「水」の力で生まれる,もう一つの「石油」 24
ストーリー by yoosee
知識がエネルギーになる瞬間 部門より
知識がエネルギーになる瞬間 部門より
KAMUI曰く、"河北新報の記事に依ると,
中部電力は,国際環境技術移転研究センター (ICETT)と共同で,
化石燃料の一種でありながらこれまで殆ど使われる事が無かった
「超重質油」を,「超臨界水」を用いる事で通常の原油など
石油資源と同レベルで利用する為に解質する技術を開発した(
中部電力のプレスリリース)。
超重質油は原油に匹敵する量が世界中に埋蔵すると言われながらも,
パイプラインでの輸送が出来ない程に粘度が高く,非常に多い硫黄分を
脱硫するコストが掛かる事から殆ど利用されていなかった。
中電と ICETT は超臨界水の特性を利用して低粘度化,
更に有害な硫化物も除去する事を可能としたが,
この技術で使用されるのは「水」だけで環境への負荷が少ないという。"
超重質油 (スコア:2, 参考になる)
はじめて聞く言葉だったので調べてみたら, 例えばこの資料 [hiroshima-u.ac.jp]に有るように, オイルサンド等に含まれる非流動性の石油(ビチューメン)のことだったんですね.
Re:超重質油 (スコア:1)
非常に粘度の高い原油ってのが話題になってませんでしたっけ。
あれとは違うのかなぁ(違うんだろうなぁ)
Re:超重質油 (スコア:0)
環境への負荷 (スコア:1)
>環境への負荷が少ないという。
「水」を「超臨界水」にする圧力や温度を
つくることによる環境への負荷は,どの
くらいなんでしょうか?
Re:環境への負荷 (スコア:4, 参考になる)
現在、ガソリン~軽油あたりは重油等を分解、改質することでも作られています。
これらはゼオライト系の触媒使って高温、高圧で処理してますが、温度に関して
は十分超臨界水を作れる程度だったと思います(400℃以上)。
また、超臨界状態はエンタルピーが高いので熱交換器による熱回収の効率が高い
と言われています。そのため上手く装置を作れば加熱に要するエネルギーもそこ
そこ節約できるのではないでしょうか。
圧力に関しては水のような非圧縮性のものは『比較的』エネルギーを喰わないの
で、多少高めでもそれほど違わないかなぁ、と思います。反応によりますが、圧力
下げて反応時間を長く取ることができる場合もありますし。
と、いうことで、ガソリンとか作ってるエネルギー+αくらいでできのでは?で、
触媒とかいらない、廃液処理が楽になる分で+αくらいはチャラになる?
# 似たようなプロジェクトを計画してた矢先でショックなので錯乱気味なAC。
触媒 (スコア:2, 興味深い)
挙がったものの、高熱に弱く構造が崩壊してしまう、という
話を聞いたことがあるのですが、熱に強いゼオライトも
あるのでしょうか。(そこで熱に強い酸化アルミニウム
を使って実験しました…という展開だったのですが)
ところでこのタレコみの研究がさらに進めば、超臨界状態で
様々な触媒を配置し選択的に反応を制御して、多くの有用な
副生成物も作れそうですね。
And now for something completely different...
Re:触媒 (スコア:1, 参考になる)
ゼオライトだときついかもしれません。
酸化アルミニウム(アルミナ?)もその辺の温度だとちょっと厳しいかっ
たかも。何かでコーティングすれば良かったと思ったけど。
# ソースど忘れ。スミマセン
ゼオライト系の触媒を使ったクラッキングは最高でも650℃くらいだっ
たと思います。
Re:触媒 (スコア:2, 参考になる)
>たかも。何かでコーティングすれば良かったと思ったけど。
私の遠い記憶では確かコバルト、ニッケルといった遷移金属
酢酸塩の水溶液をアルミナ表面に含浸、焼成、担持させ
表面修飾することで触媒としていたと思います。
And now for something completely different...
Re:環境への負荷 (スコア:1)
自転車操業?
Re:環境への負荷 (スコア:2, おもしろおかしい)
原子力エネルギーを使えば、大丈夫。
Re:環境への負荷 (スコア:1)
移動機器だと安全性を考えて化石燃料やバイオ由来のアルコールを積むかな。
Re:環境への負荷 (スコア:0)
そして核物質が第三世界に普及する罠
Re:環境への負荷 (スコア:0)
スポーツジムを併設して、トレーニングマシンから取得って意味ですか?
# マッチョな兄貴がハァハァしながら作った、べとべとする液体…
# 表現をぼやかすと微妙なものになるな。
Re:環境への負荷 (スコア:0)
石油はべとべとしませんね^^;;
Re:うがった見方 (スコア:0)
普及を阻害する分環境への負荷は逆に高くなるのでは?
(代替エネルギーが普及するかどうかという話は別にして)
環境への負荷が少ない? (スコア:1)
Cameria
Re:環境への負荷が少ない? (スコア:1)
>分離した硫黄分は水に溶け込み超重質油中に戻ることはないことから、
>超重質油からの脱硫黄が可能となりました
そのまま捨てられると、きっと大騒ぎに。 (^_^;
Re:環境への負荷が少ない? (スコア:1)
Re:環境への負荷が少ない? (スコア:1)
ちなみに中国(内モンゴル自治区)等では, 脱硫によって生成される硫酸石膏を使ってアルカリ土壌型砂漠の土地改良を行う実験 [u-tokyo.ac.jp]が成果を上げつつあるみたいです.
Re:環境への負荷が少ない? (スコア:0)
方法と似たようなものではないでしょうか。
硫酸はともかく、石油分解物の入った水ならそのまま
再利用もできると思います。
中東平和への貢献 (スコア:0)
地域別埋蔵量割合についても北米&中南米の増加により、
中東が相対的に減ることから、
石油利権がらみの紛争減が期待されますね。
#「解質」ではなく、「改質」ですね。
Re:中東平和への貢献 (スコア:1, 興味深い)
北米&中南米の石油は米ががっちり押さえてて中東を掘り尽くすまでまともに掘る気無いから、
何も変わらないと思います。
Re:中東平和への貢献 (スコア:0)
中東が枯れて原油価格が上昇しそうになればみんなあわてて掘り出します
それまでは、権利だけ買って、少しだけ産出です
Re:中東平和への貢献 (スコア:0)