パスワードを忘れた? アカウント作成
347722 story
日本

日本政府、2012 年度末にメタンハイドレートから天然ガスの産出テスト開始 62

ストーリー by reo
選択肢の一つ 部門より

masakun 曰く

2012 年度末に日本近海のメタンハイドレート試掘地域から天然ガスを産出する実験に日本政府が乗り出すそうだ (日本経済新聞の記事メタンハイドレート開発実施検討会の配付資料より) 。

産出試験は和歌山県沖から静岡県沖にかけての「東部南海トラフ海域」で行われる予定で、8 月上旬をめどに決定、年度末に掘削に着手し、12 年度末に数週間かけて実施するとのこと。すでに行われた掘削調査によると、世界で初めて「ダービダイト成砂層に胚胎するメタンハイドレート濃縮帯」の存在が確認されており (参考:メタンハイドレート資源開発国際シンポジウムの資料 (PDF))、この海域に日本の天然ガス消費量の 13 年分あるそうだ。そしてもし海底資源から天然ガスの産出に成功すれば世界初の快挙となる。

ただしBlomberg.co.jp の記事によれば、市場関係者の中には「地熱発電や太陽光発電など、他の実現性の高い発電技術に集中した方が良い」と、この技術の確立に否定的な人もいるそうだ。しかし資源を輸入に頼らざるを得ない日本の先行きを考えると、日本近海に眠る海底資源の産出技術の早期確立を願ってやまない。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • >年度末に掘削に着手し、12年度末に数週間かけて実施する

    てことは試掘を始めるのは11年度末じゃないか(汗)

    さて、以下タレコミの補足。
    メタンハイドレート開発実施検討会(第19回) [meti.go.jp]参考資料「第1回海洋産出試験について」によると、

    -平成24(2012)年度 第1回海洋産出試験:海洋坑井の生産井と坑井安定化技術の評価
    ⇒ 1週間~1ヶ月の試験で、減圧法の適用性を実証。
    -平成26(2014)年度 第2回海洋産出試験:海洋坑井の経済性評価
    ⇒より長期の試験を目指し、経済性評価に資するデータを得る。
    レ いずれも、浮遊式の海洋掘削リグを利用(恒久的設備は設けない)

    の2本立てとのこと。

    さらにタレコミでも参照したメタンハイドレート資源開発国際シンポジウム 資料「メタンハイドレートの探鉱手法」 [mh21japan.gr.jp]によれば、「メタンハイドレートの賦在状況」(10)には3タイプある。水深500m以上の「海底面近傍メタンハイドレート」、世界的に多数の発見事例のある「泥層内メタンハイドレート」、そして東部南海トラフで初めて発見された「砂質層孔隙充填型メタンハイドレート」。

    そしてこの世界でも稀な砂質層のメタンハイドレートを開発対象にすることにより、採掘方法は「海底油田の開発技術」の応用となる模様。

    しかし日本近海に埋蔵されるメタンハイドレートのすべてが砂質層にあるとは限らないので、100年分あるという試算のすべてが採掘できると期待するのはどうかと。

    --
    モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
    • by Anonymous Coward on 2011年07月25日 17時24分 (#1991899)

      関連ストーリーのコメント:
      http://srad.jp/science/comments.pl?sid=519382&cid=1886710 [srad.jp]

      「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」 [meti.go.jp] [meti.go.jp]

      平成21年3月24日

      資源エネルギー庁資源・燃料部

       経済産業省において、関係府省連携の下、「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」を取りまとめ、平成21年3月24日に開催された総合海洋政策本部会合(本部長:麻生内閣総理大臣)で了承されましたので、公表いたします。

       本計画は、海洋基本計画(20年3月閣議決定)に基づき、メタンハイドレート及び海底熱水鉱床の実用化に向けた探査・技術開発に係る道筋(ロードマップ)等を示したものです。

        PDFより:
      >③我が国周辺海域での海洋産出試験の実施
      >平成24 年度から平成2 7 年度までの4年間の間に、我が国周辺海域での海洋産出試験を実施する。

      計画通りに進んでますね。自民党政権時代の計画そのままみたいですけど

      親コメント
  • 手札 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2011年07月25日 16時27分 (#1991852)
    とりあえずコスト度外視でも採掘を実用化しておかないと外交の手札にはならないし、コスト重視しすぎた結果中国の資源外交に振り回されているのもどうかと。
    • by Anonymous Coward on 2011年07月26日 1時11分 (#1992143)
      原油ならともかくガスじゃ世界的にだぶつき気味な上に、コスト次第で採掘可能になる地点がゴロゴロしてるんだから
      多少のコスト増なら実用化しておくべきってのは同意だが、あまり採算が悪くなりそうなら途中で停める勇気も必要だと思う。
      日本人は幼い頃から資源のない島国に1億人以上もすんでるんだから文句言わず働けと言う刷り込みを受け続けたせいか
      自主エネルギーというと、とにかくやるべしみたいな肯定的な意見が多く出るんだが
      結果として大量の補助金を使いながら地熱・太陽光・風力・核燃料サイクルと死屍累々だったことを忘れちゃいかんと思うのよね。

      勿論常識的な範囲で収まるめどが立てば採掘すべきと思うけどね。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2011年07月26日 10時31分 (#1992247)

         世界各地で脱原発とか言っているので、長期的に燃料価格は上がりそうですし、(先の大戦で米国への宣戦布告を行った理由を考えても)そもそも燃料の自給率を上げておいて損はありません。
        しかし、脱石油を目指し自然エネルギー他の実用化を目指したサンシャイン計画は見事なぐらい失敗していることから、短期的にはガスしかないというのが実態。
        まぁ、こういう事態 [asahi.com]を避けるために原発を再稼働させればそう焦る必要はないけど、いつまでも居座りそうな偉い人はみんなの予想通りそのまま居座り続けて、ストレステストが終わった頃を見計らってまた別の条件を持ち出しそうだし。

         ついでに、初期型の原発は(浜岡原発1・2号機でそうであったように)耐震補強が難しいのと老朽化による交換不能部品の劣化があるので、代替炉が完成しだい廃棄した方が良いのは確か。
        その際、国内で天然ガス田の新規開拓ができれば天然ガス火力発電所という選択肢もできるが、現実には福島第一の経験を活かして設計を見直した原発以外にはないであろう…。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      コスト度外視で採掘を実用化した後、中国にタダでくれてやりそうで怖い。

    • by Anonymous Coward
      日本近海の資源量だけを考えたらエネルギー資源として過大な期待は出来ないと思うけど、一通りの技術開発をおこなって海外での探査・採掘事業参入、技術輸出なども狙っているのではないか?(日本も資源メジャーになれるか!?)
  • by PEEK (27419) on 2011年07月25日 16時32分 (#1991855) 日記

    恋色空模様 after happiness and extra hearts [wikipedia.org]の発売が6月から10月に伸びたのはこれが原因か(違

    #恋色空模様の背景にメタンハイドレートが絡んでます。

    --
    らじゃったのだ
  • by Anonymous Coward on 2011年07月25日 16時41分 (#1991867)

    市場関係者の中には「地熱発電や太陽光発電など、他の実現性の高い発電技術に集中した方が良い」と、この技術の確立に否定的な人もいるそうだ。

    禿社長に騙されるお人好し大杉。
    こんな反対意見 [msn.com]とか目に入らないんだろうなぁ。
    太陽光パネル事業を宣伝しまくってるSHARPが「国内では製造業がやっていけない」って断言 [sankeibiz.jp]しちゃってるんですから、太陽光発電が日本の産業を支えるエネルギーソースにはなり得ない事は明白でしょう。

    • Re:代替エネルギー詐欺 (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2011年07月25日 21時43分 (#1992044)

      禿社長はどうでも良くて
      エネルギーソースの選択肢は多いほうが良いのに
      一体何を根拠に集中したほうが良いとか言うのだろう?
      実際に使う使わないは別として確立できる技術は
      確立しておいたほうが良いだろうに。

      親コメント
      • by piper (15067) on 2011年07月26日 10時37分 (#1992251) 日記
        珍しくTBSの噂の東京マガジンで節電の夏!太陽光発電!今が買い時!? [tbs.co.jp]で色々な問題点を指摘してましたよ
        例えば都内や東京近郊の一戸建て住宅に太陽光パネルを付けたら一番日のあたる場所に後から高層マンションが建設され発電量が6割落ちたとか
        屋根へのパネル取りつけに問題が有って雨漏りする住宅とか、パネルの下に鳥が巣を作って故障したとか…
        この番組を見て太陽光発電はどうも都会でも田舎でも、太陽光発電のパネル以外にマダマダ克服する課題が沢山あるようですよ。
        親コメント
    • by unchikun (14429) on 2011年07月25日 21時29分 (#1992038)

      地熱や風力、太陽光・太陽熱を陸域でやろうにも、島国で国土が狭いんだから自ずと限界が知れる。

      でも、島国ということは広い領海や経済水域があるわけで、海洋に風力、太陽光・太陽熱、潮力や波力、
      あるいは海洋プラットフォームを築いて地熱発電所を設けるようにすれば、コストはともかく、
      十分な電力を得られる可能性はある。

      陸域に土地代や借地代とられた上に小規模な発電設備をチマチマ作るくらいなら、
      海洋にどかーーんと発電設備を設けるほうがいいんじゃないかと思う。
      少なくとも公害は発生しないし、発生しても発覚し難いし。(笑)

      でも、データセンターと同じで、顧客が訪れやすいところになきゃダメなんだろうか、
      日本の発電所は。。。

      親コメント
      • by s-kei (16661) on 2011年07月26日 15時24分 (#1992519)

        >地熱
        地熱に関しては、土地代よりも国立公園等の規制と、資源量の調査自体が不十分というところが問題でしょうね。環境省が数年前から資源量の調査 [env.go.jp]を進めていますが、まだ国内の一部地域のデータしか集まっていません。掲載されているのも一部の技術だけで、例えば地中熱利用などはまだ載っていないようです。
        そんな状況になってしまったのは、政治的理由のようです。これまでの経緯が例えばこの資料 [iae.or.jp]の村岡氏の文章に書かれています。

        将来的には高温岩体発電やEGSにも期待したい所です(簡単な解説サイト [geothermal.jp])。

        >海洋
        風力は確かに陸上だけでは少々量が心許ないので、先行各国のように電力の2割や3割を供給するという話(米国の例:2030年までに2割 [energy.gov])をするならば洋上も開発する必要があります。これは技術開発もまだ必要としますが、日本でも「海洋にどかーーん」と建てて使われるかも知れませんね。

        >コスト
        今の再生可能エネルギーは確かに発電単価だけで比べると高いので、あまり急激に普及させると電気代が上がりすぎて困ります(だからドイツですら、何十年もかけて進めてる)。
        しかし化石燃料は値上がりが予想され、しかも日本では発電コストの大部分が貿易赤字になります。対する再生可能エネルギーの発電コストは例えば半分以上が国内での付加価値(国内の雇用や景気への貢献)になり、また化石燃料に比して値下がりが予想されています(有料の資料ですが、例えばIEAによる予測はこちら [iea.org])。そのため、将来に備えて普及させようという動き自体は、それこそ政権党が替わる前から進んでたりします(参考:経産省の関連議事資料 [meti.go.jp])。

        # ただ普及させる際は、悪影響を抑えつつ、ペースを守って増やして行く必要があります。環境省による試算例 [env.go.jp]がこちらにありますが、十年単位&数十兆円規模の話になります(そもそも電力の設備投資額自体が毎年数兆円規模&発電所も数十年使います)から。
        # ここ数ヶ月、「ペース上げろ」という意見も耳にするんですが、技術的にはいくら可能でも、現場の人材確保とか電気代への影響とか考えると、バタバタ慌てずに、ちゃんと各方面の関係者と相談しながら進めて欲しいです。これだけ大きな災害なんですから (^^;;

        親コメント
        • by s-kei (16661) on 2011年07月26日 15時44分 (#1992538)

          しまった、IEAのコスト予測の資料へのリンクを間違えました。リンク先のProjected Costs of Generating Electricityは、現時点のコストの資料です。
          将来予測は、Energy Technology Perspectives [iea.org]に載っています。2010年版のTable3.2~3.5あたりに、2050年頃の各電源の設備投資額および運転・保守コストの予測が載っています。

          えらい先の予測なんで今後の技術開発や各国政策に左右される部分も大きいのですが、主要な再生可能エネルギーは軒並み化石燃料や原子力よりむしろ安くできると見てます。IEAですら。

          親コメント
    • > 太陽光パネル事業を宣伝しまくってるSHARPが「国内では製造業がやっていけない」って断言 [sankeibiz.jp]
      > しちゃってるんですから、太陽光発電が日本の産業を支えるエネルギーソースにはなり得ない事は明白でしょう。

      それもありますが、太陽光パネルに不可欠なシリコンってどこから買っていると思います?
      日本ではシリコンのほぼ全量を輸入し、特に太陽電池に必要な高純度シリコンはその輸入量の92%を中国から買っています。
      しかも、中国でもシリコン需要は伸びており、このままでは去年のレアメタル禁輸の二の舞になる可能性もあるわけです。

      製造業は日本で物が作れず、中国から買わざるを得ない物に頼るという政策をぶち上げる、、、
      そんなに日本を中国に売り渡したいんですかね。現政権は。

      か細いかも知れませんが、かろうじての光がメタンハイドレートなんだと思います。
      この開発は当面のコストがどうこうと言うことではなく開発を行う必要があると思います。

      親コメント
      • by s-kei (16661) on 2011年07月27日 12時19分 (#1993040)
        >このままでは去年のレアメタル禁輸の二の舞 シリコンは珪砂(要するに砂。古い砂漠だと9割方これだったりする)から作るので、原料自体は世界中どこにでもあります。 中国から買ってるのは、安いから。もちろん1ソースに偏ること自体はある程度リスクとも言えますが、レアメタルと同じに論じることは出来ないでしょう。 ついでに言っておくと、化石燃料と違って、太陽電池は輸出もしてます。国産品の半分以上 [jpea.gr.jp]。
        親コメント
    • by Anonymous Coward

      太陽光パネル事業を宣伝しまくってるSHARPが「国内では製造業がやっていけない」って断言しちゃってるんですから
      太陽光発電が日本の産業を支えるエネルギーソースにはなり得ない事は明白でしょう。

      どういう理論で明白なのかさっぱりわからないのは俺が頭が悪いからだろうけど、他にも頭悪い人がいるだろうからわかりやすく説明してくれないだろうか

    • by Anonymous Coward

      それを「電力が買えないとウチじゃ生産できない」以外のどう読めと?
      貴方の家の電気が切られたらインターネットでスラドに書き込めないってのと同様のお話だぞ。

      • by Anonymous Coward
        >太陽光パネル事業を宣伝しまくってるSHARPが「国内では製造業がやっていけない」って断言しちゃってるんですから
        →国内では製造業がやっていけないので海外に生産拠点を移すとSHARPが言っている?

        >太陽光発電が日本の産業を支えるエネルギーソースにはなり得ない事は明白でしょう。
        →いったい何の関係が?

        と考えるほうが普通でしょう。
        • by Anonymous Coward

           SHARPは海外に生産拠点を作る計画がありますからねぇ。
          時期はそのうちのはずですが、電気料金が大幅に上がったり、使用制限が続くようなら、計画は前倒しになるでしょう。

           それと電力を自由化したら一瞬で消え去るぐらいコストが高いエネルギーですからね、太陽光発電は。

  • by Anonymous Coward on 2011年07月25日 16時11分 (#1991833)

    メタンとかを燃料にすると、どうしても所謂温室効果ガスが出てくるわけだけど、そういうのは許容範囲ということなんだろうか。

    • by dicek_t (24691) on 2011年07月25日 16時39分 (#1991865)

      むしろ困るのは、燃やされずにそのまま大気中に放出された場合。
      メタンは二酸化炭素に比べて何十倍かの温室効果ガス [wikipedia.org]。
      だから牛のゲップなんかが真面目に問題視されてるわけで。

      親コメント
      • by DenRock (38403) on 2011年07月25日 17時53分 (#1991926)
        大西洋でBP社がやらかしたの石油流出事故
        みたいな事態にならない事を祈っています。

        #正直、「日本の技術力は世界一ィィィイイイ!」って久々に言ってみたいです。
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          直接原因として技術的な理由はいくらでも並べ立てられるけど、根本原因は「コストダウン」の一言につきますから、やらかす確率は限りなく1に近いんじゃないですかね。
    • Re:ちきゅうおんかんば (スコア:2, すばらしい洞察)

      by digoh (17917) on 2011年07月25日 17時01分 (#1991886) 日記

      燃やしたら出てくるのはそれはそれとして、
      今まで輸入原油で担っていた部分を一部でも国産天然ガスで代替できるなら、
      最終的に排出される温室効果ガスの総量をあまり変化させずに輸入依存リスクを減らせるかもしれませんよね。

      まあ実際は色々な事情が絡んでそうそう話を単純化できないでしょうけど。

      親コメント
    • Re:ちきゅうおんかんば (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2011年07月25日 22時45分 (#1992071)
      地熱利用時に噴出するメタンや水蒸気だって温室効果ガスだけど
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      このまま気温が上がりメタンハイドレート層が崩壊するとその程度の問題じゃ済まないからな。
      資源化ナシでも回収方法は考えていて良いレベル。

    • by Anonymous Coward
      石油や石炭に比べると水素が多い分同じエネルギー取り出すならLNGの方がCO2は少ないです。
      さらに燃焼温度が高くてコンバインドサイクルに最適で、熱効率は実用化石燃料ではトップレベル、かつSOxは燃料中に硫黄がないから発生しない、
      PMもCNG自動車のエンジン分解すると分かりますが、気化した状態で燃料吹ければタービンの潤滑油の漏れた分くらいしか発生しません。
      というとっても素性のいい燃料ですので、化石燃料使った発電所の更新のうち半分でもLNGのコンバインドに切り替えられるなら、試算はしてませんが世の中大分変わるかと思います。
      未燃焼ガスは対
      • by Anonymous Coward

        温暖化問題に関しては天然ガスの方が他の化石燃料に比べてCO2排出量も含めた環境負荷が低いというのもありますが、
        メタンそのものが超強力な温室効果ガス(CO2の20倍)であるということも問題ですね。
        現時点では(圧倒的に多い)CO2が温室効果の主要因と考えられていますが、将来的には(CO2抑制に成功した場合)メタンが逆転すると見られています。
        メタンハイドレートは地球温暖化があと3度も進むと崩壊して膨大なメタンを大気中にブチ撒けることになるので、
        回収して燃やした方がまだよほど地球温暖化的にはマシという……
        # これで温暖化防いでも京都議定書的に得になるわけじゃないけど

  • by Anonymous Coward on 2011年07月25日 16時11分 (#1991834)

    中国が東シナ海の平湖ガス田で海底採掘を1998年からやってますが
    公式には採掘してないことになってるんだっけ?

    • タレコミでも参照した「メタンハイドレートの探鉱手法」(PDF)によると、メタンハイドレートの分布は

      ◆メタンハイドレートは、低温・高圧条件で安定。(例えば、4℃では約40気圧以上の圧力)
      ◆陸域では永久凍土地域 (カナダ、アラスカ、シベリア他)、海域では水深数百メートル以深の海底から海底面下数百m程度までの地層中に存在。

      とされていて、陸上の採取事例としては2008年3月のカナダが世界初。同年8月にはバイカル湖底からのガスの採取に日露共同で成功しているそうな。(メタンハイドレート - Wikipedia # 採取事例 [wikipedia.org])。
      そして海底面下数百m程度の地層に存在するメタンハイドレートからのガス採取を試みるのが、今回の海洋産出試験。

      ちなみに海上ガス田なら新潟 [wikipedia.org]にもあるそうです(新潟市の新潟東港の北東方約 20km 沖合の日本海陸棚(水深 36m )に位置するガス田)。

      --
      モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年07月25日 16時13分 (#1991835)
    おめでとうさん。
    BllombergでなくBloomberg....ってまあいいけどね。
    • Re: (スコア:0, オフトピック)

      おっと、ご指摘 thx です。修正しますた。

      --
      Hiroki (REO) Kashiwazaki
typodupeerror

人生unstable -- あるハッカー

読み込み中...