「星の王子さま」コラボ商品としてバオバブの苗木を販売、炎上 109
ストーリー by hylom
空気 部門より
空気 部門より
あるAnonymous Coward曰く、
緑化事業などを手がける企業が、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの小説「星の王子さま」のコラボ商品として作中に登場する「バオバブ」の苗木を販売した。しかし、同作品ではバオバブが「放置すると星を破壊する有害な巨木」として描かれていることから批判が集まっている(ASCII.jp、Togetterまとめ)。
販売元は「植物を届ける」というコンセプトに従って販売を行ったそうだが、作中ではバオバブは見つけ次第引き抜くべきもの、という扱いとなっており、そのミスマッチが批判を生んだようだ。さらに星の王子さまをモチーフとした梱包の裏面に「バオバブが大きな木になる」ようなストーリーや、星の王子さまがバオバブの苗木に水をやるイラストが描かれていたこともファンからは疑問の声が挙がっている(別のTogetterまとめ)。
なお、サン=テグジュペリはバオバブをファシズムの暗喩として描き、作中で悪として登場する3本のバオバブが「ナチズム」「ファシズム」「日本の帝国主義」を示しているという分析もある(BEST T!MES)。これと関連付けて今回の事態を嘆く人もいるようだ。さらに、購入後のサポートを行う気もなしに販売を行うような姿勢についても批判が出ている(さらに別のTogetterまとめ)。
なお、日本においては「星の王子さま」の著作権保護期間が2005年に終了しており、「星の王子さま」やサン=テグジュペリによる挿絵は誰もが自由に利用できる(過去記事)。
「コラボ」と商標 (スコア:5, 参考になる)
「『星の王子さま』やサン=テグジュペリによる挿絵は誰もが自由に利用できる」かというとそこまで自由ではなく、商標に基づいて商品化の認可を遺族らの団体(と、日本ではその国内代理店)が行っています。過去記事のコメント [srad.jp]でも触れられていましたが「あくまで『星の王子さま』本来のイメージを損なわない場合にかぎり、商業的使用を許可する」のが方針でした(ただしその後、国内代理店は変更になっています)。
今回、西畠清順氏はinstagramで「星の王子様とのコラボ [instagram.com]」「#星の王子さま と#そら植物園 のコラボレーション [srad.jp]」と称しており、プレスリリース [prtimes.jp]でも「サン = テグジュぺリ作『星の王子さま』とコラボレーションしたバオバブの苗木」とうたいました。しかしコラボ先の詳細が明かされることはなく、発売された商品にはクレジットも印刷されておらず、国内代理店ではなく商標の権利者でもない団体が透明なシールに印字されて貼り付けられていました。まず本当に「コラボ」なのかが疑われます。
さらに今回の発売元が独自に商標を出願していた [inpit.go.jp]ことも明らかになりました。「コラボ」というよりも、遺族らの団体が日本で商標を押さえ切れていないのをよいことに独占しようとしているとも取れます。今回の商品化は限定1000個に過ぎず、商標が登録されるまでの期間を考えると今回のことだけのために出願しているとも考え難いものがあります。
著作権が切れて自由に利用ができるというのは素晴らしいことだと思います。しかし今回、西畠清順氏らは「コラボ」を称することでそうした自由な利用ではなく、権利者の承諾を得ての商品化であるかのように装っています。同時に自らは商標を出願することで、他者の自由な利用を妨げる意思を見せています。自由な利用を尊ぶ立場からも今回の西畠清順氏ら行いは擁護できないものがあると考えます。
Re: (スコア:0)
そもそも、「星の王子様」はかなりの意訳(原題を直訳すれば「小さな王子」)で、邦訳の著作権は切れてない。「星の王子様」は本のタイトルに著作権が及ばない、っていうかなりギリギリを攻めた解釈の後に濫造されているわけだから、「コラボ」するんだったら遺族だけじゃなく訳者の遺族にも気を使わなきゃいけない。
Re:「コラボ」と商標 (スコア:1)
原題を直訳すれば「小さな王子」
「小さな大公」と訳すのが適切 [wikipedia.org]だそうです。
Re:「コラボ」と商標 (スコア:2)
日本ではprinceはほぼ「王子」としてしか訳されませんが、モナコ大公もprinceですよね。
グレース・ケリーは当然Princessですが、「王女」って訳してるのがたまにあって、「いやいや、(大)公妃」だろうって。
「星の王子様」は星の君主だからたしかに「大公(公爵)」って呼ばれるのは、なるほどです。
あと男性王配もprinceになるのかな。(前)オランダもイギリスも男性の王配でprince。
#「元」プリンスは「また」プリンス。
そうえいば、先代の圓楽が星の王子様であったこはtweetの中にも見当たらなかった。
プリンスと王子 (スコア:2)
「プリンス」は『王と名乗るほどではないがある一定の領域を治めている君主』
程度。だから「大公」が本来の意味
ただイギリスでは伝統的に「プリンスオブウェールズ(ウェールズ大公)」が皇太子の称号になってたのでプリンスに「王子」という意味もついてきたのです。後付けで。
Re:プリンスと王子 (スコア:2)
なるほど。
「王子」の方が後付けなんですね。男性王配もそういうことなんですかね。
イギリス王家以前の皇太子はどうなんだろう。
皇帝の皇太子は中世もCAESARなのかな。
まあ、日本人はプリンスは元々トランプぐらいからのイメージですからね。
Re:プリンスと王子 (スコア:2)
Principalって言い方もあるぞ。
おさっし (スコア:4, 興味深い)
👎
確信犯 (スコア:4, 興味深い)
誤用ではない方の確信犯だな。信念に基づいている。
敢えてフランスの作家が書いた「星の王子さま」を使ったのは、植民地帝国主義批判だとも解釈できるな。
枢軸国批判をただただ有難がって読んでいるだけではいけないという事なのかもしれない。
例えるなら (スコア:2, おもしろおかしい)
けものフレンズコラボ商品です!っていって、第三者が勝手に書いた追加ストーリーとともに登場キャラのシールを貼ったお肉がスーパーで売られている感じ?
# ちょっと違うか?
Re:例えるなら (スコア:1)
原作読むとかなりボロクソに貶されてるのに、坊っちゃんのモデルになった町ですと観光資源にしているどっかの四国の町みたいなものでは?
Re: (スコア:0)
なにそれちょっと心惹かれる
お○○を担いでオープニングを醜聞にしたソニー (スコア:1)
プラントハンターとか名乗る自然破壊者を、星の王子様と並べたイラストを使って物語り中で星を破壊する植物を売りものにしたのだから、批判されるのも当然。
昨年末にも神戸で世界一のクリスマスツリーとかいうもので批判されまくってたプラントハンター氏
その顛末は次のリンクにまとめられてるので興味のある人は見てください
http://iina-kobe.com/entry85/ [iina-kobe.com]
Re:お○○を担いでオープニングを醜聞にしたソニー (スコア:1)
自然破壊者が星を破壊する植物を売り物にする
なんだかあってるような気がしないでもない
Re: (スコア:0)
まあバオバブからしたらとんでもない風評被害だし、本当に植物好きならそのためだけに立ち上がってもおかしくはないが
西畠がやってるからそんなふうには取られないしもちろん当人もそんなことは微塵も考えてないだろうな、
Re: (スコア:0)
あの時はサヨクの擁護が凄かった
報道の方は炎上した直後のやつを最後にだんまりになってたな
Re:お○○を担いでオープニングを醜聞にしたソニー (スコア:2)
> 足が臭いのもサヨクのせい。
ここまで書いたら、「蚊にさされるのもサヨクのせい。」も付け加えなきゃ。
「コラボ作品」 (スコア:1)
一方的に引用して利用しても、コラボなのかしら・・・
SPAM送り付けて「コミュニケーション」って言い張られた感じ?
Re:「コラボ作品」 (スコア:1)
× 引用
○ 盗用
勝手に改変までしちゃってるしな
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re: (スコア:0)
「技術的には可能です」と言って不可能であることを伝えたと言い張る、みたいな
"if" の使い方を誤った (スコア:1)
独自解釈とかならまだしもオタクの一部が蛇蝎の如く嫌う「自分を主要な登場人物として追加する」をやったから炎上したのであろ(暴論)
「プラントハンターを殺して転生させる」ならこうならなかったものを。
#転生したらバオバブで星の破壊者として責任を取らされそうな件について
# ~水を貯めたりとか自然の役に立ってるはずなんだけど~
著作権法改正 (スコア:0)
改正前にすでに保護期間が終了していた著作物の著作権が復活することはないんだっけ?
めんどくさいなぁ (スコア:0)
ワロタ
で済ませられないのかよ
Re:めんどくさいなぁ (スコア:2, 興味深い)
タレコミではなぜか名前を書くのを避けているようだがぶっちゃけ西畠清順案件だから炎上した。
Re: (スコア:0)
まあ彼ならバラでコラボしても何かしらの理由で炎上するよな
Re: (スコア:0)
誰やねん。スラドでは名前出せばわかる人多いんか?
Re:めんどくさいなぁ (スコア:1)
高卒の自称プラントハンター西畠清順とは
http://iina-kobe.com/entry85/ [iina-kobe.com]
一言でいえば植物ネタを得意とする、炎上プロモ上等な企画屋
Re: (スコア:0)
ググレカス
Re:めんどくさいなぁ (スコア:1)
「カス」は「カッコよくて、スマート」の略だから、
褒め言葉なんですよ。
#本当かどうかググってみよう!
Re: (スコア:0)
パッケージに星の王子さまと向かい合わせに自分のイラストを入れさせるなんてどれだけ自分が好きなのだろう。自分をスーパースターとでも思ってるのかな。
Re: (スコア:0)
王子をネタにしたエロ同人が見つかったらどうなるんだろう。
Re: (スコア:0)
解釈違いじゃなきゃいいんじゃないの
腐女子に口調が間違ってる謎解釈の薄い本投げ付けたら発火したようなもんだろ
Re: (スコア:0)
「公式が解釈違い」とか頭のおかしいことを言い出す外野をまにうけてもなあ
Re: (スコア:0)
漫☆画太郎の星の王子さまよりは大丈夫かも?
Re:めんどくさいなぁ (スコア:1)
よし二ノ瀬泰徳先生の星の王子さまだな。
とりあえず女装と触手はディフォルトで
ファインディング・ニモ (スコア:0)
ファインディング・ニモの映画公開後、カクレクマノミが大ブームになったという話も有りましたね。
人間から逃げる話だというのに…。
Re:ファインディング・ニモ (スコア:1)
古くはあらいぐまラスカルでも、成長するとともにどんどん手に負えなくなって、最後は森に放さざるを得なくなったって話なのに、あれ見てアライグマ飼おうとする連中が増えたようですし。
で、物語通り?最後はそこらに捨てたがために、野生化アライグマが問題になったりしてました。
Re:ファインディング・ニモ (スコア:1)
風の谷のナウシカの公開後何年かしてテトリスが大ブームになりました
Re:ファインディング・ニモ (スコア:1)
ナウシカのペットがキツネリスのテトであるところまでは
わかったけど、同じく笑いどころはわからない。
-- う~ん、バッドノウハウ?
バオバブより (スコア:0)
小説においては悪し様に書かれているが、現地においては有用植物であり人類誕生以前から生態系を形成する一員である。
いわば、一人の白人の無知による風評被害であり該当書籍において注記を求めるものとして、今ここにポリコレ棒を振り上げるものとする。
Re:バオバブより (スコア:1)
日本では大葉うめぇとか言ってるけど、アメリカでみんなで大葉植えましょうとかやったらキレられる。みたいなもんじゃないか。
Re: (スコア:0)
まあ単純にこの西畠ってのが嫌われ者だから、ピュアな()王子様信者たちが煽られてるだけなんだけどもね。
バオバブは無実 (スコア:0, フレームのもと)
バオバブ並木を見に行くのが旅行の目的の一つになっています。
西オーストラリアでも自生しているので、バオバブ好きな人は
ダービーやパースまで見に行く人もいるほどです。
「星の王子様」は読む気もないので分かりませんが、
サン=テグジュペリはなんで、バオバブを有害な木に設定したんでしょうかね。
バカな作者だと思います。
Re:バオバブは無実 (スコア:3, すばらしい洞察)
王子の居た星は、バオバブが成長すると、根で破壊されかねない程小さい、という設定です。
地球でも同じように有害、なんて設定では当然無いわけです。
バオバブは、うまく育てれば盆栽にもなるそうですが、小さな鉢だと鉢が根でいっぱいになることもあるそうです。
そう考えれば、バオバブが有害、と言うよりは、星が小さすぎる、と捉えるのが適切じゃないかと思いますね。
そんな小さな星に人や植物が生存できるわけない、という批判なら、あり得なくもないと思いますが、
バオバブが有害という設定だから作者はバカ、という批判は、斜め上を行っちゃってる感じですね。
仮に作者がバカだったとしても、読まずに批判するバカさ加減に比べれば、大したバカではないでしょう。
Re:バオバブは無実 (スコア:1)
何でバカな作者の作品をわざわざ読むのかというツッコミが入るでしょうね。
バオバブの設定に対する批判なのであって、
作品の良し悪しを論じているわけではありません。
Re:バオバブは無実 (スコア:1)
何でバカな作者の作品をわざわざ読むのかというツッコミが入るでしょうね。
「バカな作者」というのは、NOBAXさんの、作品未読による誤解に基く見解でしかありません。
いつまでそんな無根拠な中傷を続けるんでしょうか?
上の引用は、作品を読まずに「バカな作者」と判断したバカが、作品を読んだ人をバカにしているに過ぎず、
もし実際にそんな中傷があったとしても、気にするほどのことではありません。
まあ、作品を読まずに「バカな作者」と判断するバカは、ごく稀なバカです。
ですので、そんな中傷は、あるかどうかすら非常に疑問な事象でしょう。
# NOBAXさんですら、そんなバカなことはしないでしょ?
バオバブの設定に対する批判なのであって、
既に指摘した通り、作中のバオバブの設定に特に変わったところは無く、NOBAXさんの批判は当たりません。
作中でバオバブが有害なのは、王子の星の様に非常に小さい星の様な極めて特殊な状況においてのみです。
地球ではもちろん無害ですし、NOBAXさんが挙げたマダガスカル・西オーストラリア・ダービー・パース [srad.jp]でも同じく無害です。
この説明は二度目ですが、そろそろご理解いただけましたか?
その上で、まだそんな的外れな中傷を続けますか?
さらに、NOBAXさんは、サン=テグジュペリを「バカな作者」と中傷しましたね。
設定だけでなく、作者への中傷もまだ取り下げないつもりですか?
作品の良し悪しを論じているわけではありません。
一連のスレッドで、作品の良し悪しなんかを持ち出した人は誰も居ませんよ。
関係無いことを持ち出したところで、NOBAXさんの無根拠な中傷が誤魔化されることはありません。
Re:バオバブは無実 (スコア:2)
Re:バオバブは無実 (スコア:2)
ファンタジーに現代基準の科学を求めても意味はないでしょう。
当時、バオバブが有用な植物であることが世界中に知られていれば使わなかったと思います。
Re: (スコア:0)
確かに「なんで設定したのかわからない」は同意するが、読む気がなく読んでもいない = つまり自分は知らない分際で「バカな作者だと思う」なんて、ちょっと酷いと思いますよ。
Re: (スコア:0)
>サン=テグジュペリはなんで、バオバブを有害な木に設定したんでしょうかね。
聞き慣れない名前で丁度良かったから、とかなんでもいいやんそれこそ。ファンタジーの設定なんてそんなもんじゃん。
人を惑わす邪悪な蛇がー、とか、権力者に取り入る狐がー、とか。
作者が考えたオリジナル設定じゃないならセーフ、特に古い言い伝えもないのに何かに勝手に邪悪な設定を付けるのはアウト、
みたいな線引きはあり得るけど、どっちにせよ、古くから伝わる風評被害の伝統を次代に残そう、みたいな考えで、褒められたもんじゃないし。