新たなネット百科事典?「コトバンク」始動 92
ストーリー by hylom
Wikipediaと共存でしょう、 部門より
Wikipediaと共存でしょう、 部門より
ITmediaの記事に依ると、朝日新聞社、講談社、小学館、朝日新聞出版、ECナビの5社による辞書サイト「コトバンク」が今日4月23日にオープンしたとの事。
現在は参加各社による44種の辞書に収録された約43万語を横断検索できる。オーバーチュアによるウェブ検索の結果や検索連動広告も表示。広告で年間1億円の収益を目指しており、3年後には200万語を収録して「プロが執筆・編集した信頼性ある情報のみ」による「信頼性の高いNo.1用語解説サイト」を目指すのだそうだ。コトバンクトップページを見ると『時事問題、ニュースもわかるネット百科事典』を掲げており、なんかウィキペディアを対抗馬と見なしているっぽいので、試しに幾つか比べてみたところ・・・
- 初音ミク (Wikipedia) / 初音ミク (kotobank)
- Linux (Wikipedia) / Liunx (kotobank)
- Windows (Wikipedia) / Windows (kotobank)
- スラッシュドット(Wikipedia) / スラッシュドット(kotobank)
・・・ん〜、これは何か微妙な気が。
本部長さん・・・やっぱ、比べるのは止めた方が良いと思います :)
人名を引いてみた (スコア:5, 興味深い)
試しに ゲーデル [kotobank.jp]を引いてみると、出典は『百科事典マイペディア』で、
とあります。手許のシャープ製電子辞書に載っているマイペディアの該当項目と比較してみると、電子辞書版が4文からなるのに対して、コトバンク版は最後の1文だけが削られていました。本当に一部ですね。
内容も微妙です。
とあります。ゲーデル出生時には、チェコスロバキアという国は、まだありませんでした。出生地ブルノーは、当時はオーストリア‐ハンガリー帝国の領土でした。では、辞書編纂時のチェコスロバキアかと思ったら、出典について、
とあります。その時点で、チェコスロバキアという国はすでにありません。とっくに、チェコとスロバキアに分離していて、ブルノーはチェコに帰属しています。
微妙に記述が古いですね。
検索ランキングがかなりアレなんですが (スコア:4, 興味深い)
検索ランキング [kotobank.jp]の結果が、アレです。
2ちゃんねらーあたりが、朝日新聞社がどう書いているか検索した意図があると思われます。
1 定額給付金
2 KY
3 朝日新聞
4 LTTE
5 南京大虐殺
6 赤字国債
7 オウム真理教事件
8 硫化水素
9 日航ジャンボ機墜落事故
10 従軍慰安婦
Re:検索ランキングがかなりアレなんですが (スコア:2)
そういう意図なら、別に朝日の出版物(知恵蔵とか)で構成されているわけではないし、独自の編集もほとんどされていないのだから、意味がないよね。
ただ、朝日じゃなくても、メディアの取り上げ方が気になる人なら引くような項目だけど。
元記事のタイトル (スコア:2, すばらしい洞察)
「信頼性でWikipedia対抗 朝日新聞、講談社、小学館など無料辞書サイト」
信頼性の低さで対抗ですね?わかります。
Re:元記事のタイトル (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:元記事のタイトル (スコア:2, 興味深い)
2chはそういう脊髄反射コメントだらけですな。
反論が「Wikipediaには自浄作用が十分働いており」てのも悪く言えば( ´,_ゝ`)プッだけど。
Re:元記事のタイトル (スコア:1, すばらしい洞察)
現在の Wikipedia の運用ルールの元で自浄作用が働くかどうかと問われると確かに疑問が残りますが、議論の過程が多くの目に晒され、かつ誰にでも自由に発言権が与えられるという点では、新聞社よりも 2ch の方が構造的に自浄作用の働く余地があります。
格差社会ニッポンを変える!
貸し渋り・はがしの温床、大銀行の厳正審査をやめさせよう!
Re:元記事のタイトル (スコア:1)
とりあえず、お手並み拝見。
紙の辞書の延長にすぎない (スコア:2, 参考になる)
ちょっと使ってみましたが、曖昧検索できないみたいで新規性とかも無いみたいだしナニがいいのかもひとつワカラナイです。
例えば「レーザー」だと引っかかるけど「レーザ」はダメ。
いつも使ってるgoo辞書だとこの辺ちゃんと検索できるのに。
#学会とか業界とかそれぞれで用語のブレがあるしねぇ。
後発サービスなら先に展開している似たようなサービスについて調査とかしないのかな?
#googleの「もしかして」みたいなサジェスチョン機能なんかも備えてくれると良いと思った。
コトバンク (スコア:2, すばらしい洞察)
やはり名称はこういうベタなシャレを入れないと収まらないんですかね。最近特に多くないか?
今、会社とかでこういうのを決めてる世代というのは、いわゆるオヤジなわけだけど、やはりこういうオヤジギャグみたいな名前が好きなんだろうかね。
Re:コトバンク (スコア:1)
禿同
あと、"○○くん"ってのも好きですね。
押し紙は新聞社に存在しません! (スコア:2, おもしろおかしい)
面白いなと思ったのが、「押し紙」 [kotobank.jp]を検索しても、新聞社の押し紙は
存在しない扱いになっている事。
流石です。
揚げ足取りだよ。それは。 (スコア:2)
それは単なる揚げ足取り。ないとは書いてない。
大辞泉は一般的な国語+百科だから、ジャーゴンの採用は限られるよ。それぞれの分野のジャーゴンを無闇に取り上げてたら切りがない。
ネットに転がっている百科事典なんてただのゴミ (スコア:2)
中学生のとき、新聞、イミダスや現代用語の基礎知識、また、
百科事典は様々な情報をもたらしてくれる知識の泉でありました。
しかし、分からない言葉があるとまずインターネットで検索する昨今、
わざわざブラウザを起動して辞書のサイトまで向かう人は何人ぐらい
居るというのでしょう。
辞書と百科事典は違うし (スコア:1, すばらしい洞察)
タレコミの内容がちょっと恣意的? (スコア:1)
確かに百科事典からの引用もあるようですが、kotobankのサイトには「用語辞典」としか書いていません。
「百科事典」であるWikipediaとは、解説の内容量に差が出るのは当たり前であり、
『新たな百科事典か?→Wikipediaより(内容量が)全然大したことないじゃん』
と比べさせようとするこのタイトルには、ちょっと恣意的なものを感じるのですが……。
Re:タレコミの内容がちょっと恣意的? (スコア:2, 参考になる)
タレコミにもありますが、コトバンクのタイトルには「【kotobank】時事問題、ニュースもわかるネット百科事典コトバンク」と「百科事典」との文字があるわけですが。
Internet Watch [impress.co.jp]では
とのことなので、Wikipediaを十分に意識しているとは思います。
Re:タレコミの内容がちょっと恣意的? (スコア:1, 参考になる)
既存の用語辞典の類を横断検索して列挙してるだけなので、
「信頼性」は検索した語でヒットした用語辞典それぞれに拠るし、
それこそ「玉石混交の状態」だと思うんだけどね。
口先だけ勇ましく「Wikipedia対抗」もいいけど、
まずは自分達の作ったものをよく見ろよ、と。
で、ちゃんと実態に合った売り込みをしてあげないと、
それに関わった全てのヒトにとって残念な事になりかねない。
本当に「調査や正式な文書の参考」に出来るものになるなら期待するが、
現在見えているそれの延長線上にそんな気配は無いなぁ。
Re:タレコミの内容がちょっと恣意的? (スコア:1)
うわ、タイトルバー見逃してました。すいません。
ただまぁ、ネットを玉石混合と評するのは既存のマスメディアの従来の姿勢であって、ことさらWikipediaだけを意識しているわけではないのではないでしょうか。
#それにしてもこのサイト、信頼を謳う割に、「出典元」として記してあるのは転載元の辞書名だけなのですが、これで辞書自体の信憑性を保証したことになるんでしょうか……?
Re:情報量の不足はSEOでかなり不利かと (スコア:2, すばらしい洞察)
発表記事では結構ウィキペディアを意識しているように見えますからこれでよいのでは。
内容は用語辞典サイトとしては十分使えそうなボリュームだと感じますが、
初音ミクの解説がボーカロイドソフトウェアの部分とキャラクター性の部分をごっちゃにした解説なのは微妙ですね。
個人的には、いかにもCGIアクセスされている感の強いややこしいURLが表示されることはなく、
シンプルに「http://kotobank.jp/word/ + 用語(日本語OK)」で通る点は評価できると思います。
※http://kotobank.jp/word/PC98 と打ってちょっとがっかりしましたけど。
ただ、ウィキペディアの恐ろしい点は「ググるとかなりの確率で10番目以内に出てくる」という点にあります。
その素晴らしいSEO対策ぶりはその圧倒的なボリュームのおかげで成り立っていると思っているので、
件のコトバンクの記事数&記事ボリュームではそもそも見つけてもらえず勝負にならないような気がします。
Re:情報量の不足はSEOでかなり不利かと (スコア:1)
ボリューム不足なだけでなく、記述内容もバラバラでひどく使いにくいですね。
引用元が様々で、ジャンルごとのテンプレートが存在しないため、
同ジャンルの複数項目を比べるような使い方ができないのが致命的です。
例えばスポーツの名前で検索して、細かなルールが参照できないのは仕方ないとしても、
1ゲームの区切りや、勝敗の条件なんかが書かれていないものも多いです。
人数だけはどの項目でもフォローされているようですけど…。
あと、文中の単語からリンクが張られてますけど、各用語ページの解説は並び順が固定のようで、
リンク元での用法とリンク先の最初の解説とで意味が異なる場合があります。
バレーボール [kotobank.jp]の解説文中の「コート」をクリックしても、
コート [kotobank.jp]のページで最初に目に入るのは人名の解説です。
サイト内のリンクを踏んだときくらいは、最も適切な記述が一番上にきてもいいような気がします。
現状、ただ情報を雑多に集めているだけで、それを参照し易くすることに配慮が全くされていません。
正直、これで調べ物をするのは困難だと思います。
せっかく言葉を扱う専門家である出版社や雑誌社が関わってるんですから、
その道の人たちが常用できるものには仕立てて欲しいですね。
Re:タレコミの内容がちょっと恣意的? (スコア:1, 興味深い)
でもさ、コトバンクの発表会の記事見たら、誰だって「Wikipedia対抗だな」って思うよ。
出版社・新聞社が本気になったな、って思って見に行ったらだたの簡便な用語辞書だったらがっくりじゃん…。
見かけ倒しというかさ。
プロプライエタリな百科事典サイトもあって欲しいと思うんだけどね…。
無理なんでしょうか。
Re:タレコミの内容がちょっと恣意的? (スコア:1)
新聞、出版社はあくまで紙ベースの売り上げに持って行きたいので、
「詳しくは新聞、もしくは百科辞典(紙)で!」
なんですかねー。
Re:タレコミの内容がちょっと恣意的? (スコア:1)
ただし、著作権者や履歴の添付義務のほか、再配布したり、改変したりすることに対し、制限を掛けてはならない、というだけのこと。
Re:タレコミの内容がちょっと恣意的? (スコア:1)
×恣意的
○意図的
網羅性 (スコア:1, すばらしい洞察)
いかにもオタクの玩具って臭いがする。
#本家Wikipediaはそれなりにまともっぽいけどさ。
Re:網羅性 (スコア:2)
これがなんでマイナスモデされているんだろう。Wikipediaの特徴をよく表しているのに。
特に金融関係にWikipediaは壊滅的に弱い
Re:網羅性 (スコア:3, すばらしい洞察)
コトバンクは金融系強いんだろうか?
Re:網羅性 (スコア:1)
本家ってどこ?
Re:網羅性 (スコア:1, 参考になる)
あくまでも個人的な印象だが
* 科学系の記事は良質。
* 鉄道系の記事は一部鉄ヲタの妄想を除けば概ね良質。
* 芸能、スポーツ系の記事は基本的にダメ。つーかせめて出典の明記くらいは徹底しろと。
* 政治系の記事もダメ。まあ政治厨はネット上において最もタチの悪い存在の一つだからそんなもんか。
Re:網羅性 (スコア:2)
マスコミや専門家はある意味、プロの政治厨であり
「プロが執筆・編集した信頼性ある情報のみ」というのは
輪をかけて性質が悪いような気もしますねー。
Re: (スコア:0)
私の好物である焼きナスが載っておりません!
真の敵はWikipediaではない (スコア:1)
大手ポータルは辞書サービスに加えて翻訳サービスだのニュース配信だの地図サービスだのを行っているわけで、広告モデルでのサービス形態で一番意識しないといけない相手はWikipediaではなくYahooJapanだと思う。
#ひょっとして、大手ポータルに売りつけるつもりでwikipedia越えを宣言しているのだろうか……。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
用語辞典ならここにお世話になってます (スコア:1)
http://www.weblio.jp/ [weblio.jp]
コトバンクに比べたら時事、ニュースには弱いかも知れないので使い分ける必要はあるだろうけど、Wikipediaを排除せず、共存していったほうが信頼性は高まると思う。
2ch の次は Wikipedia (スコア:1)
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
Re:2ch の次は Wikipedia (スコア:1)
ふと 1ch.tv を思い出した。
「きれいな○○」ってのは、絶望的にインターネットとの
親和性が低いんでしょうか? 要検証。
Re:2ch の次は Wikipedia (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:2ch の次は Wikipedia (スコア:2)
多分親和性が低いとかそういう問題じゃなくて
そもそも相手との相違点の示し方を間違えてるんじゃないかと思います。
先行するサービスが無い状態でこの内容なら重宝されるんでしょうが
2chとかwikipediaのような「先行していて」「きちんと動いていて」
かつ「需要をそれなりに満たしている」ものがある状態で
そこと違うものは何ですか?と聞かれれば
求められているのは「匿名禁止で、運営がきちんとしてます」とか
「信用ある企業が中心となって運営する事典です」っていう特徴の面ではなくて
「同じ機能でもそこより優れてます」とか
「記事内容がそこよりも充実してます」とか、そんな機能的な面じゃないかと思うんですが。
#どっちもそういう意味では残念ながら……って気が
そういう意味ではyahoo!に続いたgoogleがいい成功例なのかな、と思います。
親和性が高いか低いかと言えば、
決して低いわけではないと思います。お世辞にも高いとも感じませんが。
例えばまだ群雄割拠状態の分野で「きれいな○○」ってのを押し出せるなら
結構いい線まで行くんじゃないかと思いますけどね。
鳥越ネチズンの夢、ふたたび (スコア:1, すばらしい洞察)
自分好みの思想が集まらなかったなら、自分で引いてくれば良いじゃない…って事では。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/04/24/23282.html [impress.co.jp]
何も書かなければ嘘を書いていることにはならない (スコア:1)
と言わんばかり。そりゃ信頼性高いでしょうよ。
# プロプラはもうオプソに勝てないなんて発言が出る時代ですかね
またか (スコア:1, オフトピック)
生きててすいません。
出典情報を新聞記事とリンクさせれば面白いかも (スコア:1, 興味深い)
たとえばイチローの記事であったら、節目節目の記録達成の記述とか
エピソードや語録の記事から、それが取り上げられている「元ソース」の
新聞記事へのリンクを出典元として張ったら結構面白いんじゃないですかね。
新聞記事側のサイトは閲覧一件いくらでお金を取れば収益にもつながるし。
(もともと有料の過去記事検索サービスはある)
Wikipediaは有料サイトを出典元として取り上げるのはあんまりやってないですしね。
Re:出典情報を新聞記事とリンクさせれば面白いかも (スコア:2, 参考になる)
日本語版の現在の外部リンク先選定ルールでは、掲載すべきでない外部リンク先とされています(以下の6.項です)。
Wikipedia:外部リンクの選び方 [wikipedia.org]
- Lupinoid -
コトバンクって響きは (スコア:1)
たかが横断検索でWikipedia対抗とかナメてる (スコア:0)
Re:横断検索だから (スコア:1)
の
Re:ディストリビューション (スコア:2)
だから、そう書いてあるけど。
> 配布される~~パッケージ製品がディストリビューション~~
Re:ディストリビューション (スコア:1)
何をおっしゃりたいのかよく分かりませんが、
「ディストリビューション」の解説としては、コトバンク、
合ってます。
Re:一種のオモチャとしてのWikipedia。 (スコア:1, おもしろおかしい)
5位になってます Re:7位にSlashdotが (スコア:1)
kotobank アクセスランキング 2009年4月26日更新というRSS
を見ると、ここのタレコミ文に書かれていた言葉が軒並み
上位に来てます。
朝日新聞社がどう書いているか検索した意図は10位以下に
見られると思われます。
1位 初音ミク
2位 朝日新聞
3位 Linux
4位 KY
5位 Slashdot ←
6位 押紙
7位 新型インフルエンザウイルス
8位 衆参ねじれ国会
9位 Windows
10位 定額給付金
11位 ワークシェアリング
12位 マイクロソフト
13位 内定取り消し
14位 南京大虐殺
15位 硫化水素
16位 新撰組
17位 知的財産
18位 草食系
19位 オウム真理教事件
20位 ちょん
21位 家電芸人
22位 LTTE
23位 2ちゃんねる
24位 G7
25位 珊瑚
26位 連続幼女誘拐殺人事件
27位 従軍慰安婦
28位 赤報隊
29位 捏造
30位 がれきの下の医療