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ダウンロード違法化への方針が確定、再来年の施行目指す 113

ストーリー by hylom
2年後のインターネットはどうなっている? 部門より

文化庁の文化審議会著作権分科会 私的録音録画小委員会が16日開催され、ダウンロード違法化の方針を承認するとともに、私的録音・録画補償金制度の見直しに関する議論を今回で終了することを決めた(日経ITproの記事ITmediaの記事)。

携帯音楽プレーヤーなどを補償金の対象とする、いわゆる「iPod課金」については結論は見送られたものの、違法にアップロードされた録音録画物のダウンロードを違法化する「ダウンロード違法化」については、以前にも報じられていたとおり進められることとなり、今後文化庁が著作権法改正案をとりまとめ、次期通常国会で法案提出を行う予定とのことだ。

47Newsなどでは、

著作権者の許諾を得ずにインターネット上に流された携帯電話の着信メロディーや動画を、個人などが入手することを法律で禁止するよう求める報告書をまとめた。(中略)文化審が昨年行った国民からの意見募集では「違法サイトを見分けるのは困難だ」などの理由で法規制に反対する意見が目立ったが、正規の音楽配信サイトへの適法マーク表示などで、違法サイトと区別しやすくなってきたため、文科省は法改正に踏み切る考え。

のように報じられている。

しかし、私的録音録画小委員会に委員として参加していたITジャーナリストの津田大介氏が発言しているように、法律が制定されたところで果たして経済的な効果があるのか疑問ではある。3年後のコンテンツ制作・流通・消費エコシステムがどうなっているかは分からないが、この決定は日本のネット業界にどのような影響を及ぼすのだろうか?
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by headShot (37328) on 2008年12月18日 11時41分 (#1475634)

    携帯電話の着信メロディーや動画を、個人などが入手することを法律で禁止するよう求める

    PCは大丈夫だということでしょうか??

    イーモバイルの端末とかで、「通話機能がないから、これは電話じゃない、故にOK」とか偉い人たちの法律文言の言葉遊びをまた拝むことになるのか…
    • by NAT33 (17123) on 2008年12月18日 12時40分 (#1475682)
      >PCは大丈夫だということでしょうか??

      PC経由で携帯電話に入れるのはOK?

      抜け穴がきっとたくさんあると思いますよ(^^)

      #やっちゃ駄目ですよ。罰しますよって言うだけで規制できるんだったら誰も苦労しないwww
      親コメント
    • by dic369 (37390) on 2008年12月19日 5時51分 (#1476348)
      逆に言えばそういうサイトもあるんですね
      知らなかった
      親コメント
  • >「違法サイトを見分けるのは困難だ」
    それ以前に違法ダウンロードの判別の方がよっぽど困難だと思いますが?
    国民全員の回線使用状況を監視でもするんですかね?、イギリスみたいに。

    携帯電話だけに絞ったところで、相手がスマートフォンだったりすると、無線LANとか使われて交換機なんか経由しない場合も多いだろうし、いくらでも回避できそうな気がする。

    つーか、ダウンロードする場合、普段から無線LAN経由なんですけどね、私。

    #それとも実は日本では既に監視やってますってことですかね。ありそうだけどwww
    • by Anonymous Coward on 2008年12月18日 15時04分 (#1475818)
      とりあえず、別件で家財道具一切合切押収して、中身調べてなんか出てきたら適用で良いんじゃないでしょうか。
      合法的な入手経路を証明できなければアウトで。
      押収時にDVD-Rを持ち込んだりすれば、本人は入手経路を証明できない(だって警察が持ち込んでるから)というところで確率アップです。事前にSPAMを送っておくというのも手ですね。SPAMを消してなければ情を知って違法なものを残していたと言えますし。

      その家宅捜索が外れでも、別ので当たりが出ればメンツは保てますし、名案だと思うのですがどうでしょう?
      親コメント
      • 一応言っておくけどこれは違法だからね。
        差し押さえ対象の指定(これは裁判所の令状による)はかなり緩やかなものだけど、
        さすがに一切合財となると結構なことになってしまう。
        まあPCを持ってくればいい訳で、問題は別件捜査、差し押さえは許されず、
        それは捜査機関の主観的客観的意図を持って判断されることです。
        あまりやるなら本件も関係ありそうなことにしとかないとね。
        後メンツは保てても信頼が保てそうにない。こっちは違法ダウンロードなんかに精を出して失うには惜しい。

        押収は差し押さえ(強制的に取ってくるやつ)とかの上位概念で強制的意味合いがなくても使えますので、
        差し押さえの方が適当かと存じます。
        親コメント
  •  パブコメの前の時点で適法識別マークを浸透させるという話は出ていたわけで、それでもなお反対の嵐だったわけですが、新たに何か施策をとったかといわれると、Q&Aに適法配信の識別には使えない [riaj.or.jp]と記されたけったいな制度を立ち上げたのみ。
     で、パブコメなどで指摘された懸念点について何か検討がされたかというと、出てきたまとめでは中身はほとんど変わっておらず、すでに指摘されていた懸念事項もまったく払拭されていない。しいて変わった点を上げると、制度設計でユーザーの不利益にならないように配慮するという具体的内容に欠ける口約束が追加されたくらい。

     もともと私的録音録画補償金問題は2005年あたりからずっと議論が続いていて、合意が得られず延期を繰り返してたわけですが、今年の議論ではしょっぱなからダビング10がらみのいざこざでまったく話が進まず、7月あたりまではダウンロード違法化の話題もほとんど出ていない状態でした。で、結論だけ見るとダビング10が開始されても調整は進まず、当初の目的であった補償金拡大についてはまたしても見送りになってます。
     この流れで、去年パブコメでものすごい勢いで懸念意見が寄せられたのに、それらをほぼ無視に近い形でダウンロード違法化の話が強引に進められた。

     どこの記事だったかで津田大介氏がコメントしていたんですが、あまりに委員会での調整に結果が伴わないので体裁を保つために無理やり押し込んだ感が強いそうです。
     この件に関する経緯や各報道記事なんかの内容を照らし合わせると、かなり説得力のある話なんですが……。
    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
  • by Anonymous Coward on 2008年12月18日 23時25分 (#1476180)
    反対する世論を無視してダウンロード違法化が強行されようとしていると皆さんお考えのようですが、これは既定方針でして民意とは関係なく実施される性格のものなのです。

    日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく日本国政府への米国政府要望書(PDF)
    http://tokyo.usembassy.gov/pdfs/wwwf-regref20081015.pdf

    21枚目最初の行
    詳論 7
    VI-A-1. 日本の著作権法における私的使用の例外が、違法な情報源からのコンテンツのダウンロードには適用されないことを明確にする。

    これは米国政府より日本国政府に提示された正式な外交文書です。
    この文書の性格は下記のリンク先をご覧あれ。

    年次改革要望書 - Wikipedia
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B4%E6%AC%A1%E6%94%B9%E9%9D%A9%E8%A6%81%E6%9C%9B%E6%9B%B8

    著作権の非親告罪化やP2Pによる共有の違法化は誰が言い始めたのか? - GIGAZINE
    http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070602_annual_reform_request/

    ググれば他にもいくらでも出てきますので皆さんも探してみてください。

    米国政府が外交ルートでこのような要求を出して来る影にハリウッドや音楽産業などのロビー活動があります。
    米国に歩調を合わせて著作権強化を訴えてきた日本の音楽映像産業も米国資本が入っているか提携関係にあります。
    つまり日本国内事情ではなく米国の音楽映像産業の意向が強く働いている結果なのです。
    現実問題として、米国から輸入される映画やTVドラマ、音楽に対する日本のメディア産業の依存度の高さと、それらのコンテンツを必要とする家電企業の存在を考えてみれば、事実上の言いなりにならざるを得ないことは想像がつきます。
    日本発のアニメ産業などは金額ベースではハリウッド作品群にとても追いつかないし、日本のコンテンツホルダーが柔軟な姿勢を示そうにも、米国資本の側が自己の営利優先主義で妥協の余地がないのですからどうしょうもありません。

    具体的な日米政府間交渉は外交の常として非公開の専門部会で行われるため、その内容は関係者以外には知ることはできません。
    密室の場で取り決めがなされてしまうのは日米両国が互いに内政干渉ととられるのを嫌うためです。
    違法化が必要とされるコンテンツ産業の被害実態や販売機会損失による損害の根拠は米国側の主張がそのまま通ります。
    日本側にそれを検証してその内容の是非を問うだけのコンテンツ流通実態に関する情報の持ち合わせがないからです。
    文化庁も外務省も米国の言いなりになっているわけではありません。
    きちんと言うべきことは言っているし、外交相互主義に従い日本政府から米国政府宛ての要望書で米国批判もやっています。
    ただ、著作権問題については米国の主張を否定したり覆し説得できるだけの情報の持ち合わせがないのです。それはコンテンツ産業の日米間における実力の差でもあります。
    安易に文化庁や権利者を批判するのではなく、日本の消費者の権利を守るために必要なこと、海外における違法行為の実態を調べ相手を説き伏せるだけの理論武装をしないといつまでも外国の言いなりに甘んじることになります。
    抗議したり議論する本当の相手は日本ではなく米国にいるのです。

    委員として参加している津田氏もこれが外交問題であることは承知のはずなのになぜそのあたりの事情をきちんと説明しないのか不思議です。
    行政や権利者側が表立って説明しずらいことをきちんと説明することがジャーナリストの使命だと思うのですが。
    別に国家機密でも何でもなく委員に守秘義務が課せられているわけでもなく要望書自体は一般に公表されているのですから。
    だからこそこうして素人が書き込みできるわけで。
  • 違法なアップロードさえ規制できていないのにダウンロードまで違法化ですか...
    お馬鹿なユーザーを引っかけて、アップロードを押さえようと言う腹ですかね?
    何となくスピード違反と同等になりそうな気がします。スケープゴートにならないように皆さん注意しましょう。
  • 最終的に著作権侵害コンテンツダウンロード一律違法になると...もう日本ではググれなくなる?
    (少なくともキャッシュ表示とか画像検索はアウトになるのかしら)
    • 対象は音楽と動画だけ。
      保存しないストリーミング等も対象外。キャッシュとかは保存したとは見なさない。
      「状を知って」という制約があるため、違法だと知らずにダウンロードしたものは罰せられない。
      罰則規定が無いので逮捕も出来ない。

      今後、画像が規制される可能性も低い。
      着うたやYouTube等の、実際に多数の被害が出ている対象があるから規制されたので、現状では画像を対象にしようという動きは無い。

      「状を知って」というのは、証明が難しい。
      現状でも、プログラムは違法に配布されたものを実行すると違法行為となる。
      「状を知って」が証明できるのなら、海賊版ソフトウェアを手に入れて使った人も逮捕できるのだが、なかなか難しいのが実情。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年12月18日 13時39分 (#1475741)
        ×状を知って
        ○情を知って

        ね。全部間違ってるのはコピペしたからでしょうけど。

        「現時点では制約が大きいから、違法ダウンロードの摘発が濫用されることはなさそう」というのは同意ですが、そうすると逆に「どうしてダウンロードを違法化しなければならないのか」という疑問が出てきます。
        将来「実効性がなかったから」という理由でこの「情を知って」の文言が法律から消えたりしないか、あるいはITmediaの記事中にある適法サイト識別マークが付いていないことを「情を知って」の根拠とするような拡大解釈が行われないか、といった危惧もあるわけですよ。
        対象も、「違法ソフトのダウンロード違法化」なんて言及が既になされていますし、今後より広範囲になっていくのは間違いないかと。

        アメリカじゃRIAAが酷いことを実際にやっているわけですからね。Slashdot本家だと、RIAA関連の記事にはmafiaaのタグが付けられるのが慣例化するほどに。
        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年12月18日 12時13分 (#1475653)
      キャッシュは、そういう仕組みだからOKとなりそうだけど、
      例えば、新聞記事とかblogとかを、記録のために自分のPCなどへ保存する行為は、ダウンロードだからダメだよね。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年12月18日 12時57分 (#1475701)
    全く興味がないというのと、金を払ってまで買うというのの間に、結構大きなギャップがあって、例えばテレビで放送していればちょっと見たいけど金を払ってCDを買うまでのことはないというのが、殆どの音楽やビデオにあてはまるんじゃないかと思う。

    Youtubeなんていうのは、ちょうどそこを埋めていて、例えば新しいアーティストの名前を聞いたときにちょっとチェックするのには便利だけど、本当に買うほど興味を持ったら、あのクォリティで満足だから買わないという人はいないんじゃないかと思う。

    そういうものを否定することで、買うまでのギャップを一足飛びに超えることを期待しているのかもしれないけど、自分の場合には、名前を聞いてネットで探して見られなかった時点で興味をなくすことがほとんどで、実際に買うまでいく確率は低くなると思う。プロモーションのウェブサイトなんかをもっと充実すればいいんだろうけど、大抵はほんのちょっとしかみられないから、それでも興味なくす。

  • 文化庁のページにこんなのがあった.

    http://www.bunka.go.jp/chosakuken/riyoumark.html [bunka.go.jp] 自由利用マーク

    このマークが貼ってあるものしかダウンロードできないとかになるのかなぁと.

    #それにしても,偏りのあるマークだと思う.
    #非営利目的でも,障害者と学校関係者しか使えないって・・・
    #それに,社会的弱者は障害者だけじゃないんだから生活保護受けている人とか老人にも適応範囲増やせよと・・・
  • 委員会の大半はダウンロードというのを本当に理解しているのでしょうかね?
    ダウンロードには特殊な操作やソフトが必要だと考えているような気がしてしまいます。

    ストリーミング用のプロトコルではない、HTTPやFTPの場合は特殊な操作をしなくてもダウンロードできる、というよりも
    ブラウザやプラグインで対応していない限り、ダウンロードした一時ファイルを対応ソフトで開くというのが一般的な動作でしょうし、
    ダウンロードして保存したのか対応ソフトで開いただけなのかサーバ側からは判断するのは困難だと思います。

    また、他の多くの人も書かれていますが、そもそも違法配信されているものかどうかをユーザーが判断するのは困難ですね。
    違法性の立証責任は権利者側にあるとされているようですが、どこまで必要なのかも気になります。

    適法サイトマークとやらが無いサイトからダウンロードすれば情を知ってとなるのでしょうか?
    それとも「勝手に配信しています」と明記されているサイトからダウンロードした場合等に限られるのでしょうか?

    仮に後者だとしても、metaタグやスクリプトなどで自動的にダウンロードが始まるようになっていたらとか
    いろいろと心配の種は尽きませんけどね。

    違法配信されている物のダウンロードというのは、海賊版の購入などと異なり
    確実に回避するというのがかなり困難だということがなかなか理解されないのか、分かっていて無視しているのか・・・

    適法マークとやらのある配信サイトを利用させるようにして情報の流れをコントロールしたいのだろうかとか、
    #1476180 [srad.jp]で書かれているように米国が要求しているから従っているのだろうかとか
    そういう風に考えざるを得ないような無茶苦茶な内容の法案ですね。

    --
    単なる臆病者の Anonymous Cat です。略してACです。
  • by Anonymous Coward on 2008年12月16日 16時22分 (#1474306)
    ノルマ稼ぎにしか使えないと思う。
    つまり減点方式のインターネット免許制度を作ればいいんだ!
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