情報機器が通信接続してソフトウェアの更新を取得する方法、日本で特許成立 43
ストーリー by kazekiri
詳細が見えない 部門より
詳細が見えない 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
特許庁のDB検索では見つからなかったのだが、 クワンティという会社が、 「情報処理装置、ソフトウェア更新システム、ソフトウェア更新方法及びそのプログラム」が日本国内で特許成立したとリリースを 出している。特許第3862738号とのことだ。
リリースによれば「情報端末などの機器が通信接続してソフトウェアの更新ファイルを取得する方法に関するもの」ということで、普通にPCがどこかのサーバーにでも接続してソフトウェアのアップデートを得る方法の一つなのだろう。
構成としては普通にクライアントとサーバー、そしてアップデート用ソフトウェアDBから成るようなもので、サーバーは複数存在できる アップデート用ソフトウェアを格納できるDBの位置をクライアントに教えることができ、クライアントのほうは自ら更新必要なソフトウェアを 判断することが基本的な考えのようだ。素人考えだと、取得先をクライアント側で指定するDebianのapt-getの ようなものは当てはまらないのかなと思う。RHNはどうなのか知らない。ただ、これだけの仕組みなら他にありそうな気もしないでもないのだが、 一体どうなのだろう? 「自ら更新必要なソフトウェアを判断」というあたりのロジックがキモということなのだろうか?
請求項を読んでみました (スコア:5, 参考になる)
・クライアントPCは更新用サーバにIDなりの識別情報を渡す必要がある
・更新用サーバはユーザIDごとに更新パッチを渡したか渡してないかを記録している
・更新情報と照らし合わせてクライアントPCに適用されていないパッチがある場合は
そのパッチのリストを表示する
・パッチのリストを表示したあとはユーザが更新したいパッチを選ぶ必要がある
・ダウンロードはパッチを選んだあとに行われる
これを全部満たしているソフト、ネットワークや記憶領域の特許のようです。
つまり、
アップデートサーバに認識情報渡してないとか
アップデートサーバに繋いだら問答無用でダウンロード&パッチ適用なソフトは
この特許への抵触を回避できそうな気がします。
Re:請求項を読んでみました (スコア:0)
特許を取れたかもしれなかったのか…。
Re:請求項を読んでみました (スコア:0)
Re:請求項を読んでみました (スコア:0)
この無意味な請求項があるおかげで殆どのアップデートシステムで特許が回避できますね。
実運用を考えたらユーザがバックアップから更新パッチをロールバックさせた事を考えて
現状動いてるシステムでバージョン判定してパッチをダウンロードさせないと使い物にならないし。
Re:請求項を読んでみました (スコア:0)
#うちのシステムはWebフォームの自己申告を無条件に信じるタコなのでAC
特許を取るための手続き (スコア:5, 参考になる)
他の書き込みでスコアがついているのは公開されている(3)番のもの。
今回クワンティが取得したと宣言しているのは(13)番まで行ったもの。
これから公報に載るから、本文を読むにはは待つしかないです。
jmz
この出願については、拒絶の理由を発見しないから、特許査定する。 (スコア:5, 参考になる)
「この出願については、拒絶の理由を発見しないから、特許査定する。」
ということなので、他に理由があれば、手続きとしては、無効審判請求 [jpo.go.jp]できるものかと思います。
2006年4月18日の拒絶査定には、以下のようなことが書かれています。
逆にいうと、apt-getの範疇は、特許の範疇に入っていないので大丈夫(ということかな?)
補正および上申書の内容を見ないと、ただでさえ、請求の範囲では拒絶された内容ですから、 よくわかりませんが。
ざっと、見ただけですが、参考になりますでしょうか。
Re:この出願については、拒絶の理由を発見しないから、特許査定する。 (スコア:4, 興味深い)
・国内書面とあることからPCT出願である(出願番号で明白だが)。
・国際出願日が16年5月19日である。
・会社名及び明細書の日本語具合?からみて、日本の会社であると思われる。
・通常のPCTの使われ方、ないし審査官の引用文献の日付からみて、優先権主張の基礎となる出願が2003年末に出ているか、あるいは早期審査のためにPCTを出したかのどちらか。
・一度ずつ応対や面接をしているにも関わらずあの拒絶理由が出ていることを鑑みると、審査官は生かす余地なしとの心証を得ていた。
・審判段階で覆った理由は分からない。
それから内容的に
・今後閲覧請求の嵐。
・無効審判の請求確率は極めて高い。
試みればもう少し詳しく分かると思うが、分かったとしても書くことは出来ません…
Re:この出願については、拒絶の理由を発見しないから、特許査定する。 (スコア:2)
どうしても早く調べたい方は、問い合わせてみてはいかがでしょうか?
/usr/local/sbin/freebsd-update は (スコア:4, 興味深い)
# ロールバックも出来まっせ。
特許電子図書館にありました (スコア:4, 参考になる)
抜粋
原出願が2004年だとさすがに公知の事実or先行特許があると思いますが・・・.
Re:特許電子図書館にありました (スコア:3, 参考になる)
まだ成立した特許は見ることは出来ません。
3862738番ですから。今は3800000番付近までしか検索できません。週に20000件ぐらいづつ追加されているようなので、一ヶ月ぐらいかかるんじゃないかな?
Re:特許電子図書館にありました (スコア:2, 参考になる)
何にせよ、公開公報の請求項と登録公報の請求項は、劇的に違うケースが多いです(間に審査を挟んでいますし、出願時に突飛なまでに広い請求範囲を
書く場合もありますから)。
だから、公開公報の請求項は参考にはなりますが、具体的な判断を下すには弱いものがあります。
Re:特許電子図書館にありました (スコア:1, 参考になる)
審査請求が出てるのは 特開2004-206671 のほうじゃないかな。
斜め読み結果 (スコア:3, 参考になる)
・クライアントからサーバにユーザ識別符号を送信(ユーザ認証か)
・サーバはそのユーザに対応した更新情報が置いてあるURLを返す
・ユーザはそのURLから更新情報データをダウンロード
・新しいモジュールをインストールするかどうか決める(ソフトウェアが自動で行うのか)
・インストールするモジュールをダウンロード(モジュール自体はこのサーバが持っていなくてもいい)
キモはクライアントが更新すべきモジュールの情報をサーバが握るってことなのか?
拡大解釈すると、サーバは別にクライアントごとの一覧を持たなくて、認証IDをOSのバージョンにしてバージョンにあったURLを返してもいい、みたいに読めるし。
それだとWindowsUpdateとどう違うんだ?と思ってしまう。
――――――――――― バグは金也("Y"enBug)
Re:斜め読み結果 (スコア:1)
この仕様ってそんなメリットが無いどころかクライアント側のソフトウェアを入れ直したときとかそのデータリセットするの? とデメリットが多いような…
他に予想されるものとして、
クライアントがサーバへ定期的にアップデートが無いかチェックしに行くのではなくて、サーバ側からクライアント側にPUSHでアップデートの存在を知らせるとか、
OS、ドライバ含むすべてのソフトウエアのアップデート情報をサーバがかき集めてくれて一括集中管理してくれるとか。
現状、詳しい情報が見れないので予想でしか言えませんが…
天琉陳(Teruching)
Windows Updateは (スコア:2, 興味深い)
Re:Windows Updateは (スコア:2, 参考になる)
Re:Windows Updateは (スコア:0)
私は恐ろしいので使ってませんが。
Re:Windows Updateは (スコア:2, 興味深い)
情報端末>PC以下の機械を意味してる?
センター>第3者機関(MSはベンダー直)
あたりがWindowsUpdateとかSMSでパッチ配布とかとは区別される理由なんでしょうか。でも、そうでもしないと特許取れない気がする。が、実際いくらでも回避できそうだから、あくまで自社製品のアイデアコピー対策なんでは?
Re:Windows Updateは (スコア:0)
Re:Windows Updateは (スコア:1)
「やっぱり何事もほどほどに」っていう東○寺駅近くにある某社からの人生の訓示なのかなぁ。
それでも団長腕章欲しいよ。
すたー○いと!ぶれいかぁ!(笑)
Re:Windows Updateは (スコア:1, 興味深い)
# CentOS-Base.repo
#
# This file uses a new mirrorlist system developed by Lance Davis for CentOS.
# The mirror system uses the connecting IP address of the client and the
# update status of each mirror to pick mirrors that are updated to and
# geographically close to the client. You should use this for CentOS updates
# unless you are manually picking other mirrors.
Re:Windows Updateは (スコア:1)
特許の出願日が 2004/5/19
一方 Windows UpdateはWindows98(1998/6月)から既にあったので
マイクロソフトはWindows98からWindowsUpdateを行っていたことを示せれば
侵害訴訟されても無効にできるはずです。
Re:Windows Updateは (スコア:1)
当時のWindowsUpdateは今の自動更新とは全然別モノだから
あまり意味ないと思います。
Re:Windows Updateは (スコア:1)
そんな配布ルートがあるんだあと思った記憶がある。
#2001年あたり?
HDDレコーダーのRDシリーズでもやってるハズ。
Re:Windows Updateは (スコア:1)
#ダイヤルアップだとDBの場所がどうこうってのは当てはまらないでしょうけど、インターネット対応もかなり早かったと思います。ただ時期はハッキリ覚えてません。
SymantecのLiveUpdate (スコア:2, 興味深い)
かけている番号を見て、慌ててストップしたのですが、それでもKDDIから70円ぐらい(だったか)の請求書が届きました。
#マザーボードのおまけだったからなのかも知れませんが
どうやら「分散取得」できることがキモらしいが... (スコア:2, 興味深い)
Re:どうやら「分散取得」できることがキモらしいが... (スコア:1, 興味深い)
特許電子図書館で検索してみました。 (スコア:2, 参考になる)
直リンクできないし、請求項が長くて引用しづらいので見る方法を書いておきます。
1.特許電子図書館 [ncipi.go.jp]へ行く
2.「初心者向け検索へ」→「特許・実用新案の検索」から”クワンティ”で検索する。
3.それっぽいのをクリックする
PDFでまとめてダウンロードすることもできます。
1.特許電子図書館 [ncipi.go.jp]へ行く
2.「特許・実用新案検索へ」→「特許・実用新案公報DB」
3.「文献種別」に”A”、文献番号に”2006-268876”と入力
4.表示形式を「PDF表示」にして「文献番号照会」をクリック
5.「特開2006-268876」をクリックして画面下部の「文献単位PDF表示」をクリック
6.認証画面で数字を入力させられた後、PDFが表示されるので保存する。
それは問題の特許ではない (スコア:1, 参考になる)
このストーリーの問題となっている特許ではない。
そして、問題となっている特許はまだ公報に載っていないので読めない。
#違う特許の話で盛り上がらないように注意~♪
kazekiriさんよー (スコア:2, すばらしい洞察)
みんな混乱して別の特許で話し合ってるじゃねーか。
ストーリー採用するときに考えてくださいよ。ひょっとして特許なんて請求項読まなくても話が出来ると思ってる?取得した企業のニュースリリースなんて意味ないんだからさ。
特許に無知なら採用するなよ。
えーと (スコア:1, 興味深い)
Windows関係のパッチはマイクロソフトのサイトから
A社のパーツのドライバの更新はA社から
B社のパーツのドライバの更新はB社から
・・・
という風に必要なものを集めてきてくれるということかな?
Re:えーと (スコア:3, おもしろおかしい)
で、それが終わったと思ったらエラー画面が出てフリーズ・・・
Updateは回りの評価を聞いてから
Re:えーと (スコア:0)
特許庁のサイトぼんやり目を通したが (スコア:1, 興味深い)
既存の実装を適当につないだらできちゃうような気が。
で、気になるのは特許の取得者がどういうつもりで特許をとったのか、って点だろうか。
単に自社の技術実装を守るために保険をかけたのだろうか。
それとも特許権の売却や裁判を通じて儲けるといった素人臭い夢にかぶれているんだろうか。
# 素人の特許申請が、ほとんどの場合既出に過ぎないと聞いたのは随分昔の記憶だ。
普通 (スコア:0)
> 普通にクライアントとサーバー
「普通」という言葉は便利なので使ってしまうかもしれませんが、併せてどのような条件下なのかがわからないと意味をなさない言葉なのでできるだけ使うべきではありません。
# ある条件下では普通かもしれませんが、別の状況では普通でなくなるのです。
Re:普通 (スコア:0)
> Debianのapt-getのようなものは当てはまらないのかなと思う。
「自分の考えだと、取得先をクライアント側で指定するDebianのapt-getも当てはまるのではないかと思う。」
としたほうがいいと思う。意味が違うならすみません。
# とにかく逃げが多い文章で、言わんとしていることがわかりづらいと思いました。
Re:特許庁に原爆を (スコア:0)
著作権ともども法体系の再構築を怠った国会にこそ落とすべきです。
Re:特許庁に原爆を (スコア:0)
殺すのはその後でいい。
Re:特許庁に原爆を (スコア:0)