maiaの日記: 全面可視化で見続ける50時間のブルーレイ 80
日記 by
maia
東京地検特捜部が初めて取り調べの全面可視化を実施し、関係者の感想が記事になっている(産経新聞の記事、中国新聞の記事)。取り調べはブルーレイに録画され、一切編集はされない。取調べは東京拘置所内で行われるが、ディスクは東京地検に運ばれ、幹部らがチェックする。弁護士も同じ内容をチェックする。この事件では長さが50時間を超える見通しで、これを検察弁護側双方がチェックする訳だが、大変な労力になるのは想像に難くない。事件によっては取調べが40日間を超える場合もあり、単純計算で1日2時間なら80時間を超える(1日2回の場合もある)。録画実施によって、検事が当たり障りのない調べをやっている風になり、ほとんど雑談なしに進められるなど、以前とは様変わりだそうだ。まあ、長時間の取調べが嫌なら、無駄な時間は省きたくもなるだろう。
以前とは様変わり (スコア:5, おもしろおかしい)
Re:以前とは様変わり (スコア:5, おもしろおかしい)
観測するまではあくまでグレーですが
観測する事によってシロかクロかが確定します
Re:以前とは様変わり (スコア:5, おもしろおかしい)
それでも私はアインシュタインを支持するぞ。
最初からシロかクロか決まってるんだ!
Re:以前とは様変わり (スコア:1)
それはいつの時点から?
捕まえたとき?
犯罪が起きたとき?
犯行の動機が生じたとき?
犯人が生まれたとき?
宇宙が生まれたとき?
神が生まれたとき?
# 神を憎んで人を憎まず。
# すべては神の思し召しである。神が悪いのだ。
Re:以前とは様変わり (スコア:1)
サイコロで決めるのはまずいですね。
Re: (スコア:0)
なるほど、不確定性が顕著なほどミクロスコピックな問題を扱っていたのですね。
Re:以前とは様変わり (スコア:5, おもしろおかしい)
むやみに箱の中を覗かないでください!
Re:以前とは様変わり (スコア:1, 興味深い)
以前はとてもお見せできないようなことをやっていて、それが様変わりしたなら紛れもなく改善ですね。
新聞報道では反対しかしていないように見えたので「やればできるじゃん」とかなり見直しました。
Re:以前とは様変わり (スコア:1)
これ [wikipedia.org]とおなじことが取調室で起こってるってこと?
逆に混乱の元になりそうな気が…。
可視化で検事、萎縮 (スコア:3, すばらしい洞察)
これ今日の読売新聞の見出し。
つまりは特捜って組織は証拠を基にした取り調べ能力が皆無である、と自白したわけか。
記事中では富士バイオメディクスの被告の1人に取材して「可視化は検察の手かせ足かせになると思う」と言わせてたりで何が何だか。
違法な取調べ以外の不合理な訴訟手続き (スコア:3, 興味深い)
>事件によっては取調べが 40 日間を超える場合もあり、
>単純計算で 1 日 2 時間なら 80 時間を超える (1 日 2 回の場合もある) 。
「元来訴訟上の証明は自然科学者の用いるような実験に基づくいわゆる論理的証明ではなく、いわゆる歴史的証明である。論理的証明は真実そのものを目標とするに対し、歴史的証明は真実の高度な蓋然性をもって満足する。言いかえれば通常人なら誰でも疑いを差し挟まない程度に真実らしいとの確信を得ることで証明ができたとする」
昭和23年8月5日最高裁判所第一小法廷
と最高裁判所が述べているように、捜査機関は、法律上も、職務上も「有罪を立証する」ことが求められているのだから、それに従って最適化されたテクニックを使う。たとえば、2時間にわたる同じ質問の順列を別の警官に繰り返させる。被疑者が少しでも言い回しを変えれば、怒声を浴びせ、その理由を執拗に問い詰める。その質問内容が重要であるかないかにかかわらず、同じ手順を繰り返せば、まじめな被疑者は一生懸命弁解しようとし、普通の被疑者は、相手の(みかけ上の)理解力の無さにいらだつだろう。これを2週間にわたって繰り返せば、被疑者を精神的に追い詰めるのには十分だ。被疑者が一生懸命弁解しようとすればするほど、ついに無駄だと分かったときには、それが事実であるか否かにかかわらず、捜査機関にとって都合の良い説明をしてしまいたいという誘惑にかられてしまうだろう。
これは警察の仕事としては極端に大声をだしたり、被疑者を傷つけない限り、法律の範囲内であり、法律の範囲内で彼らの職務を最適に遂行するならば、当然発生するテクニックだろう。しかし、このテクニックは、取調室では行えるが、法廷では当然行えないだろう。なぜならば、「犯罪事実を立証」(法律家の言葉でね)するには最適な方法が、真実を明らかにするためには不適当な方法であるからだ。
問題はそうやって強引に引き出された証言と、合理的な尋問によって引き出された尋問を同じ重みで評価したり、場合によっては警察署の取調室での証言を法廷での証言以上に重視してしまったりすることにある。取調べ手法によって調書の信頼性や証拠としての重みは修正されるべきだが、実際にそんなことはなされない。
法律の範囲外の取調べも問題だが、法律の範囲内の取調べでも、刑事捜査から刑事訴訟手続きの中で情報を正しい重みで評価していないという問題が顕在化する可能性が高い。
何をチェックすんの? (スコア:2)
cmpですむやろボケでも50時間分か30分くらいかなホンマ公務員は無駄なことだけがry
とか一瞬思った。ぜんぜん違うね。無茶苦茶な取調べとかのことね。オープンなのは歓迎です。
第一印象にも気を配ってほしい。 (スコア:2, 興味深い)
ただし、取調べ記録を視聴する側が画像からどういう印象を受けるのか?といった心理学的な検討をきちんとして欲しいと想います。
例をあげれば、服装、ライティング、髪型はどうか、腰縄が映っているかなどなど。あまり映像に詳しくないのでよく知りませんが、この手のものをちょっと変更するだけで、簡単に心証が変わってしまうのではないかと懸念しています。
やや極端なものいいですが、被疑者にスタイリストを配置してなるべく心証がよくなるようにアドバイスをしてやる必要があるのではないかとおもいます。
裁判員裁判になってからは、少なくとも公判では被告人にキチンとした身なり(服装や靴はサンダルではなく革靴、やむを得ない場合を除いて手錠・腰縄をうたれた状態を裁判員にみせない)をさせているようですが。
#裁判員のことを素人、素人といいますが、裁判官だって第一印象で判決出していることも多い
#と想像しますがね。
Re: (スコア:0)
「論理的で説得力があり、証拠が十分でなければ有罪にならない」
という当たり前のルールが成立していれば十分でしょう。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re:第一印象にも気を配ってほしい。 (スコア:1)
裁判が始まって自白とは逆の主張をした場合など自白の正当性を検証するために
証拠品になる可能性はあると思いますよ。
Re:第一印象にも気を配ってほしい。 (スコア:1)
裁判官「じゃあ法廷の写真に写る我々も」
書記官「あの……」
-- う~ん、バッドノウハウ?
自白調書偏重主義を止めれば済む話 (スコア:2, 興味深い)
「事件によっては取調べが 40 日間を超える場合もあり、単純計算で 1 日 2 時間なら 80 時間を超える (1 日 2 回の場合もある) 。」と、さも当然のように書かれていますが、そもそも証拠があって逮捕したのに、さらに40日も拘束して自白を迫らないといけない時点でシステムが根底から間違っているとしか思えない。
裁判所が、証拠の裏付けのない調書は証拠として採用しないという当たり前のルールを徹底するだけでも、検察に送られてからこんなに時間をかける阿呆なことは激減するでしょ。そうすりゃ40日分も録画! とか考える必要もない。
Re:自白調書偏重主義を止めれば済む話 (スコア:4, すばらしい洞察)
> 当事者の供述以外に証拠が残らない犯罪なんかは、立件される可能性はほぼないわけだ。
憲法第38条によると
1. 何人も,自己に不利益な供述を強要されない。
2. 強制,拷問若しくは脅迫による自白又は不当に長く抑留若しくは拘禁された後の自白は,これを証拠とすることができない。
3. 何人も,自己に不利益な唯一の証拠が本人の自白である場合には,有罪とされ,又は刑罰を科せられない。
ですから、もしも本当に「当事者の供述以外に証拠が残らない」なら有罪とされないのですよ。
> 事件によっては自白に頼らざるを得ないものもある
しかし考えてみてください。証拠がなく自白に頼っていたら、刑務所に入れたのは談合していた幹部じゃなく実は身代わりの平社員だったなんて可能性も否定できないわけで、やはり人を刑罰にかけるなら客観的な証拠は必要じゃないかな。
Re:自白調書偏重主義を止めれば済む話 (スコア:1)
>何人も,自己に不利益な唯一の証拠が本人の自白である場合には,有罪とされ,又は刑罰を科せられない。
なもんで、共犯にゲロさせるとかで、やっきになるんだな。
二人いて、二人ともゲロしたら、「本人の自白」ではなく「お互いについて言っている」わけで有罪とされるわけ。
>やはり人を刑罰にかけるなら客観的な証拠は必要じゃないかな。
基本、客観的な証拠のみとすべきではないかな?
本人の心証やら外部からの圧力でねじ曲げられる自白を証拠として採用するというのが、間違いの元なんじゃないかと思う。
Re:自白調書偏重主義を止めれば済む話 (スコア:1)
>証人の証言は客観的な証拠ですよね
ところが、それが聞き方によってどうでも変わるし、それの信憑性が問われているんだよね。
アンケートなんかでも、心証を変えるアンケートができるわけなんだな。
「わたしが犯人だと言え、言わないとずっとここで問いつめるぞ」
こういう聞き方でも、証拠にしているわけなんだよね。
で、第三者の証言も簡単にねつ造できちゃうのが、これまでの警察さんの強みだったわけですよ。
客観的かつ物理的証拠のみを審査するか、「問い方も含めて中立な質問」によって得られた犯行実施者の特定以外を刑事で使うことは禁止しないと犯罪者ねつ造集団の警察/検察をとめるのは、難しいでしょう。
Re:自白調書偏重主義を止めれば済む話 (スコア:1, すばらしい洞察)
えー。
証拠がないのに捕まって有罪にされたいの?
不思議な人だね。
Re:自白調書偏重主義を止めれば済む話 (スコア:1, 参考になる)
実際問題として、自白強要して選挙違反を作って合計13人が起訴されたという事件が21世紀になってからあったな。
6人が自白をしたとwikipediaにあるので(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%97%E5%B8%83%E5%BF%97%E4%BA%8B%E4%BB%B6)
まあ、かなりの確率で虚偽自白をするものなんですな。
Re:自白調書偏重主義を止めれば済む話 (スコア:2, すばらしい洞察)
>ってぇことはあれだ、当事者の供述以外に証拠が残らない犯罪なんかは、立件される可能性はほぼないわけだ。
ああ、つまりそれは密室で事情聴取の名を借りた拷問をやってる現行の違法な取調べ実態の事ですね。
しかしそれでも完全に証拠が残らないとも限らず、不利な状況からコツコツと証拠を集めて反証に成功した例もある訳です。その苦労は本来警察や検察がやるべきことなんですけどね。少なくとも近代的警察機構であるならば。
そういう捜査が弁護士のやる仕事なのかというと違う気もしますので、きちんと映像等を残し、ついでに捜査資料の開示や被疑者と弁護士の接見禁止の排除なんかも進めて、本来の目的であるところに戻そうというのは道理に適った考え方だと思います。
まだ甘い (スコア:1, 興味深い)
取り調べ室へ向う廊下で脅迫的言動を行なったりするかもしれませんし、寝ている間に何やら囁かれるかもしれません。
"24時間/日" の録画が必要だと思います。
法廷側も見るべきなのでは (スコア:1)
裁判員に選ばれたら、50時間(2~3日)かけてビデオを見せられたりして。
全部チェック? (スコア:0)
取調べ状況を記録するって、それいちいち全部チェックするんですか。
わたしゃてっきり「記録は全部とっといて、問題が発生したときチェックする」
防犯カメラ的利用方法かと思ってました。
Re:全部チェック? (スコア:2, 興味深い)
今回の事件がホリエモン事件なみに揉めそうだから、「いろいろあった」特捜部としては試行ケースに選んで見たというだけで、今後全部で実施するというわけではない。
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Re:全部チェック? (スコア:1)
本来はそうなんでしょうね。
でも記録があって、その中に万一不適正な部分があって、それが後から (例えば公判中に) 明らかになったら、警察・検察が大批判に晒されるのは明らかでしょう。それを恐れると「全記録チェック」になっちゃうんでしょぅね。
逆に「全記録チェックに手間がかかる」というのはこれまでの取り調べが適切にできているという自信が無いからこそ、とも言えると思います。自身があるなら最初から全記録を開示して、調書の信頼性をより高めればよいのだから。
Re: (スコア:0)
弁護士への接見ができるようになれば、「今日はあーだった、こーだった」という内容から
チェックの範囲を絞れるようになるだろうね。
次の段階が期待されます。
Re: (スコア:0)
「でも、膨大なコストだね」と言わせれば、検察の勝ち。ほどなくこの議論は消えてなくなる。
Re:全部チェック? (スコア:1, 興味深い)
なんで人間が全部見ること前提なんだろう。いまどき民生品のHDDレコでもオートチャプターぐらいできるだろう。ちょっと技術応用すれば、「取り調べ見どころオートチャプター+タグ付け」ぐらいできるだろう。
# そして、カツ丼、泣き落し、検事の自分語りとかでタグが付けられるのだ!
Re:全部チェック? (スコア:1)
民生品のレコーダーで、早送り再生中に盛り上がった(サッカーのゴールとか野球のホームランとか)シーンで通常再生に戻る機能がありますが、多分、画面の変化量と音声の大小でチェックしてるんでしょうね。
検事が被告に掴みかかったり、壁や机を殴って脅すシーンなんかは、すぐにチェックできそうです。
Re: (スコア:0)
Blu-rayでは (スコア:0)
黒塗りや湯気や光線で隠されてた部分がはっきりするんですね。
日本の拘留期間は長すぎる (スコア:0)
これで「別件で逮捕しておいて拘留期間を延ばし捜査時間を稼いでいる」
実態が明らかになったわけですね。
裁判員に選ばれたあなたに (スコア:0)
[週刊:○○事件(全84巻)]♪デアゴス○ィーニ♪
Re:裁判員に選ばれたあなたに (スコア:1)
でも裁判員に選ばれたら
検察・弁護の双方が持つ「全資料」に目を通したいと思う。
自分達が判決を下すのだから。
水を飲むと屁(CH4)をこきます
Re:どっちにしろ公務員は廃業 (スコア:5, 興味深い)
テレビの観過ぎでは?
もう20年以上前になりますが、刑事事件で取り調べを受けたことがあります。
ゲロってからはほとんどが調書の作成で、これにものすごい時間が費やさられます。
自分が生まれてから事件を起こすまでの経緯を文章にしていかなければならない。
自分で書くわけではなく、聞かれて喋ったことを元に担当の人が作文していくんです。小学校の頃仲よかった友達の名前まで聞かれます。
で、あとで違とところ、というか辻褄の合わない箇所を訂正していく。ものすごい数の訂正印(拇印)を押して正していく。
その作業はきわめて事務的で数日に及び、雑談なんてできる雰囲気ではありません。淡々と聞かれたことに素直に答えることの繰り返し。
記憶の改ざんだの、それが事実かどうかだの考えこんでいる隙すらない、一種異様な空気です。
Re:どっちにしろ公務員は廃業 (スコア:4, 興味深い)
そこでやる気のなさ発動ですよ
ここぞの出番
こっちにやる気が無ければ二十日なんてすぐです<証拠不十分で釈放された口
Re: (スコア:0)
お前、本当に馬鹿だな。
無駄ってのは後から決めることであって、最初から決まってるもんじゃねぇンだよ。
刑事ドラマ見たことねぇのかよ。
雑談の中から、ヒントを見つけたりとか、矛盾を突いたりとかするに決まってんだろ。
Re: (スコア:0)
1.それが雑談である必要はない。
2.雑談だったら罠だ。
以上、証明終わり
他人の犯罪を証明しようというんだから、罠はだめだよ。
罪人が罠使ってるんだから、俺たちもいいだろって発想の検察が多すぎるよ。
相手は罪人じゃないかもしれないのにね。
Re:どっちにしろ公務員は廃業 (スコア:1, 興味深い)
全く証明になってない。0点。
日本の刑法では単なる事実だけではなく犯人の主観が構成要件になっている犯罪も多いんだから証拠を突きつけて終わりではない。
捜査員と容疑者の間にざっくばらんな話ができるほどの信頼関係があったら自白は強要されたものではないと推測される。
また素人目には雑談と思われる会話の中で捜査員がアリバイを知り容疑者から外される者もいるだろう。
どちらにせよ無駄な雑談であったかどうかは容疑者が犯人かどうか分からない以上元コメントのように結果論でしかない。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
何言ってんの?
罪人じゃない奴に罠仕掛けてもかすりもしてないじゃん。
罠にはまるって時点で罪人だろ。
そういうこと言ってんじゃなくてさぁ、
アリバイの話とか細かく聞いていくと、一見、直接関係ない話に及ぶことだってあるだろうさ。
それを外から見ただけの人間がその時点で、判断するのは不可能だってんだよ。
その話から、結果が出れば無駄話じゃないし、かといって、結果が出なかったからといって、無駄だったと判断するのは難しいんだよ。
お前も仕事するようになったわかるよw
Re: (スコア:0)
最長40日間も続けられたら
なにかしらかかりそうなもんですが
Re: (スコア:0)
そこで長時間のBlu-ray視聴会が開催されるんですね?
$ お金の遣い所が間違っている
Re: (スコア:0)
そりゃそうだが、立ち小便や信号無視で拘留期間延長なんて聞いたことねぇよ。
Re: (スコア:0)
そんなに大事なら、映像を撮られていても続けるはずですがね。別に雑談をしたら違法というわけではないのだし。