Microsoft Defender、AV 製品パフォーマンステストで 17 製品中 16 位 60
重さ 部門より
AV-Comparatives が実施したアンチウイルスソフトウェアのシステムパフォーマンスへ与える影響を調べるテストで、Microsoft Defender が 17 製品中 16 位となっている (Performance Test April 2022、 Neowin の記事、 BetaNews の記事)。
テストはファイルのコピーと圧縮・展開、ダウンロード、アプリケーションのインストール・アンインストールと起動、ウェブブラウズの各項目から算出する AVC スコアと、PC Mark 10 Professional のテスト結果から算出するスコアの合計で評価する。AVC スコアは各テスト項目を全製品中の相対的なパフォーマンスにより遅い (0 点)・普通 (5 点)・速い (10 点)・非常に速い (15 点) の 4 段階で評価し、90 点満点。PC Mark 10 のスコアはアンチウイルス製品が何もインストールされていない状態のスコアを 100 点とする相対的な評価となる。特に説明されていないが、AVC スコアと PC Mark 10 スコアの合計と満点の 190 点との差が最終的なインパクトスコアになる。
Microsoft Defender の場合、PC Mark 10 スコアは 97.4 点で 8 位だが、ファイルコピーの 1 回目が「遅い」、アプリのインストール・アンインストールが「普通」で、AVC スコアは 16 位の 68 点にとどまり、インパクトスコアは 24.6 点。似たような傾向でインパクトスコア 27.4 点の Total Defense とともに、星 1 つの「Standard」評価となった。一方、上位はK7 (1.6 点) や Panda (2.5 点)、ESET (3.4 点)、G DATA (3.6 点) をはじめとして 10 点未満の 9 製品が星 3 つの「Advanced+」評価、10 点以上 20 点未満の 6 製品が星 2 つの「Advanced」評価となっている。
テスト環境は Intel Core i3 CPU に 4 GB RAM、SSD といったローエンドを想定したもので、Windows 10 21H2 64 ビット版とコンシューマー向けセキュリティ製品をデフォルトの構成でインストールしている。なお、テストはパフォーマンスの調査に限定しており、脅威に対する保護性能とは無関係な点に注意が必要だ。