適量の飲酒は肥満予防になる? 16
適量は週に5杯以下 部門より
EurekAlertの記事より。テキサス工科大のAhmed Arifらは、週に数回、日に1〜2杯飲酒する人は、統計的に肥満体になっていないという調査結果をBMC Public Healthに発表した。
彼らは、第3回全米健康・栄養調査の被験者のうち、非喫煙者8,236人の飲酒パターンと肥満度を調査した。対象者は、飲酒パターンによって、ビール350ml換算で月1杯以下しか飲まない"non-drinkers"、日に4杯以上飲む"heavy drinkers"、その中間である"current drinkers"に分けられた。また、肥満度の指標としてはBMIを使い、30以上である人を肥満であるとした。
その結果、適量を飲む"current drinkers"には、全く飲まない"non-drinkers"と比較して、肥満と判定される人が7割程度しかいなかった。その中でも飲酒量が週1〜2杯以上5杯以下の人は、特に肥満度が低かった。逆に、"heavy drinkers"は"non-drinkers"と比較して、1.5倍も肥満と判定される人が多かったとのこと。
もちろんこの結果からは何の因果関係も出てこないので、研究者らは「全くお酒を飲んでいない人が痩せるために飲みはじめるように助言するだけの証拠ではない」と強調している。しかしながら、「適量しか飲まないのであれば、完全な断酒を行なうこともないのではないか」とも付け加えている。
#これからの忘年会・クリスマスシーズン、お酒を飲む機会も多くなるかと思いますが、無理に飲まず無理に飲ませず無理に我慢せず、皆が楽しい時間を過ごせることを祈っています。