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火星

NASAの火星ヘリコプターIngenuity、ミッション終了 5

ストーリー by headless
先を越される 部門より
NASA のビル・ネルソン長官は 1 月 25 日、火星ヘリコプター Ingenuity のミッション終了を発表した (NASA JPL のブログ記事動画)。

Ingenuity は大気密度が地球の 1% 程度しかない火星で初の動力飛行デモを行うため、火星探査車 Perseverance の腹部に取り付けられて火星へ向かった。名称は火星探査車の名称を決めるエッセイコンテストファイナリストに残った中から選ばれたものだ。

当初の計画は 30 sol にわたって計 5 回の飛行実験を行うというものだったが、計画は大幅に延長。3 年近くにわたって合計 72 回のフライトを完了し、総飛行距離は計画の 14 倍以上、総飛行時間は 2 時間を超える。

Ingenuity はひっくり返ったりしておらず、現在も地上と通信を行っているが、今週地球に届いた 1 月 18 日のフライト後の画像でローターブレードの 1 本が破損していることが確認され、NASA では飛行可能な状態ではないと判断したとのことだ。
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交通

NASA、静粛超音速実験機「X-59」をロールアウト 50

ストーリー by nagazou
超音速 部門より

NASAとロッキード・マーティンは12日、次世代超音速旅客機の実現に向けた「Quesst」ミッションの一環として、静粛超音速実験機「X-59」を公開した。Quesstミッションの目標は、超音速旅客機の実現を目指して、X-59を設計・製造し、飛行時に発生するソニックブームを静粛化することにある(NASA発表動画航空新聞社)。

現在の商用航空機では、超音速ソニックブームが引き起こす騒音を理由に飛行ができないが、X-59はこうした規制を解除するのに必要なデータを収集することを目的として開発された。収集されたデータは、連邦航空局や国際規制当局に提供する予定。これにより超音速飛行に関する新たな規則を作成・採用することが可能になるとされる。

X-59は気体全長99.7フィート、全幅89.5フィートで音速の1.4倍で飛行する能力があるという。X-59では薄い先細りの機首が採用され、それが全長のほぼ3分の1を占めている。この構造により、ソニックブームの影響を軽減することができるとされる。

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月

民間初を目指す月着陸船「ペレグリン」が月着陸を断念 21

ストーリー by nagazou
断念 部門より

米Astrobotic Technologyは9日、月着陸船「Peregrine(ペレグリン)」の推進剤が漏洩しており、月に着陸することができないと発表した。PeregrineはNASAの商業月面輸送サービス(CLPS)の一環として、民間初の月面着陸を目指していた(Astrobotic Technology公式XアカウントUchuBiz)。

しかし、1月8日に打ち上げられた直後に機体の異常が報告され、推進剤の漏洩が判明。推進剤の漏洩により、Peregrineは適切な姿勢を取れず、太陽電池パネルを充電することができなくなった。現在、残った推進剤で約40時間分の活動が可能であることから、次の月着陸船「Griffin」(グリフィン)のためのデータ取得を続ける予定だとしている。

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プログラミング

訃報: Pascal言語設計者ニクラウス・ヴィルト氏 62

ストーリー by headless
訃報 部門より
コンピューターの先駆者で、プログラミング言語 Pascal などを設計・開発したニクラウス・ヴィルト氏が 1 月 1 日に死去した。89 歳だった。家族によると安らかに息を引き取ったという (チューリヒ工科大学のニュース記事The Register の記事)。

ヴィルト氏は 1934 年 2 月 15 日、スイス・ヴィンタートゥールに生まれる。子供時代からテクノロジーへの熱意を示していたヴィルト氏はチューリヒ工科大学を卒業後、1960 年にカナダのラヴァル大学で修士号を取得。カリフォルニア大学バークレー校でコンピューターとプログラミング言語、コンパイラーに出会い、ハリー・ハスキー氏の元でプログラミング言語 Algol 60 の一般化の研究により博士号を取得する。

スタンフォード大学とチューリヒ大学でのアシスタントプロフェッサーを務めたのち、1968 年にチューリヒ工科大学へコンピューターサイエンスの教授として帰り、1999 年まで教鞭をとってスイスにおけるコンピューターサイエンス確立に重要な役割を果たした。

ヴィルト氏はチューリヒ工科大学での 31年間に Pascal のほか、Euler やPL360、Algol W、Modula、Modula-2、Oberon、Lolaといったプログラミング言語を開発し、1984 年にはチューリング賞を受賞。ハードウェアの進化を上回る速さでソフトウェアの低速化が進むというヴィルトの法則や、小惑星 21655 Niklauswirth にもその名を遺す。
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著作権

NASAのアルテミス計画に関するニュース記事、DMCA削除要請の対象に 19

ストーリー by headless
混入 部門より
headless 曰く、

著作権侵害 URL をインデックスから削除するよう Google に求める DMCA 削除要請では明らかに無関係な URL が混入していることも多いが、DMCA Piracy Prevention Inc がアダルトモデルの著作権が侵害されたとして 12 月に送った削除要請には NASA のアルテミス計画に関するニュース記事が混入している (TorrentFreak の記事)。

削除要請は「Artemis」名義で OnlyFans などで活動するアダルトモデルに代わって送られたもので、米国人宇宙飛行士を再び月に送る NASA のアルテミス計画とは全く関係がない。対象 URL の大半はポルノ関連サイトのようだが、英国政府や BBC、Le Monde、The Vergeなど、アダルトモデルの著作権侵害コンテンツを掲載する可能性の低い URL も数多く含まれる。アルテミス計画関連の報道のほか、TorrentFreak では Microsoft が開発したチャットでの発言内容から小児性愛者を判別する「Project Artemis」に関する記事が含まれることに注目している。

DMCA Piracy Prevention は 11 月に「La Sirena」名義で活動するモデルに代わって Star Trek 関連など無関係なコンテンツに対する削除要請を大量に Tumblr へ送り、Tumblr の親会社から「恥の殿堂」入りを宣言されている。

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宇宙

約3100万キロの距離の深宇宙からネコ動画を配信 27

ストーリー by nagazou
ライカ犬とは違うのだ 部門より

米国宇宙航空局(NASA)の小惑星探査機「Psyche」には、「深宇宙光通信(DSOC; Deep Space Optical Communications)」というレーザー通信装置が搭載されている。これは将来的な宇宙探査ミッションでの需要が見込まれる大容量のデータ送信を想定したもので、2023年11月14日に初の通信実験が実施された(NASA JPL今回の実験で送受信された動画AFPBB Newssorae)。

実験ではDSOCを用いて深宇宙から地球に向けて高解像度のネコの動画を送信することに成功したという。動画は15秒ほどの長さで深宇宙から送信された初めての映像となった。実験時、Psycheは3100万キロメートル離れた位置にあり、これは地球と月の距離の約80倍にあたるという。現在の通信では無線周波数システムが使われているが、DSOCではレーザーを使用することでデータ転送速度を10~100倍に増加させることができるとしている。

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国際宇宙ステーション

NASAのフランク・ルビオ宇宙飛行士、ISSで初めて収穫したチェリートマトを食べてしまったとの疑惑が晴れる 13

ストーリー by headless
NASA のフランク・ルビオ宇宙飛行士は国際宇宙ステーション (ISS) で栽培したチェリートマトの果実 2 粒を紛失したと主張していたが、1 年近くたって発見されたそうだ (NASA のニュース記事The Register の記事Meteored の記事動画)。

スコット・ケリー宇宙飛行士を上回る 371 日間 ISS に滞在したルビオ宇宙飛行士は VEG-05 研究でチェリートマトを栽培した。VEG-05 で使用した装置はレッドロメインレタスヒャクニチソウを栽培した Veggie ともラディッシュを栽培した APH とも異なる「XROOTS (eXposed Root On-Orbit Test System)」というもので、水耕栽培と気耕栽培の技術を用いて土などを使用することなく植物を栽培できる。

ルビオ宇宙飛行士によれば、紛失したチェリートマトは栽培開始後初めて収穫したものだという。そのため、同僚の宇宙飛行士たちに「宇宙で初めて収穫されたトマトだ」と見せて回ったのち、(袋を) ベルクロで貼り付けたのは間違いないと思うが、どこかへ消えてしまったそうだ。ルビオ宇宙飛行士は自分の時間を 8 ~ 20 時間かけて探したが見つからず、同僚たちに「奴が食ったんだ」などと噂されて悔しい思いをしていたとのこと。

ルビオ氏が紛失したトマトの発見は、ISS 運用 25 周年を記念した NASA のボブ・カバナ元宇宙飛行士と ISS プログラムマネージャーのジョエル・モンタルバーノ氏および第 70 次長期滞在クルーによるトークショーの最後に公表された。既に話は地球にも伝わっていたとみられ、カバナ氏が ISS での紛失物について話を振ると、軽い笑いが起きたのちに NASA のジャスミン・モグベリ宇宙飛行士がルビオ宇宙飛行士の疑惑を晴らす証拠を発見したと述べている。

見つかったトマトは干からびて少し潰れているものの、目視でわかるカビなどは発生していないとのことだ。
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宇宙

男性宇宙飛行士が勃起不全になる可能性を示す研究成果 25

ストーリー by nagazou
いやん 部門より
headless 曰く、

フロリダ州立大学などの研究グループがラットを使用したシミュレーション実験を通じ、宇宙で銀河宇宙放射線 (GCR) と無重力状態にさらされることで男性の勃起不全(ER)に関連する血管組織が悪影響を受け、長期の回復期間後にも影響が残ることを示した (論文アブストラクトプレスリリースThe Register の記事)。

実験では Fisher344 ラットの成獣86匹をランダムに 6 つのグループに分け、後肢免荷 (HLU) と体重負荷コントロール、NASA 宇宙放射線研究所の GCR シミュレーターによる3段階の吸収線量 (0 Gy / 0.75 Gy / 1.5 Gy) の組み合わせで、4 週間にわたる曝露を行った。12 ~ 13 か月の回復期間後、末梢内陰部動脈 (dIPA) と海綿体 (CC) に対する影響を生体外で分析したところ、比較的低い吸収線量かつ弱い低重力状態であっても、主に酸化ストレスの増加により血管組織の変化が引き起こされることが示された。

GCR は非アドレナリン作用性非コリン作用性 (NANC) 神経を介した dIPA と CC の弛緩を損なうが、影響を受けた組織に抗酸化剤やキサンチンオキシダーゼ阻害剤、アルギナーゼ阻害剤などを用いることで CC では NANC 神経媒介弛緩の回復が見られたとのこと。このような研究成果は宇宙探査ミッションで配慮の必要な新しいリスクを示すが、これによる ED が回復可能であることも示唆するとのことだ。

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火星

NASAの火星探査車Curiosity、火星着陸から4千日 19

ストーリー by headless
滞在 部門より
NASA の火星探査車 Curiosity は火星滞在日数が火星時間で 4,000 日 (Sol) を超えたそうだ (NASA JPL のブログ記事)。

Curiosity が火星のゲールクレーターに着陸したのは 2012 年 8 月 5 日。11 年以上にわたってゲールクレーター内の探査を続ける Curiosity は現在、古代の火星が微生物の生命を維持できる環境であったかどうかを調べるため、高さ 5km のシャープ山を徐々に登っている。

シャープ山の地層は火星の気候変動の記録であり、Curiosity はカリフォルニア・シエラネバダの場所にちなんで名づけられたターゲット「セコイア」から 39 番目のサンプルとなる岩石の粉末を Sol 3,982 ~ 3,983 に採取し、分析のために取り込んでいる。

昨年 Curiosity が特定した硫酸塩鉱物と炭酸塩鉱物は大昔の火星の様子を理解するため大きな役に立った。このような結果は 10 年以上待ち続けていたものであり、セコイアのサンプルからさらなる情報が得られると期待される。

なお、火星は間もなく地球から見て太陽と同じ方向に位置するとなり、数週間は通信が妨げられる可能性がある。そのため、エンジニアは 11 月 6 日 ~ 28 日の to-do リストを Curiosity に渡し、安全に通信が回復できる時期を待つとのことだ。
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NASA

NASAの宇宙機Lucy、小惑星Dinkineshが二重小惑星であることを発見 23

ストーリー by headless
二重 部門より
1 日に初のフライバイとなるメインベルト小惑星 Dinkinesh へのフライバイを実行した NASA の宇宙機 Lucy だが、同時に 2 つの小惑星フライバイを成功させていたそうだ (NASA のニュース記事)。

Lucy の観測機器は接近の数週間前から Dinkinesh の明るさが時を追って変化することを捉えており、Lucy チームでは Dinkinesh が二重小惑星ではないかと考えていたという。この疑問は Lucy が送ってきた一連の画像で払しょくされ、Dinkinesh が二重小惑星であることが確認された。Dinkinesh は大きい方の最大幅がおよそ 790m、小さい方がおよそ 220m と推定される。Lucy 初のフライバイは主に動作テストを目的としたものだったが、衛星を持つ小惑星へのフライバイは今後の計画にもあり、動作テスト以上の成果が得られたようだ。

Dinkinesh はエチオピアで発見された化石人骨「ルーシー」のアムハラ語での呼称「ディンキネシュ」にちなんで命名されたもので、「あなたは驚くほど素晴らしい」といった意味を持つ。小惑星 Dinkinesh もその名に違わず驚くべきものだったと研究者は考えているそうだ。なお、宇宙機 Lucy も化石人骨ルーシーにちなんで命名されたもので、化石人骨ルーシーはビートルズの「Lucy in the Sky with Diamonds」にちなんで命名されたものだ。
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NASA

NASAのボイジャーミッションチーム、スラスターとソフトウェアパッチに注力 24

ストーリー by nagazou
パッチ 部門より
headless 曰く、

NASA のボイジャーミッションを担当するエンジニアがスラスターの機能維持とソフトウェアパッチに注力しているそうだ (NASA JPL のニュース記事Ars Technica の記事)。

ボイジャー 1 号・2 号のスラスターは機体を回転させて通信用のアンテナが地球に向いた状態を維持するのが主な用途だ。細い推進剤注入チューブの内部では、数十年にわたるミッションで噴射時の推進剤残留物の蓄積が顕著になっている。推進剤注入チューブが完全に詰まる時期は予想できないが、スラスターの寿命を延ばすべく 1 回の噴射による回転を 1 度近く大きくするためのコマンドを 9 月と 10 月に送信したそうだ。回転を大きくすることでスラスターの噴射時間が長くなる一方で、噴射回数を減らすことができる。これにより科学データの一部が失われる可能性もあるが、より多くのデータを時間をかけて地球に送信できると判断したとのこと。

ソフトウェアパッチは姿勢制御装置 (AACS) の問題発生を防ぐためのものだ。ボイジャー 1 号では 2022 年に AACS の問題によるデータ化けが発生した。調査の結果 AACS が何年も前に機能を停止したオンボードコンピューターを通じてテレメトリーデータを送信しようとしたためだと判明したが、誤動作の原因や再発の可能性は不明だ。ソフトウェアパッチはこれを防ぐものだという。ボイジャー 1 号・2 号はそれぞれ地球から 150 億マイル・120 億マイル離れた位置にあり、パッチを送信するには 18 時間以上を要する。他のどの宇宙機よりも地球から離れた位置にあるボイジャー 1 号のデータは特に価値が高いため、ボイジャー 2 号が先にパッチを受信して実験台となる。

チームはパッチのアップロードと確認を 10 月 20 日に実施し、問題がなければ 10 月 28 日にコマンドを送信してパッチが計画通り動作しているかどうか確認するとのことだ。

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NASA

小惑星ベンヌのサンプル回収カプセル。今度はフタが開かない 50

ストーリー by nagazou
コスモ固着 部門より
NASAの小惑星探査機「オシリス・レックス (OSIRIS-REx)」は以前にも取り上げたように、小惑星ベンヌから70.3グラムの岩石と塵のサンプルを持ち帰ることに成功している。ところが、その持ち帰ったサンプル入りカプセルのフタが開かない問題が発生しているそうだ。このカプセルは9月に地球に投下され、カプセル自体の回収は成功したものの、サンプルの大部分が含まれていたカプセルのフタが開かないそうだ(NASAGIZMODO)。

NASAはフタを開けるために試行錯誤しているが、カプセルのフタの留め具35個のうち2つが使用が認められているツールでは取り外すことができないという。開封には採取サンプルの科学的安全性を保証し、研究室のクリーンルームレベルの基準を満たす必要があり、新しい開封方法を模索中としている。なお、この計画ではサンプル採取時には採取装置のフタが閉まらないというトラブルがあったことでも知られている。

あるAnonymous Coward 曰く、

だれかネジ2本ゆるめられるひといる?

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アメリカ合衆国

米SpaceXが連邦航空局の人員不足について米議会で抗議 7

ストーリー by nagazou
抗議 部門より
AC0x01 曰く、

4月のStarshipの初の軌道飛行試験の後、年内に4~5回の軌道飛行試験を行いたいと語り、8月末に打ち上げ準備が整い米連邦航空局 (FAA) の前回打ち上げの改善要求も達成し飛行許可を申請すると語っていた米SpaceX社だが、FAAのライセンスがなかなか下りないことに対して、米議会の公聴会でFAAの人員不足について抗議しているようだ(CNN, SpaceNews, arsTECHNICA)。

SpaceXは公聴会で「SpaceXの打ち上げ準備は1か月以上前に整っている」「規制の遅れは公共の安全と関係が無い」と主張。「これらの遅れはアルテミス計画の遅延を招き、中国に先に月面着陸を許すことになる」とも語った。また報道によればロケット打ち上げ数自体が、数年前の年間数十件から百件超へと急増しており、さらに今後SpaceX以外の他の民間宇宙ベンチャーも打ち上げ数を急増させる計画であることから、FAAのライセンス部門は完全に人手不足に陥っているとのこと。実際に現在でも、許可を早めるために打ち上げ計画を変更することも起きているという。

ただし、Starshipの打ち上げ許可にはFAAの他、FCC (連邦通信委員会)、NASA、FWS (魚類および野生生物保護局)、AST (アメリカ運輸局) なども関与しており、まだまだすんなりとはいかないかもしれない。

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NASA

NASAの小惑星探査機「サイキ」が打ち上げ成功、2029年にM型小惑星プシケへ 28

ストーリー by nagazou
お宝 部門より
SpaceXは13日、NASAの小惑星探査ミッション「Psyche(サイキ)」の探査機をケネディ宇宙センターから打ち上げることに成功した。このミッションは、小惑星帯に位置する大きな小惑星「16 Psyche(プシケ)」を探査し、その金属質の組成や形成についての情報を収集することを目的としている(soraeナショナル ジオグラフィック日本版サイト読売新聞)。

プシケは金や他の金属で構成されていると考えられ、その価値は1000京ドルに相当するらしい。この探査は、金属質の小惑星に初めて接近し、その内部を調査する世界初のミッションとなるそう。探査機は2029年8月にプシケに到着し、26か月にわたる周回探査を実施する予定。これにより、太陽系初期に形成された原始惑星の核である可能性のあるプシケについて貴重な情報が得られることが期待されている。

あるAnonymous Coward 曰く、

プシケは最大幅280kmという大型の小惑星で、金属に富むM型に分類されている。M型小惑星にはこれまで探査機が到達したことはなく、大量の貴金属などが眠っていると見られる事から、注目されている。

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国際宇宙ステーション

ISSでまた冷却剤漏れ、今度はロシアの実験モジュール「ナウカ」 20

ストーリー by nagazou
あちこち 部門より
たびたび問題となっているISSのロシア区画での冷却剤漏れ問題だが、10日にも冷却剤の漏れが発生していることが判明したそうだ。この冷却剤漏れは、多目的実験モジュール「ナウカ(Nauka)」にある補助ラジエーターで確認された。NASAによると、日本時間10日2時頃、ISSの外部カメラで捉えた映像を見たジョンソン宇宙センターの管制官がナウカのラジエーターから薄片状の物質が放出されているのを発見したという(soraeCNN東京新聞)。

冷却装置は二つあり、漏れたのは予備。ナウカの主ラジエーターは正常に動作しており、この漏れがISSの運用や乗組員には影響を及ぼさないとのこと。原因は調査中。このナウカは科学実験用のモジュールで、船内外での実験に使用されている。ISSではロシアの宇宙船やモジュールから冷却剤漏れが相次いでおり、今回のトラブルは約1年間の期間に起きた3回目の事例だという。原因については微小隕石の衝突などが疑われている(関連過去記事その2)。
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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