著作権法改定へ、CD逆輸入を禁止 258
ストーリー by yoosee
だからそれって利権保護でしょ 部門より
だからそれって利権保護でしょ 部門より
Anonymous Coward 曰く、 "以前/.Jにもタレコまれた
邦楽CDの逆輸入問題。
asahi.com等の記事によれば、/.Jerの抵抗も空しく(?)文化庁等は
逆輸入を禁止するよう著作権法改定を行う方向で固まったようです。
これまでの著作権法改定には多少なりともアーティストに対する保護の側面が
あったと思われますが、本改定の主旨はどう考えても「音楽プレス・流通業界」
の保護にしか見えません。
折りしも現在発行中の
文化庁月報1月号
の特集は「著作物等の流通促進について」。皮肉というか何と言うか。"
著作物流通事業者保護法 (スコア:5, すばらしい洞察)
法律名をサブジェクトのように変えてもらわないと著作権者に申し訳ないと思います。
Re:著作物流通事業者保護法 (スコア:1)
Re:著作物流通事業者保護法 (スコア:2, すばらしい洞察)
複製権って名前から権利の内容は想像しにくいかと思うので、内容により近い「複製独占権」法ではどうでしょう。
# For man might be free./人は自由になれるかもしれないから。
必読文献 (スコア:2, 参考になる)
無意味? (スコア:5, すばらしい洞察)
逆輸入の奴ってそんなに売れてるわけですかね?
asahi.com [asahi.com]には なんて書いてあるけど、今のコンテンツの質(特にJ-POP)でいうと そ ん な に 売 れ る わ け な い じ ゃ ん 。と思うわけです。
あちらこちらで(もちろんスラドでも)散々音楽の質、音楽のありかたの問題がいわれていても規制で全部縛って問題解決みたいな風にしか見れないなぁ。
個人的には買うとしても、日本でプレスされたモノのほうがやっぱり欲しいので、逆輸入盤が安いからってそれを買おうとは思わないなぁ。
逆輸入盤って日本でプレスされた奴をそこまで妨害してるようには見えないんですけど…
#日本でプレスされたCCCDなんか見向きもしない人が増えているからそれをどーにかするためか?
還流したり、リッピングしたり (スコア:3, すばらしい洞察)
いいだけの話なのにね。
消費者の気分を害するような行動ばかり取ってると
お客を失いますね。
国内の流通CDに占める割合 (スコア:3, すばらしい洞察)
去年の総生産数量は3億2867万9千枚 [riaj.or.jp]
一方タレコミ記事によると、還流CDの枚数は
一昨年(2002年)が68万枚で、8年後(2012年)の予想が1265万枚。
たった3%じゃん。
それよりも「8年後」に、「音楽CD」という形態をメインに考えている地点で
かなりズレていると思うが。
何だろう…この深い霧は… (スコア:2, すばらしい洞察)
アーティストのコメントが聞いてみたいが…。
小学生の頃からCDの値段はほとんど3000円で変わっていないのが
不思議で不思議で仕方はないが、どんどん邦楽アーティストに対する
興味が失せてきているのとは、何の関係もないのだろうかと考えてみた。
( ゚д゚)ハッ!年食いすぎたか…
Re:何だろう…この深い霧は… (スコア:2, すばらしい洞察)
最近は アーティストと呼ばれる人たちも ファンとの交流用にBBSとか用意していたりするのでホントに聞いてみたらいかがでしょう?
僕も今度のLiveの時にでも聞いてみようかな.
一応CCCDには反対してたので それなりの返事は聞けると思うんですけど
Re:何だろう…この深い霧は… (スコア:1)
雑誌付録のドーナツ版とか今の子は知らないか。
CDが出始め頃は、LPアルバムより小さくて
扱いも楽で、値段が殆ど変わらなかったので
嬉しかったような記憶がありますね。
(てゆーか当時のマスコミの煽り方がこんな感じだった)
部活動に青春を捧げてバイト知らずだった高校生に
当時のプレイヤーは高価でしたが。
Re:何だろう…この深い霧は… (スコア:2, おもしろおかしい)
劣化しないですよーコピーしても(笑)
#それが問題だとする向きもありますねー
洋楽CDも (スコア:2, 参考になる)
最大の問題点は、文言上、通常の洋楽CDなどの輸入も禁止できることです。日本盤だけ値段を倍にされても、US版などを輸入することが出来なくなります。
日本レコード業界は「事実上そのようなことにはならない」とアフォなことを言っていますが、ビートルズの[Let it be...naked]がUS版は通常CDで1500円 [amazon.co.jp]で東芝EMI版はCCCDで2667円 [amazon.co.jp]だったことを考えると、激しく心配です
なおJASRACは、文化庁の天下り役員が大半を占めています、と付け加えておきます
参考にしちゃだめぽ (スコア:2, 参考になる)
>販売地域を限定し、日本で販売しない条件で生産・販売を認めた
>音楽CDやレコード、カセットテープ。
ここに注目。
所詮、レコード会社は隣接権者。著作権全体を保持しているわけではない。
対象となるのは、レコード会社が隣接権としてもっている範囲だけ。
その隣接権と関係ないアーティストの著作権や、そのアーティストが
別のレコード会社を通して販売するレーベルまでには及ばない。
#496519の例でいくと、US版の業者が日本で売りたいと思えば
東芝EMI版と競合しようが売ることは可能。
ただし、US版の業者が輸入権を行使して日本への輸出を拒否
できるようにはなるけど。
# ACなのでAC
Re:洋楽CDも (スコア:2, すばらしい洞察)
> 販売地域を限定したCDを発売することは考えにくく、
> 実質的に還流禁止の対象にならない」としている。』
と言い、(欧米のレーベルにとっては)国際展開に地域限定は不要と言いつつ
> こうした音楽CDが還流した場合、日本の音楽産業は
> 壊滅的な打撃を受ける。積極的な国際展開を行う
> ためにも、放置できない
と、(自分たちにとっては)国際展開に地域限定は必要としてる。
二枚舌に聞こえるのですが。
いいんじゃない (スコア:2, すばらしい洞察)
ただし、再販制度を根本的に見直すって条件で。
朝日の記事に ってあるけど生ぬるすぎ。
こういう権利ものって、用はバランスでしょうが。
再販+輸入権だと他の著作物と比較して、CDの権利が強すぎることになるんじゃないかい?
そんな下らんことで法律変えるな (スコア:2, 興味深い)
著作権法を無視する人を増やしているんじゃないのか?
どうせ将来的にはネットで音楽を買う時代になっていって、国境なんて関係なくなるんだろうし。
まさか、ネット上でも日本では外国からは買えないとか言い出すつもりではないだろうなぁ。
JASRACも、制限することばかり考えないで、
例えばJASRACが指定したCDを買った人には多少の二次的利用を認めるとか、
みんなが楽しめるような音楽にしていってほしい
1を聞いて0を知れ!
独占禁止法に抵触する法律では? (スコア:2, すばらしい洞察)
独占に当たるか当たらないでいえばグレーというより既に真っ黒だと
思うのですが、これは法律で保護する方向に行くんですね。
独占禁止法・概要 [jftc.go.jp]
著作物にもなんらかの流通体系は必要で、これの保護が必ずしも悪であるということはないでしょうが、今回の改定で保護しようとしているのが著作物の発信者でも受信者でないことは明らかでそれに対しての説明はあるべきだと思います。
Re:独占禁止法に抵触する法律では? (スコア:1)
いわゆる「抜け穴」ってやつでしょ。
でも、なんで独占禁止法の抜け穴を埋めずに著作権法で穴を広げるんだろう。
1を聞いて0を知れ!
違いがわからない・・・ (スコア:2, 興味深い)
日本のディスカウントショップがコスト削減のために、アジアで購入し、日本に輸入するは違法。
レコード会社が無理矢理、著作権に絡めている以外の違いは何?
知財立国というのは (スコア:2, 興味深い)
昔土建、今知財、みたいな。
レコード業界は今までもそうだったですが。
これで怖いのは今後CD以外にもDVDとかゲームとかにどんどん範囲が
広がっていきそうなことですよね。
次のページをめくると... (スコア:2, すばらしい洞察)
輸入CDを扱っている業者の人は、自分がそのスケープゴートにならないように、今のうちに海外に販売サイトを移すなどの対策を取っておいたほうがいいでしょう。
そもそも (スコア:2, 参考になる)
クラシックやテクノ、ジャズあたりはJ-POPのようにメディア展開しないし、好きな人しか聞かないんだろうけど、こうも売っていない状況はどう解釈すればよいですか?店で手にとって買う、てことがないのですが……
文化の保護というお題目を音楽業界が掲げているなら、J-POPだけじゃなくで多ジャンルに渡って発売してほしい……
それが出来てないのに保護うんぬん言われても説得力がないと思うのは間違いですか?
関連記事の紹介 (スコア:2, 参考になる)
「決意」から「決断」へ [melma.com]で背景情報なども紹介されていましたのでリンクしておきます。
主に中山教授による提言の紹介で、前半は知的財産制度改革について、後半はその流れで輸入権創設について述べています。
asahi.comの「先進国では日本だけ還流防止策が無い」に対して、こちらで紹介されている記事の「還流防止策と再販制度を併設するなんて国は他に例がない」というあたりは注目すべき点だと思います。
netが普及すれば困らないのかしら? (スコア:1, 興味深い)
この辺の業界がポシャるとアーティストとやらも困るからでは
無いでしょうか。
Re:netが普及すれば困らないのかしら? (スコア:2, すばらしい洞察)
じゃあ具体的にどうすれば良かったのかい?と
タレコミ氏およびその賛同者には聞いてみたい気がする。
聞いた後で「それって実現可能?」の質問が付いて、
更に「それを実現した後でどう音楽業界は変わる?」と
聞いてもまともに答えられる様であれば建設的なのだが。
#後のことを全く考えてないってパターンを多く見かけるもので。
#完璧じゃあなくとも、方向性位は無いと単なるわがままだし。
Re:netが普及すれば困らないのかしら? (スコア:2, 興味深い)
>タレコミ氏およびその賛同者には聞いてみたい気がする。
再販制度も廃止して、CD・レコードの販売の完全自由化を望みます。
別件になりますが、コピー制御技術を CD に組み込むことはよいと思っています。現状の CCCD などの技術がベストとは思いませんが、音質を維持し、その上で不正コピーを防ぐ仕組みがとられることが理想ですね。
>聞いた後で「それって実現可能?」の質問が付いて、
完全自由化の実現は、決して不可能ではないと考えます。
まず、小売りにダメージが来るとは思いますが、これはネット経由でも音楽コンテンツを購入できる仕組みがすでにある以上、やむを得ないところ。体力のある大規模な小売店以外は、淘汰されていくことになると思います。
自由化がなされるのは、小売りがある程度淘汰され、市場が縮小されてからになると思いますが、その流れは避けられないものと見ています。
>更に「それを実現した後でどう音楽業界は変わる?」と
>聞いてもまともに答えられる様であれば建設的なのだが。
市場の縮小は避けられませんが、一定規模の固定ファン層がついている歌手 (B'z・GLAY・ミスチル・あゆなど) の楽曲は、状況はほとんど変わらないでしょう。彼らのファン層は、業界がどうあっても、コンテンツを購入するでしょうから。
# ジャニーズやハロプロ系のアイドル歌手も同じ。
固定ファン層のいない歌手は、歌手で生計を立てるのが難しくなりそうです。製作やプロモーションはこれまで同様行われるでしょうが、結果 (売り上げ) が伴わないとき、メジャーレーベルのレコード会社の見切りが早くなるはずですから。
見切られた歌手たちは、本気で音楽を続けるつもりならインディーズでやっていくでしょうし、そうでなければ音楽から離れるでしょう。結果、メジャーの量が落ち、インディーズの質があがり、音楽業界全体としては売り上げは低下するものの活性化する、という予想を立てています。
Re:netが普及すれば困らないのかしら? (スコア:2, 興味深い)
> ある人と私の会話。
> 『そのCD、いつ頃買ったやつ?』
> 『ん~、半年くらい前かな?』
> 『半年も聴いてたら飽きるだろ?』
> 半年程度で飽きるような音楽を買う方が勿体ないと思います。
そういうふうに消費者を育てたのが音楽業界なのでは、という気がする。
そのため、消費者にとっての音楽の優先順位を下げてしまって、結果としてCDが売れなくなってきてるんじゃないかな。
#音楽を「消耗品」に貶めて、何が「文化を守る」だ。
Re:netが普及すれば困らないのかしら? (スコア:1)
だいたい、著作権法改悪しなかったら本当に壊れるのか?
1を聞いて0を知れ!
Re:netが普及すれば困らないのかしら? (スコア:2, 興味深い)
レコード会社が売れなくて困っている
↓
レコード会社なかったらアーティストは困るよね、うん
という思想が前提。
てゆか、レコード会社通さないとロクに売れないような音楽業界を
創り上げてきたというのが正解かも。当然、それに乗っかって
頂点に立っているメジャーアーティストは死活問題かもね。
レコード会社に頼らず稼げる術がなければの話だけど。
逆に、インディーズにとっては音楽業界潰れて更地になってくれた
方が有り難いかも。そのぶん機会が増えるだろうし。
音楽業界死せども音楽は死せず、とはとある名無しさんの受け売り。
# ACなのでAC
抜け道イパーイ (スコア:1, 興味深い)
現地に日本語のページ作って
そこから送るようにすれば入手できますね。
最近欲しいものは世界中探しまくってから買ってます。
日本とか小さな範囲で規制なんて
役に立たないのではないでしょうかね
#あるものを飼う予定なのでAC
##最近はCD買わずにインターネットラジオで代用してますけど
##君等はどう?
Re:抜け道イパーイ (スコア:2, 参考になる)
いまさら禁止には出来ないと言う罠。
#B'zや浜崎のシングルだと、一つの店で、10枚とか20枚買ってたりするし、
Re:抜け道イパーイ (スコア:2, すばらしい洞察)
でも、10枚ないし20枚は確実に売れてるわけで、
それを捨ててまで拡販の可能性に賭けようという気概が今の音楽業界に果たしてあるかどうか。
#著作権に関する、後ろ向きな対応を見れば明らかだとは思いますが。
Re:抜け道イパーイ (スコア:1)
>未だにCCCDとかいうのは家の敷居は跨がせてませんなぁ・・・
家の敷居を跨がすつもりは無かったけど、いつのまに入ってきてました。
iTunesで何事もなく録音できたから気づかなかったよ。
iPodで聞いたときに「妙に音がこもってるなぁ」と、再インポートしようとしたときに初めて気づいた。
意味無いじゃん>CCCD
#CCCD=面白くない曲 と脳内置換されつつあります。
#( ・ω・)ノ――――@ くるくる。
んなアホな (スコア:1)
海外で作れる物と同じ物を日本で作ることができれば、海外で作った同じ物を輸入しちゃイカンと。
上記の文章で「物」となっている部分は今回の場合は「CD」となるわけですが、何の規制も受けずに輸入している(CD以外の)他の物と比較してCDは何がどう特別なのでしょう?
CDを輸入禁止にする必要があるなら、輸入禁止にする必要がある物なんて沢山あると思うのですが。
つっこまれるのを承知で (スコア:1, おもしろおかしい)
#わかっているけどさぁ。
Re:ダンピング (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:ダンピング (スコア:4, 興味深い)
「中間搾取」って言葉が頭から離れない。
# すまん、勘弁してくれ、ACで!
Re:ダンピング (スコア:2, 興味深い)
国内価格が異常に高いのだよ。
アジア圏でさらに安くされてるのは、そこの住民の収入に合わせてるから。
じゃないと正規版売れなくて海賊版が流通してしまうので。
よく「読めない」といわれるLiberdade
Re:ダンピング (スコア:1)
日本でも海賊版が流行れば安くなるのか?
悪が歓迎される時代というか、毒をもって毒を制すというか、なんかいい時代じゃないなぁ。
#え、海賊版が流行っても法律変わるだけだって?
1を聞いて0を知れ!
Re:ダンピング (スコア:1)
海賊版が売れてしまうと、流通だけでなく著作権者にも金入らないわけで、
現地住民が、海賊版に手を出さなくてもいい価格設定にしないと売れない、という話を聞いたので。
海賊版がはやるというのはさすがによろしくなさすぎます…
よく「読めない」といわれるLiberdade
Re:ダンピング (スコア:1)
どうせ今のシステムだと正規版でも著作権者の儲けは少ないと聞くし。
海賊版を売って、その利益の何割かを著作権料としてアーティストにカンパする、
みたいなことをやってくれる人はいないものか。
#訴えられるのが怖いので私はやりませんが・・・
1を聞いて0を知れ!
300円 シングルCD (スコア:2, 参考になる)
篠原ともえ(24)と松本英子(24)が結成したZuTTOのデビュー曲
「明日に続く空」が、売上げを伸ばしているそうです。
なんでも、メジャーレーベル史上最安価の300円で発売 [sanspo.com]され、
この現象から、盲目的に音楽に対してお金をかける消費者から、発売初日で初回出荷の2万枚を売り切ったらしい
それなりの音楽には、それなりの金額しかかけない消費者に変わってきていると言うことでしょう。
一番の問題は、消費者の動向に音楽業界が気が付いていない事かもしれませんね。
Re:300円 シングルCD (スコア:2, 参考になる)
その他人件費とかを押さえて・・・ ぎりぎりの所をやったって聞きます。
そんな話が真実なら、ちょっとレコード会社を見直します。
アーティストが安く売りたいっていう意識があれば答えてくれるんですね。
Re:DVDより値段が高い音楽CD (スコア:2, すばらしい洞察)
# ACなのでAC
Re:他の逆輸入ものは? (スコア:1)
「ソフトウェア」全般そう。
もっとも、ネットによって今後もっと安くなるわけで、こんなことやっても
遠からず止められなくなるの目に見えていますが。
Re:いっそのこと (スコア:1)
ライセンスつけて、ライセンスつきCDが普及したところで訴状攻撃で勝負。
日本人ってアメリカ人より裁判に慣れてなさそうだから訴状がきたら思いっきり焦るだろな。
#いたずらか詐欺だと思って捨てるかも
1を聞いて0を知れ!
Re:いっそのこと (スコア:1)
最近の邦楽CDジャケットって、古い洋楽LPジャケットのパクリばっかりだと思うけど。
Re:いっそのこと (スコア:3, 興味深い)
返答ありがとう。
こちらもできれば礼を尽くしたく、二三私見を述べさせてください。
元文章がPC市場の厳しいライセンス制度をレコード業界が真似しだしたら、
という危惧のもとに書かれたものであることはよくわかりました。
それは困る。というのは同感です。
ですが、輸入盤の問題というのは、私の知る限りもう十年ほど前からレコード会社がやっきになってきたものであり、
そこにPC業界云々の影があるようには私には思えません。
(コピープロテクトの問題はまた別でしょう。今度の話は)
アジア各国でのJ-POP(つうんですか)市場の拡大とともに、
輸入盤の問題が逆輸入盤の問題になり、
それが洋楽だけでなく邦楽でも無視できなくなってきたから、というのが今回の経緯であって、
レコード会社にしてみれば「邦楽だけでも....」との決死の思いがあるはずです。
それから、音楽市場は閉鎖的か、と聞かれたら、私なら間違いなく
「そんなことはない」
と答えます。著作者と(言葉は悪いけど)消費者の距離がこれほど近い市場もあまりない。
レコード屋を覗けば、メジャーからインディ、地元コゾーのデモテープに至るまでが一緒くたに並んでいます。
私の地元とかでは無理ですが、
東京を歩けば、店主の趣味だけで品揃えしたようなショップがごろごろしてますよね?
アーティストにその気があれば、メジャーなレコード会社のやりかたを気にせず、
全国のレコード店に自分のレコードをおいてもらうような真似が、比較的簡単にできてしまいますし、
ハイスタから泉谷しげるに至るまで、それをやってるアーティストも多くいるわけです。
出版業界なとにはひっくりかえってもできない芸当です。(自虐笑)
長くなるので最後にひとつ。
これからは、こういう問題については、たぶんレコード会社に文句垂れるより、
アーティストそのものに訴えかけたほうがいいと思います。
彼らは彼らでメジャーに売ってもらってきた恩はありますが、
その訴えが本当に真に迫ったものなら、届くはずです。
音楽のネット配信業者がアーティストと直で契約したり、
そういう流れが自然に進めば、レコード会社など消えてしまうはすです。
逆に言えば、業界ひとつ「なくなってしまえ!」と言うことは、
アーティストたちに「そういうリスクを背負え!」と言っているのと同じだということを、
理解しておいて頂きたい。
(これまでで最長のコメントになってしまった。)
Re:安直に禁止でカタをつけようとする (スコア:3, すばらしい洞察)
こういう話が出る度に、
「業界は馬鹿で愚か者」
ってレッテル貼りだけで自己満足するパターンが多い。
んが、こういうのって業界の利益確保の為のロビー活動の結果なんだから外で騒いでいたって何の役にも立たない。
というより実効力のある手をきちんと打って来ている所を見ると、多分、大抵のそういう意見を出す人が考えているよりはずっと利口なんだろ。
#筋は全然通ってないとは思うが、自分の利益の為に行動はちゃんとしているからね。
Re:無駄な力の使いすぎ (スコア:3, すばらしい洞察)
この業界にはCS(顧客満足)が足りません。
ハードウェアにしてもソフトウェアにしても、製品として世に出され、
消費者に使ってもらうものに対しては、メーカーは機能や価格性能比、
サポートやサービスなどで競争しています。
そのため、顧客の満足というものが必ず指標に入り、ベンダーはCSの向上が、
売上の向上、ひいては顧客とベンダー双方がhappyになれるように
努力しているのです。
ですが、音楽業界は自らが権利の担い手であると主張し、
そのために政策による保護を要求しています。
ですが、下がっている売上はコピーや並行輸入のせいなのでしょうか。
彼らが提供しているサービスが顧客を満足させる水準ではないことに
よると考えていないように思われます。
CCCDのいったいどこが顧客の満足の向上になるのでしょうか。
iTMSが好評なのは、徹底的なマーケティングによる顧客の満足を
追求したことにあるのではないでしょうか。
独占権を盾にとり、自らの固定費モデルやサービス内容を
変えることなく、権利の拡大ばかりを要求しつづける業界には、
競争に晒される業界の人間としては、なめるのもいいかげんにしろ、
といいたい気分です。
もし音楽産業が文化的に保護され、公共的性格を持つものならば、
音楽レーベルを国有化するべきだと私は考えます。