米ジョンズ・ホプキンズ大、「AIDSワクチン」開発へのブレイクスルー 24
ストーリー by hylom
不治の病が不治ではなくなる日は遠くない 部門より
不治の病が不治ではなくなる日は遠くない 部門より
capra 曰く、
米ジョンズ・ホプキンズ大学の研究チームがHIVウィルスを無力化させる方法を解明したそうだ(Voice of America、本家/.)。
研究チームは、HIVウィルスのコレステロール膜を取り除けば免疫システムを壊せなくなることを突き止めたとのこと。
HIVウィルスは細胞外膜液を保つためにコレスロールを要するという。このコレステロールはウィルスが最初に攻撃する免疫細胞であるヘルパーT細胞が持っているものであり、血液中に流れるコレステロールとは別物であるとのこと。HIVウィルスはこのコレステロールを手に入れることで免疫系統が正常に働かないように仕組んでいくが、このコレステロール膜を取り除けばヘルパーT細胞を攻撃できなくなり免疫機能を保つことが可能となるとのこと。
免疫機能が正常に働けば通常の感染症と同じような免疫反応が得られ、HIVウィルスを撃退することが可能になるとのこと。現時点では研究段階ではあるが、この方法を突き詰めていけばワクチンの開発も夢ではないと研究者らは考えているそうだ。
義体化 (スコア:2)
義体化すればいいんじゃないだろうか
と言える日がいつか来るのだろうか。
# 出来たら出来たで電脳硬化症という新たな問題が・・・
無理筋っぽい (スコア:1)
ヘルパーT細胞由来だとヘルパーT細胞を傷つけずに除去する方法があるのか甚だ疑問だ。
Re: (スコア:0)
どうやって入手しているか、手段となっている酵素があるはず。
その酵素を阻害すればT細胞を保護できるかもしれない。
ただ、似た酵素が人間にもあるとちょっと困ったことになる。
そこは今後の研究しだいですね。
Re: (スコア:0)
焦土作戦とかできませんかね?
二、三日、寿命が数年縮むほど死線を彷徨う代わりに、
全身のエイズウイルスを9割方死滅させるとか。
Re:無理筋っぽい (スコア:2)
焦土作戦とかできませんかね?
二、三日、寿命が数年縮むほど死線を彷徨う代わりに、
全身のエイズウイルスを9割方死滅させるとか
9割程度だったら薬剤による治療 [google.co.jp]で、死線を彷徨わなくてもやっつけられたような。
問題は薬を飲まないとまた増えてきちゃうことではないかと思います。
そこで人間の免疫機能がHIVをやっつけられさえすれば完全に殲滅できるかも・・・
ということで今度の研究があるんだと思います。
Re: (スコア:0)
>そこで人間の免疫機能がHIVをやっつけられさえすれば完全に殲滅できるかも・・・
医学が進歩しても完治とかなくて、一度感染すると水虫のように陰性と陽性の間を彷徨うような病気になったりして。
長期の外出のときだけ気をつけたほうがいいような、お金持ちには何てことは無い病気だけど、
(いまのアフリカの現状をさらに酷くしたような)貧民には生死を分かつ病気として存在するようになるのかな。
そんで (スコア:0)
ワクチンができたという話にまで行った試しがないわけだが。
なんかワクチンできると都合が悪いことでもあるの? (アフリカでまで人口爆発が起きたら人類終了のお知らせだけど表向きそんな主張をできるわけがないとか)
Re:そんで (スコア:2)
研究のこういう段階から実際に製品になるまでにおおざっぱに10~15年かかるんですよ。
で、もちろんその途中で「こりゃ使えないな」って中断しちゃうケースが多い(効果が弱いとか毒性があるとか依存性があるとか「効果はあるけど測定結果として示せない」とか)。
だから「夢の新薬(のタマゴのタマゴのタマゴ)!!」という発表を覚えている間に実用化されることがまず無いんですね。
AIDSワクチンの話だと比較的最近にアフリカで臨床試験やってて倫理性がどうのってストーリーがありませんでしたっけ?
つまり新薬の開発はやってるんですよ。なかなか画期的な効果を持った状態で製品リリースができてないだけで。
だいたい「アフリカで云々」というなら価格を高くしてなかなか買えないようにするだけで十分じゃないですか(酷い)。
#いや薬価ってそんな自由になるもんじゃないんですけどね。
Re: (スコア:0)
コレステロールが欠乏するとエンベロープウイルスの感染力が
妨げられることが明らかになってから10年くらい経ちますね。
(OnoおよびFreed 2001, SimonsおよびEhehalt 2002)
Re: (スコア:0)
その論文とこの発表との違いって何?
知ってそうだから教えて
Re: (スコア:0)
コレステロールが感染に重要なのは分かっていたがコレステロールを阻害する有効な方法が無かった。
が有効な方法を見つけることができましたよってことでしょう。
Graham, along with his colleagues at several European universities, found a way to disable HIV’s cholesterol membrane so it cannot corrupt the first-responder cells,
グレアムは、いくつかのヨーロッパの大学の彼の同僚と一緒に、HIVのコレステロール膜を働かなくする方法を見つけました。
Re:そんで (スコア:1)
ワクチンは開発されている [jst.go.jp]みたいよ(たぶんこれの他にもいろいろある)。
実用化したと言う話は聞かないけどね。
Re: (スコア:0)
HIVに感染しても発症しない人がどんどん増えて、
他の大陸の人涙目みたいな時代がもうすぐ、とか。
Re: (スコア:0)
人類終了かねぇ?
後進国の貧乏人が畜生のようにやたらと子供を生んだところで生存率が下がるだけのことだと思うけど。
typo (スコア:0)
コレスロール → コレステロール
Re: (スコア:0)
この指摘がトラウマとなり、後日青年は脂肪した。
Re: (スコア:0)
ファット?!
Re: (スコア:0)
それをツッコム前にHIVウイルスのVはウイルスの略だからウイルスウイルスになっちゃってるよって指摘するのが正解。
マクロファージ経由の感染はどうするの (スコア:0)
司令塔であるヘルパーT細胞を救えばなんとかなるのかも
知れませんが、兵隊であるマクロファージもやられてしま
うのですよね。
発病は押さえるがマクロファージの感染はそのままになって
しまうような。
Re:マクロファージ経由の感染はどうするの (スコア:1)
あまり詳しくはないのですが、ヘルパーT細胞がやられなくなるのならば
HIVの感染で最も怖い、免疫力の低下については効果が見込めるのではないでしょうか。
マクロファージ以外にも兵隊はいます(キラーT細胞等)し、兵隊を狙う細菌/ウイルスが他にもある中、キラーT細胞をターゲットにしたものはありません。
だからこそ、司令官を狙うHIVは脅威なのです。免疫系のリーダーが不能になると日和見菌すら脅威になってしまうのがエイズの悲惨さの原因です。
もしキラーT細胞を守ることができるようになれば、他の免疫系を狙う病原程度には怖くなくなるのでは、と思います。
コレステロールを低下させ、ウイルス感染症と闘う (スコア:0)
これは次の話の延長ですかね?
http://www.ed.ac.uk/news/all-news/cholesterol-080311 [ed.ac.uk]
免疫系の働きとコレステロール濃度の直接的な関係について調べたところ、体がウイルス感染に負けるとき、
免疫系のホルモンは血球に信号を送り、コレステロール濃度の低下を引き起こすことがわかった。
ヒトの細胞によって産生されるコレステロールが、ウイルスや特定の細菌の成長に必要であるため、コレステロールを減らすことで、ウイルスの育つ機会を奪う可能性があるという。
ダイレクトに微生物を攻撃する抗生物質の代わりにコレステロール低下薬を使用することで、
抗生物質の耐性に関わる問題を解決することができるかもしれない、と研究者らは期待している。
だからどうやって? (スコア:0)
HIVは免疫系から身を守るために光学迷彩をまとっている。ならばの迷彩装甲ひっぺがせば一般の感染症と同じだ!!
何も恐れることはない・・・という論文でしたーということ?