ブラックホールは存在しない? 118
ストーリー by mhatta
FIFO 部門より
FIFO 部門より
papa-pahoo 曰く、
読売新聞の記事によると、米ケース・ウエスタン・リザーブ大の物理学者らが、ブラックホールというものは存在しない可能性があると主張しているそうだ。近く物理学の一流ジャーナルに掲載される。
従来の理論では、ブラックホールにはどんな物質も外へ脱出できなくなる境界面があるとされていた。この境界面から物質が逃げ出すように見える現象が起き、ブラックホールが「蒸発」する可能性についてはすでに指摘されていたが、今回の新説によれば、物質の流出が星がつぶれていく途中にも活発に起きるため、実際にはブラックホールになり切れないという。それでも複雑な効果により、外から観測した場合はブラックホールがあるように見えるとのことだ。
とりあえず新しい名称は、 (スコア:5, おもしろおかしい)
-------- tear straight across --------
Re:とりあえず新しい名称は、 (スコア:4, おもしろおかしい)
Re:とりあえず新しい名称は、 (スコア:4, おもしろおかしい)
Re:とりあえず新しい名称は、 (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:とりあえず新しい名称は、 (スコア:3, おもしろおかしい)
かっこつかねぇ・・・
妖精哲学の三信
「だらしねぇ」という戒めの心、「歪みねぇ」という賛美の心、「仕方ない」という許容の心
Re:とりあえず新しい名称は、 (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:とりあえず新しい名称は、 (スコア:1)
Re:とりあえず新しい名称は、 (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:とりあえず新しい名称は、 (スコア:2, おもしろおかしい)
# みんなおもおか狙いすぎ。
Re:とりあえず新しい名称は、 (スコア:2, すばらしい洞察)
なんか、そろそろ、「スラッシュドットに聞け!」か「スラッシュ国民投票」のネタになりそうな気がしてきた。
Re:とりあえず新しい名称は、 (スコア:1)
/* Kachou Utumi
I'm Not Rich... */
Re:とりあえず新しい名称は、 (スコア:1)
「なんとかインチキできんのか?」
Re:とりあえず新しい名称は、 (スコア:1)
Re:とりあえず新しい名称は、 (スコア:1)
「事象の地平線は形成されず、光が"ほとんど"逃げ出さない疑似的事象の地平線が形成されるだけ」らしいとのことですから
ブラックまでいかない、“ダークグレーホール”ってことで。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re:とりあえず新しい名称は、 (スコア:1)
#戦ったり鑑定しようとするとロストしそうなのでID
関連リンク (スコア:5, 参考になる)
Black Hole Information Loss Paradox Solution Proposed [slashdot.org]
論文(PDF) [arxiv.org]を読んでもなかなか掴み難い…そんなわけで本家の詳しい人の解説コメント [slashdot.org]をいくつか読んでみたのです。
事象の地平線は形成されず、光が"ほとんど"逃げ出さない疑似的事象の地平線が形成されるだけって理解でよいのかしら。情報は失われないけどそこに落ち込んだ物質自体は潮汐効果で粉砕されると。
# もっと知的なコメントぷりーず。
/.configure;oddmake;oddmake install
Re:関連リンク (スコア:5, 興味深い)
ブラックホールの形成を、シュバルツシルト半径の外から観測する場合、すなわち我々が宇宙に存在するであろうブラックホールを外から観察する場合の話だと思います。
事象の地平線近くで発生する事象は、事象の地平線に近づけば近づくほど、それが観測されるまでに無限の時間がかかるようになります。事象の地平線が例え発生せずとも、大量の質量により歪んだ空間が発生すれば、やはり同様に、そこで発生した事象が外部の観測者に観測されるまでは非常に長い時間がかかるとします。
そうすると、ブラックホール形成のプロセスにおいて、質量が集まれば集まるほど空間は歪んでいくので、外から観測している人がみれば、その形成のスピードはどんどんどんどん遅くなるように見えるでしょう。そうしてそのうち形成はほとんど止まったように見えるかもしれません。
しかし、実際にはブラックホールは形成はどんどん進んでいるのですが、一方しかし、ホーキング放射により少しずつ蒸発します。
このホーキング放射によるブラックホールの蒸発にかかる時間のほうが、先に述べたブラックホールの形成が外部の観測者に観測されるまでの時間よりも早いため、結果的にブラックホールが、または事象の地平線が、外部の観測者に観測されることはない。
ということではないでしょうか?
違うかな。
Re:関連リンク (スコア:1, 興味深い)
非専門家(ただの科学好き)のたわごとですが,私の理解は以下のようなものでした.
まず,事象の地平面を形成できるかどうかは,質量ではなく,密度で決まります. このため,ブラックホールの質量が減っても,ブラックホールでない物質(?)に転じることはありません.
また,ブラックホールの質量が小さいほどホーキング放射の量は大きいため,小さなブラックホールは爆発的に消滅します. 宇宙黎明期に生まれたと言われる,原子サイズのブラックホールが観測されないのは,これが原因だと言われています.
# 説明が間違っていましたら,ぜひ訂正してください> 詳しい方
## このへんの知識も,この論文が正しければ上書きしなければならないんだろうなあ.
## ああ科学って楽しい.
竹内先生が御存命ならば…(Re:関連リンク) (スコア:1, 余計なもの)
# こんなことだったら単位外で理論物理学にも首突っ込んでおくべきだったか…デバイス屋になる可能性もあったんだし
大まかな感じとしては事象の地平を越えて(圧潰していく星からの)放射波(radiation)が出てくるということは理論上ありえないから、ブラックホール化はありえない(と言うか現在観測されているブラックホールは事象の地平を形成していないから本当の意味でのブラックホールではない)。と言う事を今までわかっている「ブラックホールとされる物」の観測を解析した結果から数学的に導き出したということのようですが…論文の論理的整合性を確かめようにも数学力が圧倒的に足りないです(;´Д`)
こういう時に故・竹内先生のように一般にわかりやすく科学トレンドを解説されるタレント的な振る舞いをする学者の方がいらっしゃると思考が混乱しないのですが…
この論文の真髄を知るにはその手の一般向けの科学雑誌での(って、今どこが残ってるんだろうか日本では…)解説を待つしかなさそうですねorz
Re:竹内先生が御存命ならば…(Re:関連リンク) (スコア:3, 参考になる)
http://www.astroarts.co.jp/news/2001/01/12blackhole/index-j.shtml [astroarts.co.jp]
それは事象の地平のようで、そうでないらしい?
#故・竹内先生は地学が専門だから天体物理学はどこまで理解してたんですかねえ。
論文 (スコア:5, 参考になる)
大学の発表を見ても [case.edu]そう書いてありますし. 「一流誌」とだけ書かれると疑似科学みたいに見えてしまうのではないかと.
論文は arXiv:gr-qc/0609024 [kyoto-u.ac.jp]のようです.
相対論の業界にいない我々は, 論文を読む前に「場の古典論」を読み返すか,「電話帳」("Gravitation")でも買った方が良さそうですね….
Re:論文 (スコア:1)
あの、買うだけでいいでしょうか。
枕の代わりにして寝ると次の日には頭に入っているんですね。
冥王星のコメント (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:冥王星のコメント (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:冥王星のコメント (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:冥王星のコメント (スコア:2)
もともと (スコア:3, 興味深い)
ホーキング輻射は重力場があるだけで起こるらしいから、宇宙が無限に膨張すると分かった時点で、ブラックホールは完成する前に蒸発すると結論が出るが、ホントなのかな?
the.ACount
Re:もともと (スコア:1)
え?じゃぁビッグバンについても (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:え?じゃぁビッグバンについても (スコア:2, おもしろおかしい)
初耳です。
イングランドジョークですか?
Re:え?じゃぁビッグバンについても (スコア:2, おもしろおかしい)
> 初耳です。
> イングランドジョークですか?
私が通うユニバースィティの授業はビッグベンのメロディー [wikipedia.org]で始まります
新聞って (スコア:2, 参考になる)
Re:新聞って (スコア:1)
オフトピ。ブラックホールの存在に関する参考文献 (スコア:2, 参考になる)
http://blogs.yahoo.co.jp/bare_cook/12981311.html [yahoo.co.jp]
Re:オフトピ。ブラックホールの存在に関する参考文献 (スコア:1, 参考になる)
つ参考 [dokoaa.com]
#ペンタゴンが女性キャラに見えたorz
解説求む (スコア:1)
結局、ブラックホールが形成されえない制約があるってことなんでしょうか、それとも大半のケースではブラックホールになる前に蒸発しちゃう分が多すぎるよ、ってこと?
後者だと、レアケースでやっぱりブラックホールになりましたってのもあり得そうだけど。
Re:解説求む (スコア:3, 参考になる)
という風に書いてあるような気が。
完全な球形にしたりしてあるんで、非対称な形とか、考慮に入れていない(というか完全な
理論が無い以上きちんとした取扱いのできる理論が完成していない)量子重力の効果が
強く効いてくるとか、そういう場合にどうなるかはまだ分からないけどね、という限定つき
です。
もちろん、それらを入れてもブラックホールなんてできませんでした、という結果になる
可能性もあるし、それらより現実的な条件下ではやっぱりできます、となるかもしれない。
穴掘って (スコア:1)
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惑星ケイロンまであと何マイル?
そんなものは存在しない (スコア:1, おもしろおかしい)
・あんたの部屋、ブラックホールね
・君の胃袋はブラックホールか
・下ネタ → 重力崩壊 → ブラックホール
Re:宗教 (スコア:2, おもしろおかしい)
これ以上書くとJASRACが尻尾を加えて
口から熱線吐いて飛んできそうなので省略(笑)。
もう一つの「存在しない」理論 (スコア:4, 興味深い)
その石原藤夫さんが20年ぐらい前のSFマガジンか何かの記事の中で, 別のもっと簡単な理由から真のブラックホールは存在しないと書いていました.
その理由は本当に簡単なもので, 重力傾斜による時間の引き伸ばし効果のため, 物体が事象の地平を超えてブラックホールに落ち込むためには無限の時間がかかるためというものです. すなわちブラックホールに見える物は, 実際によく見ると落ちていった物が表面に張り付いていて, 決してその向こうに落ちてはいかないということになります. これは一般的な重力崩壊によるブラックホール全般に言えるので, もし真のブラックホールが存在するのだとしたら, ビッグバン時に生成されたものとかじゃないかとの話でした.
とは言えこうした重力崩壊による寸止ブラックホールも, 張り付いた物質から出る光は重力で赤方変移してほぼ真っ黒に見えるので, まあ「ブラック」ホールと言っちゃっても良いんじゃないかってのが結論でしたが.
考えてみた (スコア:2, 興味深い)
そのときの結論としては、ブラックホールに落ちるのは無限の時間がかかるけど、質量の増加とともにブラックホールは大きくなる(はず)だから、ブラックホールの縁にある物質は、結局いつの間にかブラックホールの中に取り込まれているんじゃない?という考えだった。
実際のとこ、そういう素人意見はどんな風に扱われてるの?偉い人教えて。
Re:考えてみた (スコア:1, 興味深い)
「外部から観測すればそう見える」だけの話で、
実際に 落ちる/落ちない て話とは別でしょう?
だいたい、たとえ落ちてもそれを外部からは観測できなくなるのが、事象の地平なわけで。
Re:考えてみた (スコア:1)
Re:もう一つの「存在しない」理論 (スコア:1)
難しいな (スコア:1)
違うとは思うが orz
Re:難しいな (スコア:2, 興味深い)
>違うとは思うが orz
いや、同じじゃないか?
ブラックホールの時間経過ってのが
観測者にとってなのか被観測者にとってなのか
誰にとっての時間かという話で出てきた話なんでしょ?
# こっちから見て落ちてないから、ブッラクホールはないよ
# って言ってるだけに見える
Re:ブラックホールは (スコア:3, おもしろおかしい)
「えー今回ご紹介する料理は宇宙の果てのレストランの『ぶぶラックホール漬け』です」
「120億年かけてじっくりと漬け込まれたブラックホールに熱々のプラズマ茶をかけて頂きます」
「この黒光りして引き締まった感じが(もぐもぐ)いいですね」
「くいしん坊!万才ギャラクティカ。また次回」
いずれにせよ (スコア:1)
羊の皮を被った山羊
Re:うまくいけば・・・ (スコア:1)
今回俎上に上げられたシュバルツシルト解(無回転・球対象)やカー解は裸の特異点が無いけれど, 富松・佐藤解だと裸の特異点が現れる条件があるみたいなので, 暗がりからいきなり「ほーら見てごらん」という心配はまだ消えないと思います.