DNA登録で災害時の身元確認を迅速に 48
採取したデータの管理がやや心配になるところだが 部門より
神奈川歯科大学が、大規模災害が起きたときに遺体の身元確認を迅速に進められるよう、個人のDNAをデータベースに登録する取り組みを行っている(NHKニュース、神奈川新聞)。
身元不明の遺体の身元確認においては、歯の治療記録を使った手法がよく使われているが、東日本大震災では、身元確認の手がかりとなる歯の治療記録などが津波で失われ、確認作業が難航したという。そのため、国と神奈川歯科大学が試験的にDNAの登録を進めているとのこと。
事前に口腔粘膜細胞を採取・分析してデータベースを構築することで、迅速で確実な身元確認法を目指すという。DNAの採取は頬の内側の細胞を綿棒のようなものでこすることで簡単に行えるというが、コストが最大の問題だという。現在は国の補助を受けて無料でのDNAデータの登録が行われているが(横浜歯科医師会による資料PDF)、国の補助が終わる来年4月移行は登録に数万円の費用がかかってしまうという。