増加の一途をたどる監視カメラに抵抗するハッカー達 302
ストーリー by Oliver
高すぎる安全の代価への市民的不服従 部門より
高すぎる安全の代価への市民的不服従 部門より
luners曰く、"HOTWIRED JAPANの記事より。オーストリア政府が裁判所命令なしに警察が監視カメラを設置するのを許可する法律を可決したが、これに対してオーストリアの「クインテッセンス」という団体が「監視者を逆に監視する」と監視に対する様々な反対行動を取り始めた。
例えば割安の衛星受信機で監視カメラを傍受したり、風船やレーザー、赤外線装置などを使って監視カメラの視界をさえぎる方法などだ。「クインテッセンス」のウェブサイトではレーザーが監視カメラの映像のほとんどを埋め尽くす写真が載っている。また「クインテッセンス」やドイツのハッカー集団「カオス・コンピューター・クラブ」は監視に抵抗するためのディスカッションを主催した。
ここ日本では折りしも昨年末の相次ぐ児童殺傷事件によって通学路に防犯カメラを設置しようという動きが出ているし、また東京では繁華街などに過剰を通り越して異常なまでの監視カメラが設置されている。私が住む町でも警察による防犯カメラ重点設置地域と書かれたビラが貼られ、PTAの自転車が防犯パトロールのプレートをつけてそこら中を走り回っている。
監視の目はますますきつくなるばかりだ。監視に抵抗し反対するにはどうしたらよいのか。あるいは監視がなぜ悪いことなのか。あなたはどのように考えるだろうか。"
子供の命を脅かすのは…… (スコア:4, 興味深い)
自分としてはカメラよりも生きた人間(警察官とか)を動員した方が良いような気がしますが。カメラは助けてくれませんし。
(田中康夫は好きじゃないけど、意見には同意)
しかし、その前提である「相次ぐ児童殺傷事件」は、本当に冷静な見方をされているのでしょうか?
と申しますのも、昨年末からの一連の報道の中で、同じく児童が殺傷されたにも関わらずマスメディアで大きく取り上げられなかった事件がいくつかあったからです。
それらは、いずれも「親による子殺し」でした。
かつて、子殺しは罪ではなかったと聞きます。
しかし、この時代になっても未だに子供を親の所有物だと考えている人間が、もしかしたら多いのかもしれません。
どちらも忌むべき犯罪のはずなのに。
子供は親の所有物なり (スコア:2, 興味深い)
という認識が、社会で共有されているのではないでしょうか。
20年ぐらい前までは、出産得後の嬰児殺は、母親の精神状態に問題があったということで、ほとんど不起訴になってました。「殺人」としてカウントされない子殺しが昭和になっても大量にあったのです。
権力者による監視が問題 (スコア:3, すばらしい洞察)
別にこれは問題のある事ではないんでは?
PTAが強力な逮捕権限を持っている訳じゃないですから。
権力を持つ物によるクローズドな監視が強まる事が問題なのではないでしょうか。
//Sinraptor
Re:権力者による監視が問題 (スコア:2, すばらしい洞察)
誰もが自由に監視できればクローズドな監視とは誰も言わないし、
監視者が入れば犯罪を少しは抑止できるだろう。
犯罪者が悪用する可能性を考えて、アクセス者の記録も取っておけばさらにbetter。
Re:権力者による監視が問題 (スコア:5, 参考になる)
という危険もありますよね。それを簡単に「仕方ない」と物分り良く納得するか否か、
異議申し立ての機会が無いとか、あるにしても労力が必要だったりするし。
松本サリンで、河野氏が報道によって簡単に容疑者に仕立て上げられた時、
近隣住民から制裁を加えられるのを間近で見て、それに加わらなかったけど、
「きっとそうなんだろう」程度に思ってしまった者としては、
自戒の念もあって民間レベルでの捜査を過信できません。
Re:権力者による監視が問題 (スコア:4, すばらしい洞察)
何かあったのを目撃すれば通報しますよ、子供は自分めがけて逃げてこいってだけで。
プライベートの詮索が起きるとすれば、プレートの有無にかかわらないはずです。
Re:権力者による監視が問題 (スコア:3, すばらしい洞察)
Re:権力者による監視が問題 (スコア:3, すばらしい洞察)
親は子供を守ることに必死なだけで、噂などどうでもよいのです。
近所の噂好きな人たちはPTAなど関係なく噂しています。
#小学生なら男女関係なく声をかけられたり、触られたりしている現状があるのです。
#監視カメラと同じ次元にされると、じゃぁ、子供を犯罪から守ってくれるんですか?と問い詰めたくなりますよ。
#何人死んでると思ってるんですか。
--------
溶解する妖怪
Re:権力者による監視が問題 (スコア:4, すばらしい洞察)
「子供を守る」というのは誰も反論できない非常に強力な意見なだけに、その扱いには注意が必要です。
# 他にも「国益」とか
Re:権力者による監視が問題 (スコア:2, 興味深い)
このへんでしょうか。
「お前が守れないなら,こっちのやることに文句言うな」
と解釈する人もいるかもしれません。
文句を言わせないことを「何でも許されるべきだ」と表現する人もいるかもしれません
Re:権力者による監視が問題 (スコア:2, 興味深い)
こちら [nippon-pta.or.jp]をご覧いただくと大体のことがわかると思います。
いろいろ問題があることを仰っているのでしたら、現実に学校に通う児童・生徒を持っている親の、現実的な感覚からは程遠いとだけ申し上げておきます。
>何の法的根拠もなく子供を守るための行動をしているということ自体がつまるところ "子供を守るためなら何でも許されるべきだ" ということなのでは。
親や教師が子供を守るのに、法的根拠が必要ですか?
法的根拠がなければ、親や教師は子供を守ってはいけないのですか?
では、誰が子供を守るのですか?
それとも、子供を犯罪者にいいようにさせろと仰るのですか?
子供は、まず第一に親が守ってやらなくてどうするんです?
子供の命を産んだのは親です。
命の責任を抱えています。
それを放棄しろとおしゃいますか?
>PTAのパトロール者には何らかの厳しい規則があるのでしょうか?
この意味がわかりかねますが。
厳しい規則とは、どういうことでしょう。
ご質問の意図がわかりませんので、お答えできません。
#パトロールと言っていますが、私の住んでいる地域では、それだけを目的に外を徘徊しているわけではありません。
#外に用のあるときに目に付くようにプレートを自転車の前カゴにつけて、でかけてくださいというものです。
#目的は子供が通学や遊びで外にいるときに、すこしでも「人目がある」ことです。
#自治会の方は腕章をつけて下校時に通学路に出て、低学年から高学年までが下校し終わるまで子供たちに声をかけたり、横断歩道での誘導などをしています。
#子供が被害に遭うのが人目のない場所が多いことから、そのような場所を下校時だけでも作らないということが目的です。
##警察の巡回だけでは限界があります。
##それは、毎日のように届く「不審者情報」でも明らかです。
##PTAも、地域住民も、警察も目を配っていても、まだ子供にちょっかいを出す人間がいるのです。
###もちろん「愉快犯」のようなこともあるのでしょうが。
--------
溶解する妖怪
Re:権力者による監視が問題 (スコア:3, すばらしい洞察)
私自身はPTAのパトロールそれ自体は、子供の安全に対して適切であると思いますが、周囲に「余計な圧力」をかけているのもまた本当でしょう。
おそらくですが、PTAの看板をつけた自転車が走ってくると、やましくなくとも道の反対側に移動しなきゃいけない人がいるんです。「パトロール」を行う事によって、他人の行動を制御しているわけです、もちろんその事が目的なんですが。
またあるいは、当人は別にやましくないのに怪しいと思われたためにずーっと後をつけられてしまう人がいないとも限りません。そのために、その人が行くはずだったどこか恥ずかしいところへ行きそびれてしまうかもしれないわけです。
「監視による権力」というのはそのように働くわけです。PTAによるパトロールは組織的に行う事によってそのような権力を得てしまった。
そのため、監視をされる側の人間は留保を求めるわけです。たとえば、パトロール中に見かけた子供に対する犯罪以外の行動については黙っている事を何かに誓って欲しいわけです。そうすれば、恥ずかしいところにも行きやすいですから。
その上で、現代社会で個人的な誓いはあんまり効果がありませんから、なんらかの規則にしておいて欲しいわけです。
# PTAのパトロールを直ちに今すぐ止めて欲しい、という意見が無い事に注目してください。
# たいていの疑問は「あなた本当に清廉ですか?」という疑問です。
# それに対する返答が「子供を守るためなのです」というものであるため、質疑の軸がブレるのです。
Re:権力者による監視が問題 (スコア:3, すばらしい洞察)
皆無とは言えませんね、たしかに。
でも、誰が持っているかはわかっていますよ。
PTAの学級委員と地区委員、役員です。
学校もPTAの委員も全員、名前と住所と電話番号を持っています。
それで安全というつもりはありませんが。
>誤って悪い意図の無い人に迷惑をかけたりとか
人様をいきなり犯罪者扱いする人がいないとはいいきれませんね。
そこまで度胸のある人は委員を断っているような気もしますが(基本的に自らすすんで委員になる人がすくないので。どこでもそうだとは言いませんけれど)
>パトロール中に見かけた子供に対する犯罪以外の行動については黙っている事を何かに誓って欲しいわけです。そうすれば、恥ずかしいところにも行きやすいですから。
前半は、普通何も言わないでしょう。
後半の意味がわかりません。
小中学生を連れて行く恥ずかしいところとは、どんなところですか?
もしくは、子供は関係なくどこかへ行かれるのでしたら、それは視野の外ではないでしょうか?
#世の中のお母さんたちが「家政婦は見た」みたいな行動をとると思われますか?
#それは「子供を守る」こととは全く関係がないことではありませんか?
#「子供を守る」ことを楯になんでもかんでも人様の日常に踏み込む人がいるとしたら、その人はそれなりの責任を負うことになるでしょう。
##清廉である必要はないかと思いますよ。
##極当たり前の人としてのマナーがあれば充分ではないでしょうか。
--------
溶解する妖怪
Re:権力者による監視が問題 (スコア:2, 興味深い)
昔の人達が持っていたと想定されている地域社会的な相互監視の制度が緩くなっているので、「PTA」という札でそのような意識を引き出しているのだ、という事なのでしょう。賢いやり方だと思います。
そして、私はそのような事に別に反対していません。
>皆無とは言えませんね、たしかに。
>でも、誰が持っているかはわかっていますよ。
偽造される事はありませんか?
子供がそれだけを目当てに逃げてくるようなると、偽造されると大変なことになってしまいます。
>#世の中のお母さんたちが「家政婦は見た」みたいな行動をとると思われますか?
世の中のお母さんすべてが「家政婦が見た」みたいな行動を「とらない」と確信する方が難しいです。
というか、個々のマナーの程度はあまり問題でないのです。生じうる責任についての議論はまた別の問題です。
不特定多数の人々のマナーがそれほど信頼できるものであれば、たぶんパトロールは必要でありません。そして、パトロールをされている側にしてみれば、パトロールをしている人々だって不特定多数の中の一人ですから、そのマナーは信頼するに足りません。
「監視」はそもそも可能性において有効性を発揮するので、「家政婦…」的事態の発生する可能性もまた問題なのです。逆に言えば、その可能性が無ければ、「ずっと見張っている」ので無い限りパトロールは見えている範囲でしか有効でない事になります。
>小中学生を連れて行く恥ずかしいところとは、どんなところですか?
>もしくは、子供は関係なくどこかへ行かれるのでしたら、それは視野の外ではないでしょうか?
ここで意識がズレています。
私は「小中学生を連れて行くところ」として発言していません。
「監視が行われいるかもしれない範囲で、一人で行くところ」のつもりで言っています。
監視者は見ていない。しかし、監視されている方は見られている気がするのです。
そしてこの「見られている気がする」事が監視の意義なのです。
まぁ、例えば痔疾の患者の肛門科への通院などはいかがでしょうか?
物の判った人間なら別にその事を非難することは無いはずですが、恥ずかしいと感じるかもしれません。
重ねて強調しますが、私にはPTAのパトロールを非難する意図はありません。地域社会の一員としては、そういったパトロール自体は有用であると思っています。
しかし「監視」という行動が発揮する効力について、監視している側があまりにもその意識を持っていないようであることが心配になっただけです。余計なおせっかいなのでしょうが、おそらく自覚しているより強い力を発揮しているのです。
また逆に、それだけの力を発揮しているのですから、規則にしたがって運営するようでないと、何かあったときに問題にされてしまうと思いますよ、という事です。
少なくとも「小中学生と一緒にいる人でなければ、見かけても言いふらしたりしません」程度の事を公言しておけば、痔の人はだいぶ安心すると思いますよ。
例えば実際には何も力が無いというPTAのパトロールでさえこのような性質のものなんですから、監視カメラならば言わずもがなです。
Re:権力者による監視が問題 (スコア:5, すばらしい洞察)
Taqq@一児(5歳児)の父です。一連の流れを興味深く読ませて戴きました。数点気づいた事を記します。
mirus-mulier様と意見を交換された方々、お考えは尊重致しますが、PTAのパトロールと監視カメラを同列にて語る事の奇妙さについて、再度ご検証下さい。また、地域性の違い(人間関係の希薄な地域とコミュニティ性の高い地域)を加味した上で議論を進めていただければ、お互い感情論をもう少し排除できるかと思います。
#小生東京都渋谷区在住ですが、人間関係の希薄さには常日頃から反省の上行動するようにしております。
mirus-mulier様にお願いです。お気持ちは重々察しますが、このトピックにて議論する内容とは少し異なる内容も含まれていたかと存じます。僭越ながら、あなたが熱く語られれば熱く語られるほど、貴重な時間を割いて行っている重要な行為が誤解される方向に進んでいるように感じた事をお伝え申し上げます。
小生としましては、子供の安全確保のためにPTAパトロールやこども110番のいえは不可欠であると思っており、子供にも外で何かあったらこども110番の家に行きなさい、と教えております。また、ボランティアにてPTAパトロールのプレートをつけてお買い物に行かれる方には、いつも心の中で感謝しております。ただ、一連の議論を外から眺めていた人が、「PTAパトロールって、よくわかんないけど関わらない方がよさそうだなぁ」と感じてしまったら、それはmirus-mulier様にとって(私にとっても、ですが)不本意な結末であろうかと思います。
横から出てきてこのような事を申し上げるのは甚だ無礼であると承知の上で、皆様には再度、PTAパトロールに携わる方へのご理解を賜りたく以上記述致しました。大変失礼致しました。
怠惰・短気・傲慢! 怠惰・短気・傲慢!!
Re:権力者による監視が問題 (スコア:3, 興味深い)
> #近頃の中坊の腕力って加減をしらねぇから嫌ぇだ!
怪我させられたら窃盗ではなく強盗ですね。最低でも懲役5年です。
書店で窃盗(万引き)で捕まって警察に引き渡される時、逃走を図って店長に噛みつき、
事後強盗(刑法第二百三十八条)が成立したなんてバカなニュースも何年か前にありました。
現状をご存知? (スコア:3, 興味深い)
>また東京では繁華街などに過剰を通り越して異常なまでの監視カメラが設置されている
多分歌舞伎町あたりのことを指していると思いますが、異常とは思いません。
たれこんだ方がどこ在住か知る由もありませんが、実際に歌舞伎町を
歩いてみれば、異常とは思えないと思いますよ。
ボッタクリ・キャッチの勧誘、銃撃事件などなど、現実に起きている事件に対して、
少しでも抑止力を発揮するであろう策は、私は、歓迎します。
もし抑止力が見られないようであれば、それこそPDCAサイクルの出番でしょ。
#最近はあまり歌舞伎町に行ってないけどID
Re:現状をご存知? (スコア:5, 参考になる)
参考6 監視カメラ設置とプライバシー問題 [soumu.go.jp](PDFにつき注意)
監視カメラ先進国(?)というイギリスの法制度との比較もあり、それぞれの事情の分析もされています。
この中で「今後の課題」として
と、総務省としては警察側の姿勢に慎重な立場をとっているようですね。
民間企業の労働者に対する監視カメラやコンピュータなどでのモニタリングについては厚生労働省の指針 [mhlw.go.jp](あくまで“指針”ですが)がありますが、街頭カメラについても納得できるルールが欲しいですね。
Re:現状をご存知? (スコア:4, 参考になる)
USのどこかの市で顔照合機能つき監視カメラを配置することで、犯罪発生量を下げ、検挙率を上げた例が有名です(ちょっとネタ本が手元にないので確認できませんが、WORLD WITHOUT SECRETSだったかな)。その犯罪者はよそに行き、周囲の犯罪発生率は上がったそうですが、その市の担当者は自慢気だったそうです。
監視カメラreadyになったときに考えられる効果は、犯罪抑止力のみならず、検挙時の証拠能力(裁判の迅速化)、および初動捜査の向上でしょう。一方、監視カメラによっておびやかされる市民のプライバシーってやつは、根源的には全ての街頭に記憶力がとても良い警官が立っているときにおびやかされる市民のプライバシーと差はありません。
では何故監視カメラというと殊更にプライバシーを侵害されるという議論が発生するかというと、権力というやつは簡単に複数のカメラをリンクさせ、総合的な情報を得ることができるから、と言われていますが(このオーストラリアの例はその一つですね)、リンクさせた情報を適切に処理する能力がなければ、結局はゴミの山でしょう。
結局のところは技術なので、prosとconsの両方が存在し、その両方をきちんと議論し、過程を公開することが大事、というあたりまえの結論になってしまいますが。プライバシーが神聖不可侵 vs. 犯罪者を追い詰めるのが絶対正義、では議論にならないことは自明かと。
Re:現状をご存知? (スコア:2, 興味深い)
ための手段として設置するのに、実際は目的とするもの以外の情報
まで収集できてしまうという点があると思います。
子供にGPS発信器を持たせたりRFIDタグをつけるというのも同様。
生身の人間による監視であれば、基本的には視聴覚情報のうち意識
に上る情報しか処理できず、人間の能力からして同時に処理できる
情報量の限度は知れていますが、監視カメラでは人間では意識に上
らない全ての視覚情報が一切フィルタリングされることなく一旦外
部メディアへの記録という形で得られてしまいます。
そうすると、他の用途にも使えてしまうその情報を誰がどのように
取り扱うのかという疑念が生じます。
店舗内のカメラと街頭のカメラが違う点の一つは、店舗内で得られ
る情報は限定されている上に、誰がその情報を取り扱うのかが比較
的わかりやすいという点があると思います。
街頭カメラでは、見張っているのが警察なのか自治体なのかわから
なければ不安でしょう。街角で警察官ではなく正体の知れない怪し
い人物が見張っていたら嫌ですし。
結局のところ「全ての街頭に記憶力がとても良い警官が立っている」
というあり得ない状況を実現しているのが監視カメラで、その
「記憶力がとても良い警官」が一体誰なのか、何を考えて立ってい
るのかわからないということによっておびやかされる市民のプライ
バシーが問題になっているのではないかと思います。
個人的には、信頼できる機関が信頼できる方法で情報を取り扱って
くれるなら一向に構いません。
Re:権力の走狗による情報操作 (スコア:2, 参考になる)
全く関連付ける能力が無い、という立場も、監視カメラを取り付けるだけで全ての人間の全ての行動が監視されている、という立場も非現実的であり、どの程度のコストをかけてどの程度の監視を行うのが適切であるか議論すべきである、と述べているのです。
Re:現状をご存知? (スコア:2, 参考になる)
# 悪質かどうかは立場によります。本当に犯罪を抑止するために議論の上で決めたことかもしれない、という話を悪質呼ばわりするのは無意味なレッテル貼りでは?
補足しておくと、指名手配DBがあって、そのDBと特徴が合致する画像があった場合は監視センタに報告される仕組みだそうです。つまり、カメラ画像から人を学習して関連づける機能はありません。
Re:現状をご存知? (スコア:2, すばらしい洞察)
本当に「皆」なんでしょうかね…?
監視カメラに賛成する立場をとるのによく考えるのは当然として、反対する立場の人も、その意見は本当に自分で考えた末のものかを再考してみることです。
それで得をする人間は本当に自分達なのかを…
Re:現状をご存知? (スコア:2, 興味深い)
警察がグリコ事件などの重大事件を解決できず、そっちを重視したことにより街角の交番から警察官の姿が消えてしまいました。かつては、交番巡査が地域を回って各世帯の住居状態などを調査して回っていたものですが首都圏で最近そういうのが来たって人はほとんどいないと思います。
つまり警察自身の目が行き届かなくなってしまったんですね、しかもそれは警察自身の方針転換によるものです。その間違いは認めずに(いや、内心認めているから警察官増員を訴えてるのかも)監視カメラなどで補おうというのはちょっと違うんじゃないかと感じます。
で、警察の目が地域に行き届かなくなった結果、自転車盗、バイク盗などの軽犯罪が飛躍的に増えてしまったという経緯があると思う。
中国人の組織犯罪者の増加は、警察によるヤクザ組織壊滅作戦の裏返しの側面があります。組織犯罪ほにゃらら法などが効果を上げて、ヤクザ組織が弱体化した結果犯罪が減ると思いきや、なんと中国マフィアがはびこってしまったという構図があります。
狼を追い払ったら蛇だらけになってしまったわけですね。しかも、蛇の方が質が悪い(--;
設置するのは構わないと思いますが (スコア:3, すばらしい洞察)
特に監視側が信頼されていない場合は。
#オーストラリア警察がどのくらい信頼されてるんだか知りませんが。
Re:設置するのは構わないと思いますが (スコア:2, おもしろおかしい)
監視・管理・権力 (スコア:3, 参考になる)
権力は通常考えられているように何かを抑圧したり禁止したりするのではなく、監視や処罰などの道具を用いて、身体の管理を行い(人の一挙手一投足までをも管理しようとする)、人々を「生産的」にさせようとします。
ここでの生産は、経済的生産のみならず、学校での成績、工場での能率、病院での健康、軍隊での「破壊力」の生産さえも意味します。つまりは権力(国家や個人が所有するものではなく、人と人との関係に常に存在し、社会全体に網の目のように存在する)は、人の身体を管理し、規律=訓練し、矯正することによって、個人の生産的可能性の生産を、個人の資質の訓育的生産を、つまりは「役立つ個人」を作り出そうとします。
つまり監視はそうした規律=訓練的権力の道具に他なりません。監視と言えば、監獄における一望監視装置(パノプティコン)が有名でしょう。そこでは監視は、人が行うのではなく、建物の構造そのものによって行われ、囚人達は自分で自分を監視するようになってしまうという、まさに悪魔的な装置です。この監視によって、人々は身体を管理され、「(社会に)役立つ個人」としてのみ生きるのを許されます。
子供が犠牲となる事件が連日のように報道され、上記のような「通学路のカメラ設置」などのような議論が盛んに起き、監視はもはや全ての路上で行われつつあります。
これは警察官が非行者の存在によって自身の存在の言い訳をしているのと同じです。フーコーは述べています。「非行のない社会、これは18世紀に人々が夢見たものです。ところがその後は、何としたこと!非行のない社会などという、愚かしくて結局は危険なものを夢みてなどはいられないほど、非行と言うものは有益すぎるものでした。非行なければ警察なし、です。非行者に対する恐れがなかったら、一体何が警察の存在、警察の監督を民衆に容認させてくれるでしょうか。あなたは(警察が)すばらしい授かり物だなどとおっしゃる。警察というごく最近の、そして非常に圧迫的な制度は、そのことによってしか正当化されないものです。あの制服を着て武器を持った人々を、自分たちにはそうする権利がないのにわれわれが自分たちの中に受け入れ、彼らが家の戸口でうろついたりするのを認めているけれど、非行者が存在しなかったら、どうしてそんなことがありうるでしょうか。新聞に非行者がいかに多数で危険であるかを語る記事が毎日のらなかったら、どうしてそんなことがありうるでしょうか」(ミシェル・フーコー(伊東晃訳)「権力の戯れ」『エピステーメー』1977 12月号34、35頁)。つまりは、社会には沢山の非行者がいるとマスメディアが騒ぎ立て、人々の不安を煽り、その結果人々が警察を受け入れるということです。非行者は、警察が存在するアリバイ・言い訳となっているのです。「敵の恐怖が軍隊を「愛さ」せるのと同様に、同じく非行者の恐怖は警察の権力を「愛さ」せる」(ミシェル・フーコー『ユーロペオ』 NO.1515 1975年4月3日号63-65頁:※この文はフランスの雑誌から私が訳したものですが、訳したノートに雑誌名の原語表記がなく、ノートにあった通りに『ユーロペオ』としました。ご容赦下さい)。
監視も同じです。メディアが子供に対する犯罪を喧伝すればするほど、人々は不安や恐怖を感じます。そこにつけこんで、路上に監視カメラを設置しようという動きが出てきます。通学路に防犯カメラを設置と述べてはいますが、真の目的はそこではない。裏には人々の全行動の監視、そしてその監視によって個人の一挙手一投足まで管理するという目的があります。しかし監視したところで非行者は減らないでしょう。非行者こそ警察が存在するアリバイなのだから。監獄は決して非行者を更生などしません。「一八二〇年以来、監獄は犯罪者をまともな人間に変えるどころか、新しい犯罪者を作り出すことや、犯罪者を罪の道にさらに深く進ませることにしか役立たぬことが確認されています」(ミシェル・フーコー「権力の戯れ」『エピステーメー』1977 12月号28-30頁)。監獄自体が非行者を生み出し、非行者が警察が存在する言い訳を作る、という監獄・警察・非行者が三位一体となって社会全体の管理を推し進めているのです。
東京では石原都知事が、歌舞伎町などの繁華街に監視カメラを多く設置しました。その数は過剰を通り越して、異常なまでな数に膨れ上がっています。そして今度は最近の子供に対する犯罪の続出による社会不安を利用して、政府はますます監視カメラを設置し、人々に対する監視の目を光らせようとしています。その監視の目的は、犯罪の抑止などではありません。人々を監視することによって、人々を管理しやすくし、そのことによって人々を「生産的」に、「役立つ個人」にさせようとしているのです。
それでは監視に抵抗するにはどうすればよいのでしょう。オリジナルポストのハッカー集団のように監視に対する「抵抗」のネットワークを広げることでしょう。人々の身体に対する「管理」に抵抗し、社会全体を網の目状のネットワークとなって覆う「権力」に抵抗することでしょう。抵抗とは、共産主義・社会主義が描くような「国家対革命」という二項対立に属するものではありません。権力は人と人との関係において常に存在します。抵抗は権力のあるところ全てに存在します。なぜなら権力は自由な主体に行使されるものだから。従って抵抗は権力と同じく人と人との関係が存在するところどこにでも存在します。
蛇足ながら権力に対する「抵抗」について書きたいと思います。権力に対して私はとある作家が言った「ローコスト、ローストレス(収入は低くともストレスの少ない生き方)」を対置させたいと思います。その作家は、ひきこもりに関するトークショーで「人生は平均台を地面に落ちまいとよろよろと歩いているようなものだけれど、落ちたところでそこは地面でなんてことはない。地面は「君」を受け止めてくれる」というようなことを言いました。僕はそれに少なからず救われました。
きちんとしなさいと食卓で言われた子供が鼻くそをほじるのも抵抗。成績の向上を求められた生徒が不登校になるのも抵抗。オフィスで能率・効率を求められたサラリーマンがニートになるのも抵抗。そして監視カメラに向かって中指を突き立てるのも抵抗。私は身体の管理を強める、社会全体を覆う権力に対して抵抗を続けます。
反監視・反管理・反権力!!
反石原・反小泉・反ブッシュ!!
生きづらい社会を終わらせよう。
Re:監視・管理・権力 (スコア:2, すばらしい洞察)
#あなたも一つの極として主張されているのかもしれませんが、それにしては真に迫っているもので……
ちなみに、例えば米国の(そしておそらく日本の)刑務所の数値目標の一つは、出獄者の再犯率です。これを下げることがKPIなわけです。実際にかつてにくれべれば改善しているようです。
Re:監視・管理・権力 (スコア:2, すばらしい洞察)
監視カメラを増やそうとする政策は、バランスを崩す一歩と言うよりも、弱体化したシステムの秩序を何とか維持しようとする、いわば「現在の」バランスを保つためのもののように思えます。
現在のバランスが長く保つとも思えないので、しばしの混乱の後に新しい安定期にたどり着くのでしょうが。
太古の昔から日本には監視カメラがある (スコア:3, おもしろおかしい)
それは、世話好きおばちゃん!
どこで誰が何をしていたか。誰と誰が話をしていた。
等々の地域の情報は魔法のように彼女の元に集まる。
不審者など存在すら出来ない!彼女は遠慮無く詰め寄る。
「あんた、誰?どこから来たの?」
仕方なく語ったことは、その日のうちに町内に知れ渡る
のです。
ますます (スコア:2, すばらしい洞察)
CCCのように、より一層監視の目をかい潜ろうとする意欲が高まるだけー。
CCC=「カオス・コンピューター・クラブ」 (スコア:2, すばらしい洞察)
CCC=タレコミ文中の「カオス・コンピューター・クラブ」のことだと思います。
つまり、Chaos Computer Club=CCC。
だからオフトピではないと思うのですが。
反監視・反管理・反権力!!
反石原・反小泉・反ブッシュ!!
生きづらい社会を終わらせよう。
監視されるか選べるようにすれば? (スコア:2, 参考になる)
私は監視されている方の道路を通ります。犯罪被害を受ける可能性が減るかもしれないので。(増えはしないだろう…)
Re:監視されるか選べるようにすれば? (スコア:4, 興味深い)
監視カメラを設置すると、短期的には犯罪は減るが
長期的にはまた犯罪数は増加し、元より増えることもある、
というレポートを見たことがあります。
・カメラには結構死角がある
・カメラを設置しても検挙にそれほど大きく貢献しない
・被害者が油断する
ってことを推測してたかな。
Re:監視されるか選べるようにすれば? (スコア:2, すばらしい洞察)
のこともある、がどれくらいか(有意な差なのか)を知りたいですね。
恣意的な意見は大体そこを突くから。
もちろん今回が恣意的と言ってる訳ではなくね。
Re:監視されるか選べるようにすれば? (スコア:4, 興味深い)
例えば防犯システムなのでググれば、「近年ピッキングが増加してアナタも危ない」
って感じで不安を煽る業者のページがどんどんヒットしてくる。
これら業者に依頼するだけで本当に安全な家になるわけはない。
実際に、最近の耐震性能が基準を満たさないマンション問題とか、
悪質なリフォーム業者の問題を見れば杞憂では無いと言える。
もちろん、それが全部ではないのは当然だが。
正しく構築されたシステム、正しく運用されたシステムで無いと意味が無い
というスラドでもWindows対Linuxの文脈で語られる身近な例でも語られるアレと一緒。
恣意的主張するまでも無く、一般的な常識の範疇だろう。
あるコンビニでは「店内にこんなにカメラ仕掛けてあるぞ」って謳っていて、
実際数えると12台くらいあるんだけど記録してるのは4台くらいで
後のはダミーという店がある、きっちり死角をついてもっていかれてしまっていた。
なぜかというとバイト(フレームの元とか言われるから言いたくないが留学生)が
動いてるカメラと動いてないのを漏らしていたらしい。
身内が怪しいと踏んだ店長が、私服パトロールを入れて捕まえて吐かせた。
つまり、カメラは偽りがないとは言っても、やるやつは買収さえするとか思ったり、
神奈川県警の身内のスピード違反揉み消しのような職権濫用を疑ってみないといけない、
そういう時代に、あくまで無神経に「これで安心」とか言ってカメラを取り付けようとするなら、
その声のほうが恣意的であると疑わなければならない。
それを職権濫用的に用いたら罰則があって、それが正しく運用されているか
官の息がかかった天下り機関ではない監視機構があってという手続き無しに、
最近は危ないからという名目で簡単に監視カメラを民間レベルでホイホイ
設置してしまう昨今だから、技術的な抵抗手段や法的な抵抗手段も必要になろう。
Re:監視されるか選べるようにすれば? (スコア:4, 興味深い)
そのうち50万台はロンドンにあり、ロンドン市民は一日平均5回はカメラに写るそうです。
防犯のためだという錦の御旗の前にはものを言いにくい状況ですが、あえて以下の2点を問題にしたいなと思います。
1.果たしてカメラ設置によって犯罪は減るのか?
2.カメラ画像は本当に防犯目的にのみ使用されるのか
1に関しては、まだ長期的なデータが揃っていません。警察官の増員や罰則の強化による犯罪発生率の低下は、一般に一時的なものである場合が多いので、私自身はカメラもまた同じ事ではないかと考えています。
いずれにせよ、こうしたデータがそろうのを待つべきではないかと思います。
2に関しては、これは政府、特に警察の信用の問題ではあります。残念ながら、歴史的に見て政府というところが、あまり期待できないように思えます。
こうした議論は、犯罪件数の増加や凶悪化といったことが前提になるわけですが、まずは本当にそうなのかを検証するところから始めなくてはいけません。
Re:監視されるか選べるようにすれば? (スコア:2, 興味深い)
長期的なデータを取ったところで、厳密な議論はできないでしょう。「ゲームをやるとバカになる」「暴力的なゲームをやると暴力的になる」などの主張と同じで、同じデータを見ても「防犯カメラは効果がある」「効果が無い」のどちら側にでも理屈付けはできるわけですから。監視カメラ云々以前に、犯罪率なんてのは根本的には景気に大きく左右されることは明白だし、(こういうことは言いたくないけど)そのエリアに住んでる人種とか、民族とかにも影響されますからね。
だから、データで納得させるよりも、「まぁ、その程度なら安全と引き換えに監視されても仕方ないかな」と国民が納得できるレベルを模索する&理解を得られるように努力することが重要なのではないかと思います。
米国では、ブッシュが裁判所の許可無しでの盗聴を許可していた(=違法行為の恐れがある)ということが問題になっていますが、これもブッシュが黙ってやっていたからこそ騒ぎになっているわけで、最初から「テロ対策のため、手続きを簡略化して、ほげほげな手続きによって盗聴を行うことにする」みたいに説明していれば、(あの国民性から想像するに)あまり問題にならなかったんじゃないかと思います。もちろん、それが良い事かどうかは別問題としてね。;-p
正月で帰省したときに (スコア:2, 興味深い)
「このカメラは防犯目的にしか使用しておりません」
という注釈付きで。
この断りが信頼するしないに関わらず、あんまり気分の良いモノではないですね。
これはおそらく「目的以外に使用していない」という主張より「目的以外に使用できる」という不安の方が勝っているからではないかと思います。
女湯にも同じモノがあったかどうかは不明ですが、不安を払拭するだけの信頼orメリットを提示できない限りこういう議論は尽きない気がしますね。
#え?番台さんが電子化しただけ?
Re:正月で帰省したときに (スコア:2, おもしろおかしい)
>しかもそれが萌え系だったりした日にゃ、もうね。
バンダイじゃなくてジェネオンですが、これ [google.co.jp]かな?
#そういえば、銭湯妖精雪風 [google.co.jp]もググると結構出てきますな。
Re:本当かどうかは (スコア:3, 興味深い)
全室録画機能がついたカメラが備えてあります。
もしカメラがないとしたら当局からの要請が始まる前に営業開始したかなり古い所と
VIPルームくらいです。
(いつ行っても使用中の部屋があるなら、そこがVIPルームかもしれません)
仕事上、モニターだらけのお部屋にメンテで出入りしていますので、
どの位置からどう撮影するかよくわかっています。
付けるなら付けるで抑止してくれればOK (スコア:2, 参考になる)
ただカメラに撮られただけで、実際に活用されるのが強盗に遭った後とか、放火された後とか、死体になった後なんてやってられないなーと思います。
PTAも誘拐された後からカメラの映像を調べ始めてももう遅いでしょう?
やるならやるで金と人的リソースを充実させる。
やらないならやらないで違うリソースに振り向ける。
そこがしっかりしてくれるだけで受けとめ方が大分変わるんですけど、ただつけましたーだけではプライバシーをただ一方的に侵害するだけで嫌です。
犯罪を抑止してくれるという前提で、監視しつつ回りこむとか、機動的に動けるように監視員とパトロールの人間の構成比をしっかりさせるようにするとか、また交番のように、ビデオチャットみたいにカメラに話しかけると返事が返ってくるような双方向っぷりまでしてくれると良い感じだなあと思っているんですけど。
Re:付けるなら付けるで抑止してくれればOK (スコア:2, 参考になる)
Tシステムでもナンバーはおろか運転者の顔まで
移せることが判明したエポックメイキングな事件でしたね。
実際に事件が起こった場合 (スコア:2, すばらしい洞察)
こうやって視界を遮った結果、その視線の先でテロなり誘拐事件なりが起こった場合、彼らはどうするんでしょうか?
もちろん、そんなこと言い出したら何でも警察の言いなりになるしかないじゃないか!というのはわかりますが、ちょっと気になります。
最悪、社会からテロリストの共犯というレッテルを貼られてしまうのでは・・・と危惧します。
抗議するのは正当だと思うのですが、言論による手段など、他の手段は考えられなかったのでしょうか?
Re:東海道新幹線はそれなりに監視カメラ有ったと思うけど (スコア:2, 興味深い)
うろうろしてみてください。すぐに警備員が飛んでくると思います
Re:素朴な疑問 (スコア:2, すばらしい洞察)
しかし、マスメディアによる報道の増加で感じたものであるならば問題です。
報道の多寡は実際の増減を必ずしも反映していないからです。
たとえば、最近地震が頻発していると感じる方がおられますが、これは観測地点の整備が進んでこれまで観測されていなかった地震でも速報が出るようになったためです。
報道件数の増減は取材方法や伝えるメディアの都合・意図という要素が作用するので、そのように過信するのは危険です。
Re:素朴な疑問 (スコア:5, 興味深い)
その結果、青少年の犯行だろうと思われていた路上の器物損壊や自転車盗のほぼ全てが、団塊の世代による犯行だという衝撃の事実が判明しました。
カメラ画像は嘘や偏見のない真実を映します。それだけでも価値はありますよ。
『反社会学講座』との一致 (スコア:2, 参考になる)
名高い『スタンダード 反社会学講座』 [infoseek.co.jp]によると、若者の犯罪は年々少なくなっているそうです。もっとも少年がキレやすかった(少年犯罪が多かった)世代は、昭和18年生まれ [infoseek.co.jp]だそうですが、下から二つ目のグラフを見ると、その高いピークは団塊の世代(昭和22年から26年頃) [hatena.ne.jp]をほぼ含んでいることが分かります。
つまり、団塊の世代は若いころ、犯罪のピークを成していたわけですが、この監視カメラの統計が正しいなら、年をとっても引き続き犯罪のピークを形成しつづけていることになります
正直、あまりにも符合していて、かえって素直には信じられないくらいですが。
Re:悪? (スコア:2, 興味深い)
良好に機能する事が確定しているならば、議論の余地は無いと思われます。
監視が招くかもしれない悪化とはどのような事があるでしょうか?
まず、悪用されるのが怖いのです。
監視者が監視した内容を元に、脅迫などをしないとは言い切れないのです。これは、運用者への信頼の問題です。
あるいは権力の可謬性も問題です。
たとえば、電車の車内カメラがあったとします。ある女性が痴漢にあったとします。そのときに後ろに立っていたのがあなただったとします。あなたは痴漢をしていませんが、確かに記録は残っているのです。
そして、権力が質的に変わるかもしれない事も問題です。
現行法ではそういうことはありませんが、道路を歩くときにヘルメットをかぶる事が義務付けられるかもれません。あるいはもっと奇怪な法律が成立するかも。
そのときに、このような監視カメラが抑圧の道具になる可能性があります。
おそらくあなたは、現行の社会度下で取り立てて規範に違反する事も無く生きているのでしょう。良い人なのだろうと思います。
しかしそれは、抑圧している側と立場を同じくしているだけかもしれません。
#たとえば、等身大の人形と連れ立って歩くのが好きな人がいるかもしれません。彼はそれが体裁の悪い事だと考えているのなら、社会制度のことを良く理解していると思いますし、さらに彼の行動は別に違法ではありません。
しかし彼は監視カメラには反対でしょう。
権力というのは、立場の違う者の居心地を悪くするものです。国内法に対する犯罪者だって居心地は悪くなりますが、違法ではないけどなんとなくはみ出している人間の居心地も悪くなるのです。
Re:お子さんがいらっしゃいますか? (スコア:3, すばらしい洞察)
そのコストに応じたリターンが得られるかは微妙だと思います。
ちなみに、PTAが悪いかどうかはわかりませんが、実行者が一生
懸命であることと、その手段が有効であるかどうかということには
何ら関連性がありません。
一生懸命という言葉で手法を擁護するのはgeek的にいかがな物かと
考えます。