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ビジネス

新日鉄と住友金属工業が経営統合へ 49

ストーリー by hylom
世界へ鉄を 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

新日本製鉄(新日鉄)と住友金属工業(住金)が2012年10月を目処に経営統合する方針だそうだ(47News)。

新日鉄は国内首位、住金は国内3位の鉄鋼メーカー(2位はJFEスチール)。合併により、生産量では世界2位になる可能性がある(1位は多国籍企業であるアルセロール・ミタル)。

国内メーカーが生産拠点を海外に移しつつあり、また建設業界も下火である現在、国内での需要は下がりつつあるうえ、海外市場では価格競争が激しく、日本メーカーは劣勢に立たされている。今回の統合により、海外への生産拠点の建設などを含めて規模の利益を追求する方針のようだ。

ただし、両者とも日本では大きなシェアを持っているため、経営統合の実現については日本の公正取引委員会の許可が必要。公正取引委員会の判断も注目される。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by kota (2142) on 2011年02月05日 0時20分 (#1898695) 日記

    # このニュースが/.jに取り上げられるとは...アレゲな「鉄」は、別のほうでは?

    建築/土木に次ぐ鉄ユーザー、自動車業界視点でコメントさせてもらいます。

    数年前、ミッタルに新日鐵が買収されそうになった頃にも、住金との合併の噂を聞いたことがありました。
    このタイミングになったのが、万全を期す為に景気が若干でも上向くのを待ってたからなのか、
    単に決断が遅かっただけなのか...いずれにせよ、吉とでることを祈っています。

    日本の大手鉄鋼メーカーは、ユーザーニーズの掘り起こしとサポートに一生懸命で、特に高付加価値な
    製品においては、海外メーカーの追随をゆるしません。おかげで、日本の自動車業界の生産体制は、
    材料のピンポイントで高品質な造り込みと安定供給が前提になっていました。
    この為、車両の現地生産においても、キモになる部分は現地メーカーから買うのではなく国内メーカーの現地工場から
    調達したり、わざわざ鋼板のコイル(巨大な鉄トイレットペーパー [jisf.or.jp])を
    国内から送ったりすることもあります。

    ただ、近年の傾向として、海外生産での材料の現地調達のみならず、国内生産車両への海外材料の使用や、
    そもそも国内向け生産自体が海外に出て行ってしまったりと、国内消費はジリ貧。
    一方、海外市場は規模が勝負を左右する、ということで今回の統合となったのでしょう。

    個人的には、新日鐵の富津、住金の尼崎の研究所を統合するのかどうか、そこが気になります。
    それぞれ独特の色を持っているので、このまま別々に存続してもらえたらいいのですが...
    単なる大きさ勝負ではなく、エンドユーザまでを見据えた先進技術に磨きをかけて、一層の飛躍を期待します。

    • 結局のところ今の大手高炉は自動車業界頼みですよね。
      それが今回の統合でどうなるのか、どうしたいのかがいまいち見えてこないような。
      自動車業界もEVだなんだで再編があるかも知れないし、正直先行き不安です。
      ところで尼崎の研究所っていま新棟が建設中だと聞いたような…。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      アレゲな「鉄」は、別のほうでは?

      そっちの方にも [google.co.jp] [google.co.jp] [google.co.jp] [google.co.jp]とありませんか?とアピールしてみます。それに

    • by Anonymous Coward

      いや”鉄”的にもすごい重大事件だろ。
      新日鉄のレールのシェアは大きいし、住金は世界的にも数少ない鉄道車輪、台車メーカー。
      昔神戸電鉄が川重製台車を使っていたけどお世辞にも乗り心地がいいとは言えなんだ。
      レールと車輪が同じメーカーになるのはなんだか不安、日本の電車の乗り心地を支える存在なだけに目が離せない。

    • by Anonymous Coward
      >特に高付加価値な製品においては
      結構昔だけど某自動車メーカーに元素分析装置を納入しに行った事がある
      当時50μm位の範囲での組成を検出できた。
      鉄板の分析用と聞いたけどここまでするのかと当時でも思った。
      #AC
  • by s-kei (16661) on 2011年02月04日 20時36分 (#1898645)

    他国との競争激化&国内市場縮小&為替も不利な情勢の中で今後の戦略はどうされるのだろう、と門外漢ながら心配してました。
    これで国内の人材や資本を、新興国を攻める方向へもっと振り向けられるわけでしょうか。
    自動車のEV化やエネルギー・環境の情勢変化まで加わり、現場の方々の苦労は大抵じゃないと思いますが…。
    無事に公取委で認可されることを望みます。

    これに神戸製鋼さんのITmk3 [kobelco.co.jp]なんかが加わったり…はしないのかしら。

    # お世話になりっぱなしの立場の上に素人なんで、的外れなこと言ってたらツッコミお願いします (>)

  • by jtss (23444) on 2011年02月04日 21時16分 (#1898655)
    単に企業どうしの合併というようにとらえずに、「着られる金属」とか、「磁気を電気に変える金属」とか、両者の技術をあわせて次の時代のさきがけとしての企業に「質」をアップしてほしい。「製品の質のレベルアップから製品の使用価値のレベルアップへ」なんてキャッチ素敵じゃないかなあ?
    --
    JTSS
    • by s-kei (16661) on 2011年02月04日 22時27分 (#1898672)

      >「製品の質のレベルアップから製品の使用価値のレベルアップへ」なんてキャッチ素敵じゃないかなあ?

      いいですねぇ。
      新興国が質でも追いついてきてますから、その先を考えないといけなくなってるんですよね。
      差別化できるオリジナリティを常に生み続けないと、追いつかれて食われちゃう。

      どの業界でも言えることでしょうし、今回の件が良いお手本になるといいですね。

      # というか、自分の業界もぜんぜん人ごとじゃない。

      親コメント
  • by alchemy (20366) on 2011年02月05日 13時32分 (#1898822) 日記
    住金ねぇ...。
    住友特殊金属(NEOMAX)を日立に売却したのを思い出す。
    中の技術屋さんをどんどんクビにしていってたなぁ。

    どうせ新日鉄も住金のシームレスパイプ技術だけ貰って、あとはばっさり切り捨てるんだろ。

    #ある意味関係者なのでAC
  • by Anonymous Coward on 2011年02月04日 17時14分 (#1898568)

    >新日鉄は国内首位、住金は国内3位の鉄工メーカー
    街の鉄工場ですか?
    そりゃ「鉄鋼」の間違いだってことは分かるけどさ

    # 鉄関連産業で用いられる「てっこう」には
    # 鉄鋼/鉄鉱/鉄工 同音異義語が3つもあるわけで

    • by TarZ (28055) on 2011年02月04日 17時33分 (#1898575) 日記

      大昔は徹甲弾も鉄製でしたが、さすがに現代ではタングステンカーバイドとか劣化ウランだから鉄関連には含めてもらえないでしょうか。

      親コメント
    • Re:オフトピ (スコア:1, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2011年02月04日 19時08分 (#1898609)

      鉄鋼は鉄鋼でも日本で五社の高炉メーカーだしね。
      これでコベルコ・日新製鋼も時間の問題なのかな。
      つーか、いま見たら新日鐵+住金でコベルコも筆頭株主になっちゃうわけか。

      ちなみにwikipediaほか参考にシェア計算したら、
      高い方から 37 36 15 8 4%
      統合すると 52 36 8 4%
      しかも3,4位の筆頭株主。公取委にどうなんだろう。
      しかし、それで世界2位とはいえ、アルセロール・ミタルの半分だし、中国勢もいるし。
      どうなるんだろうねぇ。

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      ついでに、「新日鐵」でお願いします。
  • by Anonymous Coward on 2011年02月04日 17時40分 (#1898579)

    一度製鉄所を見学したことがあるけど、あの巨大さには圧倒された。
    頭上を数百トンの銑鉄が入った釜が移動する光景にびっくり。
    日本国内で製鉄が行われている限り希望はあるんじゃない?

    • by Anonymous Coward on 2011年02月04日 17時55分 (#1898587)

      昔はね、中国どころか韓国ですら全うな製鉄は出来なかったんだ。
      今は出来る。問題はそこ。
      Fixconnなんぞで作られているApple製品に文句を付けない様に、中国製の鉄にも文句付けない奴が増えたんだよ。
      そして製造にかかるリソースのコストが全然違うという現実。

      この合併はマスを大きくして材料の仕入れを有利にするのが目的でしょうね。
      単純にこれだけでどうにかなるとは思っていないと思うよ。

      親コメント
      • 鉄鋼の品質へのコメントが少ないようですね。
        日経ビジネス「...まだまだ強いニッポンの鉄」 [nikkeibp.co.jp]では
        新日鉄メンバーにインタビューしていて
        日本の製鉄の品質の強さを記事にしています。
        (残念ながら第2ページ以降は無料メンバー登録が必要)
        記事は「新日鉄の自動車向けハイテンション材(高張力鋼)は現在、
        世界一の品質で、インドや中国が追いつくなんて10年早い」
        という要旨です。なお記事筆者フェルディナント・ヤマグチ氏の
        やや軽薄な文体は好き嫌いがわかれるでしょうから、
        ログイン不要な記事で高張力鋼板(ハイテン) [nikkeibp.co.jp]もあります。

        親コメント
        • by piyore (21907) on 2011年02月05日 14時02分 (#1898835) 日記
          どうもリンク先の記事が片面しか伝えていないように思われるので。

          日本の自動車メーカーの設計が高機能な国産の鋼材頼みだと思われると、それは違います。
          特定サプライヤーしか作れない高機能材料の使用は、悪い設計の見本です。
          私の勤め先では、2006年頃、国産自動車用鋼板の供給不足が発生してから、韓国ポスコの鋼板でボディをほとんど作れるようにしました。また、スプリング関係やアクスル類はメキシコやカナダの鋼材を使っています。国内メーカーに断わられた時には、ポスコから大量に調達して助かりました。その後設計した車両は、はじめから高機能鋼材の使用部位を限定し、やむを得ず高機能材料を使う部位でもマルチサプライヤーの材料を使うように徹底しています。

          重量も衝突安全もきちんとクライテリアをクリアした上で、汎用材料を使う設計は、設計者のセンスと材料に対する多面的な理解(地域別の流通状況を含む)が無いとうまく行きません。

          国産の材料技術がすごいのは確かだけど、それをじゃんじゃん使っている他社の車(乗用/商用を問わず)を見ると、設計が甘いなと感じます。

          トラック屋
          親コメント
        • 高品質であることを売りにする高炉メーカーが多いのですが、すでにオーバースペックじゃないですか?
          これだと誰も買ってくれませんよ。
          国内メーカー同士で合併しても国際競争力は全然変わらなかったりするのが現実です。

          今の円高を活用して積極的に海外ローカルメーカーを買収するほうが手っ取り早いです。
          といっても、日本板硝子-ピルキントンみたいに経営者が無能なため失敗するケースも多々ありますが。
          親コメント
          • >海外ローカルメーカーを買収するほうが
            それをやったのがミタルですよね。
            今の時点でミタルに買われてない高炉がどれくらいあるのか分かりませんが、逆に今の時点で買われていないメーカを今頃買いに行くのは既に戦略として時期遅れでは。
            オーバースペックなのは確かにそうかと思います。上の方でも話されてるように印中のハイテンでも十分な性能なのかもしれません。
            国際競争力については、今回の合併で粗鋼生産量世界2位というのは結構価格交渉や販路に地味に効いてくるのではないかと思うのですが。

            親コメント
          • by Anonymous Coward
            分析・試験関係者です。

            国産の強みはやはり高品質につきるとおもう。
            外国産に手を出そうとして失敗する企業をいくつか見てきたけど、
            多くは国産の品質に慣れてしまっているためだった。

            不良の相談なんかで材料に関して聞くと、良く聞くのが「MILシートで確認している」。
            金属は決められた成分の分析(と強さ)だけでは規定できず、洗浄度などの組織も重要です。
            このへん、国内大手は高いけどしっかりしたものを出してくる。
            近隣外国産は、そのあたりがイマイチなんですよね。

            用途によっては確かにオーバースペックなんですが、
            疲労破壊を気にする用途は保険の意味でもぜひ大手国産を。
            • >金属は決められた成分の分析(と強さ)だけでは規定できず、洗浄度などの組織も重要です。

              これって結局、求められる品質がどのようにすれば得られるかの技術的考察がきちんとできていないだけなのではないでしょうか?材料系は結構難しいですけどね。

              >用途によっては確かにオーバースペックなんですが、
              >疲労破壊を気にする用途は保険の意味でもぜひ大手国産を。

              過剰スペックで何とかするのは安全で楽な解決法かもしれませんが、ギリギリを狙うことで何が本当に支配要素になっているのかがハッキリする場合もあります。むしろそういうノウハウは海外の方が持ってたりして。

              市場の要求がハッキリ掴めないために、要求品質が判らず過剰スペックになるのは仕方ないと思いますけど。とにかくわからないから保険ってのはどうかと。

              親コメント
            • by Anonymous Coward

              >用途によっては確かにオーバースペックなんですが、
              >疲労破壊を気にする用途は保険の意味でもぜひ大手国産を。
              それを行って価格競争力を失うと「それみたことか」と罵声をかけるのが現在の日本ですからね。
              安全保障にかかる農業ですら「価格が出せないなら辞めてしまえ」とか平気だし。
              そういう世の中でそんな商品は、現状の大量生産工業最優先主義から脱却しない限り有りえない。

              #ハイテン程度は電炉ですら作ろうって時代だからな。

            • by Anonymous Coward

              >疲労破壊を気にする用途は保険の意味でもぜひ大手国産を。
              これこそが過ぎ去った時代ってもんでしょ。
              今はちゃんと必要強度を見積もり必要十分なコストでモノを作らないといけない時代です。
              QCってのは品質を高くするという意味では無い。
              品質をコントロールするって意味です。
              それを解ってないと過剰品質でハイコストな物を作る事に。
              そう、この意見って現状の追認でしかないんですよ。

              でも、アプリを作る側は、その手の国産材と外国材を比べて、トータルでコストパフォーマンスの良い方を選ぶ。
              それにより日本製の使用頻度が減っているってのが現状ですよ。

        • もちろん日本のハイテンは世界トップの性能だけれども、
          タイ製の日産マーチにはインドや中国のハイテンが使われているそうです。
          多少性能は劣っても安いんでしょうね。

          安いクルマはインドや中国のハイテンでいいし、高級車は今後カーボン繊維に
          取って代わるかもしれません。となると日本自慢の高級ハイテンは
          今後どこに売ったらいいんでしょう?
          という危機感も合併を後押ししてるのかも。

          --
          〜◍
          親コメント
          • 昔は「日本でしか作れない高品質の鉄を使って、日本でしか作れない高品質な車を作って、日本から世界に輸出する」というのが自動車メーカの方針でしたが、今は「世界中どこででも調達できる材料を使って作れるよう設計を工夫し、世界中で安く車を作って、コストパフォーマンスの高い車を販売する」と変わってきています。

            実際、日本の高炉メーカーが今頑張っているのは100kgf級ハイテン(高張力鋼板)の生産性向上ですが、実のところ、日産マーチは50kgf級ハイテンまで、ホンダの次世代グローバル戦略車は60kgf級ハイテンまでで設計されるとのこと。理由は、そのクラスまでなら世界各地の鉄鋼メーカーから供給可能との判断だそうです。

            つまり、日本メーカーしか安定供給できないような特殊な高級鋼は、量のでない高級車にしか採用されなくなってきており、「日本でしか作れない」というのは逆にデメリットにすらなりつつあります。

            難しい時代になってきました。
            親コメント
        • by Anonymous Coward

          10年ですか・・・あっという間ですよね。

          # 10年早いという言葉には、そういう話を持ち出すこと自体が10年早いというニュアンスを含んではいますが

          • by Anonymous Coward on 2011年02月05日 2時59分 (#1898727)

            > # 10年早いという言葉には、そういう話を持ち出すこと自体が10年早いというニュアンスを含んではいますが

            いや、まさにこの意味だけだと思います。
            おそらく、次の10年で、軟鋼板の成形性が追いつくかどうか、でしょう。
            ハイテンの議論をするのは、その先です。

            成形性のいい材料は、それだけでコストをさげることができます。
            (複雑な形状を1部品で作れたり、すくない材料で同じ形状を作れたり)
            単価は高くても、トータルで値段を下げられる。高付加価値、というのは、そういうことです。

            親コメント
            • by Anonymous Coward

              >成形性のいい材料は、それだけでコストをさげることができます。

              本当にそうだといいんだけどね。
              現実にはその高付加価値とやらを過大評価し過ぎて、結局安物に負けてると思うよ。

          • by Anonymous Coward

            同じく。
            逆に中韓が10年でキャッチアップできる程度の技術しか今の日本は持っていないのかと。

            相手の技術力も知らないでよく10年って言えたもんだ。もちろん慣用句的な言い回しだろうが
            だとすると余計悲惨だな。どれだけのシニアエンジニアが中韓に渡ったと思ってるんだよorz

      • Re:鉄は国家! (スコア:1, おもしろおかしい)

        by Anonymous Coward on 2011年02月04日 19時48分 (#1898627)
        「Apple製品に文句を付けない」のではなく、「文句を言っても無視される」のではないですか。
        親コメント
      • by Anonymous Coward

        Fixconn?
        Foxconnですよね.
        そもそもPC関連産業は製鉄業界の大口顧客でもないしシビアに鉄の品質を評価する立場でもない.
        アルミはたくさん使ってるかもしれないけど.
        何か的外れ過ぎる気が.

        • by Anonymous Coward on 2011年02月04日 18時50分 (#1898606)

          たいていのものは日本じゃなくてもそこそこの品質の製品を日本のよりずっと安く製造できるようになった、という話でしょ。
          で、「そこそこの品質」が十分モノになっている。

          #この道は1970年~80年代前半にアメリカが通った道だね。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          よく読んでから突っ込んだ方が良いと思う。
          比較としてだしてるけど、直接的に関連性はないよ?

        • by Anonymous Coward
          たぶんそうはならない。鉄の世界では中国は2番手グループなんで、中国が回避されても、アルセロール=ミタルなどとの競争はそのまんま。 それに日本国内の鉄の需要自体増えるの?国内はせいぜい現状維持でしょう。
        • by Anonymous Coward

          それと比較するなら日本が線に輸出世界一だった頃との比較が要る訳ですが、それと比較できるほどに国内に戻って来たのでしょうか?
          所詮、国内需要の一部の自生率が上がったってだけですよね。

          その辺り、最初はコストを次に品質を武器に戦ったけど、結局は衰退していったって点では鉄鋼の何年も先を行っている。
          ある意味、品質って手だけでは数は抑えられないって事自体を現している実例な訳ですが。

      • by Anonymous Coward

        品質を追い求めるのは限界があるんですよ
        でも日本はそれが得意なのでどんどんいっちゃう
        顧客が求めていない品質レベルにまで突き進んじゃう
        そしてコストは高くなる

        顧客はそんな高いのは必要ない
        追い上げてきた中国や韓国にキャッチアップされる

        印刷だってPCだって鉄鋼だって太陽光電池だって、なんでも同じ

        そこそこの品質でとにかく安い物がこれからどんどん拡大する新興国の市場で求められているのにそれに気がついていない
        あるいはAppleみたいに発想を切り替えるか

        • by xan (25964) on 2011年02月06日 11時37分 (#1899122) 日記

          >品質を追い求めるのは限界があるんですよ
          >でも日本はそれが得意なのでどんどんいっちゃう
          >顧客が求めていない品質レベルにまで突き進んじゃう
          >そしてコストは高くなる

          逆でしょうね。品質重視でコストはその次という時代が長く続いただけではないでしょうか。市場の要求に沿って企業は淘汰されます。敢えていうなら、日本人は品質にこだわる(というか不良品に対して過剰に文句を言う)というのはあるかもしれませんね。

          >そこそこの品質でとにかく安い物がこれからどんどん拡大する新興国の市場で求められているのにそれに気がついていない

          昔の話を持ち出して最近の市場とマッチしてないという話をするのはどうかと。

          今は品質とコストは同程度に重要(むしろコストの方が重要)なので、要求仕様を細かく取り交わして必要ない性能はカットし、最初からコストダウン可能なように設計しますよ。

          まぁ、それができないところもまだ残ってるんですけど。ついていけない企業は淘汰されていくでしょう。

          親コメント
    • by Anonymous Coward
      これからは日本の鉄は電炉の時代だ!
    • by Anonymous Coward

      昔鉄鋼メーカーでシステム屋やってたことあって、連続鋳造機から出てきたばかりの鋳片のそば
      3メートルほどまで近寄ったことあるんだが汗が出ないんだよ。

      いや出てるんだろうけどすぐ蒸発するのか肌がヒリヒリするだけ。外に出た時は風が気持ちよかった。

      #直江津、小倉、和歌山、海南、桜島は行ったが、鹿島に行けなかったのが心残り。

  • by Anonymous Coward on 2011年02月04日 17時54分 (#1898586)
    もう、統合するか、済み分けすべき。
    • by Anonymous Coward

      じゃあとりあえず/.Jをニュー速VIPと統合しよう

    • by Anonymous Coward
      ではまず、太陽炉はあっちへ>もう済んでるし
    • by Anonymous Coward

      家電メーカーが多過ぎるってのはずいぶん前から言われてるわな。
      自動車メーカーも多過ぎるね。
      突き詰めていけば大半の業界で言えるんじゃないかな。

      でも、統合すれば切り捨てられる社員がたくさん出てくるだろうし、済み分ければ平和に見えるけど大きな成長も見込めないし、どっちにしても、そして現状維持でもジリ貧だなぁ。
      既存の業界は、国内ではとっくに飽和してるから海外に出ようとしてるんだろうけど、新たな業界を創造するほうにももう少し力を入れたほうがいいのかも。成功する保証は全くないけどね。

      • by Anonymous Coward on 2011年02月05日 2時40分 (#1898725)

        ずいぶん前から言われているのに、なかなか進まない/進めないのは、
        それなりの理由があるから。大抵、言うのは「経済アナリスト」とか、そっちの人。
        中の人じゃない。

        鉄鋼業界、資源業界と、家電業界、自動車業界の大きな違いは、売り先が
        「エンドユーザー」かどうか。この違いは非常に大きい。
        印刷会社や取り次ぎと、出版会社の違いも、たぶんここ。

        車も家電も、「存在がステータス」である時代から、「ファッションの一部」になった。ファッション化した。
        (注意しないといけないのは、「ファッションそのもの」じゃなく、あくまで「一部」ということ)
        アパレル業界が「世界中、Big3の寡占で他のメーカーはまったくいない」なんて、ありえない。
        ファッション化するということは、市場に多様化を求められる。多様化によって、はじめて需要が生まれる。

        タイムスパンで「その時の流行り」を追っていく、つまりモデルチェンジによって
        需要を作る時代から、多様性によって需要を作らなければならない時代になった。

        市場の多様化の要求に答えられなければ、「ファッション」から「空気」になって、
        お金を払ってもらえなくなる。
        ロングテールをあらゆる方向に伸ばさなければ、業界ごと消えてなくなる。

        一方で、スケールメリットも重要。確かに、小さな会社がいくつもあっても非効率、高コスト。
        必要以上に高いものを買ってくれる人ばかりじゃない。

        じゃあ、どうやって規模を確保しつつ、多様性を作り出すか。作れる体制にするのか。
        一つの答えは、ブランドを分けること。トヨタに対するレクサスや、BMWに対するMINI。

        でも、これにも限界がある。いくらブランドを分けたところで、中の人が同じだと、
        多様性を生みにくい。同じ作り手からは、味が違っても、どうしても同じ匂いがしてしまう。
        国内のレクサスの苦戦の一つは、「やっぱりトヨタの車だから」、でしょ?

        いま、自動車メーカーで行われているのは、「業務提携」。
        レガシィとカムリの混流生産により、富士重は規模を手に入れ、トヨタは多様性を手に入れた(入れようとしている)。
        日産は、スズキ、三菱から軽自動車のOEM供給を受けることで多様性(そして、販売会社は規模も)手にいれた。
        日産とルノーは、リソースを共有しつつ、それぞれが別々の車を開発している。

        いままでは、各社が同じ「流行りもの」を追っていたけど、それぞれがバラバラのものを作る。
        もしくは、統合して1社の中で違う「匂い」のするものを作る。
        数を確保しつつ、多様性を確保する。真の多様性を確保できれば、それを世界にもっていける。
        それぞれを「全世界」じゃなく、「世界のどこか」にもっていける。

        いままで、なんども「世界戦略車」ってものが売り出されたけど、本当に成功したのは
        初代VWビートルぐらいじゃない?「全世界で同じモノを売る」って戦略はアリだとおもうけど、
        「全世界で同じモノ*しか*売らない」って戦略は、寡占市場のリーダー以外ありえない。
        そして、国内メーカーを束にしても、世界市場を占有することはできない。

        そういう意味で、単に国内の会社の数と市場規模だけで「多すぎ」というのは、妄言以外の
        なにものでもない。規模を確保して残りを切り捨てる統合に、将来は無いよ。

        > 新たな業界を創造するほうにももう少し力を入れたほうがいいのかも。
        > 成功する保証は全くないけどね。

        動くコードがあるなら、それがどんなに汚くてもゼロから書き直すべきじゃない、って
        言ったのはJoelだっけ?
        部屋が散らかったり汚れたりしたら、最初に引っ越すことを考えるんじゃなく、まずはしっかり掃除して、
        必要ならちょっと手を入れてみようよ。きっとその方が快適を手に入れる近道だよ。

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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー

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