ロシア製次世代飛行機は空飛ぶ円盤型 77
空飛ぶパンケーキ 部門より
MIYU曰く、"「EKIP」という名前の“飛行物体”が、間もなく登場するようです。まず写真をご覧下さい:
EKIP ホームページ、宣伝ポスター、飛行中の実験モデル、水面上を動いているEKIP、EKIP 飛行イメージ、EKIP内部レイアウトイメージ
一番近い言葉はやはり“円盤”でしょうか? 円盤形の飛行物体というのは、アメリカでは昔から研究されていたようで、1940年代には海軍が Flying Flapjackを、1950年代から1965年までは空軍が
Avrocar、
Avrocarをそれぞれ手がけていますが、実用化はされていません。
今回の「EKIP」は、かつて垂直離着陸戦闘機ヤク-38などの戦闘機を手がけていた
ロシアのサラトフから、米国海軍との共同研究の為にアメリカにやってきました。
EKIPプロジェクトの歴史によると、開発が始まったのは1980年。すでに、商業製造時の原価と売価も試算されていますし、飛行および技術的な特性なども掲載されています。9トン、12トンなどという“原寸のプロトタイプ”が作られ、テストされているというのも凄い事だと思います。
現在の飛行機と比べたときの利点としては、1. 必要走路は最長500メーター。水上から発着も可能で、飛行場の必要がない。2. 輸送費が現在の飛行機の2/3~1/2。3. 大規模な積荷を運ぶのに有能。4. 離着陸に必要な速度が低速なため飛行安全性が高い。5. 飛行機の内部を広く取れるため快適に過ごせる。6. 山火事、水難救助などに有効。7. 騒音その他環境への影響が少ない。などがあげられています。
アメリカでの試験飛行は、500ポンドのプロトタイプを使って2007年に行われる予定で、将来このEkipモデルに基づいた貨物機が実用化される事が期待されているようです。現在英文記事が米WIREDに掲載されています。"
USO?!ジャパン (スコア:3, 参考になる)
番組内では墜落したUFOの技術を使ってるとか、次世代機は電磁波を集中さ
せて飛ぶ、などといかにもらしいことをほざいてましたが…
それはともかく、もっと以前にNHKでもっとまともな解説番組を見たことがあ
ります。
これによると、EKIPは胴体を厚い翼形にしたいわゆるリフティングボディ形式
の航空機で、エンジンの排気の一部を胴体下面から噴射することでエアクッ
ション効果による水面からの離着陸を可能にしています。
EKIPのような分厚い翼形では曲率の大きい部分からの気流の剥離による失速が
最大の問題点なんだそうで、EKIPでは胴体後部上面に多数のスロットを設けて
そこから空気を吸い込むことで気流の剥離を防止しているそうです。
番組は、現在ロシア政府からの支援が受けられず、新しい試作機のためのスポ
ンサーを捜している、というところで締められていましたが、今回のニュース
で米ロ共同で計画続行となったようで、開発者も安心していることでしょう。
ただ、問題はボーイング一社の事実上の独占となっている米国の大型航空機産
業に今後どこまで食い込めるか、ですが…
飛行機と言うよりも (スコア:3, 興味深い)
地面効果を利用した高速ホバークラフトみたいですね. 基本がホバーなので地面・水面を問わず滑走ができ, ある程度高速になれば揚力も利用して高度も確保できるという感じだと思います.
この分野の輸送機は現在の航空機(高速・少量輸送)と船舶(低速・大量輸送)のギャップを埋める物として, かなり前から研究が進められていますね. 特に地面効果機は10~20m程度の高さを飛べるので, 一般の航空機よりは高燃費でありながら高速船舶(水中翼船・ホバークラフト等)のように高波の影響を受けないというメリットが有ります. 同様の構想に基づくものにはボーイング社のペリカン [biglobe.ne.jp]がありますが, こちらは一応純然たる航空機みたいですね.
この分野(中速・中量輸送)というのは, 特にアジア沿海部での生鮮食料品輸送という大きなニーズがあるのは確かなので, コスト次第では大化けする可能性はあると思います.
Re:飛行機と言うよりも (スコア:1)
上でも書かれてるように先にフライングパンケーキを思い出してしまうと変な飛行機にしか思えませんが、カスピ海の怪物 [google.co.jp]の発展形だと思えば・・・やっぱり変な乗り物だ。
Re:飛行機と言うよりも (スコア:1)
を飛ぶようになっています。
多分、飛鳥のSTOLのようにジェットを斜め下後方に出して
浮力+推進力としているのだと思います。
最大速度は500Km/hということなので、Cd空気抵抗も
ありますがジェット噴流を100%推進力に使えないためでしょう。
実はロシアもがんばっている (スコア:2, 参考になる)
実は貨物機の分野では以外にロシアも善戦しています。
特に有名なのはアントノフで世界最大の6発ジェットエンジン輸送機アントノフ-225 [att.ne.jp]や
日本に鉄道車両を運搬した事でも有名なアントノフ-124 [nhirai.com]などがあります。
そういえばこの前もディスカバリーチャネルで特集が放送されていて、
すでに海外向けの輸出が順調で黒字決算だそうです。
(なお正確にはアントノフはロシアではなくウクライナの会社です)
Re:USO?!ジャパン (スコア:1)
>業に今後どこまで食い込めるか、ですが…
米国の航空会社でも、エアバスは大量導入されています
たまたま、日本にやってくる飛行機にB747が多いだけでしょう
Re:USO?!ジャパン (スコア:0)
#USOしかり、初期の200Xしかり、ムーに載った数ヵ月後に
#TVで放映されることが多かったなー。
円盤というか何というか、 (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:円盤というか何というか、 (スコア:1)
いやあ,私はてっきり フライングサブ [nifty.com]かと. だって,水上から発着するって言うし….
でも,よく見ると横に長いんですね. 縦に長けりゃスーパーX II だったのに.
Re:円盤というか何というか、 (スコア:0)
Re:円盤というか何というか、 (スコア:0)
色はもうちょとメタリックに。
ラジコンで作るとしたら (スコア:2)
いずれにせよ、手投げモデルでテストしてから。
Re:ラジコンで作るとしたら (スコア:1, 参考になる)
とりあえず上の方から吸って [ekip-aviat...oncern.com]後方から吐き出す構造 [ekip-aviat...oncern.com]
中にファーンを入れて後方のノズルをマイコン制御で姿勢制御するような作りにしないと飛ばないと思いますよ。
手投げテスト以前にまずは風洞実験から形状を詰めるのが必要でしょうね
無理せずラジコンを買うのがよろし
http://www.otherlandtoys.co.uk/airtechboxlarge.jpg
ほとんどタンデム翼 (スコア:2, 興味深い)
風洞作るより、大気中で滑空させる方が楽。
重心が大丈夫かなと思ったが、よく見ると、V尾翼に見えた後翼が相当にでかく、前翼も胴体の中央よりやや後ろ。これならタンデム翼機みたいなもの。
推進については、実機をまねるとすれば胴体にファン内蔵だろうけど、まあラジコンの場合は、その辺は気楽に考えた方が実現性は高い。
実機の吸気口は前縁にもあるみたいだが、ノズルはよく分からない。試作機によっても違うかもしれないが、まあ胴体後方下縁なのかな。両側に分かれて2つというのもあるみたいだが。
http://home.dmv.com/~tbastian/russ.htm [dmv.com]
コントロールについては、前翼・後翼それぞれ補助翼(エレボン?)を動かせば大丈夫。
#ラジコンは結構何でもありなので、今までEKIPを作った人がいないかどうかは心配。
#滑空モデルのテストはまだしも、ラジコンはちと手間。誰かが作ったら、作らない。
静安定 (スコア:1)
それなら簡単な模型で滑空は可能なはず。翼だけみればタンデム翼になっている点も心強い。
にしても、この珍妙な機体がほんとに飛ぶのかどうかは、興味深い。
トンデモ (スコア:1, おもしろおかしい)
リンク先ではイラン製とかいてあるけど、確かロシアからの技術供与という設定だったと思う。
とても笑えるので一読の価値あり。
Re:トンデモ (スコア:1)
「 な、なんだってー!? (AA略) 」
だった・・・
Re:トンデモ (スコア:1, すばらしい洞察)
一見まともそうに見えるトンデモも多いですよね。
謎の新兵器 超音速魚雷 [nikkei.co.jp] もいつまでたっても姿を現さないし。
いや、日経サイエンスって割とまともな雑誌だと思うのだが。
Re:トンデモ (スコア:0)
っつうか
最近のロシア兵器は大概中国への輸出品になりますが、中国の侵略予定地と言えば台湾と日本。
この円盤も大量生産されるとしたら、我々の息の根を止める為なんですなぁ・・・。
Re:超音速魚雷? (スコア:1)
母艦から従来通りに誘導、最終段階で加速して回避困難速度で突撃。
あるいは速度が速いので先手を打たれたときの対抗雷撃に有効か?
とりあえず相手に頭を向けて突っ込んでさえくれれば、相手の回避動作を強要してこちらへの攻撃(誘導続行)を不可能にせしめることが可能…とか。
やっぱ汎用性で劣りそうかなー
Re:超音速魚雷? (スコア:2, 興味深い)
> 音速を超えるとして、毎秒その魚雷の前方投影面積×水中の音の秒速の分だけの
> 海水を押しのけるエネルギーってものすごくない?
その疑問はもっともだと思うのですが, それをうまく回避するのがこのスーパーキャビテーションのキモなんです.
まずスーパーキャビテーションの基本原理なのですが, これは弾体の先端で超音速で水が押し広げられることにより空隙が生じ, この弾体よりもはるかに大きい紡錘形の空隙領域を形成したまま移動するというものです. この領域の周辺の水の動きを考えてみると, 先端部分を除いては通常の亜音速での水の移動でしかありません. さらにキャビテーション領域の表面形状は圧力によって自動的に変形するため, ほぼ理想的な層流となります. 流体力学をやると分かるのですが, 流体の抵抗というのは渦などによるエネルギ損失によって発生するので, 超音速魚雷の抵抗は空隙を発生させる先端部の極狭い領域でのみ発生することになります. そのため, この部分だけちゃんと作っておけば, 弾体のほとんどに余分な抵抗を受けることなく超音速移動が可能になるそうです.
まあ理屈は分かるのですが, 実に眉唾な話ですよね. でも似た発想による設計は超音速ロケット機X-15のノーズコーンにもあって, 半球形の先端部によって衝撃波面の調整と超音速領域での抵抗軽減を図っているものと推測されます.
ということは (スコア:1)
Re:超音速魚雷? (スコア:1, 参考になる)
>弾体の先端で超音速で水が押し広げられることにより空隙が生じ
このために必要なエネルギーって、空気中を音速で飛ばすのとは
比較にならないほどのものが必要な気がする。
それに関する説明が無い。
ちなみに、打ち出し後の加速時では、中途半端なキャビテーション
が発生する。キャビテーションじたいは、普通の船舶のプロペラで
も発生するが、問題は、それによってプロペラ翼面がボコボコにな
ること。(壊蝕)もちろん、キャビテーション発生による効率低下も
問題。
ということで、魚雷の弾頭だけでなく、弾体もしっかりと作ること
が必要。
あれだ (スコア:1, おもしろおかしい)
懐かしい
Re:あれだ (スコア:1)
極めつけに不可解なモデレーションだ…
Re:あれだ (スコア:1)
ネタ元を紹介しているところへのリンクくらい、つけといたほうが
良かったかもです>元ACさん
ちなみですが、私的にはすばらしい洞察ですよ。
Re:あれだ (スコア:1)
Re:あれだ (スコア:1)
Re:あれだ (スコア:1)
Re:あれだ (スコア:1)
なんて私の脊髄反射よりは余程的を射た健全な反応だと思います、はい。
ホルテンの全翼貨物機案等だと滑走路整備不能が最大のネックとされていた点への挑戦でしょうか。
書かれている通りの性能とコストパフォーマンスを発揮出来るならば、コミュータとしても有効かも知れません。600m程度の滑走路で運用可能、しかも水陸両用となると…
# 泥酔してるけど敢えてID。
Re:あれだ (スコア:1)
Re:あれだ (スコア:2, 参考になる)
いや, ぱっと見で実用には駄目なオーラが噴出しているでしょう.
ただでさえプロペラ駆動軸が長い機種(例えばP39エアラコブラ等)は現場でのトラブルが多いですし, これに至ってはギアを使ってシャフトを直角に2回も曲げています. 通常の歯車でさえプロペラ機では故障の元なのに, さらに設計や製造が難しい傘歯車では... 実用機では数作ってなんぼですからねぇ. P51の層流翼みたいに設計時から製造工程を考慮して, 動員のおばちゃんやおねえちゃんでも作れるようにしてあるのと比べると, どうしても技術暴走のトンデモ系だと思いますよ.
Re:あれだ (スコア:0)
#うちはフォッケ使いだったけど。
Re:あれだ (スコア:0)
最近、浴玩の奇想天外兵器 [google.co.jp]にはまったのですが
アメリカのフライングパンケーキ
ドイツのトリープフリューゲル
日本の特
ちょっと心配 (スコア:1)
離着陸時にちょっとでも傾くと地面と接触しそうに見えるよ。
悪天候には弱そうに見えるんだけどどうだろう。
〜◍
Re:ちょっと心配 (スコア:2, 興味深い)
内部レイアウトをみると、キャビンが横長なので、
離着陸用のタイヤをつけるとすれば、ボディの両端にだと思う。
飛行中の写真にもそれらしき構造が写っていますし。
だとしたら、主翼がない分だけむしろ安定なのかも。
ところで、この円盤どうやって揚力を得ているのでしょう?
ボディ全体が「主翼」として働くとか?
実は風船? (スコア:1)
実は機内空気の窒素がヘリウムに置き換えられていて、それで浮力を得るんじゃないかなーと。
だから、機内で喋ると声が甲高くなって、まさしく宇宙人の会話に・・・。
#昔流行りましたよね、ヘリウムの変声ボンベ。
Re:ちょっと心配 (スコア:0)
ミノフスキークラフト。ミノフスキーさんはロシア人ですから (嘘
円盤機 (スコア:1)
# 鋼鉄の咆哮シリーズやりすぎなID
リフティングボディ (スコア:1)
円盤なら (スコア:1)
THUNDERBIRDS (スコア:0)
最高速度は時速3,200km(マッハ約2.6)。
国際救助隊の全ての救急メカを事故災害現場へ運ぶ輸送用大型航空機。
主力エンジン2基の他計20基の推進機を持ちあわせる。
6つの用途別コンテナを状況に応じて積み込むことができる。
専任パイロットはバージル・トレーシー。 [tbjapan.com]
これです。
Re:THUNDERBIRDS (スコア:1)
とりあえずリンク [geocities.com]。
Re:THUNDERBIRDS (スコア:1)
形といい、利用目的といい、TB-2そのもの、ていう感じです。
というか、本当にこんなのが実際にあるとは思ってもいなかった。
でも、残りのサンダーバードはまだ無理かなあ。
Re:THUNDERBIRDS (スコア:1)
こっちのリンク [uip.co.uk]で実物に近い物が救助活動をしている所が見られます:P。
#ホンにすてきな時代が来たモンで。
Re:THUNDERBIRDS (スコア:1)
6号は,(実在の)複葉のプロペラ機です.(機種は,忘れた...)
なおスカイシップは,映画「サンダーバード6号」に出てきた航空機の名前です.
>TB7ジェットモグラタンク
ジェットモグラが7号と呼ばれているのは,初めて見た.
「サンダーバード7号」でグーグルとあやしいものがあるようで...
Re:THUNDERBIRDS (スコア:1, 参考になる)
http://www.bandaivisual.co.jp/conan/images/norimono_2_6.jpg
THUNDERBIRDS ARE GO! (スコア:1)
これって (スコア:0)
水面上の写真とか本当にそれっぽい。
Re:で、欠点は? (スコア:1, 興味深い)
まず、燃費の問題がある、吸い込んだり排気したりするので
滑空をベースにした飛行機と比較するとロスがあると思われます。
課題はロスの部分と運べる人数を比較した場合経済的に成り立つかどうかでしょうね。
次にエンジンが停止すると操縦不能になる危険性がある。
水面に着水するらしいが水面は気象状況に左右され易い。
窓がないのも欠点だろう。旅客機として沢山の人を快適に運ぶ事を考えると
窓一つない機体内でどうサービスするかも問題になるだろう。
だからといって正面につけると曲率が大きいので割れる可能性がある。
割れないようにすると機体が重くなる。
給油や乗客を降ろすタラップを専用に作る必要がある。
パイロットの教育。操縦はコンピュータ制御ですが、飛行特性を知らないと危なくて
操縦できないでしょうからそのソフトやマニュアル等を作成しなければならない。