IPv4アドレスは今度こそ枯渇する? 217
ストーリー by yoosee
IPアドレス2.0 部門より
IPアドレス2.0 部門より
MeeD 曰く、
日経記事 - 「IPアドレス」枯渇問題、官民が対策会議によると、
とのこと。確かに中国やインドで世帯ごとに端末を置くと考えたらすぐにでも枯渇しそうだとは思いますが、数年前まではむしろ楽観視ムードだったのが何か急な事態の変化でもあったんでしょうか。総務省はインターネットに接続されたパソコンなどの機器を識別する「IPアドレス」が2010年にも足りなくなる事態に対応するため、官民の対策会議を月内に立ち上げる。中国やインドなどでIPアドレスの需要が急増しており、数年以内に在庫がなくなる見通し。対策会議では、次世代のIPアドレスへの移行を促すため政府や民間が取り組むべき課題や具体策をまとめる。
どちらにしても、あと4年でIPv6へと移行できるものでしょうか。
中国は管理しやすいように (スコア:4, おもしろおかしい)
エロは世界を救う? (スコア:4, すばらしい洞察)
映画化すればよい (スコア:4, おもしろおかしい)
ジャニーズ事務所が興味を持てば失敗はない
中国については (スコア:3, おもしろおかしい)
#中国全体だとプライベートアドレスを全て使っても足りないのではないか,という問題は見なかったことにする.
Re:中国については (スコア:2, おもしろおかしい)
そこでIPv6ですよ!
...あれ?
Re:中国については (スコア:1, 興味深い)
お知らせ (スコア:3, おもしろおかしい)
DHCPサーバーより
2010にもなくなるというより (スコア:2, すばらしい洞察)
--- show mpls ldp neighbor
IPアドレスの枯渇が来たぞー! (スコア:2, 興味深い)
Re:IPアドレスの枯渇が来たぞー! (スコア:4, おもしろおかしい)
Re:IPアドレスの枯渇が来たぞー! (スコア:2, おもしろおかしい)
> その期間が延びているのですよ。特に海底油田がだいぶん埋蔵量が多い
> らしいですよ。
その時点での、技術と原油価格で採掘可能な量ですので、技術が発達し、
原油の価格が上昇すると、掘り出しにくいところからでも採掘する
ようになるのでしょう。
さて、IPアドレスも、技術や価格(?)が変化し、取り出しにくいところから
でも採掘するようになるかと思います。
ただ、油田のように、新たなIPアドレスが見つかるものかどうかは知りません。
Re:IPアドレスの枯渇が来たぞー! (スコア:4, 参考になる)
ちなみにStanfordは2000年にIPをいっぱい返却しています。
これまで約1677万(36.0.0.0/8)もってたのを、どえらい手間をかけて別のアドレスブロックに振りなおし、約26万(172.64.0.0/14)まで削減したそうな。
http://www.stanford.edu/group/networking/NetConsult/ipchange/ipdoc.shtml [stanford.edu]
#/.Jの過去ログ [srad.jp]探しにくい...
Re:IPアドレスの枯渇が来たぞー! (スコア:4, おもしろおかしい)
"IPv6元年"でググると、「2001年は IPv6 元年?」とか出てきて萎えます。
ここんとこ毎年「IPv6元年?」状態なので、もう「IPv6元年?暦」という暦なんだと
考えるほうが自然な勢いです。
Re:IPアドレスの枯渇が来たぞー! (スコア:1)
# IPv6はさすがにいずれは元年が来るんでしょうけど。
Re:JPEG2000元年 (スコア:2)
ただ、JPEG歴が西暦換算でいつになるのかはまだ判断が分かれております。
友人が (スコア:2, 興味深い)
でも、現在ほとんどのプロバイダーがIPv6に切り替えるたときに通常の料金のほかに+300円/月(OCNの場合)ぐらかかりますよね。多くのプロバイダーで通常料金+じゃなくて通常料金でIPv6が使えるようになったら乗り換えようと思っていますが、現在のところあまりメリットが感じられない(っというか、あまりインパクトがない)ので私の周りの人間では友人ぐらいしかIPv6を使っていません。
本当、真剣にやるならまず大半のプロバイダーがIPv6の利用料を無料にしてIPv4の通常料金とかわらないようにし、ネットワーク機器製造会社やソフトウェアメーカーがIPv6対応の商品を普及させないとだめでしょうね。
// 友人にIDバレると危なそうなのでAC。
Re:友人が (スコア:3, すばらしい洞察)
そのためには、特別立法でもしてIPv6サービスを提供すること、IPv4と同一料金で提供することを義務付けないと無理でしょうね。
v4アドレスの在庫がある限りは、ISPは困りませんし、v6になってもほとんどのユーザーはメリットを感じませんし。
v4アドレスに税金掛けて、それを特定財源として、ISPにv6対応費用をばらまくってのはどうでしょう。
後はv6になってもアドレスに税金かけて、消費者から金を吸い上げて通信特定財源として通信業界にばら撒けば
通信バブルの再来ですよ。ISP業界に春が来る。
ガソリン税→道路特定財源→道路作る→ガソリン消費増、と成功が確約されたビジネスモデルです。
むしろ (スコア:1, 興味深い)
#あるある
Re:むしろ (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:むしろ (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:友人が (スコア:1, すばらしい洞察)
なるほど.電話のパルス回線とダイアル回線みたいなもんだなぁ.例えば「IPv6上でのP2Pによるファイル交換は政府公認で合法です」みたいな話になれば,一気に普及すると思うんだが…
Re:友人が (スコア:1, おもしろおかしい)
大型計算機センタでバイオリズム計算ができること?
Re:友人が (スコア:1)
その機材もろもろのインフラ料金が上乗せされるんじゃないかと。
結構ばかにならないらしいので、数百円程度で済むなら逆にお手頃価格なのでは。
Re:友人が (スコア:1)
細かいですけど。
Re:友人が (スコア:4, 参考になる)
XP/2003 の場合、名前解決が IPv4 に依存している等、そのままでは IPv6 のみのネットワークに参加することができません。127.0.0.1 で IPv6 DNS proxy 等を立てるなどしないとダメです。
また、2003 の各種サービスが IPv4 でしか listen しない、IPv6 に対応しているものの不完全であるとか (アドレス指定が IPv4 でしかできないのでアクセス制限が設定できない等) 様々な問題があります。2003 の DNS サーバは AAAA レコードを定義できるのに listen が IPv4 のみだとか、もうね……。
Windows Firewall でも、XP/2003 では同様の問題があり、ローカルホスト限定、またはホストと同一サブネットに制限するだけであれば IPv6 でもフィルタリングが機能しますが、特定のアドレスのみ受け付ける/排除する、といった制限は Vista/2008 以降になります。
DHCPv6 への対応も Vista/2008 以降です。
といった辺りが、事実上 Vista 以降となる理由でしょう。
IPv4じゃないと (スコア:2, 興味深い)
Re:IPv4じゃないと (スコア:2, すばらしい洞察)
192.168.1.1
いっくにいちろっぱいちのいち
とても言いやすい。
とても覚えやすい。
3ae3:90a0:bd05:01d2:288a:1fc0:0001:10ee
なんて発音すればいいんでつか?
とても覚えにくい >
Re:IPv4じゃないと (スコア:1)
歴史に学ぶべき (スコア:2, おもしろおかしい)
これはどうなの? (スコア:2, 興味深い)
理想家は歴史を振り返らない (スコア:2, すばらしい洞察)
Intelだって8086のプログラムをCoreで動かせるからこそ、
だからv6をv4の上位互換にしなかったのがいちばんの問題ですね。
いまからでも遅くないと思うんだけど。
Re:理想家は歴史を振り返らない (スコア:2, おもしろおかしい)
16bitOSであるDOSと互換で、それより大幅に広いアドレス空間を持ったOSなんてそもそも可能なんでしょうか。
次世代IPを提案した人は全員理想家なんですよw
グローバルアドレスの枯渇という意味では、v4の拡張情報に32bitのIPアドレスを追加すればいいと思います。
ルーティングテーブルの増大という意味では、なんかみんな騒いでますが、本当にそんなに増大するのでしょうか?
定量的な話が出てきません。
例えば1台のルータで全ての経路を扱うとします。すると経路は42億個で、
1経路で1KBのメモリを消費するとすれば、4.2TBです。たったこれだけです。
1024台のルータで処理するなら、1台のルータ辺り4GBのメモリがあれば良く、
秋葉で2万円で買えます。まあ乱暴な議論ですが。
Re:理想家は歴史を振り返らない (スコア:2, 興味深い)
池田信夫ブログのこのエントリ [goo.ne.jp]の sumikawa さんのコメントのうち、ルータの構造について触れたもの(TCAMで検索)をご覧ください。
僕の知ってる sumikawa さんなら、この人はルータ屋の中の人じゃないかと思いますので、信頼していいと思いますよ。
なんで今度こそなんだろうか・・・ (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:なんで今度こそなんだろうか・・・ (スコア:2, 参考になる)
# スラドですらそういう論調が多いのには萎える
# ご参考: IPv4 Address Report [potaroo.net]
Re:なんで今度こそなんだろうか・・・ (スコア:4, すばらしい洞察)
少なくとも主な役人さんはv6推進、というのがこのトピックでは? という話はさておき。
確かに限界が見えるまでは消費が続けられるでしょうから、いよいよ近日中にv4アドレス供給停止か、という状態を枯渇と称するなら、確かにその時は訪れるでしょう。 そのとき、
新規参入者: いつまでもみんながv6に移行してくれないからだぞ。 どうしてくれるんだ。
既存参加者: 貴方が率先してv6アドレス取得すれば?
新規参入者: そうしたらみんなもv6アドレスに付き合ってくれる?
既存参加者: (少なくともまともでないISPは)無理。
というわけで相変わらずアーリーアダプタが報われない状況が続き、やがて業を煮やした世論が「v4アドレス整理すりゃまだ空きがあるだろ。分けてやれ」と主張。 かくして新規参入者は既存参加者と融和し、時計の針が少しだけ戻り、
既存参加者: v6? なにそれ?
という状況が延々繰り返されるのでは? v6移行コストが上記の一時しのぎコストを下回る見込みはあるんでしょうか? でないと、緊張感のないプチ枯渇状態が続き、真の枯渇が訪れるときが来ないように見える、というシナリオになると思うのですが。
Re:なんで今度こそなんだろうか・・・ (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:なんで今度こそなんだろうか・・・ (スコア:1)
というシミュレーションみたいなものをやるのが学者の仕事じゃないのか?
「オークションに移行すれば大丈夫」と言い募るのは、子供の喧嘩とあまり見分けがつかない。
Re:なんで今度こそなんだろうか・・・ (スコア:2)
変な反論が多いなぁと思ったら、そういう誤解があるのかな。
地デジシンドロームとでもなづけようか。
Re:なんで今度こそなんだろうか・・・ (スコア:3, すばらしい洞察)
>人とかが多いだけ。
個々の機器にワールドワイドなアドレス割り振んなくてもいいじゃん。むしろセキュリティ的に問題
あるんじゃね? 個々の機器に割り振るのはプライベートアドレスでいいじゃん。
って現実的な判断してるだけでしょ。意味もなく空騒ぎするよりよっぽどマシだと思うけど。
もちろん、IPv6押さえとく事自体は悪いことじゃないと思うよ。
Re:なんで今度こそなんだろうか・・・ (スコア:3, 参考になる)
端末すべてグローバルIPアドレスなんですよ。
セキュリティの関係から外部からのアクセスは遮断されてました。
内部からもhttpくらいで、これならローカルIPで運用した方が良いんじゃないかなぁ・・・と思いました。
そう言うとこ多そうなのでアドレス返還させればもっと持ちそうです。
ClassAアドレスを保有してる日本企業も結構あったと思いましたが・・・
Re:なんで今度こそなんだろうか・・・ (スコア:4, すばらしい洞察)
加えて、大きな組織のリナンバリングってのは死にたくなるほど大変です。
この二つを組み合わせると、仮に外からのアクセスを遮断するとしても、将来のネットワーク構成の変更に備えてグローバルアドレスで運用しよう、という決定になるのが「常識的」な決定でした。
最近グローバルIPアドレスが「貴重なリソース」になってしまったが故に「もったいない」と言われることの多いクラスA/B保有会社ですが(Appleなど)、ちゃんと理由はあるんですよ。それに、プライベートIPで運用している部門が統合されたり、他社と合弁を作ったりした場合、全部リナンバリングしたり、相互乗り入れできない二つのシステムを並立させたりするのは馬鹿馬鹿しいことこの上ないです。
一言でいって、家庭のネットワークと一緒にしないでください。
Re:なんで今度こそなんだろうか・・・ (スコア:3, 興味深い)
そう簡単にはいかないだろうという論考 [livedoor.jp]もありますね。
確かに、IPアドレスを返還させる作業で発生するであろうコストは誰が払うんでしょうかね。
一方でIPv6で「接木」みたいなことができるんなら、そういうコストがかからなくてみんな助かるということにもなりますね。
Re:なんで今度こそなんだろうか・・・ (スコア:5, 興味深い)
その昔,油の一滴は血の一滴ならぬ,メモリの1バイトは血の1バイトじゃないけれど,バックボーンルータのメモリが一番のボトルネックだった頃がクラスB配りまくりだった時期です.
「ClassCを5コくれ」というと,『一組織のためにバックボーンの経路表が5エントリも増えるのはけしからん.クラスBを1個やるからそれをサブネットしろ』,「え゛~,サブネット対応のルータやコンピュータに買い換えるお金なんてないよー.クラスC複数個が良いヨー」,『ワガママ言うな.proyxarpかなんかで自力で何とかしろ』なんてぐあいで,インターネットバックボーン側の都合でクラスBを押しつけられた組織も多いと聞きます.
自腹でアドレスを付け替えてグローバルを返却しろといっても,素直に返すところがあるとは思えませんね.
僕が関係する某任意団体は,展示イベント用に取得していたクラスBを返しましたが,それはイベント用と言うことで平常時は使っていないアドレスブロックだからコスト無しで廃止できたという特殊事情.
例えば文科省が旗を振って,日本の大学が学内バックボーンLANの機種更新のタイミングでクラスBを返す(133.X.0.0/16)ように強力に指導したところで,5年にわたって少しづつ返されるだけで,需要と比べると焼け石に水じゃないかなぁ.
Re:なんで今度こそなんだろうか・・・ (スコア:2, 興味深い)
OrgName: Apple Computer, Inc.
OrgID: APPLEC-3
Address: 20740 Valley Green Drive, MS32E
City: Cupertino
StateProv: CA
PostalCode: 95014
Country: US
NetRange: 17.0.0.0 - 17.255.255.255
CIDR: 17.0.0.0/8
Re:なんで今度こそなんだろうか・・・ (スコア:1, すばらしい洞察)
いや、昔は「インターネットに接続する」=「グローバルIPを割り当てる」でしたから、T関連企業に限らず昔からインターネットにつないでいる企業、大学ってそんなとこおおいんじゃないですか。昔勤めていた会社もClassB複数持ってたもん。
「返還させろ」なんて気楽に言いますけど、大企業が保有する全ての機器のIP変更なんて費用がどんだけいるか見当ついての発言ですか?しかも、公式的にはIPv4が足らなくなったらv6へという話になってるのに、v4延命のためってのは費用を出すほうも納得しませんよ。
Re:なんで今度こそなんだろうか・・・ (スコア:2, 興味深い)
# それにすば洞つけてる奴もね
あと、電波帯域やHDDのブロックじゃないんだから、細切れには使えないの。オークションなんて無理。ルータがO(1)でlookupできるったって量的な限界はあって、それを拡張するためにルータベンダも上流ISPもみんなひぃひぃ言っててひどいコストかかってんだから。
Re:なんで今度こそなんだろうか・・・ (スコア:1, 興味深い)
IPv6移行が進まないのは、IPv6に移行するメリットが感じられないから。
だから強制するものがないと移行は進まないだろうという議論がだいぶ前に交わされてた。
まだまだあぶないIPv4 (スコア:1)
まだまだIPv4はNATで生き延びるんじゃないかと思ってます。IPv6対応製品が少ないし、対応してても実際にはとてもじゃないが使えないのが現状です。さらに、Windows VistaのIPv6実装がアヤシイ [slashdot.org]状況を考えると、後数年でIPv6が普遍化するのは期待できません。
元を正せば、IPv6自体とそれに関連する規格が混乱したまんまだそうで、例えば、DHCPv6(ステートフルアドレスの割り付け)の仕様は存在するけど中途半端だとかで、メーカは解釈に大層苦労してる様ですね。どうすんでしょうねぇ、IETFのエライ先生方は、、、。
# 後半は全部伝聞、あしからず(汗
# サブジェクトは分かる人だけに(笑
ここ3年くらいIPv6 reachableにしていますが (スコア:1, 参考になる)
IPv4と比較するとアクセス数は1000万分の1くらいです(http,smtpでのアクセスログによる)。
いくら何でも普及し無さすぎです。