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医療

免疫能力の向上や加齢関連疾患への効果が期待される「老化防止薬」 20

ストーリー by hylom
そんなものがあるのか 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

スイスの大手製薬会社ノバルティス(Novartis)が、「老化防止薬」の研究開発を進めている。この薬品はresTORbioというスタートアップ企業による研究を元に開発が進められているもので、高齢者の免疫能力を高める効果が期待されている。この薬で使われている成分はモアイ像で有名なイースター島で採取された土壌に由来するそうだ。

注目されているのは、この土壌から抽出された「Streptomyces hygroscopicus」というバクテリアに由来する「rapamycin」という成分。これには「mTOR阻害剤」と言われる、TORC1と呼ばれる老化に関係する経路に作用する効果があるのではと見られているそうだ。

研究では65歳以上の患者264人に6週間以上にわたりこの薬を服用してもらい、1年間の追跡調査を実施した。その結果、薬を服用した高齢者は、風邪や気管支炎にかかる回数が約40%少なかったという。

研究者によると、免疫機能改善はこの薬の効果の一部に過ぎず、神経変性疾患などの他の加齢関連疾患にも効果がある可能性があるという。この錠剤は、TORC1の働きを抑制することで生物種(マウスや虫など)に対する研究で寿命を延ばせたという。ただ、人間の寿命も延ばせるかについて明確な答えが出るまでには時間がかかりそうだとしている(MIT Technology ReviewBloombergGuardian)。

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  • by tamapon (48105) on 2018年07月19日 14時49分 (#3445522)

    いきなり人体実験したように読めるし、すごく怪しげ。
    老化防止で風邪や気管支炎への罹患回数が40%下がる・・・何とどう比較しての話なのかな?

    突っ込みどころ満載で真面目に指摘する気にもならないよ。

    それともこれこそが「アレゲ」な話?w

    • ずっと前に医薬として認可されているようです。

      ラパマイシン [wikipedia.org]
      >1999年9月にアメリカ食品医薬品局によって認可された。商品名はラパリムス錠1 mg(ノーベルファーマ)。日本国外ではラパミューン(Rapamune)としてファイザー(以前はワイス)から販売されている。

      同ページの寿命延長作用の項目には2009年に人間にすると60歳程度のマウスにて確認されているとあります。

      親コメント
  • by the.ACount (31144) on 2018年07月20日 14時11分 (#3446198)

    ストレプトマイシンの元になった細菌の親戚なんかね?

    --
    the.ACount
  • by Anonymous Coward on 2018年07月19日 15時19分 (#3445548)

    >風邪や気管支炎にかかる回数が約40%少なかった
    それは細菌に強くなったとか健康になったとか言えるかもしれないけど、
    老化を防止したとは言えないだろう。
    やはりテロメアの長さを測らないと。

    • by Anonymous Coward

      そもそも、「老化」って明確な定義ってあるんでしょうかね?
      #ヒトなどの場合は「加齢とともに機能が衰える現象」みたいだけど、ざっくりしすぎ(汗)

  • by Anonymous Coward on 2018年07月19日 15時35分 (#3445566)

    ノヴァルティスの源流は染物屋
    合成染料の開発により天然染料産業を壊滅させ
    産業革命による繊維産業の発展に伴い巨大化していった
    その後、染料や農薬化学肥料部門は分離し医薬品に特化
    最終的には不老不死を目指してるのね

  • by Anonymous Coward on 2018年07月19日 17時00分 (#3445633)

    免疫機能改善が例として上がってるけど
    免疫系の幹細胞が活性化して
    細胞分裂が促された結果だったりして
    細胞分裂するほどコピーミスが増えて
    DNAが劣化するだろうし
    逆に老化が早まる可能性

    • by Anonymous Coward

      なんか免疫抑制剤として使われている物質のようだけど、免疫抑制剤が免疫機能改善につながるとは。

      • by Anonymous Coward

        こんな理屈だそうです [cosmobio.co.jp]

        要約 : 哺乳類のラパマイシン標的タンパク質(mTOR)は、増殖因子と栄養シグナルに応答して細胞の増殖と分裂を促進する多機能キナーゼの一種である。ラパマイシンは、抗原特異的リンパ球への直接的作用を一部介して強力な免疫抑制作用を発現する一方で、樹状細胞やマクロファージなど自然免疫細胞への作用を介して獲得免疫も調節する。Toll様受容体の下流に位置するmTORのラパマイシン感受性の機能は、骨髄性細胞のサイトカイン応答の形成や形質細胞様樹状細胞によるインターフェロン産生の亢進に関する複数の研究によって確認されている。これらの知見は、特定の免疫応答を促進したり抑制したりするための新たな戦略を指し示している。

  • by Anonymous Coward on 2018年07月19日 21時45分 (#3445830)

    あと糖尿病の薬「メトホルミン」にも抗老化効果がありこちらも試験中
    現在40歳以下は医薬品の進歩でかなり長く生きられる可能性がある

  • by Anonymous Coward on 2018年07月19日 22時21分 (#3445854)

    つまり徐福の目的地はイースター島だったんだよ!

    な、なんだっ(略

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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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