世にも奇妙なライセンスたち 88
要法務部門問い合わせ 部門より
hylom 曰く、
NetworkWorldのブログにて「変なライセンスのオープンソースソフトウェア」が紹介されている(本家/.でもネタになっている)。
調査会社 Black Duckの調査結果によると、オープンソースソフトウェアの多くは GPLやArtistic License、BSD Licenseといったメジャーなライセンスを採用しているが、独自のライセンスを採用しているものも多少ではあるが存在する。
たとえば、Black Duckの調査で対象となった23万以上のプロジェクトのうち、6割以上が GPL2/GPL3/LGPL2.1といった GPL系ライセンスを採用している。また、GPLを採用していないプロジェクトでも、その多くはArtistic Licenseや BSD License、Apache Licenseといった「著名」なライセンスを採用している。しかし、いっぽうで全体の約 3%のプロジェクトは「それ以外のライセンス」を採用しており、1980を超える「変な」ライセンスが存在しているそうだ。
記事ではこのような「変な」ライセンスがいくつか挙げられている。まずは「Iggy Wannaライセンス」。このライセンスは名前こそ奇妙だが、内容としては特筆すべき変なところはない。いっぽうで、名前も内容もアレなのが「WTFPL — Do What The Fuck You Want To Public License」。また、変だけど分かりやすいライセンスとしては「The Beer-ware license」などが挙げられている。
そして、最後に紹介されているのがDeath and Repudiation License。ライセンス文によると、「生きている奴はこのソフトウェアを使っちゃだめ」という謎のライセンスだ。「生きている者がこのソフトウェアを使うことは、法的に罰せられます」とのこと。「死者が使うことはOK」らしい。本家/.では「死ななきゃ使えないライセンス」などと紹介されている。
D&R (Death and Repudiation) License (スコア:5, すばらしい洞察)
「死人しか使えないライセンス」とはいえ
ライセンス違反を裁くのは幽霊や天使の役目らしいので、法廷で告訴される問題ではないらしい。
死人に口なし、ということでクレーマーに悩まされているフリーソフト作者さんには流行るかもしれないね。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
回避手段 (スコア:2, おもしろおかしい)
zombieになるタスクを一個作って、そのプロセスからロードする:p
#この回避手段ライセンスの使用許可は、犬を使わないでマンドラゴラを採取してきた者に与える。
Re: (スコア:0)
ノイズキャンセラー付きヘッドホン装着でもイイ?
# 昔ざべに載ってた岡田信子の漫画を思い出したぞ
豆知識 (スコア:1, すばらしい洞察)
1. NCヘッドフォンでは人の声はキャンセルされない。
2. マンドラゴラを引き抜くと人の声で叫ぶ。
:wq
死諸葛嚇走活仲達 (スコア:2)
五丈原の戦いにおける、諸葛孔明の空城の計に関しては「死人しか使えないライセンス」は適応可能だと思われ。
'nuff said, (スコア:2)
"あなたが幽霊ないし天使であることがわかった場合は、法により厳しく罰せられます"を提示してみようと。
Re:D&R (Death and Repudiation) License (スコア:2)
DaemonはOKということで。
Re: (スコア:0)
「死後裁きにあう」んでしょうか。
#ただしうちは仏教
Re: (スコア:0)
"you are found to be a ghost or angel" は
「あなたが幽霊か天使であることがわかる」じゃないの?
"to be a ghost or angel" の主語は you です。
なので、この文章は「幽霊や天使も使っちゃだめ」ってことだと思うのですが。
#どうやって幽霊や天使を法で罰するのかは謎ですが。
鮪フォーマット (スコア:5, 興味深い)
PC-9801時代によく流通していた*.MAG形式の画像ファイル、
鮪(まぐろ)フォーマットなんかは「鮪還元」なる行為がお願いされていたと思います。
こういうのも使用ライセンスってことになるんでしょうかねぇ。
このMAG形式の絵を描くために「まぐろペイント」なんかも用意されていて、
当時としてはなかなか高機能なフリーのペイント系ソフトだったと思います。
当時は鮪還元というのが何のことか分かりませんでしたが、
要するに鮪フォーマットで絵を描いたら、鮪フォーマット発祥の地、
「BBS大阪」にその画像をアップロードしてくださいってことだったのでしょう。
実行すると、インターネットがまだ普及してない草の根BBSとニフティがメインの時代、
地方の人だと電話(みかか)代がもの凄いことになっていたと思いますので、
今どきのソフトウェア使用ライセンスほど強制的なものではなかったようです。
死んでいればいい (スコア:4, おもしろおかしい)
ほら、使えるのが/.Jには一人いるだろう?
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
いくら屍でも生きてたらダメなのでは?
シュレディンガーの猫 (スコア:2, おもしろおかしい)
シュレディンガーの猫「で、ボクは使っていいの?」
Re:シュレディンガーの猫 (スコア:1)
まず、ソフトウェアを使うために箱から出てこないと。
Re:シュレディンガーの猫 (スコア:1)
箱から出たらシュレディンガーの猫ではなくなってしまうような。
中身の観測できない状態の箱の中で使うのであれば、
生死もそうですが、実際にソフトウェアを使っているのかどうかも観測できませんので
誰もライセンス違反を証明することはできないものと思われます。
観測可能になったらどうなるかは、観測結果次第でしょう。
Re:シュレディンガーの猫 (スコア:1)
Death and Repudiation License (スコア:1)
# 最初から生きていないから使えると解釈するのか、死ぬ事はないから使えないと解釈するのか……
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:Death and Repudiation License (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:Death and Repudiation License (スコア:1)
幽霊会社を用意すれば…
このタレコみの目的 (スコア:1, すばらしい洞察)
著名なライセンス以外は全て「変な」ライセンスとして扱いたい、という事ですね。
酒wareや絵葉書wareって結構前からある変じゃないライセンスだと思ってたのに・・・
Re:このタレコみの目的 (スコア:3, 参考になる)
著名なライセンス以外は全て「変な」ライセンスとして扱いたい、という事ですね。
酒wareや絵葉書wareって結構前からある変じゃないライセンスだと思ってたのに・・・
. But the other 3% of projects and 1980-odd licenses (and there are some odd ones!) clearly constitute a "long tail."
該当部分は「長続きしてる1980余り [alc.co.jp]の(そしてそのうちのいくつかは珍妙だ!)プロジェクトが残りの3%だ」
“-odd”(・・・余り)と“odd”(奇妙・珍妙)をうまくかけた英語を訳しそこなったみたいだな。
Re: (スコア:0)
ビールウェアはここでも話題になってますしね。
「ビールウェア」のBitTorrent Trackerソフト、50リットルのビールの寄付を集める [srad.jp]
Re: (スコア:0)
著名じゃなくてもいいんだけど、beerwareやD&Rってオープンソースの定義 [opensource.jp]に合致してるの?
WTFPLはFAQによるとFSFの中の人も有効なフリーソフトウェアライセンスであると言ってるらしいけど。
Re:このタレコみの目的 (スコア:1)
ビールウェアは普通、「使うためにはビールをおごらなければならない」ではなく、
「気に入ったらビールおごってね」(ビールをおごらずに使っても問題ない)ですから問題ないのでは。
それが問題になるなら、FSFやその他団体が寄付を募るのもNGに…
NYSL (スコア:1, 興味深い)
最近、NYSL [kmonos.net] を採用しました。ライセンス文や説明が訳文じゃない日本語で書かれているのが個人的にヒットしたもので。
ソフト自体は GPL すら知らない人が多数を占める界隈に出したので、多分派生とかはしないと思います。
ここまでamiwareはなし (スコア:1, 興味深い)
fub (スコア:1)
昔、お世話になっていたfubことfuckin uni$ys browserは「ファッキン! ガッデーム!」と
叫ぶことが使用条件というとても珍しいライセンスを採用していました。
私ももちろん叫んで使っていました。
--
#(屮゚Д゚)屮ファッキン! ガッデーム!
少年ウェアへの言及がない (スコア:1)
amiware (スコア:1)
たしか、BBS時代にamiwareというものがあったなぁ、とおもってぐぐったら
まだあったよ
http://www.webtech.co.jp/amiware/ [webtech.co.jp]
世にも奇妙なGPLたち (スコア:1)
例えばプロプラソフト用のプラグインがGPLで公開されてるとする。
GPLはGPL(互換)以外とのリンクを禁じてるので、誰も守れない(*)。
LGPLならいいかというと、LGPLは「改変禁止」や「リバースエンジニアリング禁止」ライセンスのコードとのリンク禁止なのでダメ。
正解(FSF推奨)は、「特別な例外として、プロプラFOOとリンクする許可を与える」などを明記した例外つきGPLにすること [gnu.org]。(あるいはデュアルライセンス等)
しかし、そこまで考えてライセンスを決める作者は少ないので、FLOSSには誰も守れない奇妙なライセンスがいっぱいで、利用者がライセンスを華麗に無視することで成り立ってる。
参考: KDE のコピーライトおよびライセンス問題に関するDebian のスタンス [debian.org] (現在は解消)
(*) 動的リンクを結合物とみなすFSFの見解 [gnu.org]なら
めがねっ娘ware (スコア:0)
十年ぐらい前から、次に公開するソフトはめがねっ娘wareにしようと思っている。
だが、昔と違って公開するようなソフトを作ってない。
めがねっ娘ware: めがねっ娘の写真かイラストを作者に送る必要があるソフトウェア
Re: (スコア:0)
めがねっ娘でないと使えないソフトウェアかとオモタ
Re: (スコア:0)
お前は違うっていうやつに使われてorzな結果になりそうだな。
Re: (スコア:0)
例)女装した勉造さん
Re: (スコア:0)
それは眼鏡っ漢だ。
「めがねっ娘」に「男の娘」は含まれますか (スコア:0)
アイドルマスターDSのあのキャラでもいいんだよな?
Re: (スコア:0)
あなたは私がめがね好きで百合な女の子という幻を見たのですか?
自分で使えないソフトウェアを作ってどうするんだ。
Re: (スコア:0)
# とりあえず AC
Re: (スコア:0)
#単に私が知らんだけかもしれんのでAC
Re:めがねっ娘ware (スコア:1, 興味深い)
Re: (スコア:0)
「可愛いめがねっ娘Ware」じゃなくていいの?
あ、めがねっ娘はみんな可愛いから大丈夫ですかそうですか。
オープンソース? (スコア:0)
オープンソース [wikipedia.org]の定義を満たしてるんだろうか?
Re: (スコア:0)
> 特定製品に依存しないこと
これ、「オープンソースのデバイスドライバ」とかは認めない、ってことなのかな。。。
Re:オープンソース? (スコア:1, 参考になる)
>> 特定製品に依存しないこと
>これ、「オープンソースのデバイスドライバ」とかは認めない、ってことなのかな。。。
ちがいますよ。元コメントからリンクがあるオープンソースの定義 [opensource.jp]では、
「特定製品でのみ有効なライセンスの禁止」と訳されています。
つまり、特定製品に依存するようなソフトウェアはだめだ、というのではなく、
特定製品に依存するようなライセンスはだめだ、ということです。
詳しくは上記ページに解説がありますのでどうぞ。
日本で良くあるライセンスだと、配布に際しての金銭授受禁止という条項や、
商用利用禁止という条項を見掛けることがたまにあるけど、オープンソースの定義に
抵触するのはこの部分でしょうね。もちろん、オープンソースの定義に従う義務
なんてないので、べつに問題視するわけではないですが。
Virgin License (スコア:0)
Re: (スコア:0)
おば元処女がたくさん集まってくるんですねRe: (スコア:0)
> では「処女童貞しか使ってはいけない」ライセンスでも作るとするかな。
え?魔法使い?
(ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい)
Re:するする (スコア:1)
ライセンスじゃないけれど、GPLを勘違いしている例って結構ありますよね。
GPLに同意しないとインストールできないソフトウェア [google.co.jp]とか。
バイナリ単体で頒布 [zabbix.com]したりとか。
Re:するする (スコア:1)
勘違いではなく、ネット配布の場合は「ソースを常にセットで配布しないと
駄目」と言っていいでしょう。厳密には「(ファイルは別でもいいけど)同じ
ところからダウンロード可能である」必要があります。
俺も物理配布と混同していて昔教えてもらったのよ [srad.jp]