tux曰く、"1/19の日経産業新聞の紙面になりますが、ソリトンR&Dという会社が、プリント基板上に冷媒の流道を混在させる熱回路基板を実用化したとありました。会社のページには「600W×4出力を、約10cm角のたった一枚の基板で冷却しており、ヒートシンクの類は一切不要」とあり、相当な代物のようです。現段階では情報が少なすぎるため、眉に唾を付けておくことを推奨しますが、これを搭載したノートパソコンが発売される事を期待して待ちたいと思います。"
ヒートシンクレスを目的とした技術ではありません. (スコア:3, すばらしい洞察)
冷媒を冷やすためには結局ヒートシンク(もしくは何らかの放熱する仕組み)が必要になります.
実際,開発元の Soliton R&D もヒートシンクが不要とは言っていません.
タレコミ中で参照されている熱基板回路 [soliton-rd.co.jp]のページでは,冒頭で
> 2.熱回路基板ではデバイスごとの放熱器が一切不要となります。
>3.熱回路基板を使用すると、熱問題から逃れ、デザインの自由度が飛躍的に高くなります。
とはっきりと書いてあります.この技術の特徴は,
デバイスごとのヒートシンクが不要になるため,より自由な設計が可能となる点にあります.
Re:ヒートシンクレスを目的とした技術ではありません (スコア:1)
Re:ヒートシンクレスを目的とした技術ではありません (スコア:0)
ヒートシンクは不要でも (スコア:2, 参考になる)
あ、基盤をケースに貼り付けて、ケースから放熱させればいいのかな?
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
それでもファンは要る (スコア:1)
--
Ath'r'onならfloatあたりに自信が持てます
ヒートシンクレス (スコア:2, 興味深い)
#将来的には LAN 配線ともう一本熱回収配線が机に出てて、出した熱をビルで集めてコージェネとかで再利用できたりして。
廃熱は別でしょ? (スコア:2, 参考になる)
しかし、チップってピンの方から冷やせるものなのかな?
余談:
http://soliton-rd.co.jp/business.html
ここに、
>またヒートパイプのように設置角度の制限もありません。
ってありますが、ヒートパイプって設置角度の制限なんてあったっけ?
jmz
Re:廃熱は別でしょ? (スコア:2, 参考になる)
微細な水滴(≒水蒸気)を毛細血管現象(でしたっけ?)で移動させるのが
ヒートパイプの根本構造だったかと。
パイプの両端を吸熱側、放熱側としたとき、高さ的に
吸熱側<放熱側
としないと、重力の関係等で熱伝導がうまくいかないと聞いたことがあります。
最近は (スコア:2, 参考になる)
自分も1996年頃に_| ̄ ̄ ̄な形にヒートパイプを曲げて、この形の
左側を吸熱側、右側を放熱側として製品に組み込んだことありますから。
Re:廃熱は別でしょ? (スコア:2, 参考になる)
/.jは過去のコメントが生きてこないからつらいよね。
と言うわけで、手作りヒートパイプのトピック [srad.jp]にあったヒートパイプにあんまり角度は関係ないよ [srad.jp]と言うコメントのあたり。
Re:廃熱は別でしょ? (スコア:2, 参考になる)
内部のウィックは、管内面と冷媒との接触面積を増加させるのが目的で、
毛細管現象が利用できるような構造にはなっていませんので [heatpipe.jp]。
それと、逆勾配状態のトップヒートモードで利用できるのはせいぜい管径6.0mm程度までであり、
そう設置した場合熱輸送効率はボトムヒートモード配置の7分の1程度まで落ちてしまいます [heatpipe.jp]。
いまだに重力には逆らえないということで。
Re:廃熱は別でしょ? (スコア:1)
毛細管現象を利用出来る構造に見えますけど……
リップルウィックについては判りませんが、 少なくともメッシュウィックに関して言えば、 これで毛細管現象が起こらないとしたら、 半田吸い取り線は溶けた半田を吸い上げられなくなってしまいます。
まさかとは思うのですが…… 『毛細管』という字面に引きずられて、 管状の構造でないと毛細管現象が起こらないという誤解をなさっているのでしょうか? 糸や布が繊維の隙間に液体を吸い込むのも毛細管現象で、 それがないと、 石油ストーブやオイルライターの芯は燃料を吸い上げられませんし、 おしぼりからは常に水が滴り落ちる事になりますよね。
# 洗濯物は瞬時に乾くので良さそうですけど〔笑〕。
ついでに、 学生時代に実験でヒートパイプを作った時は、 毛細管現象を利用して液層を輸送するのが目的でウィックを入れると習いましたよ――と、 このネタの度に書いてるような……
Re:廃熱は別でしょ? (スコア:1)
それはちょっと語弊があるでしょう。実際に熱を持って移動する(させられる?)のは作動液なんですから。
Re:廃熱は別でしょ? (スコア:1)
> _| ̄ ̄ ̄
の右側が吸熱、左側が放熱でも冷却システムとして機能する、ということでファイナルアンサー?
#吸熱・放熱の面積比はおいといて(笑
Re:廃熱は別でしょ?(オフトピック、ひょっとして参考 (スコア:1)
「~ということでFA?」
という件、
Final Answer の略だったのか。。。。
#タイトルが長すぎて切れちゃうかな・・・
Re:廃熱は別でしょ? (スコア:1)
程度の問題ですね. 前の話題の時には重力は関係ないなんて書いちゃったのですが, 作動液体が毛管現象で移動できるだけの高さ(これは重力下では作動液体の表面張力と比重, それに毛管の径で決まります)を越えては移動できないので, できるとしてもあまり大きな段差は取れないと思います. おそらくパイプの径の数倍ってとこじゃないでしょうか.
Re:廃熱は別でしょ? (スコア:2, 参考になる)
基板にハンダ付けしてある部品を外そうとした時、
通常のピンなら30ワット程度の鏝でスルーホール内のハンダが全部溶けて簡単に外せるのに
グランド層に繋がってるピンは鏝に触れているところしか溶けず、
100ワットの鏝付き吸い取り機と反対側に30ワットを当ててやっと取れたことがあります。
実際には、ハンダの溶ける温度と基板の温度ほどの差があるわけではないので効率は落ちるでしょうが
十分に冷やせると思います。
Re:廃熱は別でしょ? (スコア:2, 参考になる)
すぐに思い出すのはLM380 [google.co.jp]とか。
14pin DIP ですが、中央3本づつの6ピンが放熱用のGNDになってます。これを広めのグランドパターンに繋ぐことで、ヒートシンク不要で冷却できました。
Re:廃熱は別でしょ? (スコア:1)
# 何度スルーホールを焼いた事か…(;_;)
従って、この放熱基板が有効なのはピンの多いICではなく、どっちかというとトランジスタやレギュレータやパワーダイオードのような電力素子でしょう。
# BGAだとちょっと事情が換わってくるかな?
まぁ、電力ラインには電流や電圧で決まる安全基準があるので(ULとか)実装面積を劇的に減らしにくいと思いますが、素子間の密度を上げるのには貢献するでしょう…
# あと、うまく使えばケミコンの寿命を延ばせるかも:-)
MCM に重要な技術 (スコア:2, 興味深い)
しかし、冷媒を選ばないと気泡が発生・崩壊してチップが割れたり、腐食したりします。ま、ショートするような冷媒を選ぶ間抜けはいないでしょうが。
その次に問題になるのは、粘性抵抗。流路が狭いのですごい抵抗受けます。もしかしたらそのために発熱するかも。入口・出口で押す・引くだけでは限界があるので、MEM で微小フィンを付けて掻出すとかしないと熱分布や、気泡の滞留とかの問題でます。chipの構造を単純にするために、外部から振動を与えて流動制御できればいいのですが、どうなることか。
国内だと、どこが進んでいるのかな。
うまそうな餅 (スコア:2, 興味深い)
これで冷却なんだって [soliton-rd.co.jp]
図が理解できた人説明を願い。青い謎の冷却路ってのがヒートパイプみないな役目を果たすらしいけど、それ自体が一体何をするのか不明。普通に考えて熱を移動させると思うけど。あまり信用しない方がいいと思うな。
製品紹介の
熱回路基板 [soliton-rd.co.jp]
超伝導基板 [soliton-rd.co.jp]
バイオ基板 [soliton-rd.co.jp]
光回路基板 [soliton-rd.co.jp]
全部怪しげなんでですね。
#普通に考えてまた日経に一杯食わされたと思ったほうがよろしいのでは?
Re:うまそうな餅 (スコア:1)
ここらへんどうなんですか詳しい人。
数年~10年以内に実現可能なもんなのですか?
よく読もう (スコア:1)
原文には『将来は』なんて一言も書いてません。
そんなこと書いてしまうと「まだ実現していない」ことがバレちゃうからね。
現時点で実用化出来てるのか出来てないのか、いつ頃実現することを想定しているのかをうやむやにしてるところがポイントでしょう。
いや、そんな先の話(「研究内容紹介」とか)じゃなくて「製品紹介」なんですが…。
基板上に脳細胞 (スコア:1)
# バイオ基盤ってソニーのパソコンの基盤のことかな?
Re:うまそうな餅 (スコア:1, 参考になる)
さてこの聞き慣れない国際特許とは如何なるものなのか?
このページ [jpn.org]や このページ [rakuten.co.jp]にわかりやすい説明がありますよ。
関係ないけど (スコア:1)
Re:うまそうな餅 (スコア:1)
「株価を上げたい or 当面の運転資金を借りたい」ために、「当社は凄いんだぞ! 凄いんだぞ!!」とアドバルーンを上げたのを、科学音痴の日経がまた見抜けずに、真に受けて好意的に紹介しちゃった、に一票。
Re:うまそうな餅 (スコア:1)
ホルモン等 生命反応物質運搬流路 [soliton-rd.co.jp]かぁ。たーのしぃなぁ、アドレナリン放出しまくりだなぁw。
# やばい、既にネタにしか見えなくなってきた (^_^; 。
むらちより/あい/をこめて。
Re:うまそうな餅 (スコア:0)
放熱はともかく (スコア:2, すばらしい洞察)
電源みたいに一層くれてやるのかな?
Re:放熱はともかく (スコア:0)
やっぱりヒートシンクレス? (スコア:1)
> (600W×4出力)を、約10cm角のたった一枚の基板で
> 冷却しており、ヒートシンクの類は一切不要であり、
サイトの記述をみるとやはりヒートシンクを一切使わないのでは?
冷却効率がよいので、熱を広範囲に分散させることで実現しているのかも。
Re:やっぱりヒートシンクレス? (スコア:0)
ハンダも溶けちゃいそうな気がするけど、冷却装置もなしにそんな放熱可能なのかな?
Re:やっぱりヒートシンクレス? (スコア:1)
基板自体をヒートシンクとして利用するのでしょうか?
Re:やっぱりヒートシンクレス? (スコア:1)
超伝導状態に持ち込むまでに相当量の液体ヘリウムがいるますよね。
液体ヘリウムをパイプを通して冷却してヘリウムが気化しない圧力
を掛ける?
また、ごく一部が気化したとして、どのようにして再度液化するんでしょうか。
ヘリウムから運動エネルギーを減らすのは結構大変なわけです。
「液化機、液体ヘリウム」で調べてみてください。
Re:やっぱりヒートシンクレス? (スコア:1)
電気の超伝導ではなくて熱の超伝導の話だと思われますが。
# 両者は全くの別物
みんな餅つけ (スコア:1, おもしろおかしい)
フレキなのでヒートパイプのような制限がないっていうじゃな~い
だけど、ヒートシンクは必要ですから
間違い、残念!
なんかおっさん勘違いしてませんか?斬り~~~~
#結局採用するところはなさそうな予感。
Re:みんな餅つけ (スコア:1)
Re:みんな餅つけ (スコア:2, 参考になる)
ここの商品紹介にあるフレキシブル感光基板 [sunhayato.co.jp]なんかが入手しやすい物で、薄くて曲げ強度の強い素材で基板を作ってあり、厚さや重量などを稼ぐのに主に使われます。
只、この手の基板は耐熱性や層間のはりつけ精度の問題があったと思うのですが…記憶違いかな?
ノートに搭載していいことあるかな? (スコア:1)
・冷媒を使うとなればポンプも必要
・冷媒量の管理も必要
・基板の信頼性も疑問(液漏れ、腐蝕、熱衝撃耐性等)
多分、重くて高いものになりそうな感じがなんとなくします。
実用化したっていうけど (スコア:0)
Re:実用化したっていうけど (スコア:1)
# フレキ基板みたいな感じに見えた。
Re:実用化したっていうけど (スコア:0)
とはいえ、デモ用試作品でも見てみたいものではあります。
LTCC (スコア:0)
1層目:パターン
2層目:冷媒が通るミゾが掘ってある
...
..
.
さし当たって問題はないと思うけど,パターンから見た基板が均一で無くなるので,将来的な高速動作回路では冷媒の通り道を含めた基板を考慮した設計をしないとスキューみたいな問題がでそう
光回路では本件のように冷媒の通り道(空洞)の代わりに誘電体導波路を作り込んだものも多いのでできそうですね.ただし,半田コテ並みに発熱する昨今のチップの熱量を押さえ込むことができるかどうかは,,,みものです
Re:600W×4っても (スコア:1)
「600W出力のモータドライバ」かもしれないし、「600W出力の電源」かもしれない・・。効率100%、出力600Wだったら、発熱量0だし。(まあ、100%はありえないけど・・・)
Re:600W×4っても (スコア:1)
モータードライバーなら、効率95%以上を簡単に出せると言っていたよ。
実際、うちの製品で、弁当箱よりも少し小さいくらいの大きさで
10kW(50V200A)出せるモータードライバを製品化しているし。
Re:熱発電・・・ (スコア:1)
熱から電気を作る素子は既にありますけどね。
大学の講義では効率が良くないと聞いたようなおぼろげな記憶があるような気がしないでもないような(意味不明)。
ペルチェ効果は「二種類の金属を接合して接合面に電流を流すと温度差が生じる」効果ですが、その逆と言うと…「二種類の金属を接合して温度差を与えると電流が流れる」効果?ゼーベック効果のようなトムソン効果のような、どちらでもないような。
Re:熱発電・・・ (スコア:1)
>熱から電気を作る素子は既にありますけどね。
熱電対とかですかね?
#無機化学系の実験で、高熱の熔融媒体の温度を測るときとか、
#よく使ったなあ。
---- redbrick
Re:熱発電・・・ (スコア:1)
そこで関係者の人に質問です
こういう廃熱の話になる度に興味を持つのですが,
マクロな熱の移動をする時は水冷や空冷等の熱媒体ごと移動させるのしか見た事無いのです.
上記効果のような熱を直接移動する現象をマクロな廃熱に利用するといった例又は研究は無いのでしょうか?
#教えて偉い人!
Re:熱発電・・・ (スコア:1)
不勉強がもろに露見しましたよ…orz。墓穴掘ったんで自己批判して出直します。