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政府

文部科学省、20大学に研究資金を重点配分 124

ストーリー by hylom
しかし今年は経費削減 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

文部科学省は、世界的な研究成果が期待できる約20の地方大学等に、研究資金の重点配分する新制度の導入を決めた。配分される研究費は学長の裁量で運用できる、いわゆる「学長裁量経費」で、2013年度予算の概算要求に約100億円を盛り込む予定という(読売新聞)。

タレコミ人としては、地方大学限定、学長裁量経費、20大学に100億(5億/大学)という点が非常に気になるが、日本の国際競争力が低下している現状を鑑みると、研究者には朗報かもしれない。ただ、研究費だけでなく人的待遇も改善してくれというのが、本音だが。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2012年09月07日 19時48分 (#2227147)

    現在40歳、今年度に地方国立大学准教授(任期なし)に就いた者ですが

    30歳近くまで無収入の学生やって、その後10年間任期付ポストを移ること数回。その間、退職金の積み上げ・保証・諸手当・引っ越し代等はなしの年棒制(金額は同世代のパーマネントと同じか下)。仕事は激務で、9-21時がコアタイム、もちろん土曜日も出勤、日曜は時々休めるかな?て程度だが、残業代はおろか休日出張の補填も無い位のブラック就業環境。

    やっとパーマネントポストに就いたと思ったら、これまでのキャリアはいっさい無視して、職位と年齢で一番下の俸給からスタート。その上、6月からの給与10%, ボーナス20%カット等が続いたため、年収500万程度、、、、、

    これで妻と子供を養うのだから、カツカツですよ。
    はっきり言って学会での懇親会費を払うのも大負担
    自分が無能なら仕方が無いが、周りもに似たり寄ったりの状態だからねぇ。

    こんな待遇では下の世代がついてくる訳無いというのが分からんのかね? >文科省

    • 現在40歳、今年度に地方国立大学准教授(任期なし)に就いた者ですが

      やっとパーマネントポストに就いたと思ったら、これまでのキャリアはいっさい無視して、職位と年齢で一番下の俸給からスタート。

      これ本当かなあ。公立大学はともかく、国立大学であれば准教授なら4級、号俸は修士終了からの年数×3+α とかで決定されますよね。一番下の俸給っていうのが「その決定式によるところの一番下」という意味であるならそりゃそうでは。この場合でいくと年収 500 万円というのはあれこれ引いた上で手取り 500 万円台中盤とかいうものじゃないでしょうか、40 歳准教授ならば。

      6 月からの給与カットはまあこれは本当に大学によってまちまちだからなんとも言えないけど、僕が知っている二つの大学においては、教授で 9 %、准教授 7 %、講師と助教は 5 %。給与 10 %、ボーナス 20 %カットというのは聞いたことがないけど、あるところではあるのかな? ま、逆に言えばこれで 500 万円云々ならば、H 25 年度の給与回復後は手取りで 600 万円オーバー確実では。

      ちなみに僕は特任ということもあってなんとか額面で 600 万円越える程度。そのかわり退職金もなければ住宅手当も扶養手当も (ま、独身なのでそもそも関係ないけど) 都市手当も寒冷地手当もナシ。手取りで言うと 500 万円下回ります。方々で講演しまくって副収入を得てようやくこの金額。外部の非常勤講師とかをやればあっさり額面 600 万円を超えるんでしょうけど、そんな時間的余裕はないしコストパフォーマンスも悪い。でもまあこの生活は圧倒的に楽しいです。給料はもう 100 万円ぐらい欲しいなというのが正直なところですけどね。そして多分それは貯金するより、研究用途に使ってしまうでしょう。

      --
      Hiroki (REO) Kashiwazaki
      親コメント
    • >9-21時がコアタイム、もちろん土曜日も出勤、日曜は時々休めるかな?

      これが本当なら年300日X10時間で、500万円/3000時間なので時給1670円程度
      確かに微妙な金額、、、、

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2012年09月08日 0時50分 (#2227293)

      そんなブラックな仕事なんぞやめて転職したらどうですか?

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      > こんな待遇では下の世代がついてくる訳無いというのが分からんのかね? >文科省

      ところがどっこい、俺だけは違うと信じてアカポスを目指す連中はいくらでも湧いてくるのです

      • by Anonymous Coward

        他の待遇がいいわけじゃあないしねえ。
        将来を考えると、先のない製造業や商社より、知的所有権で食えるバラ色の人生を夢見るよ。
        宝くじに当たるようなもんだけど。

      • by Anonymous Coward
        大学院でドクターコースに行った時点で

        民間での就職先が見込める一部の分野を除いてアカポスを目指すしかないのですよ

        そして、大学院進学する時点で、5年後の自分がそんな選択肢のない状況に追い込まれるとは思わない訳で・・・・

        アカポスを目指すことすら出来ない負け組みが、国家一種でも受けてみるか
        といって合格する、特殊な世界もありまして・・・
        • > そして、大学院進学する時点で、5年後の自分がそんな選択肢のない状況に追い込まれるとは思わない訳で・・・・

          大学院進学のリスクは俺は高校のとき既に知ってたぞ。
          って、ゆーか知らない奴は身近にいなかった。

          高校のとき何やってたの?

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          いやまあそうなんですが、下の世代がーとか言うと、「じゃあ志願者とポストが釣り合うまで待遇下げるべき」なんてこと言い出す奴がいるわけで

          あと国Iは分野によって難易度がまったく違いますし受かっただけでは就職できませんので引き合いに出すのはどうかと

          • by Anonymous Coward on 2012年09月07日 23時19分 (#2227244)
            合格して採用された人が負け組みの割りに頑張った奴 扱いですよ
            難易度は低めの分野ですけどね。

            >「じゃあ志願者とポストが釣り合うまで待遇下げるべき」なんてこと言い出す奴がいるわけで

            資本主義的には、これが正しいと思いますけどね・・・・

            私の周りでは、
            「給与上げてくれ!、勤務時間をなんとかしてくれ!」
            よりも
            「研究費くれ!、無意味な事務の手間を削って、もっと研究の時間をくれ!」
            って人が多いけどなぁ・・・、
            親コメント
    • by Anonymous Coward

      まあ、世間一般の受け止めとしては「んなこといっても、自分で選んだ好きなことなんだから、仕方ないんじゃないの〜?だいたい、滅多なことではクビにならないんだから恵まれてるよ」といったところでしょうかね。

    • by Anonymous Coward

      30代、特任助教で下積みをしている人を複数知ってるが並のブラック企業でもあそこまではいかない。

      金は、使う暇ないから貯まると笑ってましたが皆一様に時間が欲しいと。
      仕事忙しい(研究に関係ない)上に、年に論文1~2本かけとかせっつかれるわけですよね。

      すでにプロジェクト形式じゃなくて普通の学部でも特任を増やしていく(パーマネントは増やさない)方針が
      透けて見えるわけで、正直もうちょっと何とかしてやれと思うことはあります。

    • by Anonymous Coward

      > 年収500万程度、、、、、

      結構な待遇だと思いますが?

      • by Anonymous Coward on 2012年09月07日 21時22分 (#2227207)

        >結構な待遇だと思いますが?

        そうか?これ見てみ [google.co.jp]
        信憑性等でいろいろあると思うが。30歳近くまで無収入で勉強して、
        国から国際競争力を上げろと言われている職種でこれですぜ。
        試算方法よるけど平均年収なんてコンビニバイト程度の仕事も合わせての平均だからね。
        悪い表現だが、中卒で目標や目的もなくドカチン続けているヤツらと比べられてもねぇ〜

        少なくとも、修士時代の同期やあれだけ叩かれている東電の社員と比べて2/3程度だよ。
        良く民間並みと言うが、ならば私大並の給料くれよ。
        さらに運営費も50%カットならマジで後期の授業やらんわ
        (そういう訳にもいかないのだが、、、)

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      年収500万で研究できるなら恵まれてる気がします。
      自分がどれくらいの待遇に値するのか論理的に説明して頂きたい。

      • >年収500万で研究できるなら

        横からですが
        なんだか研究者は好きなことできてうらやましい
        (だから待遇低くても我慢しろ)という発言をよく見ますが

        研究も仕事の一つなの(その他の職業と同程度に)単なる趣味や道楽じゃないの
        嫌なこと・やりたく無いこともしなきゃいけないの
        研究が好きな人も多いが、全員がそうでは無いし、そうある必要は無いでしょ?
        皆さんと同様に、たとえ好きじゃなくても生きていくために仕事しているの
        まさか、好きでもなければ研究=仕事するなとでも?

        論理的かは分からないが#2227207のAC発言のように、職能からすると相対的には低いと思うけど。

        逆に、年収500万円に値する仕事とはどんなのか聞いてみたい。

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2012年09月07日 22時33分 (#2227231)
          昔の大学では貴族様が自腹で研究を行っていた訳でして

          研究費まで自腹でないだけありがたいと思え!

          と、いうのが、大学の歴史上が考えると言えると思うのですが・・・・

          自分の給料で研究資材を買い出して、とうとうSEMまで自費で買った人も知ってます。
          もう「給与はいらんから、研究費くれ!」と、いう究極系ですね。

          海外調査の際の現地決済用に自費で10万ドルほど札束抱えていく人も知っています。

          あとは、お母様にが娘の為と思い、大学の研究室にICP-MS(当時はまだ高く億の桁)を寄付してくれたり・・・・

          ほんの100年前は、こういう人でないと研究なんて出来なかったわけで
          生活費が出るだけでも恵まれているのではないでしょうか?

          >研究が好きな人も多いが、全員がそうでは無いし、そうある必要は無いでしょ?

          私の顔が狭いだけかもしれませんが、イヤイヤ研究やっていて、良い成果を出した人を一人も知りません。
          税金で生活している研究者300名程度の母集団ですので、統計的な意味がどの程度かは、わかりませんが・・・・
          親コメント
          • Re:19世紀では・・・ (スコア:3, すばらしい洞察)

            by clay (41656) on 2012年09月08日 0時49分 (#2227292) 日記

            >イヤイヤ研究やっていて、良い成果を出した人を一人も知りません。

            はい、自分もそうだと思います
            一方で、研究という好きな仕事に就けるのだから給料安くても文句言うな! という意見も良く見ます(コメントのツリーにもありましたね)

            では、逆に考えてみましょう
            我々は好きでも無い仕事をしているのだから、それだけの待遇を得るべきだ。でも嫌々やっている仕事だから成果出さなくても文句言うなよ!

            矛盾していませんか?

            本来なら
            好きな仕事に就いて、仕事が好きだから成果を出して、それ故それなりの報酬を貰える。 これが理想的な姿ではないですかね?

            まとめると、単なる妬っかみじゃん、、、、

            親コメント
          • Re:19世紀では・・・ (スコア:2, すばらしい洞察)

            by Anonymous Coward on 2012年09月08日 0時17分 (#2227274)

            >> ほんの100年前は、こういう人でないと研究なんて出来なかったわけで

            そういう時代には,論文数だの特許数だの国際会議の発表数だのという表面的な数字しか見ない無駄なノルマはありませんでしたから,まさに「自分の金で自分の好きなことをやる」という話ですよね.今は研究費だって「外部から取って来い」と言われ,しかも取ってきたら「間接経費」として大学側にピンハネされる時代ですからねぇ.
            私も寡聞にして「イヤイヤ研究やっていて」というケースでマトモに成果が出ている人は知りません.でも,皆「好きなことだから我慢している」レベルであって,現状で「好きな研究ができて幸せだ」って心から感じている人は *ほとんど* いないと思います.それなのに世間からは「自己満足の研究なんかやるな」「金になる研究をしろ」みたいなことばかり言われていて,この国はどこを目指しているのかサッパリわからないです.土地も資源も無いのに,技術への投資が一番やる気無いというね…

            親コメント
            • by Anonymous Coward on 2012年09月08日 11時59分 (#2227411)

              宣伝になるので詳しくは書きませんが・・・・・

              私の所属する組織では、そういう無意味で下らないノルマを達成する為に
              論文数、著書数、発表数を安易に増加させる方法を開発しサービスとして一部の研究機関様に提供開始しております。
              また外部資金申請の際の申請書添削及びゴーストライターのサービスの提供も行っており、科研費で55%の採択率を達成しております。

              間接費問題及び、国立大学法人や独立行政法人の予算執行規則の閉塞化問題に対応するための新手法を開発し
              そのサービス提供開始を目指して目下準備を進めております。

              上記で触れなかった特許数についてですが、数の価値は薄れつつあるので、
              特許許諾数の増加サービスを提供すべく鋭意準備中ですが、所属研究機関の知財が強欲な為に難航しております。

              その他にも、プレス関係者へのPR等、研究業務を後方から支援する
              法的には問題ないけど道義的に問題のありそうなサービスを各種取りそろえております。
              給与面以外については、当組織のサービスをフルサービスで受ける事で、全部とは言いませんが9割ほどは解決してしまうわけでして・・・・

              親コメント
        • 「好きでやってるんだから、我慢しろ」は違うとは思うけど。

          アカポスの待遇の悪さを知らずにアカポス目指した人は滅多にいないだろうし、
          大体の人は、ある程度分かった上で、それでも博士進学してアカポスを目指したんでしょう。

          そう考えると、数多の高学歴な人たちが、待遇悪いの分かってて、それでも目指したくなるような研究者って職は、
          どんなに楽しいものなのか、とは思いますね。

          --
          1を聞いて0を知れ!
          親コメント
      • by Anonymous Coward

        元コメではないが、単純に労働者として待遇がブラックなのです
        仕事が好きかどうかとは関係のない話
        もちろん下の世代も関係なし

  • それが裾野を壊滅させ「底下げ」を招いた元凶だというのが、私の知っている範囲内での共通見解なのですが。
    これに異論を唱える人には今のところお目にかかったことがないです。
    GCOE拠点リーダーとかもそう言っているくらい。
    文科省はもうちょっと研究者の意見を聞いた方が良いと思う。
    まぁ聞いた結果出てきたのかもしれないけど、別の重点配分枠を作るという形では根本的解決になってないんですよ・・・。
    重点配分をやめる、というのは重点配分を始めた人=先輩官僚の実績否定になるからできないんでしょうか。
    • by Anonymous Coward

      研究者ムラの言うことをどうやって信じろと?
      なんちゃって

      • 言い分を聞いた上で政治家や官僚や有権者が判断すればいいです。
        誰も信じさせられなかったらそれは研究者の責任でいいと思います。
        親コメント
        • by Anonymous Coward

          あなたは官僚の言い分を聞いた上で

          > 重点配分をやめる、というのは重点配分を始めた人=先輩官僚の実績否定になるからできないんでしょうか。

          と発言したのでしょうか

        • by Anonymous Coward

          >有権者が判断すればいいです

          この前の民主大勝とか、昨今の橋下マンセーとかを見ていたら、とてもとてもそんなこと、、、、、、、

          とはいえ、そろそろ学者も宣伝やロビー活動する団体を作った方が良いとは思は思いますね
          ただ、研究のできる学者ほど独立心が旺盛なのでまとまらない気もするけど

  • いやはや (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2012年09月08日 13時52分 (#2227456)

    お金を配る側の某独立行政法人で働いてます。
    研究者の人と接することも多いですが、表面的にはみんな仕事に誇りをもって楽しくされてるように見えましたが
    やはり本音は大変なんですね。
    今後さらに待遇改善・研究費の効率的配分を進めるようにがんばります。
    でもこちらから見ると一番悪いのは・・・です。

  • 重点配分 = トータル予算削減

    です。念のため。

  • 無駄削減なら (スコア:1, すばらしい洞察)

    by DesKwa (35996) on 2012年09月08日 0時28分 (#2227283)

    まずは中国人留学生の受け入れをなくさないとな

    特に、何で日本の税金を出して中国人を育てないといけないのか
    意味が分からない
    まずは日本の有能な若者を優遇すべきだろう

  • by Anonymous Coward on 2012年09月07日 18時11分 (#2227078)

    競争的なんとやらで研究資金を分配したら、結局東大と京大にほとんどあつまったという現状をなんとかしたい、
    ってので出てきたんでしょうけど、あて先の「地方大学」ってなんぞ?

    「地方大学」に当てはまらないというカテゴリを考えると、
    ・関東圏・関西圏以外の国公私立大学
     (関西圏は土地の言葉が「方言」といわれるような「地方」じゃないんですよね?)
    ・1に加えて、旧帝立の大学
    ・さらに加えて、有名私立大

    このあたりをはずした大学?

    • ここ何年か議論されていて,ようやく動き出す「大学改革実行プラン」っちゅうもんがあります.

      http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/06/1321798.htm [mext.go.jp]

      基本的に大学関連の施策はこれに基づくはず.
      で,ここで言うところのリサーチ・ユニバーシティがそうなんじゃないかなあと思うんですが,どうなんですかね.

      どういう制度かというと,研究成果をいっぱい出している(被引用数が多い,産学連携が盛ん,外部獲得資金が多い,等)大学10-20校程度に対し,ある程度の規模の額を渡して,大学自体の設備なり機構なりを改善することで,先端研究を推進出来る拠点大学にしよう,というものです.
      科研費などは研究室単位で配分されますが,もうちょっと大きい枠で資金を出すことで,大学全体をもっと研究に向いた構造にしていこう,というもの.
      特に地方大学限定とかそういうのは無かったと思います.多分,今科研費いっぱいとってるところにそのまま重点配分じゃないかと.

      これと対になる施策が同時に実行されることになっていて,そっちはCenter of Communityと言って地方の拠点になる大学です.どういうことかというと,地方の産業界が求める人材を育てるとか,地方での生涯学習の場になるとか,地方企業との小規模な産学連携を目指すとかそういう大学です.

      要するにこの2本の柱が目指してるのは,
      ・バリバリ先端研究をやる大学
      ・地方との協調や教育に重点を置く大学
      の二極化にしてみようぜ!というもの.薄く広く研究費バラ撒くと効果が薄いから,もっと重点配備で突っ走れるところにつぎ込んで,後のところはまあ,教育で頑張ってください,とかそういう感じでしょうか.
      各大学には,「研究で生きていくのか,研究をある程度諦めて地方との共生と教育で生きていくのか,さっさと決めろ」と言うのが突きつけられた状況です.どっちもやれないところは消えてもしょうが無いよね,という話もあります.

      同時に目指されているアンブレラ方式(現在は1大学1法人という組織を,1法人の下にいくつかの大学が同一法人内の組織としてぶら下がる)も,いろんな立場の人たちの思惑が絡み合ってわけのわからんことになりそうです.
      大学数削減派と大学数維持派の双方がアンブレラ方式を利用しようとしてるんでどうなることやら.
      (アンブレラ化して同一法人内での統廃合を進めさせようという目論見と,強い大学と同じ傘に入れることで弱小大学を守って大学数を維持しようという目論見,両方がある)

      親コメント
      • >ここ何年か議論されていて

        という部分がちょっと誤解を招きそうなので補足.
        「大学改革実行プラン」そのものは,ここ1年ぐらいで作成されたものです.ですので,直接的な意味では何年もは議論されていません.

        ただ,その策定過程において,以前からいくつかの委員やら団体やら何やらで議論されていたものを,何とかねじ込もうといろいろ行われて(そして各所の力関係やらでどの程度ねじ込めるかが決まって)出来上がったのがこのプランです.そのため,プランの内容の部分に関しては何年かの議論の結果がねじ込まれていたりします.

        「大学改革実行プラン」自体,発表後に賛否両論(地方の弱小大学はかなり強烈に反発していたような)がありました.
        そんなわけで,賛成派も反対派も入り乱れているので,今後の実施の際にはまたいろいろな駆け引きやら何やらで揉めるんだろうと思います.
        特にそろそろ選挙が行われてもおかしくありませんので,そこで与党がどうなるかとかでも結構変動するかも.
        #偉い先生見てると文科省絡んだこの手の仕事が多くて面倒くさそう.

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        >・バリバリ先端研究をやる大学
        >・地方との協調や教育に重点を置く大学
        >の二極化にしてみようぜ!

        入試難易度下位の大学はトップレベルの研究など出来ずに専門学校化するしかなくて、自然と「地方との協調や教育に重点を置く大学」になっていくでしょう
        でもそういう大学からでも優れた研究の芽を生み出すことが出来たら、過去の実績にとらわれずに研究資金を得られるとか、先端研究をやる大学に移っていけるとかいう制度・政策が無ければ全体のレベルが低下してそれが固定化するだけでしょう

        • by Anonymous Coward

          科研費とって、いい研究すれば、その人の次のキャリアにつなげることはできるんじゃないかなぁ。今でも。

          大学によっては応募に人事評価のインセンティブを与えているようです。それにつられて、ようやく申請するようになった研究者も多いのではないでしょうか。「採択されること」ではなく「応募すること」が評価項目とすると、
          ・ A4 2ページくらいに3年間の研究計画を書くように指示されている項目で、A4半ページしか書かれていない
          ・ 書類作成作業を途中で断念したのか、文章が完結していない
          なんて書類がたくさん出てきます。

          それが審査に付されると考えると…
          大学の評判を落としかねない。

          • by Anonymous Coward
            いろいろと突っ込みどころ満点で、言いたいことも多いのだが

            他の人が、間違った思い込みで、間違った行動をしてくれた方が
            我々の研究費獲得に都合が良いので、黙っておく事にする。
    • by Anonymous Coward

      なんだかよくわからないが、教員一人あたりの、または研究室ごとの、あるいは卒研生一人あたりの最低限の経費は無条件でばらまいてあげてください
      競争的研究資金無しでも教育活動と「役に立たない」研究を出来るくらいの金は必要でしょう

      • by Anonymous Coward on 2012年09月07日 20時40分 (#2227183)

        でもなぁ、初等教育につぎ込んだ費用は生徒の能力として成果が上がるけど、
        大学教育に投資したとしても、学生の将来には殆ど影響を与えない、
        なんて研究結果もあるらしいんだよね。

        ある程度のレベル以下の大学は、素直に社会人育成機関として
        見直すべきなのかね。
        もっと割り切って、手に職でも付けて上げた方が幸せだったりするのかな。

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2012年09月08日 0時40分 (#2227289)

          単純に企業が大学という学歴に拘らず
          専門学校生を取ればよいだけでは?

          そもそもの問題は大学卒業という資格を必要としない
          企業までもあるいは職種までも大卒を取ってる事では?

          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2012年09月08日 0時55分 (#2227296)

            企業としては人材を選ぶコストをかけたくないし、失敗したときの責任を取りたくないということですな。
            昔のIBMの営業いわく、IBM以外の製品を選ぶと、うまくいかなかったときに「なぜIBMにしなかったのか」と言われるが、
            IBMを選んでおけば、うまくいかなくても「IBMでもうまくいかないんだからしょうがない」と言ってもらえる、と。

            親コメント
      • by Anonymous Coward on 2012年09月07日 22時44分 (#2227234)
        「役に立たない」研究をは不要です。

        念のために言っておきますが
        「役に立たない」研究=「お金にならない研究」
        ではありません。

        宇宙理論も、平安文学の研究も
        役には立っていますし、そういうのも競争的資金の評価軸に乗ります。

        そういう次元を超えた、口にするのも憚られる
        名状しがたき禍々しい、正真正銘、役に立たない研究をやっている人が存在する訳で・・・

        統計的に意味のないデータを取るために、海外調査を行うとか・・・・

        それ、おまいが夏休みにハワイ旅行に行きたいだけちゃうんかいと・・・・・・・・・・
        親コメント
    • by Anonymous Coward
      競争的資金の審査をいろいろやってみれば分かると思いますが

      えっ??地方大学で、研究なんててやってるの????

      と思えるぐらいレベル差があります。

      また、「当校では、教育に力をいれており」とか言っても
      ディスカッションすれば門外漢に5分で言い負かされる大学院生を育成している大学があったりします。

      その結果、東大の博士課程の学生が使う研究費が、地方大学の無能教授の年間研究費を超えたりする訳ですが
      これが正常だと私は思いますよ。
  • by Anonymous Coward on 2012年09月07日 21時06分 (#2227197)

    国際的な経験を云々言うわりに、海外のポスト見つけて日本から出ると
    それ以降日本でのポストを探しづらくなってしまう現状を何とかして欲しい。
    パーマネント教職員になったはいいが円換算でワープアなのは悲しい。

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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

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