「鼓膜では聞き取れない高周波を含むハイレゾ音源」を聞くと脳はより多くの快感を感じる? 106
ストーリー by hylom
へー 部門より
へー 部門より
電通サイエンスジャムが、「鼓膜では聞き取れないとされる高周波を含むハイレゾ音源」をヘッドホンで聴くと、脳は圧縮音源を聞いた場合と比べてより多くの快感を感じる、という実験結果を長岡技術科学大学と共同でまとめたそうだ(DIME、プレスリリースPDF)。
これはそれぞれの音源を聞いた際の脳活動の変化を測定して分析した結果得られたもので、従来の圧縮音源と比較すると、ハイレゾ音楽を聞いた際は脳は約1.2倍の快感、約3倍の安心感を感じ、さらに不快感や不安感はそれぞれ約4割、約3割減少されたという。
記事ではこの結果から、「ハイレゾ音源は、人の抗えない本能を刺激する」としている。ちなみに被験者は「普段から音楽に親しみのある20~40代男女10名」だそうだ。
このあいだサイエンスZEROでやっていました (スコア:5, 参考になる)
軟骨伝導の話でしたので、ヘッドフォンなら感じることが出来るかもしれません
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp478.html [nhk.or.jp]
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惑星ケイロンまであと何マイル?
ハイレゾ音源と比較されるべきなのはCD音源 (スコア:5, 参考になる)
とのことですが、ハイレゾ音源の特徴は、音楽用CDのサンプリング周波数44.1kHzや量子化ビット数16bitを上回ることなのですから、MP3などの圧縮音源ではなくCD音源と比較するべきです。
大体、この実験じゃ「多くの快感を感じる」のが「高周波を含む」からであることは実証できてませんね。ハイレゾ音源から2万2000Hz以上をカットしても同じ結果になる可能性もありますよね?
圧縮音源と比較しているのは販売店も同じで、非常に残念です。秋葉原のヨドバシカメラのハイレゾコーナーに行ったところ、試聴機で可能なのがMP3音源との比較のみで、CD音源(もしくはロスレスのWAVや可逆圧縮)との比較ができないようになっていました。しかも、そのMP3音源のビットレートすら書いていない始末。
ハイレゾはオカルトでも、耳の良い一部の人しか理解できないようなものでもありません。1万円以上の、audio-technica・Shure・Bose製のイヤホン・ヘッドホン・スピーカーで、ジャズやクラシック、オーケストラを聴けば、大抵の人がCD音源との違いを明確に理解できるはずです。何十万円もするスピーカーでなくても違いがわかるのです。ただし、ハイレゾが再生できるプレイヤーは比較的高価ですが……。プラシーボ効果が心配ならば、ブラインドテストを複数回やってみると良いでしょう。
2万2000Hz以上は人間に聞き取れないのだから、ハイレゾ音源とCD音源が聞き分けは不可能であるといった誤解をされている方もいらっしゃいますが、ハイレゾ音源は高音が再現できるだけでなく、データの「解像度」が違う [biccamera.com]のです。
Re:ハイレゾ音源と比較されるべきなのはCD音源 (スコア:1)
データの「解像度」というリンク先ですが、縦軸はS/N比、横軸は上限周波数を表しているだけですよね。
どちらも人間の可聴限界を超えているので、ハイレゾ音源との聞き分けは不可能でしょう。
というか、普通の人間がブラインドテストすると128bpsのMP3とすら判別は困難です。
Re:ハイレゾ音源と比較されるべきなのはCD音源 (スコア:3)
解像度の差がわかるというのはオカルトだと思います。
正しいブラインドテストをしていないのでしょう。
まず、市販のハイレゾ音源曲とCD音源曲の比較でハイレゾの良さを語ってはいけません。
両者はそもそも大半が録音の方針を変えているので、音自体が違うものからです。
以下のURLの記事などは具体的な例を挙げていて興味深いです。
http://jobless-fish.com/135 [jobless-fish.com]
本来行うべきブラインドテストは、同一再生機材を使い、ハイレゾ音源を、そのままデータ変換で
CD音源と同じ44.1kHz 16bitの無圧縮音源に加工したものとで比べるべきです。
その場合、本当に両者の差を実感することができるのか、私は強い疑念を抱いています。
20年前 (スコア:3)
20年以上前に、20kHz以上の成分が含まれる物とそれをCD化(44kHz sampling)されたものを聞いて脳波をとる試験をしているものを見ました。
20kHz以上の成分が含まれる物ではリラックスしている脳波が多く発生するという結果が出ていました。
音源が私の好きなミュージシャンの一噌幸弘(篠笛)だったのでよく覚えている。
「東京ダルマガエル」がでた少し後くらいってことで20年くらい前。
Re:20年前 (スコア:3, すばらしい洞察)
パイオニアだったかが、初めて96khzサンプリングをしたんだか20khz以上をつくって再生したんだかしたものをオーディオフェアで聞いたことがありますが、脳みそに染み込んでくるような音でした。たしかに気持ちがよく、次元の違う音でした。
思うに、20KHZ以上を再生できるということではなく、20khzぐらいまでは位相・波形の狂いを少なく再生できるということが影響しているのではないか?と。
Re:20年前 (スコア:1)
ただ、ほかのヘッドホンに比べて圧倒的に高音はよく聞こえましたが、良さを理解できませんでした。
Re:20年前 (スコア:3, 興味深い)
確か, その試験には後日談があって, 最初に有意差が出た実験の環境では, 主にスピーカーの箱鳴りのせいで, 20kHz以下の波形に違いが出ていたとか.
この点を改良して20kHz以下では相違が無いようにして再試験してみたら, 有意差が無くなっちゃったという, ちょっとがっかりな結果が.
ですから, 電気信号じゃなくて「音」という粗密波になった状態で比較するに足る条件になっているのか検証するというのが, 人間という検体を持ってくる以前に必要なことでしょう.
Re:20年前 (スコア:1)
この実験ではソニーが機材を提供と書いてあるけど、普通のアンプやスピーカーやヘッドホンって20kHzまでしか帯域ない気がするんで、せっかくハイレゾ音源あっても普通の人はなかなか体感できないんでは。
# 学生実験でアンプの周波数特性調べた時、20kHzで見事にストンと落ちてて感動した
Re: (スコア:0, おもしろおかしい)
いやーソニーと電通とかマジで熱いですね。
ハイレゾウォークマンバカ売れ間違いない!!!!
Re: (スコア:0)
帯域が上まであったらそこで切らないでしょ。
# 昔FM放送は原版が良いからCDより音質が良いと言ってる人がいた…
Re:20年前 (スコア:1)
50~15kHzですね。 [wdic.org]
Re: (スコア:0)
CD対レコードの議論でよく見かけましたが、その後どうなったんですかね。
どこのバラエティー番組? (スコア:2)
この程度の人数で結論を出すのって、あるある大事典などのバラエティーと大差ないのでは?
そもそもハイレゾで圧縮率が低い方が良いというなら、自然の環境音の方が良いはずですよね?
実験の被験者が少なすぎる上に比較対象も少ない、製品のCM以上の意味はなさそうです。
如何なる内容であろうとACでの書き込みは一切無視します。
Re:どこのバラエティー番組? (スコア:4, 興味深い)
サンプル数が10人でも繰り返し再現性くらいは確認しているのではないでしょうか。
疑うにももう少し根拠が必要だと思います。
今回の結果は「すべての人間がそうだ」ではなく、
「人間の体にそういうメカニズムが存在する」ということを示せたのが重要なのでしょう。
例えサンプルが偏っていたりして普遍性がなくとも、
一部の人間が確実に聞き分けられるのであれば、それは人間のポテンシャルを示す結果となります。
Re:どこのバラエティー番組? (スコア:1)
ああ、それだったら一言で済ませられますよ。
「誤差だ。」ってね。
#ビリーバーには用はありません。
如何なる内容であろうとACでの書き込みは一切無視します。
Re:どこのバラエティー番組? (スコア:3)
サンプル数が10人→少なすぎる
というのは自明でないという点です。
脳機能関連の研究で15人のサンプル数で論文になってプレスリリースされているものもあります。
要はエラーバー次第です。
対照実験の設定については確かにまずいと思います。
が、それとサンプル数の問題は並列のはず。
査読がない、情報が不足しているというのは疑う根拠としてよいとおもいますが、
元コメはサンプル数が少ないことを前提の1つとしてCM以上の意味がないと言っているので、
それはまずいと思ったわけです。
#返事を見ると本人は何か根拠があって結果に対して誤差の方が大きいことを確信しているようで、
#私の前提知識が不足しているだけなのかもしれません。
Re:どこのバラエティー番組? (スコア:1)
Re: (スコア:0)
偽化学が完全論破された!
確かにヘッドフォンで音楽聞くなって話になるよな。
Re: (スコア:0)
というか、もう高周波だけ流してれば良いんじゃね?
同じ音楽を聞いても高周波を含むか否かで快感が違うのなら、
必要なのは高周波であって、音楽なんて何でも良いってことでしょ。
Re: (スコア:0)
背油チャッチャ系ラーメンが好きな奴に、背油だけ食わせたら、吐くと思うが。
この結果が有意であるかどうかはさておき、
娯楽を要素に分解して楽しめると思える、お前さんの感性のほうが、余程カルトだよ。
Re: (スコア:0)
それってつまりモスキート音?
私は「鼓膜では聞き取れない高周波」よりも (スコア:2)
「ハイレゾ音源」と聞くと脳はより多くの快感を感じる。
Re:私は「鼓膜では聞き取れない高周波」よりも (スコア:1)
水着入浴という時点で見事に萎えますねえ
使うなら (スコア:2)
その快感を得やすいらしい高周波のみ再生するのは、どうだろうか。
可聴域の音と連動する必要があるのかどうかは知らないけど。
違うことは違うだろう (スコア:2)
ハイレゾで録音した物からハイレゾマスターを作り,
同一ミックスのまま,
CDにダウンサンプリングしたものととハイレゾそのままを聞き比べれば
そりゃ違うだろうと。意識として認識できるかどうかは別にして,違わないわけない。
で,ハイレゾ偉い!といえばそうでもなく。あくまで聞き比べた際の差異でしかなく。
最初にハイレゾ聴いて「さすがハイレゾ」と言えるような違いは無い。
オケなんかで音が団子になってる部分で違ったりと,わかりやすい部分はあるように感じる。
だが,それとて,ハイレゾだから音が良いのか,
CDのダウンサンプリングがタコだから音が悪いからなのかは正直判別付かない。
故に「鼓膜では聞き取れない高周波を含むハイレゾ音源」を聞くと脳はより多くの快感を感じる?」
というのはまあ,眉唾だろうと。
ハイレゾで録音した物はハイレゾで再生するのが吉,とは言えるが,それ以上のものでもないだろうと。
もう一つ比べて欲しかった (スコア:1)
>記事ではこの結果から、「ハイレゾ音源は、人の抗えない本能を刺激する」としている。ちなみに被験者は「普段から音楽に親しみのある20~40代男女10名」だそうだ。
圧縮後再生して歪んでそうな音よりは、より歪の少ない音の方がそりゃいいだろうね。
そこで、ハイレゾ音源だと生演奏よりも脳が感じる快感度アップするのかと疑問に思ってしまうので、
圧縮音源とハイレゾ音源と生演奏とを比べた場合どうなのかも比較実験して欲しい気がした。
あくまでも「録音した音楽を再生してヘッドホンで聞く」シチュエーションが重要なのだとしたらお門違いですが。
#疲れてるのか鼓膜では聞き取れていないはずのノイズがずーっと脳内に鳴り響いてて不快感up中。所謂耳鳴り。
Re:もう一つ比べて欲しかった (スコア:1)
ハイレゾ音源というのは、調べた限りでは、
従来のCD(DVD)音源では録音時・保存時に切り落としていた要素まで含んでいるだけで、
生の音には無い要素を追加しているわけじゃないようです。
生の音と比べたら生の音の方がいいんじゃないですかね。
もっとも、生の音は聞く環境が限られるので比較が難しそうです。
生の音を聞く環境でハイレゾ音源だけを聞くというのも想像できませんし、その逆もしかり。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re: (スコア:0)
今回の実験ではハイレゾ音源を圧縮音源とだけ比較しているので、
ハイレゾ音源が良いというわけではなくて圧縮音源の方が悪いという見方もできますからね。
私はCDそのものとの比較もして欲しいと思いました。
あと、プレスリリースにはハイレゾ音源とCDレベルの圧縮音源それぞれの仕様が書かれていないので、
その点を明らかにして欲しいです。
Re: (スコア:0)
44kHz、16bitにソフトで加工したということを圧縮と言っているのでは?
しかし、オーオタ的には再生機が異なる時点で無意味な比較なんじゃないだろうか?
ハイレゾ対応機なら何でも再生できるだろうから圧縮した方も再生すればよかったのに。
Re:もう一つ比べて欲しかった (スコア:1)
mp3やAACのことでほぼ間違いないと思いますね。
同じウォークマンを使用して比較していますが、ハイレゾ対応ウォークマンはリニアPCMにも対応。
なのに、わざわざ「CDレベルの圧縮音源」と書いている。
さらには、CDと全く同等の非圧縮44KHz/16bitのことを「CDスペック(44.1kHz/16bit)」と、こちらも繰り返し記述されている。
ここから導かれることは、リニアPCMを使わず、mp3やAACによる非可逆圧縮をかけた音源を使っているだろうということ。
ビットレートも、エンコードの設定も開示してないんだから、音質なんてどうとでもなりますわ。
それこそ、128kbpsでローパスフィルタ入れずに無理矢理44kHzまで出力させた、キンキンカリカリするmp3だって充分あり得る。
エンコードを午後のこーだver2の超高速モード使うとか、音質を悪化させる方法はいくらでも。
たとえそういう悪質なことしなかったとしてもですよ、192kbps程度の圧縮音源なら、通常のリニアPCM 44kHz/16bitでも明確に違いが分かるぐらいですから…。
ハイレゾを比較するなら、リニアPCMで比較する以外なんの価値もない。
ゴミみたいな研究ですわホント。
研究のフリした商業宣伝としても、誠意がないね。幻滅したよ。
Re: (スコア:0)
適切にローパスフィルタをかけないと容量あたりの解像度は悪くなる一方だからな。
無限の容量のメディアとそれを処理できる再生機器が必要になってしまう。
・・・それでシンセサウンドの曲かけてたりしてなw
眉唾 (スコア:1)
サンプルが少な過ぎるし、
感性を何倍増加とかいう表現からして怪しいけど、
計測方法について具体的には何も書いてないし評価基準自体がかなり怪しい。
結論ありきと言うか、提灯持ち的研究の臭いがぷんぷんする。
毎度おなじみ電通商法でございます (スコア:0)
"電通"サイエンスジャムって時点でね、学会発表したわけでもないし。
Re: (スコア:0)
サイエンスジャマーだな
Re: (スコア:0)
二重盲検でないと信じられない。
オカルトオーディオの真髄を見た (スコア:1)
要は聞き手に快楽を与えれば、正確であったり「ピュア」であったりする必要などないということか。
これは、確か……そう! (スコア:1)
環境音は? (スコア:1)
脳の活動を計測しての実験だから、当然、殆ど無音の環境での調査だろうね。
実環境だと、各種の環境音がノイズとして追加される。電車の中とか、稼働中PCの傍とかね。
で、これらが混じると、同じ楽曲でも、聞こえ方が全然違う。
場合によっては、敢えて劣化的な加工をした方が快適だったりするし。
あと、鑑賞目的とBGM的要素とでも、必要条件が違う。
当然だけど、楽曲による差異も様々。
静かな環境で、特定楽曲の鑑賞を前提とした場合だけの結果じゃ、何の意味も無いね。
-- Buy It When You Found It --
圧縮? (スコア:0)
20kHz以上の前に、圧縮・非圧縮を比較して、
圧縮音源は脳に悪いとか言い出す人が出て・・・・来ないだろうなぁ。
感性を測定って何だよ (スコア:0)
安心感とか快感とかを数値で測定できるようになったんならそっちのほうがすごい発見じゃないの?
論文にすればすごいことにならないの?なんかしらんけど
一般人にとっては (スコア:0)
現状の普通の音源をハイレゾにするより、いつも使ってる安いイヤホンを高いのに買い換えた方が実感できるはず。
イヤホンやヘッドホン、スピーカーのスペックアップをやりつくした人にはいいだろうけどさ。
Re: (スコア:0)
そもそもその程度の安物だとハイレゾ音源は再生できませんね
最低限の機器を揃えるのが前提に必要そうです
意義が不明 (スコア:0)
健康食品の健康効果立証の論法と一緒
FYI:なんとか28号 (スコア:0)
ヘッドフォンだけではダメという話 [impress.co.jp]
Re: (スコア:0)
健康のことを気にするならオーディオなんぞ止めたほうが良いということか。
猫の声にも (スコア:0)
高周波が多くふくまれているのだろうか。
Re:単純に「ハイレゾ音源を聞くこと」を喜んだんじゃないだろうか。 (スコア:1)
>「今聞いてるのはハイレゾ音源!」と思う事自体が脳にいい影響を与えている可能性
もうそれで間違いないかと。
ブラインドテストだろうと、ハイレゾの実験だかどちらかが高音質だとか明らかにしている時点でアウト。
何の実験かもまったく明らかにしないことに意味がある。
Re:SONYがWalkmanのAシリーズを復活させた模様です。 (スコア:2)
いまだに A-847 使ってますが、操作性は継承しているんですね。
タッチパネルにしなかったところは好感が持てます。
でも、ハイレゾはどっちでもいいので、今のが壊れるまでは
用がないかな。
Re:SONYがWalkmanのAシリーズを復活させた模様です。 (スコア:2)
むしろ、今回のAシリーズで最大のニュースはハイレゾじゃなくてmicroSDXC対応したことじゃないかって思うんだよね。
正直ハイレゾとかいらんから、内蔵メモリなしで、microSDXCオンリーのSやEシリーズ出せって思う。
uxi