パスワードを忘れた? アカウント作成
8718 story

ペットのクローン、作ります 109

ストーリー by Oliver
特殊な血統書 部門より

Kim H Yusuke 曰く、 "米Yahoo!ニュース経由AP通信によりますと、Genetic Savings & Cloneという会社がペットのクローンを作るということで注文を受け付けているらしい。クローン作成費用は50,000ドルで、すでに5人の顧客が費用を支払っており、遅くても12月までには顧客のもとにクローン猫を届ける予定。同社は以前/.-Jでも話題になった世界初のクローン猫のプロジェクトに資金提供した会社でもある。現在、世界での2番目および3番目のクローン猫(ベンガル種)の作成が成功しており、現在生後8週で健康上の問題もなく元気に遊んでいる。名前はTabouliとBaba Ganoush。(写真)
ペットのクローン化というと映画「The 6th Day」中のペットクローニング会社「リペット」を連想するが、それと同じことが実現するというわけだ。そういえばあの映画の舞台は2010年のお話で、あとわずか5年半先のこと。ただし、もちろん劇中のように記憶等はコピーされないし、任意の年齢からスタートというわけにもいかない。
クローン化にあたり遺伝的欠陥が生じた場合には、同社は返金に応じるとしている。他にもまだ生きているペットから組織を保存して将来のクローン作成に備えるメニューもあり、こちらも数百の顧客が既に申し込んでいる。
お値段は初期費用900ドル、保存費用が年間150ドル。また、犬のクローン作成は猫より難しいということだが、同社は今年中には実現したいと考えているそうだ。
ただ、同じ遺伝子を持つクローン猫でも全く違う性質に育ったという事実もあり、飼ってたペットがそのまま帰ってくるわけでもない上、倫理的にもタレコミ子としてはこのサービスを利用する意義に疑問を感じる。
参考: YOMIURI ON-LINEの記事"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by tap (3668) on 2004年08月11日 0時21分 (#603854)
    ペットロス [m78.com]の問題などを見ると、倫理的な抵抗感は残るものの、決して少なくない需要がある(上の書き込みにもあった有名人のクローンペット商売や、希少種をクローンで増やして売る商売等も考えられますし)と思われます。
     ただし、ペットロスの慰癒を目的としてクローンを入手した場合、いつかは「こいつは死んじゃった○○そのものじゃないんだ」という現実と向き合わなければならないし、そのことをきちんと受け入れられるようでないと、飼い主とペット双方にとって非常に不幸な関係しか生まれないような気がしますが。
    「クローン・ペットを飼うにあたって」のような精神面、倫理面での事前ブリーフィングやアフターケア制度が必要かもしれないですね。

    ※「ペットロス」を経験した人は皆クローンを欲しがるだろう、とか、以前飼っていたペットの面影を過剰に投影するに決まってる、という意味ではないです。念のため。
  • 微妙ですね (スコア:2, すばらしい洞察)

    by mera (2504) on 2004年08月10日 23時31分 (#603820) ホームページ 日記
    自分の大事なペットに帰ってきて欲しいという願いはペットロストを経験した人ならほとんどの人が持ってると思います。 でも今飼ってるペットが死んでしまってもその悲しみを乗り越えて今度は次のペットを幸せにしてあげるそういう前向きさが大切なんだと思う。 って、その次のペットにクローンペットですか? うーん(^^; 本人がどう感じるのか非常に興味深いですね。 「生まれ変わりだと思ってるので問題無し」と割り切る人とか「あのコが帰ってきた」と喜ぶ人とか「やっぱりあのコじゃない、こんなの違う」と余計悲しくなる人とか色々出てくるんでしょうね。でも個人的には虹の橋 [google.co.jp]で待つかわいいペットとの再開を信じて普通なコを次に幸せにしてあげたいなと思う今日この頃です。

    #でもさみしいっちゃさみしいんですよね(w

  • by hamanako (18223) on 2004年08月10日 23時38分 (#603826)
    心情的な復活願望よりも、経済的に形質の(本人にとって都合の)よい
    ペットをコピーできるのは大変有意義だと思われます。

    後天的な影響は、ルーチン化された訓練で均質化できるかもしれませんし
    みみやしっぽの形が重要!という萌えの人にとって
    クローンの有利さは看過できないのでは
    • by korpus (17224) on 2004年08月11日 0時26分 (#603856)
      そもそもブルドッグにせよ鳩レースに使われる伝書鳩にせよ、人間が交配で作り出したもので、
      突き詰めていえば、人間の嗜好に合わせた遺伝子操作の結果だものね。「自然な」ペットなんて
      ものは、もともとほとんど存在しないわけで。去年の5月にアメリカでラバのクローンがはじめて
      成功した時の実験のスポンサーも、レース用のラバを育てている会社でしたよね。
      ペットや競走馬を育てて商売している人々には、クローン技術って、これまでの交配技術の
      延長線上にあるとっても魅力的な技術なんでしょうね。
      親コメント
      • たとえば、手乗り犬を作ろうという場合、
        偶然生まれた超小型犬に対して、無理な交配をして、
        「生物としてどうよ?」な犬を生み出してゆくより、
        1体成功すれば、後はクローンで増やせるというほうが、
        ブリーダー側からすればリスクが少なくていいかも。
        #ペットというと犬猫の話になりがちだけど、
        #虫とか魚とかはどうなんだろ
        #普通に交配させたほうがクローンより楽なのかな
        親コメント
    • 尻尾の形状は遺伝以外の要素で決められることもあります
      よね。母親の子宮の中でぎっちり詰まっている多産系の場
      合は、尻尾を伸ばすスペースがないので、カギ尻尾やボブ
      テイルになる可能性が高くなります。

      でも、尻尾を構成している骨の数は変わらないので、クロー
      ン猫が入る子宮の中がスカスカだと、長い尻尾になってしま
      うのではないかな、と。

      実は我が家の老猫(19歳)が半年前から「余命半月」を宣告
      されていて、一時はマジにこのサービスを使うことも検討し
      ました。

      でも、姿形が異なる、遅れて産まれてきた一卵性双生児な
      だけなんですよね。

      それに余命半月の割にはなんだかんだいって半年以上生
      きているし(笑) まあ、彼女の残り少い時間をできるだけ一
      緒に過ごすようにしていきます。
      --
      ---- 末は社長か懲戒免職 なかむらまさよし
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2004年08月11日 9時38分 (#603996)
      むしろ「本人にとって都合のよくない」からこそ生き物を飼う醍醐味があると思われ。

      うちはここ数十年に渡って何匹も猫を飼ってる(昔は犬も飼ったけど)んでクローン
      猫を想定するけど、どのみち鼠や虫をとってきては放置したり爪砥ぎしたり、挙げ句
      には機嫌が悪い時には決められた場所以外でトイレをしたりなどのこっちに都合のよ
      くない本能に起因している部分はクローンであってもどうしようもなさげ。

      そして、そういうところをどう躾けて人間と折り合いをつけさせていくかがペットを
      「飼う」上での大きなウェイトを占めているような気が。今度は犬を例にあげると、
      あらかじめ物を投げたら拾ってくるように訓練された犬を「買う」より、自分との生
      活の中でそれを覚えてくれる方がありがたみがあるような気がする。

      耳やしっぽの形に萌えるくらいで自分に都合のいいだけのペットが欲しい人には、む
      しろAIBOなどのロボットペットを「買う」ことをお勧めしたい。そのうち交換用
      の耳や尻尾のパーツ市場ができたりするかもしれんし。

      全て個人的な主観と承知の上なのでAC。

      # 思うようにいかないからこその人生だぞ。
      親コメント
    • by heath_yam (16773) on 2004年08月11日 11時14分 (#604042)
      2040年あたりの天皇賞

      1枠:シンボリルドルフA
      2枠:シンボリルドルフB
      3枠:シンボリルドルフC
      4枠:シンボリルドルフD
      5枠:シンボリルドルフE
      6枠:シンボリルドルフF
      7枠:シンボリルドルフG
      8枠:シンボリルドルフH
      .....
      --
      ヒースキット山口 heath yamaguchi
      親コメント
  • by .mjt (13150) <{mjt} {at} {cltn.org}> on 2004年08月10日 22時54分 (#603791) 日記
    そのうち有名人が自分のペットのコピーを売ったりするんだろうか

    # 新手のブランド商法
    • by hiroki2008 (13364) on 2004年08月10日 23時55分 (#603836)
      血統書って発行されるんですかね
      クローン種はペット協会はどう見るんでしょう
      親コメント
    • Re:コピー商売 (スコア:2, 参考になる)

      by cartolina (21568) on 2004年08月11日 0時21分 (#603855) 日記
      クローンに成功したというベンガル種自体が、アジアンレパードと猫をかけあわせて、ごく最近つくられた種類だったような。

      普通の猫とちがって、トラのようなヒョウのような、立派な模様があらわれるので、阪神ファンの方で飼ってらっしゃる方がいるとききました。

      以前話題になった「世界初」の例からすると、毛皮の模様のコントロールはむずかしそうですが、もしできるなら……一瞬「球団公認」の文字が頭をかすめ(をい
      親コメント
    • Re:コピー商売 (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2004年08月10日 23時08分 (#603805)
      そのうち有名人が自分のコピーを売ったりするんだろう

      # 藤子・F・不二雄風味商法
      親コメント
    • by NAT33 (17123) on 2004年08月10日 23時09分 (#603806)
      クローン専門のブリーダーが出現したりするのかもなぁ

      #植物じゃ珍しくもないことだが
      親コメント
    • Re:コピー商売 (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2004年08月11日 1時40分 (#603896)
      どっちかっていうと、その辺で拾ってきた野良猫を
      「これは有名人のペットのコピーだ」
      って売る人が跳梁跋扈しそう。

      「コピーだが外見が異なることもある」って説明書の隅にちっちゃく書いてあったりしてな。
      親コメント
  • ちゅーことで、見た目が同じならいいのかな?
    クローンに対する一般の認識がちと違う気がしないでもない。
    誤解がある表現かも知れないが、あくまでコピーに過ぎずオリジナルでは無い。
    • by Anonymous Coward on 2004年08月11日 12時22分 (#604070)
      模様ってのはな大雑把なところでは遺伝するが、細かいところでは遺伝しない。例えば白黒ぶち模様の猫をクローンしたとしよう。生まれるのは確かに白黒ぶち模様の猫になる。でもな、何処が黒くなるか、何処が白くなるかは遺伝で決まるわけではなく、後天的な影響で決まる。

      ホルスタインのクローン牛だって微妙に模様が違うだろ。それと同じことですよ。
      親コメント
    • ちゅーか、ペットの類ならなおさらそうだと思うのですが、「見た目」すらも同じになりようがないハズですよね。
      まさか、オリジナルの皮をはいで残しておいて、同じ遺伝子だから拒絶反応なく全皮膚移植できる… とか?
      今のところ、それくらいやったとしても、取り敢えずの見た目だけしか同じにならんよねぇ…

      #逆に、見た目全く同じなのに、結局は別個体であることばかり目に付いてしまって、かえってキツいことになると思うんだが…
      --
      -+- 想像力を超え「創造力」をも凌駕する、それが『妄想力』!! -+-
      親コメント
    • たくさん集めて、似た個体を探した方が安いような。
      親コメント
  • 「あのCMのチワワの某クーちゃん(某の意味がない)がほしい」とか
    「動物のお医者さんで出たチョビ役のシベリアンハスキーが以下略」とか
    そんな類の要望が出たり、逆にドラマやCMがクローンペットを売る
    ための仕込み場所になっていくに違いないったら違いない。
  • とドリー(羊)をつくった教授が言っとたそうな。
    卵子が発生を始めるにはずいぶんと安全装置やらスイッチがあるようで、無理やり単体で卵割を始めても歩留まりも悪く成体もまともに出来ないようだ。
    で、それらしきペットのクローンが出来たとしても、(毛皮もんなら模様も異なる)単に同じ遺伝情報を持つ幼体ができるだけで、失ったペットが戻るわけじゃないんだが、、、、。
    • by Anonymous Coward on 2004年08月11日 2時39分 (#603915)
      # どこにレスつけるか迷ったけど

      そもそも、失ったペットの代わりという前提が間違ってるのでは?
      中にはそういう人も居るのかもしれないけど、このサービスを利用する人の多くは同じ血統を持った別の個体が欲しいだけじゃないの?
      もしくは、前のペットと良く似ている個体かな。
      同じ品種の猫を余所から買って来るよりは、*多分* オリジナルに似てるよね。
      親コメント
  • by texas_oyaji (22948) on 2004年08月11日 13時22分 (#604113) 日記
    コピーだから、どうにでもなるという倫理観が芽生えるというのが怖いです。

    安易なコピー技術が一般化してしまうと、携帯のように、
    コピー品に不具合が出たから回収します。なんてことが当たり前のようになって
    しまうのでしょうか。自分が腹を痛めて産んだ子ですら、面倒だ、いうことを聞かない
    という安易な理由で殺してしまえる人が増えている中で、このようなサービスが
    増えてしまうということは、やはり危険だと思います。
    少し意見が飛躍してしまいましたが。

    # 流行のペットを大量にクローン生成して、はやらなくなったら面倒なので即殺す。
    # なんて状況が広まると、これを逆手にとってDNAいじって処理が面倒な方は
    # ペットを日光に当てると塩になります、そんなサービスが出来るのではとSF的妄想。
typodupeerror

犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

読み込み中...