日立、HDD事業のHGST社をファンドに売却か? 33
ストーリー by GetSet
売れるうちに売りたいのだろうが… 部門より
売れるうちに売りたいのだろうが… 部門より
backslashdot 曰く、
例によって 日本経済新聞のいつものリーク記事だが、 日立製作所が投資ファンドの米シルバーレイクに日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)の 株式の5割弱を売却する方向で最終調整しているそうだ。事実上の事業売却であるわけだが、 これも例によって 決定した事実はないというコメントが日立から出ているものの、 ロイターから出ている詳報を読む限りは、 交渉はかなりの詰めの段階にあるように思われる。
2003年にIBMから2500億円で買収したHDD事業と既存事業を統合して生まれたHGSTであるが、これまでずっと 日立グループのお荷物であったことは間違いなく、売却圧力が強いのだろう。 だが、ここにきて微妙にHDD事業の市況が改善していることで、結論が長期化しているようだ。
一番の勝者は・・・ (スコア:4, すばらしい洞察)
一番の勝者はIBMに思えてならない。SCSI(SAS)方面じゃないと、儲からないのかな?
-- gonta --
"May Macintosh be with you"
Re:一番の勝者は・・・ (スコア:1)
だから選択肢はなかった。
うまくババを引かせるのには成功しましたが。
Re:一番の勝者は・・・ (スコア:2, すばらしい洞察)
単価の安いHDDを馬鹿正直に作り続ける事が出来ないからって、能力が無い、というのもどうかなと。
MPUのプロセス技術だけを見ても、IBMにモノ作りの能力が無い、とは言い切れないと思いますがね。
要は取捨選択の上手い下手でしょ。
技術開発の費用が掛かる割りには実入りの少ないストレージ部門を切り捨てて、
より実入りの大きいマイクロプロセッサ部門に投資を集中する、っていう。
道を選んだだけのこと。
Re:一番の勝者は・・・ (スコア:0)
顧客に対して効率的な大容量ストレージの提案が出来んのよね…
プロセッサだけあってもストレージが無ければ情報システムにならんわけで。
いざとなれば自社調達できる日立・富士通に比べNetApp・EMCはそれで苦しんでる。
Re:一番の勝者は・・・ (スコア:2, 興味深い)
#昔、某社向けの半導体関連の計測器を開発してた際に、某社製の部品使ってないのを上司に聞いたら、「向こうが"うちの製品使うと怖いもん、ケチつけられないし"って」
#半分冗談、半分本気で話した…
/* Kachou Utumi
I'm Not Rich... */
Re:一番の勝者は・・・ (スコア:0)
社内だからいくらでも買い叩けるってだけでしょ。
叩かれる方はたまったもんじゃない。
Re:一番の勝者は・・・ (スコア:4, 興味深い)
富士通のノートPCの蓋を開けると、中に入ってたHDDが東芝製なんてことは普通にあるわけで。社内から調達するより社外から買った方が安いからですな。社内ならいくらでも買いたたけるなんて便利な話はあんまりないよ。
# キャッシュフローで考えると、多分社内調達の方がトクになると思うのだが、そうならないというのは事業部毎に独立採算になっていることの弊害だと思う。
ストレージ事業についても、日立はともかく、富士通は国際マーケットでは箸にも棒にもかからず、逆にEMCもNetAppも業界1位ということを鑑みれば、ストレージデバイスを抑えているということが、ストレージシステム事業において有利に働くとは必ずしも言えないよーな。
# 中の人なんでAC
Re:一番の勝者は・・・ (スコア:1)
フローラを開けたら、確か富士通製でした。
オイオイ・・・・
日立は特にグループ内調達が高い会社のようです。
と日立のシステム営業から聞きました。
ホントかウソかは知りませんが。
Re:一番の勝者は・・・ (スコア:0)
Re:一番の勝者は・・・ (スコア:0)
ってのは無いよ。知ったかクン。
むしろ社内とか関連会社とかは屈強に値下げに反対する。言うこと聞かなくても別にどうってことないから。
大体社内向けの方が売値は高いよ。どこでも。
Re:一番の勝者は・・・ (スコア:0)
(事業部長以上の圧力付きで)
Re:一番の勝者は・・・ (スコア:0)
あのー、富士通のNR1000FシリーズはNetAppのOEMってこと知ってて言ってます?
IBMもNetAppを扱ってるし、ストレージの制御部分が傾くと苦しいのは大手も同じよ?
Re:一番の勝者は・・・ (スコア:1, 参考になる)
一般人にIBMの顔でもあったPC部門を売却したのも結局低利益だったから。
流石に90年代前半から比べると、売却当時のIBMは持ち直してたから売る必要もなかったかもしらんかったけど、現状では売って正解だった。
簡単に表せば、ババ抜きから抜け出せた、って表現に落ち着くんですが。
Re:一番の勝者は・・・ (スコア:0)
売られるものは皆、値崩れが進んだコンシューマ向け製品。
銀行・金融向けの基幹業務用製品は今でも高い評価を得てるぞ。
Re:一番の勝者は・・・ (スコア:0)
Re:一番の勝者は・・・ (スコア:0)
Re:一番の勝者は・・・ (スコア:1, すばらしい洞察)
よくわかってないけど (スコア:3, 参考になる)
「5割弱 [infoseek.co.jp]」の株式売却では、過半数の株式は日立に残るわけでしょ?
タレコミ中にあるロイターの記事でも とあるし、
「主」は日立側のままじゃない?
Re:よくわかってないけど (スコア:1)
HDD事業がずっとお荷物だったことは間違いないんですが、ここ↓をどう評価するのか悩ましいようです。
困った (スコア:2, 興味深い)
Re:困った (スコア:0)
なので、並んでるHDDを眺めて目のあった奴を買うと良いです。
ジャンク屋のコナー製とかは目を逸らすようにしましょう。
# 会社でDTLA/IC35Lが計6台飛んだのでAC
Re:困った (スコア:2, 興味深い)
単に信頼性というだけじゃなく, RAID等を組んでいると同一型番あるいはジオメトリ構成が同じ代替製品が継続して供給されるってのも大事なわけで.
実際, 自宅サーバに使っていたMaxtor Atlas10KV 147.1GBが1本飛んで土俵際状態なのですが, 他社のディスクだと微妙にセクタ数が小さくてそのままじゃミラーの相手にならず, 再構築と移行が大掛かりになってしまいましたし.
Re:困った (スコア:2, 興味深い)
自宅サーバレベルだと種類を変えた方が壊滅的なトラブルに遭いにくくなるんじゃないかと期待したりとか。
ちょっと前の富士通HDD集団突然死とか、さらに昔のQuantumHDDのヘッド固着とか…
それと、以前、同一型番2台でミラーリングしてた時に「死んだ方を交換するつもりで、間違えて生きてるほうを引っこ抜く」なんてポカをやっちゃったもので、ちょっとトラウマになってるってのが大きいかも…
別メーカなら間違えようがないし。
で、容量については、全部使いきらないようにちょっと余裕を見てパーティション切るようにしてます。
今使ってる自宅サーバは、250GB(233GiB)のうち、230GiB使うようにしてたり。
昔は全部使い切らないと、もったいないお化けが出そうでいやだったんですが最近は全然気にならなくなりました。
でも、3GiBって誤差だと思ってるけど、動態保存してるPC-9801のHDDは540MBだったりするんだよなぁ。
それ6個分って考えると…すごい無駄にしてる気になってくる…
Re:困った (スコア:0)
Re:困った (スコア:1)
自宅PCはHPの2.5インチSASです。貧乏なので保守を5年契約にできなかったけど...。
Re:困った (スコア:0)
そりゃ、若干ベンチに影響が出るでしょうけど...
それよりもHDDの同一型番をまとめ買いしたものをRAIDに使用することほど危険なこともないかもしれません。
最近のHDDは品質のばらつきが非常に小さいため壊れる時期が見事に重なります。RAIDの再構成中に次のディスクが故障する確率もその分非常に高いです。
もしどうしてもそういうことをしなければならないときは一台ホットスペアを用意しておいて時々わざとRAID中のドライブをスペアと入れ替えてローテーションするといいらしいです。このときもわざと稼働時間が偏るようにすることは言うまでもありませんが
Re:困った (スコア:2, 興味深い)
そりゃIBMがHDDから撤退するきっかけになった不良品じゃなかったか? [data-salvage.co.jp]
Re: (スコア:0)
そりゃDTLAですもの。うちの自宅でも5台中2台がクラッシュしてます。
そこから導かれる結論は「メーカーより品種」であって「個体差」じゃないですよね。普通は。
売却したらどうなるの? (スコア:0)
HDDにしろ、SDRAMにしろ (スコア:0)
Re:HDDにしろ、SDRAMにしろ (スコア:3, 参考になる)
2006年だとSeageteは6億ドル、Western Digitalは4億ドルの経常利益を出しています。
http://files.shareholder.com/downloads/SEA/208726305x0xS950134-07-1899 [shareholder.com]... [shareholder.com]
http://www.wdc.com/en/library/company/2278-001005-A03.pdf [wdc.com] [wdc.com]
確かサムスンも黒字で増益が続いていたはずですが、部門毎の利益出してるか調べるのが面倒なのでパス。
日立が黒字化できないのは人件費などのコストダウンができてない事、車載端末や家電などの市場のニーズをつかめなかったことなどが原因などと言われていたような気がします。
#実家が元IBMの藤沢研究所の側だったのでIBM時代は愛用していましたが、HGSTになってから何所でも良くなりました。
Re:HDDにしろ、SDRAMにしろ (スコア:0)
全事業者が赤字になる業界があるとしたら、その業界ってどういう構造になっているんでしょう?
いや、私が無知なだけかも知れませんが、通常の自由市場ならなぜそんなことになるのかわからなくて。
1社でもコスト削減を進めて利益が出ているのなら、そこより高い価格設定ができないから、という状況があり得るのはわかるんですが。
と書いてきてふと思ったんですが、次世代DVDくらいならあり得ますかね。
Re:HDDにしろ、SDRAMにしろ (スコア:0)
例えばですね、専業で無い会社の場合、他の部門の利益で補填して耐え忍んでおいて、
ライバルが市場から消えたところで、赤字の回収に乗り出す戦略とか、
政府が特定産業を支援するため補助金を出していて、それで赤字でもへーき、
とかいう反則^H^H^H^H幸運に恵まれたプレーヤーが1つ2つあったりすると、
そこが市場の価格を先導してしまって、普通に商売やってるところは
その値段で競争せざるを得ない(たとえ赤字でも売ったほうが、
何も売らない、作らないで工場や従業員を遊ばせておくよりは損害が少ないから)
という状況になっていたりします。