2017年ノーベル文学賞は英作家カズオ・イシグロ氏が受賞 67
ストーリー by headless
深淵 部門より
深淵 部門より
2017年ノーベル文学賞は、英国の作家カズオ・イシグロ氏が受賞した。授賞理由は、偉大な情緒の力を描く小説の中で、世界とのつながりに関する我々の幻想的感覚の奥にある深淵を明らかにしたこと(プレスリリース、
略歴・著書目録: PDF)。
イシグロ氏は1957年に長崎で生まれる。5歳で家族とともに英国にわたって以来、大人になるまで日本を訪れることはなかったという。処女作「A Pale View of Hills(邦訳: 女たちの遠い夏/遠い山なみの光)」(1982)と第2作「An Artist of the Floating World(邦訳: 浮世の画家)」(1986)はともに、第2次世界大戦の終戦から数年経った長崎を舞台に描かれている。第3作の「The Remains of the Day(邦訳: 日の名残り)」(1989)はアンソニー・ホプキンス主演で映画化された。
このほか、邦訳に「充たされざる者 (原題: The Unconsoled、以下同)」(1995)、「わたしたちが孤児だったころ (When We Were Orphans)」(2000)、「わたしを離さないで (Never Let Me Go)」(2005)、「夜想曲集 (Nocturnes: Five Stories of Music and Nightfall)」(2009)、「忘れられた巨人 (The Buried Giant)」(2015)など。
イシグロ氏は1957年に長崎で生まれる。5歳で家族とともに英国にわたって以来、大人になるまで日本を訪れることはなかったという。処女作「A Pale View of Hills(邦訳: 女たちの遠い夏/遠い山なみの光)」(1982)と第2作「An Artist of the Floating World(邦訳: 浮世の画家)」(1986)はともに、第2次世界大戦の終戦から数年経った長崎を舞台に描かれている。第3作の「The Remains of the Day(邦訳: 日の名残り)」(1989)はアンソニー・ホプキンス主演で映画化された。
このほか、邦訳に「充たされざる者 (原題: The Unconsoled、以下同)」(1995)、「わたしたちが孤児だったころ (When We Were Orphans)」(2000)、「わたしを離さないで (Never Let Me Go)」(2005)、「夜想曲集 (Nocturnes: Five Stories of Music and Nightfall)」(2009)、「忘れられた巨人 (The Buried Giant)」(2015)など。
女性の日本語だけがわかる (スコア:2, 興味深い)
>「5歳まで母の日本語を聞いていたので、おかしいことに女性がしゃべる日本語は分かるんです。
> 男性のはまったく分からないんです」
http://www.sankei.com/life/news/171005/lif1710050061-n2.html [sankei.com]
音声認識の問題としてとても興味深いことですね
どうしてなんだろう?
Re:女性の日本語だけがわかる (スコア:4, おもしろおかしい)
イギリス人:女性がしゃべる日本語は分かるんです
フランス人:俺も分かるよ(にやり)
イタリア人:「運命に違いありません、ご飯に行きましょう」って返事すれば良いんだよね
Re:女性の日本語だけがわかる (スコア:3)
それ以前に、こういう発言を真に受けるか英国風ウイットと捉えるかは、現場(来日会見)の雰囲気次第。なんだかんだいってイギリス育ちなので、まじめな顔してそこはかとなく面白おかしいことをいうから。
お父さんも日本人なので、記事を読む限り私はジョークだと思ってた(女性は日本語でも話すが男性とはしゃべらん、という)。
今回の受賞を機会に、だれか日本のインタビュアーがジョークかどうか訊いてくれないかな~。
Re: (スコア:0)
私もそう思いましたわ
だって、記者会見のまとめの言葉ですもの
それに記者の皆様も笑っていらっしゃったし
あれをそのままの意味で受け取った方は、いらっしゃらないのじゃなくて?
女子高生バージョンは難易度高すぎて断念
Re: (スコア:0)
>あれをそのままの意味で受け取った方
空気読めと人に言う奴ほど空気読めないので。。
Re:女性の日本語だけがわかる (スコア:1)
Re: (スコア:0)
イシグロ
> 大人になるまでに聞いていた日本語は主に母の日本語だったので、女性(の日本語)は理解できることも多いが、男性(の日本語)はまったく理解できない
通訳
> 5歳まで母の日本語を聞いていたので、おかしいことに女性がしゃべる日本語は分かるんです。
字面だけ見ていると誤訳以外のなにものでもないですな
大江には受賞後だけど「治療塔」「治療塔惑星」という、形式的にはSFがあります
安倍公房はSFだとは考えていないようだが
Re:女性の日本語だけがわかる (スコア:1)
Re: (スコア:0)
バリエーションやイントネーションの差ですかね?
言い回しでも意外と性差が有りますし、その辺が引っ掛かってるのかも?
例:
雨が降っているのかしら?
降っているわ。
雨が降っているのか?
振っているな。
Re: (スコア:0)
「かしら」「わ」は、すくなくとも今では役割語じゃないか?
今の女性が現実に話す言葉がわかるなら、それは関係ないと思う。
役割語ってのは、現実(リアル)には使われていないけど、多くの人
(日本語・なにかしらのジャンル読者)が特定の属性を思い浮かべるような
リアリティーのある表現。
Re: (スコア:0)
「かしら」は役割語としては女性なんだけど、実際は年配の男性が使っていた印象がある。
永六輔さんや井上ひさしさんとか。星新一さんも使っていたような……
Re:女性の日本語だけがわかる (スコア:2)
コミックスのドラえもんでは、のび太も「○○かしら」を連発しますね。
Re:女性の日本語だけがわかる (スコア:1)
物故した年長者に関しては文語表現の
「いづれか知らん」のニュアンスも感じるので
古来よりをんな言葉だったと決め付けるものでもない
というのが私見。
Re: (スコア:0)
近頃は創作ですらあまり使われなくなってきた。つまり「リアリティー」が感じられなくなるほど使われていない。
Re: (スコア:0)
あー、そりゃ当然だわな。(ジョークかもしれんが。)
自分でも男性の英語は聞き取れるけど、若い女性の英語は声の高さとかが違って聞き取り
にくいってのがあるのに、語彙や変化系まで違ってたら、そりゃお手上げだわ。
インド英語などは言うに及ばず。
#「インド人の英語は分かるけど、オーストラリア英語は分からん。」 [amazon.co.jp]
#そんな日本人はおまえくらいじゃーーー、と言いたくなった。
Re: (スコア:0)
インド人は発音が訛っていて単語の意味も英米人と違ったりするが文法は英語だ。オーストラリア英語はこれに加えて文法まで違う。
Re: (スコア:0)
聴覚障害者からすると得手不得手とする周波数というものがあって、低音域の音は聞き取りづらく救急車のような高音域には反応しやすいと行った傾向があります。(健常者にもある程度似た傾向はあると思いますが)
高齢男性にありがちな擦過音を含んだ低音は音として聞き取りづらく、あまりにも高いキンキンとした声の女性は音の圧が強すぎて声として判別できないなどがあり、若干低めの女性の声が一番言葉としての音に処理しやすいというのはあるので、イシグロ氏のコメントには共感できますね。
また、いちばん身近な存在の声に脳がチューニングしていくので、同じような音域の人の声が聞きやすいということもあると思います。
ラップ調に要約すると、
「昔はヤンチャもしたけど今は育ててくれたママにマジ感謝 チェケラッチョ!」
って、ことかなぁ
Re: (スコア:0)
子供の頃にイギリスに移られたので、家庭の中でお母さんが子供に話すような語彙だけは良く分かるとか
Re: (スコア:0)
石黒家ではイギリスに渡ったら家庭でも英語になるのか?
両親日本人だろ、なんか不思議だな。
>「5歳まで母の日本語を聞いていたので、おかしいことに女性がしゃべる日本語は分かるんです。
> 男性のはまったく分からないんです」
ここに父親は出てこないがどうなってるのだ?
Re: (スコア:0)
教育上の問題と両親の英語学習も兼ねているのでは?
スラドなのに (スコア:2)
なぜ、ハヤカワに対する祝辞がないのだ!
Re:スラドなのに (スコア:1)
いわゆるひとつの「嫌儲バイアス」が働いているのではないかと。
一人勝ちだもの。
それでもおめでとう!
https://twitter.com/nsh1960/status/917381404257804288 [twitter.com]
Re:スラドなのに (スコア:2)
経済学賞まで!
漫画とコラボ (スコア:1)
イシグロペアなら面白いと思うおっさんが一名
石黒正数:テレビのニュース速報見て「村上春樹、すまん」と思ったけど俺じゃなかったです。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017100601001634.html [chunichi.co.jp]
Re:漫画とコラボ (スコア:2)
ここにも一名。
紺先輩もお父さんが気象関係の研究者で渡英したんじゃなかったっけ?
カズオ・イシグロ VS 南部陽一郎 (スコア:1)
オフトピック
なんで今回はカズオ・イシグロで
昔は 南部陽一郎 なんでしょうか?
日本で出ている本の著者表記のせいかもしれませんが。
maruken
Re:カズオ・イシグロ VS 南部陽一郎 (スコア:1)
ハルキ・ムラカミ (スコア:0)
もういい加減お預けプレイやめたれよスウェーデン・アカデミー
Re: (スコア:0)
ここまでくると阪神川藤並のネタにしか見えない
ハルキスト「アカデミー!春樹にあげんかい!」
アカデミー「文学賞は……ハルキ・ムラカミ」
ハルキスト「アホ~!ホンマにあげてどないすんねん!」
Re: (スコア:0)
ただ外野が騒いでるだけで、選考過程でまだあとのほうに残ったことはないに1000ガバス。
Re:ハルキ・ムラカミ (スコア:1)
大江健三郎が受賞できて村上春樹が受賞できないのは納得がいかないところではある
でも本を読んでみると村上春樹は一部の熱狂的なファンが持ち上げてるだけな気もする
それにしても日本のマスコミは受賞者や関係者に
「村上春樹についてどう思うか?」
とか聞くのを即刻やめてほしい
なんか日本人として恥ずかしくなる
しょせん好みの問題 (スコア:2)
受賞ニュースがまわってきた早々にこんなツイートが流れてきた。
萩原 佐知子 @hugujo 10月5日 [twitter.com]
カズオ・イシグロ氏の The Buried Giant [theburiedgiant.co.uk] もオリジナルを読んだノーベル文学賞選考委員が持ち上げているだけかもよ。
# 中山善之が訳したクライブ・カッスラーのダーク・ピットシリーズは全巻読んで楽しんだけど、NUMAファイルシリーズの主人公にはうまく馴染めなくて一冊も完読していない
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re: (スコア:0)
ほんとそれ。
日本人に対するネガキャンでやってんのかってくらい鬱陶しい。
あっちの国の国民性では別にどってこと無く同じアジア人が評価されればみたいな動機かもしれんけどどっちにしてもウザい。
日本人でもそういう性格してる奴は居るけど、あそこまで露骨だと別の文化か動機があるように感じる。
Re: (スコア:0)
#3292242のACも、#3292245のACも、#3292334のACも、自分のことじゃないのに恥ずかしいと思う時点で同じ穴の狢。仲良くしろよ。
Re: (スコア:0)
候補者リストにも上がってないのでは非公表だからわからんけど
どこかの賭屋と日本のマスコミだけが騒いでるだけで
ノーベル文学賞=純文学最期の牙城 (スコア:0)
SF作家は未だなし。
ヨーロッパでもそう云う所(純文学屋がSFを見下ろす傾向)があるのかな?
Re:ノーベル文学賞=純文学最期の牙城 (スコア:2)
去年ボブ・ディランが受賞したぐらいだし
純文学最期の牙城は言い過ぎでは?
Re:ノーベル文学賞=純文学最期の牙城 (スコア:1)
日本で言う「純文学」的なものじゃない人も結構もらってますし
(そもそもあちらにそういう概念があるのかな)
イシグロさんとかマルケス辺りはSFクラスタに半分足突っ込んでる気が。
#つか純文学じゃなきゃもらえないとか言い出したら去年の受賞者が
Re:ノーベル文学賞=純文学最期の牙城 (スコア:1)
【早川書房】...
【A】重厚な英文学ですね。
【B】ファンタジーと呼ばれることはある。
Re:ノーベル文学賞=純文学最期の牙城 (スコア:1)
#サンリオの一般文芸系は拾われたのはアーヴィングぐらい? 若者が知らないのは無理はないと思うけど。
Re:ノーベル文学賞=純文学最期の牙城 (スコア:1)
逆に考えるんだ。ノーベル文学賞作家の作品に日本SF大賞か星雲賞を授賞してしまえばいいんだ
Re: (スコア:0)
カズオ・イシグロの「私を離さないで」はSFだと思ってる人もいる。
# メタフィクション作家ならいたような
Re: (スコア:0)
「純文学」が日本近代小説史的な用語だとすると、
「純粋な純文学」は、ほぼ「人間関係に悩んでいる小説家の個人日記」になるので、そんなジャンルに属する出版物は
「皆無だ」と言おうと思ったが、あるにはあるな。
おそらく文学作品としてカウントされてあいが。
Re:ノーベル文学賞=純文学最期の牙城 (スコア:1)
#別に挙げた人たちの小説が面白いと言っているわけではないですよ。念のため。
Re: (スコア:0)
PKDが生きてたらノーベル賞取れそう。
Re: (スコア:0)
ヘッセの受賞に大きく貢献した「ガラス玉演技」は明らかにファンタジーですね
Re: (スコア:0)
安部公房が生きてたらなあ。
Re: (スコア:0)
じゃあ、まず君がノーベル賞級だと思うレベルのSF作家を挙げてみたまえ。
私はぶっちゃけ思いつかんのだが。
Re:ノーベル文学賞=純文学最期の牙城 (スコア:1)
> じゃあ、まず君がノーベル賞級だと思うレベルのSF作家を挙げてみたまえ。
もう故人ですが、ポーランドのレムは何度も候補だと言われていましたね。
maruken
Re:ノーベル文学賞=純文学最期の牙城 (スコア:1)
>似たような括り
たとえば春陽堂文庫の出版タイトルを皆時代小説だとひとくくりに論じるとき
そっち方面に詳しい人に徹底批判される程度の覚悟があればいいんじゃないの?