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パイオニアの個人向け3Dディスプレイ、8月末発売へ 33

ストーリー by soara
対応ソフトが気になる 部門より

Kouga 曰く、

去る8月14日(金)~16日(日)に行われたコミックマーケット76の企業ブース「グッドスマイルカンパニー」ブースにおいて、パイオニア株式会社の個人向け3Dディスプレイ「フローティングビジョン FV-01」のデモンストレーションが行われ、同製品がパイオニアオンラインにて8月末に販売されることが発表されました(せなか:オタロードBlogの写真より ※写真では立体的に見ることができません)。

これは、3Dメガネなどを用いる必要なく裸眼で立体映像を見ることのできる「3Dフローティングビジョン技術」を採用した小型ディスプレイで、2002年に基本技術が開発されて以来、個人向けとしては初の製品化となります。

従来の展示会では主に「3DコンパニオンHARUKA」の形で展示されてきましたが、今回はダンスムービー作成ソフト「Dance Mixer」による初音ミクのダンスムービーが上映されており、よりイベント参加者の嗜好に合わせるとともに、従来ソフトとの連動もうかがわせる形での展示となっていました。

ディスプレイ正面からという条件付きながら、憧れの立体映像を個人で上映できる時代がついにやってきたわけですが、/.erの皆さんならばどのような使い方をしたいと思いますか?

パイオニアのホームページ上では2009/08/22現在、該当製品はまだ掲載されていないが、FAQの項目はすでに作られている

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 立体?3D? (スコア:3, すばらしい洞察)

    by LazyBlue (33649) on 2009年08月23日 1時06分 (#1627406)
    リンク先の資料をざっと読んでみたのですが、これは「平面画像を浮かび上がらせる技法」ですよね?
    ディスプレイ技術における「立体」や「3D」は、視点を変えれば見える絵が変わるという効果を指すことが多いわけですが、
    これは違うようです。つまり視差を与えるものではありません。リンク先の文章では「生理的要因による立体感」と表現しています。

    効果としては面白いと思うのですが、波面まで再生するホログラフィや大きな視点の自由度を与えるインテグラルフォトグラフィ
    などとはかなり別の世界の話であると感じました。面白そうなので、もちろん実際に見てみたいですけど。
    • by xan (25964) on 2009年08月23日 10時10分 (#1627490) 日記

      >リンク先の資料をざっと読んでみたのですが、これは「平面画像を浮かび上がらせる技法」ですよね?

      私が見てもそうとしか解釈できませんでした。3DCGなんかでもよく見かける奴ですね。絵を貼り付けた板が置いてあるだけという感じ?

      結像位置を画面内で自由に変えられるなら色々と使い道はありそうですが、これは結像位置が固定のようなので、単に画面の前に絵が出てくるだけという感じです。しかも構造上薄型化できないですよね。

      >効果としては面白いと思うのですが、波面まで再生するホログラフィや大きな視点の自由度を与えるインテグラルフォトグラフィ
      などとはかなり別の世界の話であると感じました。

      インテグラルフォトグラフィって何でしたっけ?いずれにしても、立体情報を記録するにも再生するにもディスプレイの解像度が今のレベルじゃ全然足りなくて個人向けってのは無理でしょう。角度ごとの画像を用意しなくてはいけないので、数千dpiは必要になりそうに思えます。

      転送能力が…

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  • by Anonymous Coward on 2009年08月22日 17時47分 (#1627271)
    昔新宿でアイマックスシアターに行ったときに感じたことは、
    目の前に触れられそうなCGのキャラクターが見えても、案外つまらないな・・・ということでした。

    思うに、我々は日頃から3D映像を見ているし、日常は3Dなわけで、
    3次元空間の表現には2次元より圧倒的に早く、慣れてしまうんではないかと。

    そう思ってみると、立体映像って(眼鏡式では)古い技術なのに、商用で成功した例がなさすぎるのは、
    この「普通感」が原因なのではないかなと・・・。

    それよりも単なる巨大スクリーンの映像の方が面白かった。
    視界を埋め尽くすヒマラヤの景色、画面全体を見るには首をうごかさないといけない広大さ。

    いや、こいつで一山と思っている人も多いでしょうから、
    いきなりネガるのもどうかとは思いますが。
    • 立体感とひとくくりにされていますが, 実際に求められているのは没入感(視界における占有立体角の増大)と近接感(視点移動に応じた映像の変化)であって, 決して立体視ではないと思うんですよね.

      前者の没入感については巨大スクリーンとか, あるいは2πスクリーンなどの方が効果的ですし, 後者の近接感については個々人の視点検知による表示変化とかにしないと駄目なんじゃないかという気がします.

      # がちゃ目で日常的に立体視をしていないのでID

      親コメント
    • なんとなく面白そうな話が日本から出てきそうなので、富士フィルムやパイオニアにはぜひ頑張ってもらいたいですね。

      > 思うに、我々は日頃から3D映像を見ているし、日常は3Dなわけで、
      > 3次元空間の表現には2次元より圧倒的に早く、慣れてしまうんではないかと。

      で、いかに2次元の映像作法に馴らされていたかに気付くときがくるんでしょうね。自然なはずが、画面から映像が飛び出すだけでパニックを起こす人が多いんだ、これが。

      まぁ、でもまず理解すべきは、パイオニアのフローティングビジョンが再生する3Dと、映画館やアトラクションで観る3Dの違いでしょうか。
      フローティングビジョンやホログラムが得意とするのは、3次元の物体の再現で、メガネをかけて見る 3Dが得意とするのは、広がりのある空間の再現です。
      技術が進展すれば、それぞれが短所を克服していって、いつかはこれらは融合するのでしょうが、今の科学ではコインの表と裏のように別の世界にあります。これが十把一絡げに3Dと呼ばれ、一方がもう一方を批判するのでややこしいことになってますが。

      > そう思ってみると、立体映像って(眼鏡式では)古い技術なのに、商用で成功した例がなさすぎるのは、
      > この「普通感」が原因なのではないかなと・・・。

      うーん、それは買いかぶりすぎでしょう。今ある3Dを現実と見間違える人はまずいないと思います。だって全然、質感が再現されていません。

      だったら質感の再現が先かというとそれを先にやっちゃうと次元を一つあげるコストが大きくなってしまいます。具体的にいうと、3Dより先に、4Kやスーパーハイビジョンをやってしまったら、これらのクオリティを維持したまま3D化するのは半端じゃなく大変です。逆にDVD画質では、3D化のコストは低いものの、いまの時点ではクオリティが物足らないです。
      つまり、ハイビジョンを扱う環境が整いつつある今こそが、これまでの映像文化の太い幹に、3D映像文化という新しい枝を伸ばすことができる最初で最後のチャンスなのです。

      ところで、2Dと3Dを対立構造とか、世代交代みたいに捉えて3Dに否定的な意見を言う人が多いですが、たくさんのコンピュータ言語が並立している世界を知る者からすればずいぶん狭い見方だなと感じます。
      もちろん、コンピュータ言語にも流行り廃りはありますねどね(笑)。

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      • by Anonymous Coward

        >最初で最後のチャンス

        それってずいぶん狭い見方じゃないんですか?

        ムーアの法則かなにかに期待しましょうよ。
        解像度(みたいな何か)があと3桁増えるのもきっとほんの数年ですよ!!とか。
        つまりまだまだチャンスは有るんじゃないかなと。

        あ。3桁っていうのは、「次元が1つ増える」と考えると
        とりあえず、いまの画面のX方向のドット数のぶんが丸ごと増えると考えればいいかな、
        という程度の意味です。

        (実際には、2次元画面は「窓」のように「のぞきこむ」「切り取る」といった操作ができるために解像度を結構ケチれていますが、3次元だとそういうインチキがやりづらいので、もっと沢山のドットが必要になるかも知れませんけども。)

        >気付くときがくる

        でも一度気づいたらそれっきりですよね。
        二度目はもう驚かず「あたりまえ」になる。
        目が慣れるまでには時間はかかるかも知れないけど。

    • by Anonymous Coward on 2009年08月22日 18時24分 (#1627289)

      平面に描かれているものだと、小さく見えても「ああ遠くにあるものなんだな」
      という解釈がされるのだが、それがそのまま立体で目の前に飛び出てくると
      「なにこのミニチュアw」という感じで興ざめだったなぁ。
      部分的に現実感を与えてしまうと、かえって違和感が増す結果になる場合もあるのね。

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    • by Anonymous Coward on 2009年08月22日 23時12分 (#1627376)
      >いや、こいつで一山と思っている人も多いでしょうから、

      以前のBS11の実験放送ではフィットネスやヨガのコーナーとかありましたよ。
      フィットネスの番組は、実験放送にしては「可能性」を感じられるような演出になっていました(笑

      普通のテレビでは左右の画像が並んで表示されて縦に縮んでしまうため、マルチ編成が必要になってしまうのと、チューナーのように後付で対応出来ないのが普及の障害になっているんでしょう。
      左右の画像が並んでいるので、頑張ればステレオグラムの要領で一応立体に見えます。

      そのシリーズの放送は終わってしまっているみたいですが、CGやディズニーの3Dがメインの実験放送は今も続いていて、番組はBS11を「3D」で検索すると見つけられます。
      次の放送は日曜18:55からです
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    • >目の前に触れられそうなCGのキャラクターが見えても、案外つまらないな・・・ということでした。

      今の技術で実現できる範囲だと、そうかもしれません。逆に、2D画面で表現できなくて3D画面技術なら(原理上は)表現できるものが沢山あります。

      いい景色だなぁと思って写真を撮っても、家に帰って見てみると照度や奥行き感がバッサリ抜け落ちててガッカリしたことが多々ありますね。撮った自分だけなら脳内補完は可能ですが。

      >そう思ってみると、立体映像って(眼鏡式では)古い技術なのに、商用で成功した例がなさすぎるのは、
      この「普通感」が原因なのではないかなと・・・。

      眼鏡式は視点固定なのと、長時間見続けられないのが原因じゃないでしょうか。どちらも一般に広めるには阻害要素として大きいような。

      それと、2D画面の方が良く見えるのは、脳内画像処理回路が写真向けにもチューンナップされてるからのような気もします。脳内で実物とリンクして認識しているはずなので。

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  • by Bumpkin (32664) on 2009年08月23日 0時46分 (#1627402)

    たとえば3次元CADやCAEのデータを
    3次元で見られるだけでも需要はあると思います。

    #ネタで手を出せる金額になってくれないかな

  • by Anonymous Coward on 2009年08月22日 17時09分 (#1627262)

    コミケで実物を見たところ、ちっとも立体に見えませんでした。
    富士フイルムのフォトフレームも二重に見えるだけだし、人を選ぶのかも。

    • by Anonymous Coward

      富士フイルムのフォトフレームも二重に見えるだけだし、人を選ぶのかも。

      富士のフォトフレーム先週ヨドバシで見てきましたが、ガン見するのではなく頭を左右に振ると
      手前の絵と奥の絵の移動の仕方が違うので立体感が得られましたよ。

      アニメで電車なんかで平行移動しているとき、手前の景色セルは速く動かして
      遠くの景色セルは遅く動かすやつ(これなんて用語でしたっけ)と同じ感じ。

      技術としては面白かったけどウン万円は故人では献上できなかった。

      • by theta (9311) on 2009年08月22日 18時22分 (#1627283) 日記

        アニメで電車なんかで平行移動しているとき、手前の景色セルは速く動かして
        遠くの景色セルは遅く動かすやつ(これなんて用語でしたっけ)と同じ感じ。

        マルチプレーン [wikipedia.org]でしょうか。(リンクはカメラの説明なんですが、リンク先のカメラ画像は、何をやってるか一目でわかる良い資料だと思います。)

        全部のプレーンにピントが合っているようなシーンは「密着マルチ」とか「密着スライド」と言うみたいです。

        --
        theta
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          これに眼鏡を適応するとプルフリッヒの振り子になるわけですね。

          ゲームでも横スクロールのシューティングで多重スクロールするものは、
          3次元的に見えます。といっても書き割りが何枚あるかが明瞭に見えるだけですが。
      • by Anonymous Coward

        > 技術としては面白かったけどウン万円は故人では献上できなかった。

        残念です。故人でも献金できますのに。

    • by Anonymous Coward
      パイオニアのそれがどうか分かりませんけど、フォトフレームの方は立ち位置(画面からの距離・位置)の制約が大きいので、見る場所が悪かったのではないかって思います。
      意外とちゃんと見えるなぁと感心した記憶があるんで。
      印刷されたやつ(FUJIFILM 3D プリント)も結構奥行きがわかったんで、記念写真なんかをアレで送れば喜ばれるかな。とは思うものの、さすがに買う気にはなれない…。
      • by Anonymous Coward

        立ち位置に依存しているだけで技術的には全く駄目なのではないでしょうか

        偏光メガネを利用するものですら、メインを張ることができないちょっとしたオマケ程度のものでしかないのに
        こんな技術をありがたがって使う人は見る目がない一部の人程度だと思います

        #だからパイオニアは…

        • by monaoh (12125) on 2009年08月23日 0時37分 (#1627399)

          位置に依存するからダメってことになると、大抵のオーディオ関連の技術(5.1chとか)はダメ技術ってことになっちゃいますよ。

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            視覚と聴覚をごっちゃにしてはいけません
            5.1chもそれほどの臨場感がないためにたいして流行っていないので、全くの無関係という訳ではありませんが

            価格を上げて利幅を多くとって、金余りのゲーマーに売ればいいかもしれませんが(まさに5.1だな)

            • by Anonymous Coward
              なぜごっちゃにしてはいけないかが書かれてないですが。
    • by Anonymous Coward
      富士フイルムのやつですが、真正面ど真ん中距離50cmくらい?から見ると自然に見えました。
      ちょっとでもずれてるとところどころうまく立体に見えなかったり、まったくダメだったり。

      人を選ぶというよりは、見る位置が重要な感じでしたよ。
  • by Anonymous Coward on 2009年08月22日 18時40分 (#1627293)

    > ディスプレイ正面からという条件付きながら、
    > 憧れの立体映像を個人で上映できる時代がついにやってきた

    http://www.sharp.co.jp/products/pcrd13d/ [sharp.co.jp]
    2004年には発売していたみたい

    探すともっと他にも古いのありそうだけど

    • by Anonymous Coward

      それは「特定の方向から見た映像」のみを立体的に記録できる方式でしょ。
      今売ってるフジフイルムの立体デジカメ&フォトフレームもそう。
      パイオニアのは、右から見れば右から見た立体映像が、左からは左から見た映像が、
      見下ろせば上から見た画が見えるそうです。
      ただし、スクリーンからはみだした部分は描画されない。だから「正面から」限定。

      • by Anonymous Coward

        パイオニアのは、右から見れば右から見た立体映像が、左からは左から見た映像が、
        見下ろせば上から見た画が見えるそうです。

        マジですか!? それはつまり、下から見ればスカートの(以下、検閲により削除

  • by Anonymous Coward on 2009年08月22日 21時51分 (#1627353)

    >憧れの立体映像を個人で上映できる時代

    個人向けというからには
    たんに出来合いの映像を見るだけじゃなく、
    自分が立体映像を作る側にも回りたいものである。

    特に、パソコンだネットだ動画公開だにすっかり慣れた今時の我々の感覚では、
    新手のメディアが「まずは大手映画屋やTV屋がコンテンツを作るもの」だったらすっかり興ざめする。
    「まず俺たちがいきなりコンテンツを作れる」ようになってないと、ねえ。

    で、どうするんだろう?

    FAQのページはまだテストデータしか無いようで、
    実際どんな問答(想定含む)が掲載されるかは未知だけども、
    たとえば
    「一般のPCに繋いで自作の立体映像を表示するにはドライバはどうすんの?それ以前に配線は?」
    という項目が載ることを期待しておくよ。

    あれ?ていうかそもそも、
    3次元かつ動画な映像をやり取りするための一般的な
    ファイルフォーマットや
    通信フォーマット(リアルタイムに動画生成する場合のために)
    って、そもそもすでに有ったっけ?見た記憶が無いんだけど?
    たとえば http://dancemixer.jp/product.html [dancemixer.jp] では「AVIファイルなど」と言ってるけど、AVIにゃ立体映像を記録する機能なんて無いよね?

    #AudacityにMIDIクロック入出力機能(だけ)は欲しいのでAC。最悪でも出力だけは。
    #AudacityにMIDI演奏データを扱う機能までは要らないよ。ただ、速度可変を許ししつつ他のソフトやデバイスと同期する手段は欲しい。
    #そのばあい一番低コストというか「オーディオソフト側の責任が少なくて済む」のはMIDIクロック出力をすることなんだ。
    #言ってることは往年の「MTRのトラックを1つ使ってMIDIシンクをする」のと同じことだよ。というか今の時代(デジタル)ではクロックをいったんオーディオに置き換えるなんて苦労すら不要なんだから、やるべきことはむしろ当時より簡単。

    • by Anonymous Coward
      3Dゲームを立体視するしかないです
  • by Anonymous Coward on 2009年08月24日 18時18分 (#1628288)

    今更ですが。

    上野の国立科学博物館で10月くらいまで
    「黄金の都シカン」というイベントをやっていて見てきました。
    http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2009/sican/index.html [kahaku.go.jp]
    途中でデカイスクリーンで偏光眼鏡式の3Dを見ることが出来ます。

    見て思ったのですが、
    3Dモデルのポリゴン表示の部分は、3Dに見えるのですが
    実写の部分の立体具合がいまいちでした。
    実写の奥行き情報をつけるのがうまくいってないというより
    実写の細かい情報量と立体視のシステムの相性が良くないのかな?と。
    (ブレで立体を感じさせようとするのですが、そのブレ先にちょうど別の物があるような?)

    同様のシステムで昔リッジレーサーの立体視開発版を見たのですが
    こっちは良くできていたように思えました。
    (そこそこポリゴン数もテクスチャの質も良かったのですが)

    実写を立体にするのは難しいように思いました

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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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