Anonymous Coward曰く、 世界初のフリー週間マンガとして配布していた『コミック・ガンボ』が12月11日号(って今日?)で休刊するそうです。 読者の皆様へ『コミック・ガンボ』編集部からの重要なお知らせ ウェブコミックとしてもYahoo! JAPANにコンテンツを提供していましたが、こちらのページにも同様の文面が掲載されています。Wikipediaにも情報が掲載されており、これによると、最終号は配布せず、ラック設置分のみとのこと。つい先日も駅で配布しているのを見かけていましたが、あの黄色いジャンパーの人たちは見納めだったようです。
雑誌ビジネスは「見切り千両」? (スコア:4, 興味深い)
ITmediaでも記事 [itmedia.co.jp]になってますね。
聞いた話ですが、雑誌ビジネスの難しいところは、出版費用のほかに、返本の処理に結構コストがかかる点だそうで、雑誌が売れなくなると返本率が高くなり、廃棄コストが増加します。じゃあその分だけ発行部数を減らそうとすると、今度は「広告効果の薄い、売れない雑誌」と見なされて、広告主が出稿をとり止めたり広告費を値下げしたりするのだそうです。
で、広告収入が減ると、出版費用と返本処理コスト合計の予算が縮小しますから、結局また発行部数を減らさざるを得ず、そうなるとまた広告収入が減って、いわゆる負のスパイラルに陥るわけです。さらに恐ろしいのは、赤字経営になると週刊誌の場合、毎週その赤字が累積していくところにあります。
吉本興業がマンガ雑誌を出版し、わずか7号で休刊 [wikipedia.org]しましたが、ズルズルと発行し続けて赤字を垂れ流すよりはとサッサと撤退したあたり、なかなかの英断だと思います。
コミック・ガンボの場合、無料配布のため最初から雑誌購読料は期待できませんが、その半面、返本がありませんので、それで曲がりなりにも一年近く発行できたのでは、と憶測しているのですが、どうでしょうか?
# 取次との関係とか単行本収入の話はスッ飛ばしていますので、どなたか識者の方に突っ込んでいただけるとありがたいです。orz
Re:雑誌ビジネスは「見切り千両」? (スコア:2, すばらしい洞察)
>赤字を垂れ流すよりはとサッサと撤退したあたり、なかなかの英断だと思います。
それはそうだけども、マンガ雑誌を出すという出発点の判断自体が狂っていたんだよなぁ。
誰も止める人いなかったのかねぇ。
Re:雑誌ビジネスは「見切り千両」? (スコア:2, 参考になる)
一般的な漫画雑誌の場合は広告料は雀の涙ほどなので、発行部数が少なくてもダメージが少ないです。
月刊誌の場合だと、雑誌単体で黒字にするには実売で約4万5千部で、それをクリアしている月刊漫画雑誌は少ないそうです。
そのため雑誌の赤字分を単行本売りまくって埋める、というビジネスモデルになっています。
なので、公証3万部実売2万部のコミックビームが廃刊にならないんです。
(テレビ放送は赤でもDVD売って埋め合わせするアニメ/一部ドラマと同じです。)
以上、鈴木みそ「銭」第一巻より
今回も連載漫画でヒット作が一本出て単行本が売れれば続いたのではないかと思います。 (もしくはヒット作が出るまで赤字でも発行続ける)
漫画の場合はページ単価が高い(ほとんどのページを編集者以外の人間に書いてもらわなければならない為)
ので、広告料だけでペイするつもりだったならば、無理があるとわたくしは思います。
Re:雑誌ビジネスは「見切り千両」? (スコア:0)
ビコーン!買い切りにすればそのコストをゼロにできて莫大な利益が!
もしかして俺すげえビジネスモデル発明しちゃったかな?
Re:雑誌ビジネスは「見切り千両」? (スコア:1)
Re:雑誌ビジネスは「見切り千両」? (スコア:0)
Re:雑誌ビジネスは「見切り千両」? (スコア:0)
実際、雑誌でも買い切りのものはあるでしょうけど…例えば昔の月刊ASCIIがそうでした。近所の本屋に置いてなかったので、「置いてくれ」とお願いしたら「必ず買ってくれ」と言われました。
だって入手できないんだもの (スコア:3, 参考になる)
やっぱ時間が限られる「人を使って配布」という方法に問題があったと思う。
Re:だって入手できないんだもの (スコア:1)
って調べたらやはり「首都圏のみ」だったんですね・・・。
知らないのが当たり前か・・・。
@札幌市民
Re:だって入手できないんだもの (スコア:1)
が、よれよれの爺とか、海外旅行で遊びに来ている中国・韓国人に一杯手渡して、何になるというのか…。
あまりにも怪しすぎて、この私ですら一冊ももらう気になりませんでした。
どちらかというと、新興宗教か何かのように見えたもの。
というわけで、雑誌配布戦略が根本的に間違っていましたね、あれは。
fjの教祖様
Re:だって入手できないんだもの (スコア:1)
配ってる現場の方では配布方法がダメなことは理解されてたんじゃないかな。
Yahoo! コミックの無料マガジン (スコア:3, 参考になる)
更新が完全に停止してしまいましたが、
次はガンボですか。
ガンボはYahoo!で広告も出していたので、
恐らくYahoo!コミックでも取り上げられていたんでしょう。
自分はYahoo!コミック愛読者なので、
あんまり言いたくはないんですが、
Yahoo!コミックはいつも危ういコンテンツしか集めてこれないんですねぇ。
・雑誌が休刊した「ブラッド」と「三國志マガジン」
・雑誌ならともかく、Webで読む気が起こらない「近代麻雀」
・ヒーロー漫画ばかりの「ヒーロークロスライン」
・ボリュームが少なすぎる「コミックエッセイ劇場」
でも、この中で唯一輝いてるのが、
ブラッドの「夕日ロマンス」と「ヒャッコ」なんで是非。
道理で今朝は配ってなかったわけだ。。 (スコア:2, 興味深い)
週刊誌を語っていながら、隔週の作品が多すぎて、ストーリーがつなげにくい。
ページが少なくて、展開が少ない。
人気が出そうなSFや、アドベンチャーものがない。
創刊号を読んだ時、『これは駄目だな』と思ったが、最近徐々に読むようになって来ただけに残念。
無料の漫画雑誌という発想は良かったんだが…。
如何せん、魅力に欠けたか…。
〜昼の光に夜の闇の深さが分かるものか〜
Re:道理で今朝は配ってなかったわけだ。。 (スコア:0)
そもそも戦略が間違ってたんじゃないのだろうか (スコア:2, すばらしい洞察)
バンチような看板作品もなく雑誌としての方向性も見えず、すでにコケてるなぁと思ってました。
そもそも特定エリアの特定時間帯だけで配布する雑誌で”連載”なんて組まれても、
普通に面白い作品
→次が読みたくても入手できるか分からない、次に入手する頃には話が飛んでいる
1話のインパクトが弱いが続けて読めば面白い作品
→この手のも世の中には多いですが、ガンボのスタイルでは難しい
となると思います。
R25みたいにあちこちでどの時間帯でも気軽に手に取れるようにしてくれてれば多少はよかったのかもしれませんね。
んー…(サブジェクトの意味をなさないサブジェクト) (スコア:1)
川口憲吾さんの漫画が地味に好きで、ちょこちょこもらって読んでました。
あとは喪男の哲学史なんかも、面白いと思って読んでたんだけどなぁ。
無くなっちゃうのね、残念。
# てれっててれっててー --- macohime(#cpdz)
続報 (スコア:2, 参考になる)
……だそうで。他にも冬を越せそうにない出版社がぽろぽろ出てくるかもだ。
うーむ (スコア:1, 興味深い)
Re:うーむ (スコア:1)
Re:うーむ (スコア:1)
Re:うーむ (スコア:1)
普通の雑誌と同じぐらい払ってると初期の頃の記事に書いてた
と思います。
「同じぐらい払っててあのつまらなさか」と変に感心した
記憶があるので。
#ACは価値ある発言してください
Re:うーむ (スコア:0)
Re:うーむ (スコア:1)
何だかんだ言ってこの業界はまだまだ紙媒体原稿 + 即金のセットシステムにべったりなので
「うさんくさい」のイメージが超先行しており、しかも流通が対象無差別なくせに範囲が狭いとあっては…。
そもそも「知らん」ということも多くて、話題にすらならなかったコミュニティも少なくありません。
大手のwebニュースサイトでニュースになってしまうことには、違和感があります。
#弱小コミック誌にもっと良作があるわ…
=-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
Re:うーむ (スコア:1)
=-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
Re:うーむ (スコア:1)
だってつまんないんですもん。
プロの仕事になってないですし。
松濤在住 (スコア:1)
そもそもかの人(の描く漫画)のことは世間的にどのように認知されているのかしらん。
ヤプーとか日露戦争とか源氏物語とか仮面ライダーなんかのアレっぷりが知られないまま、
今もってなお「タルるートや東京大学物語を描いたよくTVに出る漫画家」とかそんな感じだったら
この世の大きな不幸の一つですよね。
SPA!にエッセイと変なひとコマ漫画描いてる人 (スコア:0)
最近知って (スコア:0)
品子のお仕事は単行本買おうと思ったのに
誤変換 (スコア:1, 参考になる)
○週刊
COMIC SEEDは (スコア:1)
こちらは続いているようですね。
紙媒体からWEBに主軸を移しつつも、
単行本のおいしいところは持っていく
あとはある程度のレベルの作家を集め続けられる
かどうかでしょうね。
Re:COMIC SEEDは (スコア:1)
閲覧者の層と狙い打ってる層がきちんとかみ合ってました。
最初の数号で昔の「こどものじかん」(はっちゃけた展開で話題になったものの単行本化されていない)を再掲したのもいいスタートダッシュになったかもしれません。
スタートダッシュで失敗すると後が辛くなりますから。
Re:COMIC SEEDは (スコア:1)
もっとも、SEED自体は黒字だったみたいですが。
#元の出版社が破産→今のところで再開
つまらない新作よりも (スコア:1)
発刊当初にも思ったのですが、「新作」よりも「隠れた名作」「人気作品の旧作」の再掲だけで雑誌を作ればよかったのに。
原稿料も安くて済むし、単行本の売上にも即つながるし、広告もとりやすいのではないでしょうか
そもそも (スコア:0)
Re:そもそも (スコア:0)
Re:そもそも (スコア:3, すばらしい洞察)
普通の漫画だったら、最初に買う時に、「この漫画を読む事に金出す価値あり」と思っていたわけで、その上でさらに「自分が、金出す価値ありと信じて読んだ作品に対し、さらに単行本を買う金出す価値あり」というわけですよね(まぁ、実際はそんな真剣に考えて金出すわけじゃないだろうけど)。
それに対し、「タダで読んだ」(金出す価値ありとは思っていなかった)作品に対して、もう一度単行本で読むために金を出す気にどれだけなるのかどうか…。
(もちろん作品によるだろうけど)
Re:そもそも (スコア:0)
まぁ私はカラーページ保存派なので買って読んでますが。
Re:そもそも (スコア:1)
そもそも金は出したくない。回し読みや立ち読みでいいや、と思う人がその単行本を買う、という事と、
自分はとにかく金出してでも読みたい、と思う人がその単行本を買う、という事の、どちらが多いでしょうかねぇ…。
言い換えてみれば、「単行本を買いたい」と思わせ、買わせる、という事に対し、「その漫画が掲載されている雑誌を無料で配る」という事が、果たして効果的な戦略だったのだろうか?という事です。
Re:そもそも (スコア:1, 興味深い)
本誌は買うが単行本は買わない
本誌は買わないが単行本は買う
比率を出してみると面白いかも知れんね
雑誌によって結構違ってると思うし
特に三番目は「本誌は買わないけど読む/買わないし読まない」で細分化してもいいかも
#私は本誌をまったく読まずに買ってる単行本のほうが多いや
Re:そもそも (スコア:0)
仰るとおり、結局は作家・作品次第で、タダ云々は関係なかったと思いますよ。
お金を取る普通の雑誌だったとしても、この作家陣では駄目だったでしょう。
Re:そもそも (スコア:0)
単行本は売れないでしょう
Re:そもそも (スコア:0)
Re:そもそも (スコア:0)
>もう一度単行本で読むために金を出す気にどれだけなるのかどうか…。
>(もちろん作品によるだろうけど)
もちろん作品によりけり。Webコミックで無料配信している同人漫画が
ここ数年書籍化されることが多くなってますが、愛読していたもの・あるいはその作家の新作は買ってますよ。
動機は「続き・類似作品を描いてほしいから」。
Re:そもそも (スコア:1)
鈴木みその銭によると、逆に1/3ぐらいを読んでるのなら雑誌のほうが安上がりらしいです。
#保存の関係で単行本派
I think I can
Re:そもそも (スコア:0)
当たればラッキーな事業だったと思うけど。
出資金貰って次の事業ってオチだと思う。
Re:そもそも (スコア:0)
Re:そもそも (スコア:0)
「変な思想に染まっていたり、商品の宣伝が作中に入ってるに違いない」とか思ってた。
Re:そもそも (スコア:0)
COMICアキバナ (スコア:0)
# ねーよ
試用版でした (スコア:0)
META name="GENERATOR" content="IBM WebSphere Studio Homepage Builder Version 11.0.2.1 Trial for Windows"
試用期限が過ぎたってこと?
#それよりホームページビルダーでここまで作ったのに驚いたよ。