ビデオゲームに関する8つの”神話”が暴かれる 204
ストーリー by Oliver
ConquestArrow曰く、"米国の公共放送PBSのTV番組、「The Video Game Revolution」のサイトに、「Reality Bytes: Eight Myths About Video Games Debunked(リアリティーバイト:ビデオゲームに関する8つの神話が暴かれる)」というエッセイが公開(日本語訳)されている。
奇しくも先日フジテレビ系列で「少年犯罪のデータから、本当にゲーム規制の必要性が見えるのか検証しました。(注:現在リンク切れ→ダイジェストの紹介記事@deblog)」という報道と、NHKで「TVゲーム長いほど暴力肯定(注:現在リンク切れ)」という対照的な報道がなされたばかりであり、日本のマスメディアには「神話である」という認識が行き渡ってはいないようだ。
これまでも個々の神話に対する反論は行なわれてきたが、このようにまとめて根拠を示して否定している点が興味深い。根拠となっているデータは米国のものもあるが、日本でも同様のことが言えるのではないだろうか。"
"このエッセイによると、
- ビデオゲームの登場により、若者に暴力行動がひろまった。
- 暴力的なゲームで遊ぶことと若者の攻撃性のあいだに関連を見いだした科学的な証拠がある。
- 子供はビデオゲームの主要な消費者である。
- コンピュータゲームをプレイする女の子はほとんどいない。
- ゲームは兵士が人殺しをする訓練に使われているのだから、それらをプレイする子供にもおなじ影響をあたえるはずだ。
- ビデオゲームは意味のある表現の形式ではない。
- ビデオゲームで遊ぶと社会的に孤立する。
- ビデオゲームで遊ぶと感情が抑圧される。
といった認識は実際の調査結果とは大きく異なっており、神話や都市伝説の類であるという。"
ファミコンロッキー神話 (スコア:4, おもしろおかしい)
「ゲーム脳の神話」も暴いてほしいものです (スコア:3, 興味深い)
ついでにピーはピーを助長するから規制すべしというのも。
(オフトビなので伏字)
Re:「ゲーム脳の神話」も暴いてほしいものです (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:「ゲーム脳の神話」も暴いてほしいものです (スコア:4, すばらしい洞察)
「**脳」って言うのは「ゲーム脳」という言葉を使っている奴と
同じ思考レベルです。 こんなことにすばらしい洞察なんて
思ってはいけません。
Re:「ゲーム脳の神話」も暴いてほしいものです (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:「ゲーム脳の神話」も暴いてほしいものです (スコア:3, 興味深い)
著書に記載されている根拠も疑わしい物が数多く、トンデモ本大賞にノミネートされるほどですから、大々的に否定されれ浸透しない限りマスコミは使い続けると思いますよ。たとえ暴かれていたとしても
#バラエティならまだしもニュース番組のコメンテーターが発言してたりすると目も当てられない
無視はしてないです (スコア:4, 参考になる)
同じ日大文理学部の小笠原喜康『議論のウソ』 [amazon.co.jp](最近見つけにくくなった講談社現代新書)では1章まるごと「ゲーム脳」批判をしています。
ただし、タイトル通り「ゲーム脳」そのものの批判というよりは「ゲーム脳を導きだす過程」の批判です。
なかなか面白い本だったのですが、「ゲーム脳」ほどキャッチーでないので、目立たないのが残念です。
#今年はAC。
Re:「ゲーム脳の神話」も暴いてほしいものです (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:「ゲーム脳の神話」も暴いてほしいものです (スコア:2, 興味深い)
責任とりたく無いからゲーム脳とか
他人のせいにしてるんじゃねえの?
人間他人がやってるから、自分もやってみようって言うのは
ごく自然な事だと思うし。
最近の凶悪犯罪報道、本筋を捉えなくて
周辺ばかり掘り下げてる気がするんだが・・・。
どうかなぁ (スコア:3, すばらしい洞察)
いわゆるゲーム脳の是非も含めて思うのですが。
>日本のマスメディアには「神話である」という認識が行き渡ってはいないようだ。
本当に神話なんですか? 断定する根拠は? 僕は同意できません。
確かに、間違った論拠に基づいて判断している部分はあります。分かってない部分も多い。でも、それはゲーム肯定論(あるいは否「否定論」かな。否定の反対が全て肯定ではないでしょうから)の側にも言える事です。
ゲームが、思考や、生き方、社会性に及ぼす影響はまだ少ししか分かってないのではないですか?
肯定論者については、個々の議論よりも、こうした議論全体を「神話」と断定する態度がとてもいかがわしいと思うのですが。
//すらどだとこういう考え方は少数派だと思いますが、世間でこの考え方が多数派なのは、誤解や神話に惑わされているからではないと思っています。
Re:どうかなぁ (スコア:3, 参考になる)
別のコメントにもあるけど、ゲーム「に限らず」大人のする事を子供が真似する傾向があるのですが。例え虚構の世界でも。
ソフ倫、ビデ倫と同様にゲーム業界にはCERO認定が実施されています(形骸化してたり甘かったりといった欠点が存在するのも事実ですが)。
対して、TVの放送倫理はいまいち機能していないように思います。
誰かが買わないと出来ないゲームよりも、チャンネル合わせればすぐ見れる敷居の低いTV番組で、
しかも人を殺したり盗みをはたらいたりといった残忍な行動をとる人間が裁かれないようなドラマだったり、
冗談で済まされないようないたずら(既に悪戯の域ですらない)だったり人の不幸を笑ったりする下世話なバラエティだったり、
「怒られさえしなかったら何をやってもいいんだね」みたいな事が公然と流されてる現状。
ニュース番組で奇妙な犯罪の手口なんかを紹介するもんだから「みんながやってるなら大丈夫」なんて真似されちゃう。
(成人式が数年ほど荒れたのが例)
それでもTVやマスコミの影響力を無視してゲームに責任転嫁するんですかね?
#散々言い尽くされたことだけど言いつづけないと
---- 何ぃ!ザシャー
Re:どうかなぁ (スコア:3, 興味深い)
なと言われたことがあります。
彼も血気盛んな若いころは話せば理解できると思ってい
たが結局何も得られないから時間の無駄だと、、、
しかし議論や批判をやめてしまえば社会が誤った方向に
進んでしまうと思うとどのへんで線引きをするか難しい
ですね。
少なくともスラドではまともな議論を期待したいです。
Re:どうかなぁ (スコア:2, 参考になる)
タレコミのリンク先ぐらい読めよ。
否定論ヒステリー派はこれだから……
>世間でこの考え方が多数派なのは
本当に多数派なんですか? 断定する根拠は?
#あほらし
Re:どうかなぁ (スコア:2, すばらしい洞察)
世間の認識でしたよ?
神話と呼ばれるのは、結論ありきな否定派に問題が
あるのでは?
Re:どうかなぁ (スコア:2, 興味深い)
そのとおりだと思います。
小説やドラマ、音楽や受験勉強、携帯電話や他人とのつきあい等々が思考や、生き方、社会性に及ぼす影響はまだ少ししかわかってないのですから。
自分はゲームに関して規制をかけるは構わないと思いますし必要だとも思いますが、その理由付として科学的根拠や統計を持ち出すのは怪しさを感じますね。
素直に「不快だから/不安だから」と言った方がなんぼかましかと。
Re:どうかなぁ (スコア:2, すばらしい洞察)
その前提であえていじわるを承知で尋ねたいのですが、「世間でこの考え方が多数派なのは、誤解や神話に惑わされているからではないと思っています。」の根拠を教えていただけますか?
Re:どうかなぁ (スコア:2, すばらしい洞察)
>否定論者には、数値として見えない部分に触れない印象があるんですよ。
どうやっても数値に出ないような事柄を主張することを「印象論」と言い、
理性ある人間はこうした議論に陥ることを避けるものです。
自分は、「数値として見えない部分」には注目しません。
むしろ、「数値として見えない部分がある」と主張する
貴方(をはじめとする一般大衆)の行動が興味深いです。
Re:どうかなぁ (スコア:2, すばらしい洞察)
>むしろ、「数値として見えない部分がある」と主張する
>貴方(をはじめとする一般大衆)の行動が興味深いです。
これは少しおかしくないでしょうか。
ある現象の全ての原因を数値として表すことはできません。
その近似値を受けれるしかないのです。
ある測定値から結果との因果関係を検討する場合、
そのロジックにばかり目がいきがちですが、
「数値として見えない部分」は常に検討するべきです。
問題は「数値として見えない部分」を「常識」として
思考停止してしまう人々ではないでしょうか。
Re:どうかなぁ (スコア:2, すばらしい洞察)
数値として見えないということは「影響はほとんどない」ということでしょう。影響があるなら何らかの形で数値として現れるはずです。
で、数値として現れる影響が他に考えられる状況であれば、わざわざ数値として現れないようなものを取り上げる理由がありません。というよりそんなところに注目してる暇があったら、優先して数値として現れる部分に注力すべきです。
また、原因が皆目分からないのであれば、特定の理論(この場合は「少年犯罪は最近増加している」「少年犯罪の増加はアニメ/ゲームのせいだ」など)に肩入れせず、幅広く原因を探す努力をすべきです。
どちらにせよ、なんとなく不安だからといって特定の物に原因があるなどという理論に安易に飛びつくのは、怠慢かつ無責任きわまりない行為だと主老います。
//Sinraptor
Re:どうかなぁ (スコア:2, すばらしい洞察)
こういうことを言う人を私は何人も見てきましたが、
根本的に理解力がないので議論しても徒労に終わるだけです。おそらく、論理的な思考という概念自体がうまく飲み込めないのでしょう。こういう人たちの世界は、お互いが理解出来ない外国語同士で会話をし、表情や身振りで意思疎通を図っているのと同じ状態だと思います。
(ゲームが嫌い!とか)好悪の感情は各々が大切にし、かつ主張すればよいと思いますが、論理的な会話をするつもりであれば、論理的な思考が出来る相手とでないと時間の無駄です。
Re:どうかなぁ (スコア:4, すばらしい洞察)
つまり、数値として見えない部分。私はコレは感情や本能的嫌悪感に基づく部分だと思うのですが、
これを根拠とし、他人に同意を求め、一般論としようとする。
これでは、否「否定論者」には議論のしようがありません。なにせ、議論の対象が、主張している当人の感情なのですから。
世間でこの考え方が多数派なのは、この感情を同じくする人たちが多数派を占めるためである。と思います。
#または、私が勘違いをしていて、数値として現れない点とは、何か他の物なのでしょうか。
Re:どうかなぁ (スコア:2, すばらしい洞察)
数字しか見ていないのは仕方ない気がします。ゲームと暴力には何らかの関係はあるかもしれないことは否「否定論者」も認めているでしょう。ただ、論理的根拠が乏しいので慎重になるべきだと言っているのでは無いでしょうか。感情的な世間に対して待ったをかけようとしているのですから、論理(数字)で攻めていくしかない。
英語は苦手なので日本語訳の方を読みましたが、ゲーム否定者の論には非常に限定的であったり論理的でないと言っているだけでゲームを全面的に肯定してるわけでないでしょう。
私はゲームを肯定したいわけでも否定したいわけでもないです。ただ、感情に流されたくないだけです。
Re:どうかなぁ (スコア:2, すばらしい洞察)
どちらの意見も極端です。
「ほめられる」「面白い」「怒られない」を子供なりに判断して行動してるだけと思います。
大人がやってることは「タブン怒られない」とするので罪の意識があっても敷居が低くなるだけではないかと。
それらを総合すると、「子供が大人の真似をする」のは否定できないと思うのですが。
確かに動物扱いはひどいけど、馬鹿野郎などと言い放つのも早計。
---- 何ぃ!ザシャー
Re:どうかなぁ (スコア:2, すばらしい洞察)
子供が大人の真似をするのと、ゲームの話と何の関係があるのでしょうか。
子供は(ゲームの中の世界での)大人の真似をするとでも言いたいのですか?子供がゲームの世界と実世界の区別がつかないと真剣に考えているとしたら、子供とまともにふれあったことが皆無なのでしょう。
子供はゲームかどうかどころか、もう3歳になれば舞台上での(生身の役者同士の)喧嘩ですら実際のものではないということを理解していますよ。ウチの子供はドッヂボールのような遊びが好きですが、日常生活のなか(ゲームをしていないとき)に見境なくボールをぶつけられたらたまりません。
Re:どうかなぁ (スコア:2, 興味深い)
疫学でも対照群を設定して調査しないと相関関係とは呼べませんよ。
テレビが日本の家庭に登場してからほぼ一貫して凶悪犯罪の発生率はさがっていますが、だからといってテレビが犯罪を抑止してる言われてそのまま信じるとしたら、自分の考え方を一から見直した方がよいです。
この場合、社会が豊かになったから凶悪犯罪が減ったのではないかと推論するのが議論に参加するのに最低限必要なレベルです。
で、その300の論文(300もあるとは知らなかったし、数個しか読んでませんが)のどれかに相関関係を示したものはありましたか?
Re:どうかなぁ (スコア:3, すばらしい洞察)
>「『暴力的なゲームで遊ぶことと若者の攻撃性のあいだに関連を見いだした科学的な証拠がある』というのは神話」
>という立場の人ですらこう認めているわけですから、あると思います。
そこを「相関関係」と訳すのはおかしい、原文をよく読め。
ついでに、日本語訳であってもそこで引用を切るのは、悪意があるからか?
訳がちっとばかしおかしくても、
>大部分の論文が発見したのは相関関係であって、因果関係ではない。
>つまり、これらの研究が示しているのは、攻撃的な人物は攻撃的な娯楽を好むということでしかない。
とちゃんと引用すれば、相関関係ですらないことがわかるだろ。
>いわゆる「論理的な思考」のうちだと思います。
ハライテェ
子どもに対する規制は必要 (スコア:3, すばらしい洞察)
それはそれとして。
ビデオゲームと暴力行動が関係するからゲームは悪だ、という論調に賛成の人は、是非ハリウッド映画をテレビで流すことも規制するよう訴えてください。暴力的で、自己の正義のためなら法を犯すことも構わないって作品、挙げればキリがないと思うんですが。
Re:子どもに対する規制は必要 (スコア:2, すばらしい洞察)
単純にコンテンツ(の製作側)だけに責任を負わせれば済む問題じゃないでしょう。
Re:子どもに対する規制は必要 (スコア:2, すばらしい洞察)
A.(規制がない)日本のコンテンツのほうが悪影響を与えない、もしくは良い影響を与える。
B.コンテンツに触れる時間が日米で圧倒的に違う。
C.コンテンツの与える影響よりも他の要因のほうが大きい。
のどれかですが、まあ、C. でしょうね。
元のエッセイでも指摘されているように、ゲームの規制を巡る議論にエネルギーを傾けるくらいなら、より影響が大きい要因に(それが何かわからないのなら、それを突き止めるために)注力するべきでしょう。
Re:子どもに対する規制は必要 (スコア:2, 興味深い)
いじめられた子供は、多かれ少なかれ一生心に傷が残ります。
どちらがいいですかね?
理屈から行くと『将来に度を越した良心の呵責に苛まれない程度に苛める側である』
というのが、人生を生きていく上で最適解となってしまうように思うんですが、
何か納得がいかない。
それよりもまず。 (スコア:3, 参考になる)
これは多くのテレビ番組に言えることなのですが、きちんと"科学的"検証をしてください。「関係性が認められた」のと、「ピーはピーの原因である」とは、全く同値ではないのですから。ミスリードしたいんちゃうかと疑ってしまいますよ。
#NHKの報道に脊髄反射しちゃいました。 [kocko.org]
しょめい。
Re:それよりもまず。 (スコア:2, すばらしい洞察)
「因果関係がある」と言うことの
大きな違いを理解出来ない大人が多すぎるのです。
Re:それよりもまず。 (スコア:2, すばらしい洞察)
しかし、それは因果関係が推定されていることを全然意味しないのでやはり因果関係と相関関係は注意深く区別されなくてはなりません。
ところで、別にも書きましたが(対照群を適切に設定した調査がの結果としての)相関関係があるということ自体私はまだ怪しいと思っています(そういう論文を見たことがない)し、暴力行為に走る未成年を抽出するためにはゲームよりも適切な要因が多くあると思います。例えば両親が離婚している未成年はおそらく高リスク群でしょう。効果的な反暴力教育(これがまた難しそうですが)があるのなら、これらの子供達に受けさせるほうが良いのではないでしょうか。
「科学なんか知ったこっちゃない」 (スコア:3, すばらしい洞察)
まずイデオロギーではなく事実に基づいて判断するようにさせないと。
"標準"で論じて意味はあるのか (スコア:3, すばらしい洞察)
標準的な条件では有害ではない、ということしか書いてないようですが。
例えば親が暴力肯定的で子供と会話をほとんど持たない「非標準的家庭」でどういう影響があるかとか、有害非有害ではなく条件出しで正しい使い方というのをリサーチすべきなんじゃないんですかね。
Re:"標準"で論じて意味はあるのか (スコア:3, おもしろおかしい)
「政府の所為ね」
「社会の所為よ!」
「テレビの所為だろう!」
「いえ、カナダの所為よ!」(Blame Canada!)
そして最後のフレーズは、
「でないと親のせいになる」
で、強烈な皮肉としてわらかされました。
#冷蔵庫マザー [wikipedia.org]などの心理学的な間違いもあるので、どちらを取り立てて非難するというのは躊躇するAC.
ゲームに関する論考: 「正義の味方」が暴力的な理由 (スコア:3, 参考になる)
ゲーム界の謎:「正義の味方」が暴力的な理由 [goo.ne.jp]
注)暴力的なゲームを否定する話ではありません.
シナリオ効果はあるかな (スコア:3, 興味深い)
そもそも反社会的な性癖を持っていた人物に、ある種のゲームがきっかけを与える効果があるかどうかというと、シナリオを与える効果はあると思います。というのは、世の中の犯罪は、犯罪の流行に追従する傾向があるからです。シナリオを見倣うという効果は、ありうる。
それを言うなら、小説やドラマの方が効果的なように思われるが、要はゲームも(漫画も)、小説やドラマや映画の仲間というに過ぎない。時には、フィクションだけでなく、放送出演者の(シナリオによらない)発言が強い影響を与える事もありうる。だから、メディアに関わらず、問題のあるものは問題があるという事。
#個人的には、ゲーム固有の事情は想像しにくい。
子供のモノは叩きやすい (スコア:3, すばらしい洞察)
害があるかないかが明確でなくても叩きやすいんだろうと思う
パチンコや競馬などは「遊ぶ金欲しさ」の犯罪の大きな要因だったりして
明らかに害がありますけど、これは利用者が大人に限定されているという事情以外に
大人同士の利害関係が絡んでいてそう簡単に叩けないというのが大きなポイントでしょう。
ファミコン世代の人は大人になってもゲームをやってるでしょうし
その人たちが70歳80歳になって各所で重要な職位につくころには
コンピュータゲームにもそういう「大人の利害関係」が発生して叩けなくなるんじゃないかと予想してます。
--------------------
/* SHADOWFIRE */
%s/ゲーム/ミステリー小説/g (スコア:3, すばらしい洞察)
ちなみに私自身は、ミステリー小説を特別に愛好しているわけではなく、話題になっているものを「ちょっと拾い読み」している程度です。
1.ミステリー小説の登場により、若者に殺人行為がひろまった。
2.暴力的なミステリー小説を読むことと若者の攻撃性のあいだに関連を見いだした科学的な証拠がある。
3.子供はミステリー小説(コミック)の主要な消費者である。
4.ミステリー小説を読む女の子はほとんどいない。
5.ミステリー小説は殺人犯が完全犯罪をする訓練に使われているのだから、
6.それらを読む子供にもおなじ影響をあたえるはずだ。
7.ミステリー小説は意味のある表現の形式ではない。
8.ミステリー小説を読むと社会的に孤立する。
9.ミステリー小説を読むと感情が抑圧される。
「ミステリー小説」の範囲に、コナン・ドイルから「人間の証明」「バトル・ロワイヤル」「鳥人計画」「OUT」「グロテスク」までを含めると、↑は全部大嘘ですね。
「殺人シーンを読んで、『自分も人殺しをしてみたい』と思った」
ということもあるかもしれませんが、そう考える回路自体が、既にビョーキです。
「小説の世界に没入せざるを得ない外的事情(たとえば「ややこしい家庭」「学校でイジメの対象になっている」「政治犯として監禁されて拷問されている」)があり、(記憶の中のものであれ)小説に没入して『社会』的に孤立することで、自分の精神を守った」
ということは、昔も今もあります。ジュディス・ハーマン「心的外傷と回復」には、その実例がいくらも載ってる。
「暴力シーン」と「攻撃性」の間には、相関はなきにしもあらず、です。
「殺人を含む暴力的映像を何日も、一日中見せまくる」
に始まって、
「頭を撃ったら赤い液体が飛び散る人体模型を用いた射撃訓練」
で、
「戦場で、確実に敵兵を射撃できる兵士」
を育成する訓練だったら、アメリカその他で実際に行われて「効果」を上げてます。中井久夫さんの著書のどれかに詳しい紹介がありましたけど、どれだったかは忘れました。
しかしこれは
「殺人を職業とする人の育成にあたって、映像その他が教材として利用された」
という非常に特異な例であって、
「家でフライト・シミュレータで遊んでいて、ホンモノの飛行機を動かしたくなって、ハイジャックした」
というバカモノが偶発するのとは、訳が違います。フライト・シミュレータのプレーヤが何万人いるか分かりませんが、そんなことをしたのは、あの一人だけじゃん。
だから極論を言えば
「幼女殺しゲーム・子ども殺しゲーム・子どもバラバラ殺人ゲームの類を作って、そこでは実際の256倍ほど簡単に殺したり性的行為が出来るようにしておき(満足感が得られるように、やられる相手にはテキトーに抵抗させておき)、万能感に浸りたいバカモノには、徹底的にゲームの世界で満足させておく。実際に犯行に及ぼうとすると、現実の子どもはそんなに生易しい存在ではないから、ゲームにはありえない予測不能な反応の何かが障壁となって、犯罪に至らない」
という「犯罪予防」だってありうるわけです。
で、そうなれば、その種の(自分は絶対にそんなもんで遊びたくない)ゲームは
「社会を救うヒーロー」
にもなります。道具はすべて使いよう、だ。
特別視がおかしいわけで・・・・ (スコア:2, すばらしい洞察)
わかりやすい例 (スコア:2, 参考になる)
だそうです。
反社会的ってまた広範な言い方をしてくれるなあ……。
殺人がゲームの要素に絡んでくることを反社会的としても、FPSからスリルドライブのようなレーシングゲーム、はたまたRPGと、ジャンルや内容は多岐にわたってしまう……。
そもそも自主規制を求めるって、それって自主規制とは言わんでしょ。
当たり前のことなんですけどね。 (スコア:2, 参考になる)
ゲームだけが特別なんて事はないでしょう。
試しに「ゲーム」「ビデオゲーム」を、「TVコマーシャル」とか「チャンバラ」とか「相撲」などに置き換えて、8つの神話を読んで見ましょうか:P
#他意はありませんし表現が合わない物もあります
---- 何ぃ!ザシャー
邦題 (スコア:2, 参考になる)
中黒が無いからわかる。
# 超ヤボいのでAC
いつか来た道 (スコア:2, すばらしい洞察)
・少し前は漫画やアニメ
・その前はTVのバラエティー番組(全員集合とか)
だった気がします。
一人前のメディアとして認められるための通過儀礼のような気がしなくもないのですが、
その一方で世の中の進歩の無さを見せつけられてるような気もします。
また何か新しいメディアが出てくると、同じ事の繰り返しになるのかなぁとか、
何か別のメディアが出てこないと、いつまでもゲームが被害担任艦だなぁとか、思うことは色々あります……
人が人として育つには (スコア:2, すばらしい洞察)
かかわる人は親。親とたっぷり接して学び取らなければなら
ないときに、家事や日々の仕事がいそがしてく、ゲームとか
テレビを与えておとなしくさせていることはないだろか?
そういった育児放棄な時間が長いほど、生身の人間と接する
のが下手な人間ができてくる。親と離れて友達や地域とかか
わる時期に来ても人と接しない。
暇つぶしにゲームする時間が長くなる。
そういう人間が何かやれば、「ゲームの影響」にされる。
人を育てるのは人。ゆがんで育った人にマンガであろうと、
ゲームであろうと、テレビであろうと何を渡しても悪影響
を与えるもんだと思う。
Re:ゲームだけが問題視されてるのではない (スコア:2, 興味深い)
相対的にゲームの影響が気になりだした、ってところだろう。
Re:原因と結果と (スコア:2, すばらしい洞察)
ゲームに限らず何でも度が過ぎれば害になります。そういう状況を放置する環境が問題であって、ゲーム(または他の行為)そのものが問題ではありません。
の
9. これらの議論には既に結論がついている (スコア:3, 興味深い)
これは全くの主観ですが、おそらくこのエッセイにはもう一つの隠された項目があるかと。つまり、「9.これらの議論には既に結論がついている」という項目です。
既にいくつかこのエッセイに対して疑問のコメントがついていますが、まさにそれこそがHenry Jenkins氏の狙うところでしょう。つまり、議論の踏み台として、このエッセイを発表したと。
ここのコメントで出された意見のほとんどは既に研究者達なら理解していることです。だからこそ、詳しい人ほど、結論を語りたがらない。何も結論がついていないのだがら、曖昧で慎重になるのも当然です。で、そういうものはマスメディア的には「使えない」コメントですから、「使える」極端な意見が流布する。このエッセイが別言語圏の/.-Jで話題になるのも、それだけ極端に作ってあるからです。
「毒をもって毒を制す」ではありませんが、このエッセイには一般的な議論をニュートラルな状態にもっていきたい、という微かな意思が感じられます(本当に極端な意思があったならば、エッセイではなくてレポートを、きちんとした学会に出すでしょう。このエッセイの内容は研究者なら何を今更、の内容です。明らかに一般向けを意図していることが伺われます。)。
実は、この内容に一番懐疑的なのは、書いたJenkins氏本人かもしれません。
― 少年は最初、自由に向かって溜め息をつく。 ― ConquestArrow
Re:それじゃ (スコア:3, 参考になる)
>># ゲームは兵士が人殺しをする訓練に使われているのだから、
>>それらをプレイする子供にもおなじ影響をあたえるはずだ。
という主張には読み取れませんでしたし、ゲームだけを上げ連ねてはいなかっ
たように記憶しています。
基本的な主張としては、
・人が人を殺すのは非常に心理的な抵抗がある。
・それでも兵士が人を殺すためには、オペラント条件付けのように条件付けで叩き込む。
・つまり、例えば銃の訓練なども実践に近い人型の的を用意して、充分な成績を出せば
褒めて報酬を出し、出せなければ罰則をかして条件付ける。
というもので、ゲームもそれと似たような条件付けを行っている、という主張でした。
丁度参考として下のような話もありますし。
http://www.0600design.com/archives/2005/11/post_136.html
あくまで、人型のものとかそういったのに即したもので条件付けることが危険だと主張
しているようでしたし、
>>スペランカーもスーパーマリオブラザーズもなかなかの暴力ゲームだ。
スペランカーはともかくマリオブラザーズを引き合いに出して、「亀を転がすようなゲ
ームが危険なわけではなく、人を殺して報酬を得られるゲームが危険」とか書かれてた覚
えがあります。
加えて、メディアを一般の人に対する権威者と位置づけて、どちらかといえばメディア
に対しての人殺しの偶像化を懸念しているといった内容でした。
ご参考まで。