるという理由で小説の販売を一時中止 99

ストーリー by headless
再開 部門より
文中のハイフンが多すぎるという理由で、発売から1年以上経っている英ホラー小説家 Graeme Reynolds氏の小説「High Moor 2: Moonstruck」の販売をAmazon.comが一時中止していたそうだ(graeme reynolds's blogの記事The Guardianの記事Business Insiderの記事The Telegraphの記事本家/.)。

Moonstruckは昨年3月に発売され、Amazonでも100件を超えるレビューの大半が星5つを付けるなど高い評価を得ていた。しかし、ある読者からハイフンに関する苦情を受けたAmazonが内容を確認。9万語の小説の中で100語がハイフンで結ばれており、読みやすさに大きな影響を与えるため販売を中止するという通知がReynolds氏に電子メールで送られてきたという。ハイフンの使い方に間違いはないとReynolds氏は反論したが、問題が修正されるまで販売はしないとの返信が届いただけだったそうだ。しかし、この件に関してReynolds氏が書いたブログ記事がメディアで取り上げられるなど話題を呼び、Amazonではハイフンが修正されないまま販売を再開している。
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法廷

GPL違反による「被害」、救済策は? 74

ストーリー by headless
救済 部門より
GPLv2に違反した場合の判例は非常に少なく、最も重要な条項のほとんどについては実質的に判例がないという。Versata SoftwareとAmeriprise Financialなどの間で争われている関連する5つの訴訟で 1) GPLv2違反の被害者に対する救済策は何か、2) GPLv2において責任の生ずる「配布」とは何か、3) GPLv2は特許のライセンスを含むか、4)プロプライエタリーコードとGPLv2コードをどのような形で統合すると「派生著作物」となり、プロプライエタリーコードがGPLv2の支配下に置かれるのかといった点について裁判所の判断がでる可能性があるとのこと(OpenSource.comの記事本家/.)。

訴訟のいきさつとしては、初めにVersataがAmeripriseにライセンスしたDistribution Channel Management(DCM)ソフトウェアの修正をめぐり、ライセンス違反や著作権侵害があったとしてVersataがAmeripriseなどを提訴。一方、DCMにはGPLv2でライセンスされるXimpleWareのVTD-XMLソフトウェアが含まれていることに気付いたAmeriprise(Versataは気付いていなかったという)は、DCMがVTD-XMLの派生著作物になるとしてGPLv2で公開し、ソースコードを渡すように求めてVersataを提訴。AmeripriseはXimpleWareにもこの件を知らせたことから、XimpleWareがVersataとAmeriprise、両社の顧客などを相手取り、著作権侵害と特許権侵害で2件の訴訟を提起することとなる。

(続く...)
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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