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おもちゃ

バンダイ、多色成形でリアルな肌の質感を再現したというプラモデルを発表 43

ストーリー by hylom
革命的製品 部門より
northern 曰く、

バンダイが持つプラモデルの成形技術を発展させ、これまでのフィギュアやプラモデルでは実現できなかった表現を研究し、実現に向けて進化させていくプロジェクトの第一弾として、プラモデル「Figure-rise LABO ホシノ・フミナ」が発表された。

第一弾のテーマは「肌」。肌色の下のピンク・オレンジを透過させることで、彩色では実現できなかった今までにない肌の血色感やシャドウを表現と謳っている。

射出成形を使ったプラモデルながら、バンダイの多色成形技術によって微妙な肌色を再現しているのが特徴。無塗装で組み立てるだけで彩色済み製品並のフィギュアが完成するようで、プラモデル愛好家からもその技術に驚く声が上がっている(Togetterまとめ)。価格は5,940円(税込)で、6月発売予定。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 「Figure-riseLABO ホシノ ・フミナ」企画・開発設計担当者へ突撃インタビュー!
    http://news.amiami.jp/topics/2018/03/97283.html [amiami.jp]

    --
    # SlashDot Light [takeash.net] やってます。
  • by Anonymous Coward on 2018年03月30日 14時15分 (#3385107)

    熟練職人さんの勘と経験 >> 越えられない壁 >> 流体計算プログラム
    むろん今後の発展もあるけど、今のところ自社で熟練金型職人を抱えられる製造量を確保したところは大きい。

    ところでCGではスキンの下に血管とか配置したモデリングがなかったっけ?

    • by hjmhjm (39921) on 2018年03月31日 14時31分 (#3385722)

      モデリングじゃなくて、マテリアルとかライティングとかのほうかな。
      サブサーフェススキャッタリングという、素材の表面下散乱をシミュレーションする技術。

      近年のCGでも、それが導入されてから一気にクオリティが上がった感じ。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2018年03月31日 11時09分 (#3385614)

      経験と勘だけでやっていると言うのは、たぶんこの古い記事
      http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/0907/28/news097.html [atmarkit.co.jp]
      を読んでるのかな?

      もうだいぶアップデートされている。
      最新のこの辺りの事情は

      http://tech.nikkeibp.co.jp/dm/article/COLUMN/20150727/429568/ [nikkeibp.co.jp]

      ここらに詳しい。
      最終調整は職人技なのは間違いなさそうだけど「計算だけではわからない」といっていることから、現在では樹脂流動解析も当然使われているよ。
      ソフトはだいぶマシになってる。それでも足りないと思うけど、もはや超えられない壁ではない。

      んで、開発環境は最先端の自動車産業並のものを揃えてるぞ。

      ・試作用の3D プリンタ
      Objet500 Connex 3
      超高精細、自由に色や材料の固さを変更出来る3Dプリンタ
      現状、液状の材料を噴射してフルカラーで出せるプリンタで、0.3ミリ以下の高精細が出されるのはこれだけ。
      他のフルカラー3Dプリンタは、無色の材料にあとから色を付けて固めるタイプがほとんど。

      #フルカラーでなければ、0.13まで出せる3Dプリンタは存在して、こっちは壽屋が有名なユーザ

      ・3D CADと金型製造
      Creo Parametric
      GE,Rolls-Royceなどのジェットエンジンや、トヨタのエンジン・モータ、パワートレインなどの設計に採用されるハイエンド3D CAD。旧称Pro/Engineerの名前で知られる
      一時期、ミッドレンジのSolid Worksに変更をした [cadjapan.com]ものの、性能不足で再度全面的に戻している。(にもかかわらず未だに事例として掲載してるって…)
      http://support.ptc.com/WCMS/files/134499/ja/B-4.pdf [ptc.com]
      最近はVR/ARをつかったreviewでも登場しているが
      http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1706/19/news083.html [atmarkit.co.jp]

      この辺りもホビーとか言うレベルじゃない
      何がすごいって、最初からの工業向け曲面デザイナをつかって形状を作っているらしいというところ。

      普通はこういう有機的な曲面が必要になるものは、ポリゴンやボクセルモデラーというのを使う。これはできあがるのはポリゴンデータで、よく見ると面が連続して無くてボコボコしている。
      有機的なDesign表現が得意なのだが、これを金型などにするには面精度がたりないとかいろいろなことがあって、製品にするのはかなり大変という欠点がある。
      簡単に言うと、でざいな様が作ったものを、3D CAD側で読み取りながらもう一度作り直す必要があるのだ。こうしないと金型にならない、樹脂流動などの設計技術も使えない。
      これが非常に手間だというだけでなく、でざいな様からみると、形状が全く完全に同じにならないと言う所が不満になる。
      そういったことがないように、最初から本物のデザイナーが製品にできる形状をつくっているという。これはかなりすごい。メカモノだけならまだできるだろうが、それいがいもこれでやっているらしい。

      ・樹脂流動解析
      コア技術だけ合ってどれがメインかとかはあんまりセミナーなんか行っても出てこないけど、噂で聞いた限りでは、3D TIMON と Moldflow、Moldex3Dを使っている

      Moldflowは昔からある樹脂流動解析で実績がある。ライブラリも豊富。
      ただし3次元解析がなんちゃってなので複雑な流動経路になるものは計算が止まるという欠点が。昔のインタビューで計算ができないといってるのはこれのことかと。最近は改善していると言うけど。

      3D TIMONは東レが開発している樹脂流動解析で、東レが自分のところの材料データとあわせており、金型専門メーカで使われる。自動車産業でも多い。
      細かい改善が多くて変態的な対応やってくれるという評判。特に複数材料のミックスするような流動計算に強いと言われている。ただ、インターフェイスがこなれていなくて、かなり使いづらく、専門のオペレータが扱わざるを得ないソフト。
      たまに信じられないようなバグがある。

      Moldex3Dは、比較的新しいソフト。それだけあって直接的に3Dで扱うように設計されていて、特に計算が止まりにくいというメリットがある。またソフトのインタフェイスが優れていて扱いやすいので、専門知識が無くても使えるソフト。
      ただ、一方で実績が少ない。

      いずれも、ガチの工業製品で使われる技術。
      いろいろな新製品を見る度に、「そりゃやりゃできるだろうけど、とんでもない設計がないとむりだぞ」って思ってた。それをやりきっているのがすごい。
      バンダイ驚異のメカニズムだ

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      > ところでCGではスキンの下に血管とか配置したモデリングがなかったっけ?

      モデリング?テクスチャを二層にするなりバンプやノーマルマップ貼るなりするのは普通の事だよ。

  • by Anonymous Coward on 2018年03月30日 14時22分 (#3385112)

    柔らかさの再現もお願いします

    • by Anonymous Coward

      十分に柔らかさの再現ができてるぞ

    • by Anonymous Coward

      柔らかいガンダムが出ればバンダイも本気を出さざるを得ないかもしれない

      # やわらかガンダムの事じゃないぞ

      • by Anonymous Coward

        柔らかいガンダムの量産型で一人でナニすることをジムニーと言う

        # 軽自動車の事じゃないぞ

        • by Anonymous Coward

          # 軽自動車の事じゃないぞ

          シエラのことか

        • by Anonymous Coward

          愛され続けるのは、ボルジャーノン

        • by Anonymous Coward

          「(真ん中の)足なんて飾りです」 by アナニー愛好家

      • by Anonymous Coward

        あたまにちくわがつく魔改造

  • by Anonymous Coward on 2018年03月30日 14時35分 (#3385117)

    安価に肌を再現できる射出成形技術としては面白い

    フィギュアとしてはディテールが全然駄目
    プラモとしても加工が困難なので駄目

    • by Anonymous Coward
      >プラモとしても加工が困難なので駄目

      ヤスリで削ると、りっぱな擦り傷ができそうな気もしますが
      そういう加工はしないですか、そうですか
      • by Anonymous Coward

        逆にそういう加工をするにしても、塗装が全部うそ臭くなってしまうのではどうにもね

        成型色を生かす技術として、ランナーを溶剤で溶いてパテにするみたいな技もあるけど、これすら出来ない
        このフィギュアプラモは首周りがおかしいんだけど、修正とか無理ですねって事になる

      • by Anonymous Coward

        鏡面仕上げ用に番目の荒いヤスリ→細かいやすりで最後はコンパウンドで磨いたりするので問題ないのでは

        #むしろフミナちゃんにしては胸部装甲が貧弱なのが

    • by Anonymous Coward

      まあ「パチ組でイケるのを狙うのがバンダイ、いじれるものを狙うのがブキヤ」という説もありますね。
      だから「そのままで高い完成度を狙ってたらこうなったんだから仕方ない」という開き直りも一つの正義(正義言うな)。

      んで確かに削ったり切り貼りしたり合わせ目加工する路線が潰されてるのが弱点といえば弱点だけど、
      プラモの特徴の一部が潰されてたって全部の価値がなくなるワケじゃないから、これはこれで。(量産性とか金型流用とか)

      つか、必ずしも普段から下が透けてみえるものばかりではなく、
      「傷を付けると下地の色が出るプラモ」を作ることができると捉えても良いかもね。
      ガスレンジであぶったナイフでざくざく斬るのだー(色んな意味でやめなさい

      • >「傷を付けると下地の色が出るプラモ」

        これは使えるんじゃなかろうか
        ザクのプラモで最上層にライトグリーン、その下にダークグリーン、さらに赤、オレンジ、茶、グレイ、黒の順に層を重ねておく。そして1000番くらいのペーパーをかけていくと、下地が次々に現れて汚れや錆びた状態を再現できる
        親コメント
      • by Anonymous Coward

        大きくないお友達のためにディテールを犠牲にしているのがバンダイ。そんなん気にしないのがコトブキヤ。ディテール?そんなものはモデラーが好きにすればいいのだとか思ってるのがタミヤ。

        色んな意味でやめなさい

        ウェザリングの否定ですか?

        • by Anonymous Coward

          アカギレでも再現するのですか?

    • by Anonymous Coward

      サイズや肌の色が千差万別の義手を量産化する意味がない。

      金型の製造コスト考えたら、塗ったほうが早いし安い。

      • by Anonymous Coward

        プラモだから組み合わせられるじゃん?

  • by Anonymous Coward on 2018年03月30日 14時35分 (#3385119)

    すでに3Dプリンタが実用化されてる状況で非可動・要組立てのものを出されてもインパクトに欠ける。
    コスト面ではまだ優位だろうけど、いつまでリードを維持できるものか。

    • by Anonymous Coward on 2018年03月30日 17時07分 (#3385247)

      多色で材質が出せ、表面がなめらかに仕上がる高精度3Dプリンタってあります
      http://www.stratasys.co.jp/3d-printers/design-series/objet260-connex3 [stratasys.co.jp]
      けども

      ・本体1台:6000万円
      ・材料・サポート材、完成1gあたり:300円
      ・生成速度:1インチあたり3時間

      それで発色はかなり微妙ですよ。
      表面が多少荒れてもいいなら2千万くらいのもあるけど、材料費は似たようなもん。
      そして、安価な卓上タイプのフルカラー(なめらかさも発色も桁違いに悪い)では、グラムあたりの材料費はさらに倍くらいになっちゃう。

      そんなオーダーなんで、たぶん20年かかっても射出成形には勝てません。

      特にコストは逆立ちしても無理。
      例えばABSのペレット、1kgあたりで210円。グラムあたりにあおすと0.2円。
      価格が千倍違う。
      成形も1回あたり3分とか。

      そらバンダイあたりなら単価はもうちょい上かも知れないけど、
      これを覆せるほどの技術革新がそうそう来るとは思えないわ

      3DプリンタとかAM法が置換える可能性があるのは型成形ではなくて、切削とかそっちのほうね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      無塗装でグラデーションの表現というのはかなりインパクトが強いと思います

      ※3Dプリンタのフィギュアがどこまで表現できるんだろう?

    • by Anonymous Coward

      多色成型抜きにしても、バンダイの成型技術って、そこら辺の普及用3Dプリンタでは、逆立ちしても再現できないような精度のモノだぞ。
      ましてや3Dプリンタにそんな大層な着色技術とかないし。

    • これが○○病か

      # ○○には好きな文字を入れてください

      • by Anonymous Coward

        最近だと何と言ってもAIでしょう。

  • by Anonymous Coward on 2018年03月30日 15時10分 (#3385146)

    バンダイ驚異のメカニズムか!

    • by Anonymous Coward

      そこは「胸囲のメカニズム」かも。たゆんたゆん

  • by Anonymous Coward on 2018年03月30日 19時42分 (#3385317)

    Togetterまとめでも言及されていますが、既存のフィギュアなどは彩色を人の手でやる必要があるので、どうしても品質にムラがあるんですよね。
    見本は良くても、実際に手元に届くとちょっとアレな具合の出来があったりとか。
    もちろん品質管理されているので酷いものは出荷されませんが、良と可の差は結構あったりします。

    この品質を保った製品を大量生産できるというのは、プラモデルの明確なアドバンテージでしょうね。
    人件費のコストも抑えられますし。

    • by Anonymous Coward

      邪神像は原型段階からダメなので、今回の技術をもってしても防ぐことは出来ません。あしからず。

      • by Anonymous Coward

        邪神像ってこんなのかと思ってた。
        http://otanews.livedoor.biz/archives/51881922.html [livedoor.biz]

        #(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!

      • by Anonymous Coward

        原型段階からだめなのもあるけど、そうでないのもある。

        原型から型を取るレジンキャストなどは、原型がそのまんま反映されるので、原型が駄目なら駄目というのはここから。
        一方で、金型を使うようなプラモデルや食玩のような量産品、ソフトビニールの製品は、原型を直接転写する形では形状が作れない。
        また、多くは原型は、作りやすい大きさで作られるので、スケール変更をする必要があるのだ。

        で、邪神が生まれるのはここ。
        原型を見ながら、実は職人が量産型を作ったり、スケールを変えたりするんだ。
        この時に、微妙

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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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